みょうがの切り方は2通り!保存方法や美味しい食べ方も解説

みょうがの切り方は2通り!保存方法や美味しい食べ方も解説

みょうが(茗荷)は、日本で食べられている代表的な香味野菜です。

薬味として夏の食卓には欠かせない食材でもあり、みょうが特有のツンとした香りと辛みは食欲をそそります。

シャキシャキとした食感とさっぱりとした後味は、どんな料理とも相性抜群。

みょうがの独特な香りは、アルファピネンという精油成分によるものです。

発汗や呼吸、血液の循環を促進する働きがあり、食欲増進や鎮痛作用、夏バテや風邪予防にも効果的です。

また、ビタミンやカリウム、カルシウム、葉酸など、積極的に摂りたい栄養素も豊富に含まれています。

そこで今回は、万能で健康にも良いみょうがの切り方から保存方法、美味しい食べ方を徹底解説します。

ハーブには、食べる、飲む、香りを楽しむといった、さまざまな活用方法があります。初心者でも育てられる人気ハーブの特徴や、便利な使い方をそれぞれ詳しくご紹介いたします。

みょうがの切り方

みょうがの切り方

夏になると食べたくなるそうめんや冷奴。

その名脇役ともいえる薬味に欠かせないのがみょうがです。

合わせる料理によって切り方を変えることで、さらに美味しく味わうことができます。

みょうがの切り方を2通り紹介します。

千切り

みょうがの切り方で最もスタンダードな千切りを紹介します。

切り方

  1. 根元の茶色い部分を薄く切り落とす
  2. 縦半分に切る根元を三角形に切り落とす(根元は捨てない)
  3. 切り口を下にして、1~2ミリ幅で縦に切る
  4. 3で切り落とした根元も細く縦に切る
  5. 30秒~1分程氷水にさらす(アク抜き)
  6. ザルで十分に水気を切る

ポイント

  • 食べる直前に切る
  • 根元の部分を三角に切る

はじめに根元を切り落とすと、ほぐれやすく食感もさらに良くなります。

麺類の薬味としてはもちろん、サラダやマリネにもおすすめです。

輪切り

和え物やごはんなど、他の具材と和えたり混ぜたりするのに向いている輪切りを紹介します。

切り方

  1. 根元の茶色い部分を薄く切り落とす
  2. 根元の方から薄く2ミリ幅くらいで切る
  3. 30秒~1分程氷水にさらす(アク抜き)
  4. ザルで十分に水気を切る

