おくらの冷凍保存 | 生・レンジ・茹で・輪切りの4つの冷凍方法とおくらのレシピを紹介

オクラの失敗しない冷凍方法 | 冷凍の方法・メリットとオクラのかんたんレシピを紹介

和え物にしたり納豆に混ぜたりと、手軽な一品を作るのに便利なおくら。

おくらは、冷凍するとさらに使い勝手がよくなります。しかし、おくらを冷凍して水っぽくなって食感が落ちたり、臭いが気になるようになったりした経験がある方もいるのではないでしょうか。

本記事では、おくらの冷凍保存の方法と失敗しないためのポイントを解説します。

この記事では、オクラが持つ栄養について詳しく解説し、新鮮で栄養豊富なオクラの選び方や効果的な保存方法、簡単レシピまでご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

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おくらを冷凍保存するメリット

おくらの冷凍保存には以下のようなメリットがあります。

  • 冷蔵保存より日持ちする
  • 栄養素が逃げない
  • 冷凍時に下処理をするから料理のときに時短になる
  • 輪切りにして冷凍すると、できあがった料理にふりかけるだけでいい

おくらは冷蔵庫だと4日~6日ほどしか持ちませんが、冷凍庫なら約1ヶ月の長期保存が可能です。

また、おくらは下処理をしてから冷凍するため、調理の際の手間が減るのも大きなポイントです。

輪切りにカットしてから冷凍すれば、凍ったままのおくらを料理に加えるだけなので、すぐに一品作れます。

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おくらの冷凍方法

おくらを冷凍するときは、生のまま冷凍する方法と加熱してから冷凍する方法の2種類があります。また、加熱方法は「お湯で茹でる」「電子レンジで温める」の2パターンがあります。

冷凍方法の違いによる味や食感の違いに大きな差はないため、好みで選んで問題ありません。

ただし、輪切りなどカットしてから冷凍する場合は、冷凍前に加熱しておきましょう。

おくらの栄養素は茹でるときに水に溶けだしてしまうものが多いため、少しでも栄養をたくさん取りたいなら電子レンジでの加熱がおすすめです。

おくらの下処理 | 産毛の取り方は板ずりとネットの2種類

おくらを冷凍する前に、表面の産毛を取る下処理が必要です。

産毛を取ると口あたりがよくなり、口の中がチクチクしなくなります。

下処理の方法は一般的な板ずりと、買ったおくらが入っていたネットを使う方法の2種類です。

板ずりはおくらが傷みにくく、ネットを使う方法は最小限の道具で手軽に行えるなど、それぞれ違ったメリットがあります。板ずりのやり方とネットを使った産毛の取り方は、以下のとおりです。

下処理①板ずりのやり方

  1. ヘタ部分のガクを包丁で削ぐように切りとる
  2. おくらをまな板に並べて塩をふる
  3. まな板の上のおくらを手のひらで転がして産毛を取る
  4. 水で塩をサッと洗い流し、キッチンペーパーで水気を拭きとる

下処理②ネットを使った産毛の取り方

  1. おくらが入っているネットの上部を切りとり、帯を外す
  2. ヘタ部分のガクを包丁で削ぐように切りとる
  3. ネットに入ったままのおくらを流水で流しながら、ネットで揉むように手のひらで転がす
  4. キッチンペーパーで水気を拭きとる

