ふるなびスタッフ
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「森のバター」とよばれるアボカドは、優れた栄養価をもった食材です。
さまざまな料理に活躍していますが、いざ自宅で調理しようとすると固い皮につつまれていて、食べ頃かどうかはっきり判断しづらい食材でもあります。
アボカドの食べ頃を見分けるには、色や形、固さなど複数のポイントがあります。
うっかりアボカドを腐らせてしまったり、まだ固くてたべづらいものをカットしないように、食べ頃のポイントを覚えておきましょう。
この記事ではアボカドの食べ頃を見分ける方法と、新鮮なアボカドを選ぶポイントをご説明します。
ほかにも、アボカドの保存方法も説明しますので、ぜひ参考にしてください。
アボカドの食べ頃を見分ける方法
アボカドの食べ頃を見分けるための5つのポイントをご説明します。
アボカドは国産のものはほとんどなく、基本的にメキシコ産です。
年中いつでも販売されており、旬はとくにありません。
しかし、アボカドによって食べ頃があり、固すぎずやわらかすぎない状態を見分けるには複数のポイントがあります。
一見すると中の様子がわかりづらい食材ですが、目で見てさわることである程度、いまたべどきなアボカドか判断できるため、次のポイントを意識してみましょう。
皮が黒い
アボカドは収穫後も熟成されていく食材です。
まだ熟していないアボカドはあざやかな緑色をしていますが、だんだん熟成が進むうちに濃い緑色の斑点があらわれてきます。
この時点である程度成熟しており食べることができます。
しかし、もう少しやわらかい状態で食べたいのなら皮が黒く変色したものを選びましょう。
黒はアボカドが熟しきったタイミングです。
いつも固くて熟成前のものをカットしてしまうとお悩みの方は、黒くなったアボカドを選びましょう。
ヘタがとれているもの
アボカドは成熟すると、ヘタがとれやすい状態になります。
やわらかいアボカドを食べたいのなら、ヘタがとれているものや、ヘタにさわると簡単にとれるものを選びましょう。
アボカドはヘタから熟していき、だんだんと実からヘタだけが浮いているような状態になります。
ヘタ周辺をさわると少し中にへこむ感触があれば、熟しており果肉がやわらかくなっているサインです。
押すと弾力がある
アボカドの皮を指で少しおしてみて、弾力があるものは熟したサインです。
強くおすのではなく、やさしい力でそっと固さをチェックしましょう。
空気が入ったゴムボールのように弾力をかんじれば、食べ頃のサインです。
反対にアボカドを押してもへこまないものは、まだ若く固い状態です。
そして指が簡単にしずみこむアボカドは、熟しすぎていてくさっている可能性があります。
ただし、指でおす方法は店頭だとアボカドをいためる原因になるため、購入したものを見分ける方法としてつかいましょう。
お店では皮の色や形などで、食べ頃を判断することをおすすめします。
ふっくらとハリのある形をしている
アボカドは熟していくほど、中の水分が抜けていき形が崩れて皮の表面にしわができます。
そのため、ふっくらとハリのある形で、ツヤツヤしたアボカドが食べ頃のサインです。
しわがでているアボカドは、熟しすぎている可能性があります。
食べ頃シールが貼ってある
最近ではアボカドの食べ頃を見極めるために、シールで食べ頃をあらわした商品があります。
保存せずにその日のうちに、アボカドを食べたいときや熟したアボカドが好きな方におすすめです。
アボカドが熟すまで待つ必要がなく、簡単に食べ頃を見極められるので、色や形ではいまいち状態がわからないとお悩みの方にも便利です。
アボカドを選ぶときのコツ
