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体の不調を改善するのに効果的といわれる足つぼ。
人によっては、足つぼを押すとかなりの痛みが出る場合もあるでしょう。
本記事では、足つぼが痛い理由について解説します。
また、足つぼを押すことによって得られる効果や、おすすめのつぼについても解説しているので、足つぼマッサージに興味のある方はぜひ参考にしてください。
足つぼマッサージが痛い理由

足つぼマッサージで痛みを感じる人と感じない人がいますが、その違いはどこにあるのでしょうか。
足つぼが痛いと感じる理由についてみていきます。
臓器や器官に異常があるため
足の裏には「反射区」と呼ばれるポイントがあり、それぞれ特定の臓器や器官とつながっているとされています。
そのため、特定のつぼを押したときに強い痛みを感じる場合、押したつぼに対応する臓器や器官の不調が考えられるでしょう。
例えば、胃の調子が悪い人は胃に対応する反射区を押すと痛みを感じることがあります。
ただし、足つぼは医学的に証明されているわけではなく、あくまで経験則による考え方である点には注意が必要です。
筋肉が疲労しているため
長時間の立ち仕事や歩行、運動などで足の筋肉が疲労すると、炎症が起きて硬くなります。
疲労した筋肉を押すと強い痛みを感じることがあり、これは足つぼでも同様です。
とくに、足裏の筋肉は日常でも負担がかかりやすく、慢性的な疲労が蓄積しやすい部位です。
そのため、足裏の筋肉が疲労している状態で足つぼマッサージを受けると、強い痛みが出るケースがあります。
老廃物が溜まりやすいため
足の裏は常に体重がかかるため、筋肉が硬くなりやすく、血流が滞りやすい部位です。
血流が悪くなると老廃物が溜まりやすくなり、それが原因で足つぼマッサージを受けた際に痛みを感じることがあります。
足つぼマッサージでも痛みを感じないほどにするには、足湯や適度な運動で血行を促進させ、老廃物が溜まりにくい体をつくることが重要です。
足つぼマッサージの効果

足つぼマッサージには、さまざまな効果があります。
足つぼマッサージによって得られる効果についてみていきましょう。
臓器の活性化
足裏には全身の臓器とつながる反射区があるとされているため、適切に刺激することで臓器を活性化する効果を期待できます。
例えば、消化器とつながっているとされる土踏まずをマッサージすると、胃や腸などの内臓を活性化することが可能です。
不調な器官がある場合は、対応するツボを押して活性化を図りましょう。
血行の促進
血液は心臓から送り出され、全身を巡った後に再び心臓へ戻ります。
しかし、足に流れた血液は重力の影響を受けるため、心臓へ戻すにはある程度の力が必要です。
この力は、足の筋肉が収縮してポンプのような役割を果たすことでサポートされます。
この働きを促す効果があるのが、足つぼマッサージです。
足つぼマッサージで足裏を刺激することによって血液がスムーズに心臓へ戻りやすくなる結果、血行が良くなり、冷え性や足のむくみの改善につながります。
代謝の促進
足つぼマッサージによって血行が促進されると全身に酸素や栄養が行き渡りやすくなるため、代謝が促進されます。
さらに、代謝が促進されて老廃物が排出されたり、全身に栄養が届けられたりすることで、美容効果も期待できるでしょう。
そのため、肌荒れが気になる方にとっても、足つぼマッサージは大きなメリットがあります。
姿勢の改善
足の裏は、体を支える土台の役割を果たしています。
とくに、土踏まずが硬くなっているとバランスが崩れ、骨盤が歪んだり姿勢に影響を与えたりすることも。
足つぼマッサージで足裏をほぐして柔軟性を高めることで、体全体のバランスが整い、姿勢の改善につながる可能性があります。
仕事で日常的に足裏に負担がかかる人にとっては、足裏マッサージは効果的なケア方法です。
自然治癒力の向上
足つぼマッサージを行うと副交感神経が刺激されるため、リラックス効果を得られます。
ストレスや疲労が溜まると、自律神経が乱れて自然治癒力が低下しますが、足つぼによって自律神経のバランスが整うと、免疫力や自然治癒力の向上効果を期待できるでしょう。
継続的に足つぼマッサージを行って自然治癒力を向上させることで、結果的に不調の予防にもつながります。
【部位別】足つぼマッサージが痛い理由