ポイント

  • 厚みの目安は2~3ミリ程度
  • ペーパータオルなどでしっかり水気を切る

 断面に水分が残っていると雑菌が繁殖しやすくなります。

そのため、しっかりと水気を切っておきましょう。

みそ汁や納豆、チャーハンの具など、全体に混ぜたり和えたりする料理に適しています。

みょうがの香りを楽しむために、どちらの切り方も食べる直前に切るのがおすすめです。

湯通ししてから酢に浸けておくと、鮮やかな赤紫色が増して見た目も良くなります。

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みょうがの旬と鮮度を見分けるポイント 

みょうがの旬と鮮度を見分けるポイント

みょうがの旬は、夏から秋にかけての間です。

6月〜8月頃に採れるものが「夏みょうが」、9月〜10月頃に採れるものが「秋みょうが」といわれています。

「秋みょうが」の方が大きく、ふっくらとしているのが特徴です。

鮮度を見分けるポイント

  • 丸々とぷっくりした形
  • 表面はツヤツヤ、きれいな赤紫色
  • 穂先はつぼまっていて乾いていない

スーパーなどでよく見るカット済みのみょうがは、断面に水分がついていないかよく確認して買うのもポイントです。

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みょうがの保存方法

みょうがの保存方法

生のみょうがをそのまま冷蔵庫に入れたままにすると、数日で傷んでしまいます。

鮮度が落ちやすく、傷みやすいみょうがを長持ちさせる方法を紹介します。

冷蔵保存

生のままの食感と香りをキープできる冷蔵保存の方法は2つあります。

ペーパータオル

ポリ袋で冷蔵保存
(10日程度)
よく洗ったみょうがを濡らしたペーパータオルで包む。

ポリ袋に入れ、野菜室で保存。

ペーパータオルは2日に1回取り替える。
水に浸けて冷蔵保存
(1か月程度)
よく洗ったみょうがを容器に入れ、浸るくらいの水を注ぐ。

しっかり密閉し野菜室に保存する。

水は2日に1回取り替える。

冷凍保存

たくさん収穫した時や、いただきもので食べきれない場合などは、冷凍保存がおすすめです。

ラップに包んで冷凍保存
(2か月程度)
みょうがをよく洗い、ペーパータオルで水気を拭き取る。

1つずつラップで包み、冷凍用の保存袋に入れ保存。
カットして冷凍保存
(2週間程度)
みょうがをよく洗い、ペーパータオルで水気を拭き取る。

千切りまたは輪切りにし、小分けしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れ保存。

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みょうがの美味しい食べ方

みょうがの美味しい食べ方

特有の香りにシャキッとした歯ごたえが人気のみょうが。

旬の夏から秋にかけては、おもに薬味として食卓に上がることが多いでしょう。

しかし、じつは煮物や焼き物、汁物、揚げ物など、さまざまな調理シーンで美味しく味わうことができます。

調理方法別におすすめのレシピを紹介します。

生で食べる

最も手軽で、みょうが本来の風味と食感を楽しめる食べ方です。

定番の薬味のほか、和え物やマリネにしても美味しく食べられます。

薬味

「みょうがと梅干しのぶっかけそうめん」

みょうがとそうめんは相性抜群。

そうめんに刻んだみょうがを添え、不足しがちなビタミン、ミネラルを補うことができます。

梅干しを追加することで、クエン酸や塩分も摂れて栄養満点です。

お好みでツナやサラダチキンをのせると、さらに満足感もアップします。

材料(2人分)

  • そうめん 160~170g(2束程)
  • 梅干し 2~3粒みょうが 3~4本
  • 大葉 4枚
  • ◇ 水 大さじ2
  • ◇ 白だし(またはめんつゆ) 大さじ1.5~2
  • ◇ 白いりごま 小さじ2
  • ◇ すりおろし生姜 小さじ1/3
  • ◇ ごま油 大さじ1
  • お好みでツナ缶、サラダチキンなど

作り方

  1. みょうがを水でよく洗い、千切りにする
  2. 大葉も同様によく洗い、千切りにする
  3. 梅干しは種を取り、フォークなどで軽くつぶしておく
  4. ボウルに◇の材料を全て入れてよく混ぜる
  5. そうめんを茹で、氷水でしっかり冷やす
  6. お皿に盛りつけ、4で混ぜたつゆをかける
  7. ⑦最後に梅干し、千切りにしたみょうがと大葉をのせて完成

和え物

「みょうがときゅうりのおかか和え」

時短&簡単なみょうがの副菜レシピです。

夕ご飯にもう一品欲しい時や、お弁当の隙間に便利な和え物。

きゅうりとちくわ、かつお節ですぐに作ることができます。

さっぱりとした後味は、主菜を選ばずどんなメニューにも合う万能おかずです。

材料(2人前)

  • みょうが 3本
  • きゅうり 1本
  • ちくわ 2本
  • ◇めんつゆ (濃縮タイプ)小さじ2
  • ◇すりおろし生姜 小さじ1/4
  • ◇かつお節 4g

作り方

  1. みょうがを水でよく洗い、千切りにする
  2. きゅうりはヘタを切り落として縦半分に切り、2ミリ幅で斜め切りにする
  3. ちくわは縦半分に切り、5ミリ幅の斜め切りにする
  4. ボウルに◇の材料を入れて混ぜておく
  5. 4に切ったみょうが、きゅうり、ちくわを入れ和えて完成

漬物

「みょうがのさっぱりマリネ」

作り置きにも最適で簡単にできる漬物は、みょうが料理の基本として覚えておきたい一品です。

酢漬けにしたみょうがの鮮やかな赤紫色は見た目もきれいで、サラダや焼き魚の付け合わせにおすすめです。

材料(3~4人分)

  • みょうが 6~8本 ※お好みで切り分けてもOK
  • 塩 少々(塩茹で用)
  • ◇酢 60cc
  • ◇砂糖 大さじ2~2.5
  • ◇塩 小さじ1/3
  • ◇水 60cc

作り方

  1. みょうがを水でよく洗う
  2. ◇の材料を鍋に入れて沸騰させ、冷ましておく(電子レンジ加熱可)
  3. みょうがの根元を切り、塩を入れて沸かしたお湯でさっと茹でる(1~2分程)※
  4. 茹でたみょうがを熱いうちに2で冷ました甘酢に漬ける
  5. 冷蔵庫で2時間程おいて完成(1~2日程おくと酢がまろやかになり食べやすくなる)