おくらを茹でてから冷凍する場合は、4の水気を拭きとる手順はスキップしてください。

ヘタの先は少しカットしてもよいですが、やり過ぎると茹でた場合におくらの中にお湯が入ってしまいます。そのため、ヘタはカットせずにそのままでも問題ありません。

生のまま冷凍

おくらを生のまま冷凍すると手間が少なく、すぐに冷凍できます。おくらを生のまま冷凍する手順は、以下のとおりです。

生のまま冷凍する手順

  1. おくらのガクとヘタの先を取り、下処理をする
  2. 一度に使う本数分ずつラップで包む
  3. 冷凍用の保存袋に入れ、袋の空気を抜いたら冷凍庫へ入れる

一度に使う分ずつラップで小分けにしておくとおくら同士がくっつかず、取りだしやすくなります。

冷凍用保存袋の空気を抜くと劣化を抑えられるため、できるだけ空気を抜きながら袋の口を閉じましょう。

電子レンジで加熱してから冷凍

おくらを電子レンジで加熱してから冷凍すれば、調理時に火を通さずそのまま料理に加えられる点がメリットです。

また、電子レンジで加熱すれば栄養素が流れでることがなく、洗い物も少なく済みます。

電子レンジで加熱してから冷凍する手順

  1. おくらのガクとヘタの先を取り、下処理をする
  2. 耐熱皿におくらを並べ、ふんわりとラップをかける
  3. 電子レンジで加熱する(500Wで50秒 / 600Wで40秒)
  4. そのまま置いて粗熱を取る
  5. 一度に使う本数分ずつラップで包む
  6. 冷凍用の保存袋に入れ、袋の空気を抜いたら冷凍庫へ入れる

夏場は野菜が傷みやすいため、完全に冷めるまで置いておく必要はなく、手で触れるくらいに粗熱が取れたら十分です。

冷凍庫に入れるときは金属製のトレイにおくらを乗せると急速冷凍になり、より鮮度を保ったまま冷凍できます。

お湯で茹でて加熱してから冷凍

茹で時間が長いとおくらの栄養素がお湯に溶けだしてしまったり食感が水っぽくなってしまったりするため、硬めに茹でるのがポイントです。

茹でてから冷凍する手順

  1. おくらのガクを取り、下処理をする
  2. おくらを沸騰したお湯に入れ、約10秒茹でる
  3. ザルにあけて粗熱を取る
  4. 残った水気をキッチンペーパーで拭きとる
  5. 一度に使う本数分ずつラップで包む
  6. 冷凍用の保存袋に入れて、袋の空気を抜いたら冷凍庫へ入れる

板ずりで下処理をした場合は、塩がついたままお湯の中に入れてしまいましょう。

ネットを使って下処理をした場合は塩を一つまみ入れてもよいですが、なくても問題ありません。

輪切りにしてから冷凍

さまざまな料理で使いやすい輪切りにあらかじめカットしておくと、調理の際のひと手間が省けて時短になります。

輪切りにしてから冷凍する手順

  1. おくらのガクを取り、下処理をする
  2. 電子レンジかお湯で加熱する
    電子レンジ…おくらを耐熱皿に並べてふんわりとラップをかけ、加熱(500Wで50秒 / 600Wで40秒)
    お湯で茹でる…沸騰したお湯で10秒ほど茹で、ザルにあける
  3. 粗熱を取って輪切りにする
  4. 冷凍用の保存袋に入れて、袋の空気を抜いたら冷凍庫へ入れる

加熱方法や冷凍で気をつけるポイントは、カットせずに冷凍する場合と同じです。

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冷凍したおくらは解凍せずにそのまま調理できる

冷凍したおくらは冷凍庫からだしてそのまま、解凍せずに調理できます。

おくらが硬い場合は、常温で1分ほど置いておくと包丁がスムーズに入るようになります。

冷凍したおくらは水分が抜けやすく、解凍すると水分と一緒に栄養素が流れだしたり、食感が変わったりしてしまいます。そのため、冷凍したおくらを調理する際は、解凍せずにそのまま使用するのがポイントです。

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冷凍おくらのかんたんレシピ

冷凍したおくらを使えば、副菜もメインディッシュもすぐに作れます。

すぐに一品できる!おくらのおひたし

すぐに作れて、夏でも食が進むさっぱりとした味わいのおひたしです。材料と作り方は、以下のとおりとなります。

材料(4人分)

  • 冷凍おくら…適量
  • めんつゆ…適量
  • かつお節…適量

作り方

  1. 凍ったままのおくらをお皿に盛り、めんつゆをかける
  2. そのまま5~10分置いておき、自然解凍させる
  3. かつお節をかけて完成

冷凍おくらをお皿にだして、めんつゆとかつお節をかけるだけというシンプルさです。

お弁当に!星形がかわいいおくらの肉巻き

おいしいだけでなく、見栄えも楽しめる嬉しい一品です。材料と作り方は、以下のとおりとなります。

材料(4人分)

