じゃがいもの種類を徹底比較!それぞれの特徴やおすすめの料理方法もご紹介

じゃがいもの種類を徹底比較!それぞれの特徴や美味しい料理方法もご紹介

どこの食卓にも並ぶことの多いじゃがいも。

そんなじゃがいもの品種が、じつは2,000種類以上もあることをご存じでしょうか?

じゃがいもは品種ごとにその食感や旬の時期が異なり、それぞれの特徴によっておすすめの料理方法もさまざまです。

今回の記事では数あるじゃがいもの品種の中から、日本で生産されているじゃがいもについてご紹介します。

じゃがいもには可食部だけではなく、皮にも栄養素がたっぷり含まれています。じゃがいもにはどのような栄養素が含まれているか、栄養素にはどのような特徴や働きがあるかについて解説いたします。また、栄養を逃さない食べ方や栄養を逃がさない保存方法についても詳しくご紹介いたします。

じゃがいもの種類とは?

じゃがいもの種類とは?

じゃがいもの種類について、以下の3つの視点から簡単に説明します。

  • 品種
  • 産地
  • 特徴

それぞれ詳しく見ていきましょう。

じゃがいもの種類は全世界で2,000種類以上!

じゃがいもの品種は全世界で2,000種類以上もあり、現在日本ではそのうちの20種類ほどが一般的に流通しています。

<参考:ジャガイモ栽培の歴史|JAきたみらい

とくに有名なのは男爵とメークインですが、そのほかにもさまざまな品種がスーパーで手に入ります。

お近くのスーパーではどんな品種を扱っているのか、探してみるのもおもしろいかもしれません。

日本のじゃがいもは約80%が北海道産

じゃがいもの生産には涼しい気候が適しているため、国内のじゃがいもの約80%は北海道産です。

北海道産の品種には「キタアカリ(北あかり)」「とうや(黄爵)」など、北海道由来の名前がつけられているという特徴があります。

赤いじゃがいもは何が違う?

皮の赤いじゃがいもと一般的なじゃがいもに大きな違いはありません。

皮が赤いのは、単に品種の違いによるものです。

食感や煮崩れのしやすさは皮の色ではなく品種によって異なるので、調理の際はそれぞれの特徴を把握しておくとよいでしょう。

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特徴別におすすめの調理方法をご紹介【ほくほくした食感のじゃがいも】

特徴別におすすめの調理方法をご紹介【ほくほくした食感のじゃがいも】

ほくほくした食感のじゃがいもを、以下の4つの視点から詳しくご紹介します。

  • 特徴
  • 主な産地
  • 旬の時期
  • おすすめの料理方法

アンデスレッド

特徴:皮は赤色で可食部が黄色をしています。「ネオデリシャス」と呼ばれることもあります。

主な産地:岡山県、九州地方、中国地方、北海道

旬の時期:12月初旬~2月/6~7月

おすすめの料理方法:ポテトサラダ、コロッケ、ジャーマンポテト、じゃがバター

キタアカリ(北あかり)

特徴:ビタミンCが多いです。可食部が黄色であることや甘い味から「黄金男爵」「クリじゃがいも」「栗じゃが」と呼ばれることもあります。

主な産地:北海道、千葉県

旬の時期:9月~3月(北海道)、6月中旬~8月中旬(千葉県)

おすすめの料理方法:ポテトサラダ、粉ふきいも、じゃがバター、コロッケ、マッシュポテト、ビシソワーズ

グラウンドペチカ

特徴:皮はまだらな赤い色で可食部は濃い黄色をしています。「レッドムーン」の突然変異で発見されました。「デストロイヤー」とも呼ばれています。

主な産地:長崎県、滋賀県

旬の時期:5月~6月

おすすめの料理方法:じゃがバター、ポテトサラダ、フライドポテト、ホイル焼き、オーブン焼き

ジャガキッズパープル90

特徴:皮は紫色で可食部は薄い黄色をしています。「アンデスレッド」をプロトプラスト培養してできた品種。一般的には「ジャガキッズパープル」と呼ばれています。

主な産地:北海道

旬の時期:5月

おすすめの料理方法:コロッケ、ポテトサラダ、フライドポテト、ポテトチップス

こがね丸

特徴:でん粉価が高く、フライに適した品種です。目が出づらく、保存しやすくなっています。

主な産地:北海道

旬の時期:6月~7月

おすすめの料理方法:フライドポテト、ポテトチップス、ポテトサラダ

男爵

特徴:じゃがいもの中でも定番の品種で、日本で一番栽培されています。通年流通しているため、手に取りやすいです。

主な産地:北海道

旬の時期:8月~9月

おすすめの料理方法:じゃがバター、フライドポテト、ベイクドポテト、ポテトサラダ、コロッケ、粉ふきいも、マッシュポテト

ベニアカリ(紅あかり)