    ※加熱せずに生のまま漬け込むと、みょうがならではの風味を味わえます。

加熱調理して食べる

みょうがは焼いたり揚げたりといった加熱調理にもおすすめです。

みょうがのシャキッとした歯ごたえとさっぱりとした口当たりは、肉や魚との相性が良くメインのおかずやお酒のおつまみに最適です。

炒め物

「みょうがと豚バラ肉の和風炒め」

バラ肉のうま味とみょうがのさわやかさがベストマッチした、ボリューム満点のおかず。

具材を切ってさっと炒めるだけなので、時間のないときでも手軽にすぐ作れます。

材料(2人分)

  • 豚バラ肉薄切り(または切落し) 100g
  • みょうが 4本
  • 生姜 適量
  • ◇酒 大さじ1
  • ◇しょうゆ 小さじ2
  • ◇みりん 小さじ2
  • 油 小さじ2
  • 塩、こしょう、小ねぎ お好み

作り方

  1. みょうがをよく洗い汚れを落とし、縦に6等分に切る
  2. 生姜は千切り、豚バラ肉は食べやすい大きさに切って塩・こしょうをふっておく
  3. フライパンに油を熱し、中火で千切りにした生姜を炒める
  4. 香りが立ってきたら豚バラ肉、◇の合わせ調味料を加える
  5. 肉に火が通ったら、みょうがを入れ、さっと炒め合わせて完成
  6. お好みで仕上げに小ねぎを散らす

汁物

「みょうがとなすのみそ汁」

夏野菜の定番、なすとみょうがを使ったさっぱり美味しいみそ汁です。

お好みで大葉の千切りをのせると、彩りも良くなりさらに風味豊かに楽しめます。

材料(2人分)

  • なす 中1本
  • 水 (さらす用)適量
  • みょうが 1~2本
  • 水 400㏄
  • 顆粒和風だし 小さじ1
  • みそ 大さじ1.5
  • 小ねぎ、大葉の千切り お好み

作り方

  1. なすはヘタを取り、2ミリ幅の輪切りにする
  2. 切ったなすを5分程水にさらし、ペーパータオルなどで水気を拭き取っておく
  3. みょうがをよく洗い、1~2ミリ幅の輪切りにする
  4. 鍋を中火にかけお湯を沸かし、切ったなすと顆粒和風だしを入れる
  5. 弱火にして、みそを溶く
  6. 切ったみょうが入れ、お好みで小ねぎや大葉を散らして完成

揚げ物

「みょうがのかき揚げ」

シャキッとした食感のみょうがは、天ぷらにしても美味しいです。

小えびやそら豆など、歯ごたえのあるものと一緒にかき揚げにすると一層美味しさが引き立ちます。

メインのおかずにも、お酒のおつまみにもなるおすすめの一品です。

材料(3人分)

  • みょうが 8~10本
  • 小えび 50g ※
  • そら豆 20粒程 ※
  • ◇小麦粉 1カップ
  • ◇氷水 1カップ
  • ◇卵黄 1個分
  • 料理酒 小さじ1

    ※小えびを桜えび、そら豆を枝豆に変えて、玉ねぎの薄切りを混ぜると、お子様でも食べやすくなります。

作り方

  1. みょうがは水でよく洗い、3~4ミリ幅の荒めの千切りにする
  2. 小えびは殻をむいて背わたを取り、酒を軽くふりかけて臭みをとる
  3. そら豆はさやから取り出し、皮をむく
  4. ボウルに◇の材料を入れて混ぜ合わせ衣を作る
  5. 4にみょうが、小えび、そら豆を入れてざっくりと混ぜる
  6. 5をスプーンですくいとって180℃に熱したの油に落とす
  7. 3~4分揚げて、火が通りきつね色になったら完成

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まとめ

みょうがの2通りの切り方、保存方法と美味しい食べ方を紹介しました。

生でも加熱しても美味しく味わえて、どんな食材とも合うみょうが。

栄養価が高く、冷凍庫で長期の保存もできるため、旬の時期以外でも常備しておきたい香味野菜です。

今回紹介したレシピで、いつもと違ったみょうが料理を味わってみてはいかがでしょうか。

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