アボカドを選ぶときは、2～3日後に食べ頃をむかえるものを目安にすると、ある程度保存もできて、すぐ調理にもつかえます。
アボカドをお店で選ぶ際に、新鮮なものを見分ける3つのポイントをみていきましょう。
ヘタと皮の間に隙間がないアボカド
アボカドは熟成がすすんでいくと、中の水分がぬけてヘタと皮の間に隙間ができます。
新鮮なアボカドは、ヘタと皮の間に隙間がなくヘタをさわってもグラグラしません。
皮にしわがなく、ヘタとしっかり密着したアボカドはこれから食べ頃を迎えるため、購入時にチェックしてみましょう。
緑色と黒色の中間色のアボカド
アボカドは完全に熟すと皮が黒色になります。
2～3日後にアボカドが食べ頃になるものを選ぶには、緑色と黒色の中間を選びましょう。
あざやかな緑色ではなく、黒色と緑色が混ざりあったような深みのある色合いが目安です。
真っ黒なものは熟しすぎている可能性があり、葉物野菜のようにあざやかな緑色のアボカドは、まだ固く食べられない状態です。
反対に長期間保存したい場合は、黒色ではなく緑色のアボカドを選びましょう。
ヘタ周辺がやわらかくないアボカド
ヘタ周辺に軽くふれてみて、果肉がブヨブヨとした状態になっていないかチェックしましょう。
ブヨブヨとやわらかいアボカドは、かなり熟成が進んでおりヘタ周辺がくさっている可能性があります。
ヘタのぐらつきだけでなく、その周辺の皮も軽くふれてみて、指がしずみそうな感触があれば、すでに食べ頃を超えているサインです。
2～3日後に食べ頃をむかえるアボカドをさがしているのなら、ヘタのまわりの果肉にハリがあるものをえらびましょう。
アボカドの正しい保存方法
アボカドは温度によって、熟成の進み具合がかわってしまう食材です。
だからこそ、正しい保存方法でアボカドをおいしくいただきましょう。
ここでは、状況ごとのアボカドの保存方法をご紹介します。
冷蔵庫で保存する方法
アボカドを冷蔵庫で保存する際は、野菜室にいれましょう。
ただし、まだ熟す前の緑色のアボカドであれば、常温で保管すると熟成が早く進みます。
野菜室にいれるさいは乾燥をふせぐため、ポリ袋にいれることをおすすめします。
冷蔵庫保存の目安は3～5日にとどめましょう。
冷凍庫で保存する方法
アボカドは冷凍保存できる食材です。
食べきれなかったアボカドは、ラップにつつんで保存用の袋にいれたらできるだけ空気をぬきましょう。
カットしたアボカドは表面にレモン汁やお酢をぬっておくと、変色予防になります。
アボカドの冷凍期間は1か月が目安です。
切ってしまったアボカドを熟させる方法
カットしたものの、まだ熟しきっていないアボカドは追熟（ついじゅく）させましょう。
追熟は18～24度のやや暖かい常温の場所に、2～3日おく方法がもっとも手軽です。
変色を防ぐためにレモン汁かお酢を表面にぬり、ラップで密閉しておきましょう。
ただし27度以上の高温になると腐りやすくなるため、気温が高い夏は野菜室でじっくり熟成させる方法がおすすめです。
熟したアボカドを長持ちさせる保存方法
一度熟してしまったアボカドを長持ちさせるには、空気にふれさせず低温のところで保存する方法がおすすめです。
ラップと密閉保存袋にいれて、空気をしっかりとぬいてから冷蔵庫にいれてください。
まとめ
アボカドは食べ頃が判断しづらい食材です。
しかし、よくみてみると色や形、感触などいろいろなポイントで、食べ頃なのかまだ早いのか見極められます。
アボカドがどれくらい熟しているかわかれば、何日後に調理したいのか逆算して購入も可能です。
アボカドは暖かい環境だと熟成が進みやすいため、室温なども食べ頃が変わる原因になります。
保存する際は温度が一定な野菜室がおすすめです。
食べ頃を見極めて、いつでもおいしく濃厚な味わいのアボカドを楽しみましょう。