  • カットしていない冷凍おくら…16本
  • 豚ロース肉 薄切り…400g
  • 塩こしょう…適量
  • しょうゆ…大さじ2
  • 砂糖…大さじ2
  • みりん…大さじ2
  • 料理酒…大さじ2

作り方

  1. 豚肉を広げて塩こしょうをふる
  2. 凍ったままのおくらを豚肉で巻く
  3. 熱したフライパンに2を並べ、ひっくり返しながら焼き色をつける
  4. しょうゆ・砂糖・みりん・料理酒を入れてフタをし、弱火で4分ほど焼く
  5. 裏返して2分ほど焼いたら完成

最後にカットすると断面が星形になり、かわいい見た目がお弁当にぴったりです。

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おくらの選び方

おくらの冷凍で失敗しないためには、よい品質のものを選びましょう。鮮度がよく、おいしいおくらを選ぶポイントは以下の4つです。

  • 全体が鮮やかで濃い緑色をしている
  • 産毛がたくさん生えている
  • ヘタのふちがみずみずしい緑色で黒ずんでいない
  • 小さめのものの方がスジがなく、苦くない

まずは全体の色づきを見て、鮮やかで濃い緑色をしたおくらを選びましょう。

ヘタのふちが黒ずんだり茶色っぽくなっているものは鮮度が落ちているので、「緑色のまま変色していないか」がチェックポイントです。

おくらの表面にある産毛はみっしりとたくさん生えている方がよく、逆に少ないものは鮮度が落ちてきています。

また、大きくなってから収穫したおくらは苦くなりやすいため、小さめのサイズを選ぶのがおすすめです。

おくらの冷凍に関するよくある質問

おくらを冷凍すると栄養価が減ってしまうのか?そもそも冷凍するとまずいのでは?などの疑問に答えます。

冷凍したおくらの栄養価はどうなる?

おくらは冷凍しても栄養価は同じです。

ただし、冷凍前に下茹でしたときや電子レンジで解凍したときに水溶性のビタミンが水分と一緒に溶けだしてしまうケースはあります。

茹で時間は10秒ほどにし、電子レンジで解凍しなければ問題はありません。

おくらにはβ-カロテンや葉酸、カリウムなどのビタミンとミネラルがふくまれています。

β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあります。

葉酸は「造血のビタミン」とも呼ばれ、赤血球の産生を助ける栄養素です。

カリウムはミネラルの一種で、塩分をはじめとする体内の物質の量を調節して正常に保つ役割を担っています。

冷凍したおくらがまずい原因は?

冷凍おくらがまずいと感じる理由には以下の要因が挙げられます。

  • 味が水っぽくなる
  • 食感が落ちる
  • 冷凍庫の臭いが移る

ゆっくり冷凍したり急速に解凍したりすると、おくら内部の水分が大きく凍って細胞壁を壊してしまいます。そして、解凍するときに旨味と一緒に流れてしまうのが、まずいと感じる原因です。

また、冷凍する際におくらの表面に水分が残っていても、霜になって食感を悪くしてしまいます。

他には、冷凍庫の他の食材の臭いや雑菌の臭いが移ってしまっているケースも考えられます。

おくらをおいしく冷凍するためには、以下のポイントに気をつけましょう。

  • 冷凍する前に水分を拭きとる
  • 急速冷凍する
  • 冷凍庫を整理し、清潔にする

おくら表面の水分をキッチンペーパーで拭きとり、解凍は常温か冷蔵庫内で行うと食感や風味が落ちにくくなります。

急速冷凍する場合は、おくらが重ならないよう袋に入れ、金属トレイに乗せて冷凍庫に入れるのも効果的です。

なお、冷凍庫の中の古い食材やビニール・プラスチック製品は定期的に処分・交換しましょう。

まとめ

おくらの冷凍方法は、主に以下4つの方法があります。

  • 生のまま冷凍
  • 電子レンジで加熱してから麗容
  • 茹でて加熱してから冷凍
  • 輪切りにしてから冷凍

おくらを冷凍しておけば時短調理になって、暑い夏でもすぐに一品作れてとても便利です。

夏バテしやすい季節は、おくらの冷凍をうまく活用して乗りきりましょう。

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