足つぼは対応する部位によって痛みの理由が異なります。
部位別に足つぼマッサージが痛い理由についてみていきましょう。
胃
胃のつぼは、親指の付け根から指4本分ほど下に下がった位置にあります。
このつぼを押すと痛むのは食べすぎや不規則な食生活などによる胃の不調が原因として考えられます。
胃のつぼは、胃もたれやむかつきなどに効果的です。
そのため、胃の不調が感じられた際は胃のつぼを押してみましょう。
肝臓
肝臓のつぼの位置は、右足の薬指と小指の下にある窪んだ箇所です。
このつぼを押すと痛む場合は、お酒の飲みすぎや肥満が原因で肝臓に負担がかかっている可能性があります。
とくに、お酒をよく飲む方や食生活が乱れがちな方は、定期的に肝臓のつぼをマッサージして、肝機能のサポートを行いましょう。
膀胱
足裏の中心かつ土踏まずの内側にあるのが膀胱のつぼです。
膀胱のつぼを押すと痛みを感じる場合は、膀胱機能が低下している可能性があります。
膀胱のつぼを押すことで膀胱の働きを促進し、スムーズな排尿を促すことが可能です。
脾臓
脾臓のつぼは、左小指の付け根から指4本分ほど下に下がった位置にあります。
このつぼを押すと痛む場合は、免疫力が低下している可能性があります。
脾臓のつぼは、免疫や消化機能の改善などに効果的です。
押して痛みを感じる場合は、痛すぎない強さで定期的につぼを押してほぐすようにしましょう。
足つぼマッサージの効果を高めるコツ

足つぼマッサージには、効果を高めるいくつかのコツがあります。
それぞれのコツについて詳しくみていきましょう。
痛気持ちいい程度の力加減で押す
足つぼマッサージを行う際は、痛気持ちいいと感じる程度の力加減が最適です。
強く押しすぎると足の筋肉を傷める可能性があり、逆に弱すぎると十分な刺激が得られず、期待する効果が薄れてしまいます。
また、店舗で施術を受ける場合、痛みを強く感じる際は遠慮せずに伝えることも大切です。
足の筋肉を温める
足つぼマッサージは、足の筋肉が温まっている状態で行うとより効果的です。
筋肉が冷えていると血流が滞りやすく、マッサージの効果が十分に伝わらないことがあります。
そのため、施術前にお風呂に浸かったり、足湯をしたりして足を温めましょう。
足を温めることで血行が促進され、筋肉がほぐれやすくなるため、マッサージの効果をより引き出せます。
食後は30分程度空ける
足つぼマッサージを行う際は、食後すぐではなく30分程度時間を空けましょう。
これは、マッサージによって血行が促進されると、本来消化のために使われるはずの血液が分散され、消化が妨げられるためです。
また、飲酒後すぐの足つぼマッサージにも注意しなければいけません。
マッサージによって血液の流れが良くなると、アルコールが体内に回るスピードが速まり、普段より酔いやすくなる可能性があります。
安全に足つぼマッサージを行うためにも、食後や飲酒後は少し時間を空けてから施術するようにしましょう。
まとめ
今回は、足つぼが痛い理由について紹介しました。
足つぼマッサージによる痛みの原因は、臓器や器官の不調、筋肉の疲労などさまざまあります。
しかし、適切な力加減でマッサージを行うことで、臓器の活性化や血行促進、代謝向上などの効果を得られます。
また、足つぼマッサージの効果を最大限に引き出すためには、足を温めることや、食後すぐの施術を避けることが大切です。
足つぼマッサージは、適切なタイミングと方法で行いましょう。