特徴:皮の色は紅色で可食部は白色をしています。でんぷんが多く含まれているため、元々はでんぷん加工用に栽培されていました。

主な産地:北海道、滋賀県、石川県

旬の時期:5月下旬

おすすめの料理方法:コロッケ、マッシュポテト、ガレット、ポテトサラダ、フライドポテト

北海こがね

特徴:フライドポテト用に品種改良されたじゃがいもです。揚げても変色しづらいため、揚げ物に適しています。可食部が濃い黄色のため、「北海黄金」と呼ばれることもあります。

主な産地:北海道、鹿児島県

旬の時期:7月~10月

おすすめの料理方法:フライドポテト、ポテトチップス、ポテトサラダ、

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特徴別におすすめの調理方法をご紹介【煮崩れしにくいじゃがいも】

特徴別におすすめの調理方法をご紹介【煮崩れしにくいじゃがいも】

煮崩れしにくいじゃがいもを、以下の4つの視点から詳しくご紹介します。

  • 特徴
  • 主な産地
  • 旬の時期
  • おすすめの料理方法

インカのひとみ(インカの瞳)

特徴:皮は薄い赤い色で可食部は濃い黄色をしています。「インカのめざめ」から自然交雑実生した品種。栗のような甘い味わいがあります。

主な産地:北海道

旬の時期:4月

おすすめの料理方法:クリームシチュー、カレー、肉じゃが

インカの目覚め

特徴:糖度が6~8度と、じゃがいもの中ではとても高いのが特徴です。日持ちがしないため、あまり流通していません。

主な産地:北海道

旬の時期:9月~11月

おすすめの料理方法:カレー、シチュー、肉じゃが、ポテトチップス、ポテトフライ、コロッケ、ポテトサラダ

シンシア

特徴:フランスで交配し、1996年にEUで品種登録された後、1997年に日本に入ってきました。長く保存できるだけでなく、保存期間に比例して甘味が増します。

主な産地:北海道、青森県

旬の時期:6月~7月

おすすめの料理方法:肉じゃが、カレー、シチュー、コロッケ、グラタン

とうや(黄爵)

特徴:「とうや」の名前は北海道にある「洞爺湖」に由来しています。ビタミンCが多いです。

主な産地:北海道

旬の時期:8月中旬~1月下旬

おすすめの料理方法:肉じゃが、カレー、サラダ、クラムチャウダー

ホッカイコガネ(北海こがね)

特徴:揚げても変色しづらいため、揚げ物に適しています。保存期間に比例して、甘味が増します。

主な産地:北海道、鹿児島県

旬の時期:7月~10月

おすすめの料理方法:フライトポテト、ポテトチップス、ポテトサラダ、おでん

メークイン(メイクイーン)

特徴:イギリス原産のじゃがいもで「メイクイーン」と書かれることもあります。男爵の次に多く生産されている有名な品種です。

主な産地:北海道、鹿児島県、長崎県、千葉県

旬の時期:9月

おすすめの料理方法:肉じゃが、カレー、シチュー、グラタン、ポテトサラダ、ジャーマンポテト

レッドムーン

特徴:皮はピンク色~赤色で可食部は濃い黄色です。「紅じゃがいも」や「紅メークイン」と呼ばれることもあります。あまり市場には出回りません。

主な産地:北海道、沖縄県

旬の時期:7月~8月

おすすめの料理方法:グラタン、肉じゃが、シチュー、カレー、ポタージュ、ポテトサラダ

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まとめ 

じゃがいもの種類はじつに2,000種類以上もあり、種類によって食感やおいしく食べられる料理方法には違いがあります。

それぞれの特徴を把握して、食べたい料理に合わせたじゃがいもを使い分けるとよいでしょう。

旬の時期やおすすめの料理方法を参考にして、じゃがいもをさらにおいしく楽しく味わってみてください。

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