うなぎの名産地は?天然と養殖の違いや国産と外国産の違いも紹介

うなぎの名産地は?天然と養殖の違いや国産と外国産の違いも紹介

土用の丑の日でお馴染みのうなぎ。

有名なブランドうなぎは知っているけれど、名産地は知らない方もいるのではないでしょうか。

本記事では、うなぎの名産地を詳しく紹介します。

養殖と天然、国産と外国産の違いについても紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

この記事では、うなぎの旬の時期や天然・養殖の違い、土用の丑の日の行事について紹介します。

うなぎの名産地

うなぎの名産地

うなぎの名産地としては、鹿児島県や愛知県、宮崎県などが有名です。

最も生産量が多いのは鹿児島県で、鹿児島県だけで日本のうなぎ生産量の4割を占めています。

令和4年の都道府県別うなぎ漁獲量は、以下の通りです。

順位都道府県生産量
1位鹿児島県7,858トン
2位愛知県4,205トン
3位宮崎県3,574トン
4位静岡県2,365トン
5位三重県272トン

参考:日本養鰻漁業協同組合連合会

鹿児島県

鹿児島県は日本で最もうなぎの生産量が多い都道府県です。

温暖な気候とシラス台地から湧き出るミネラルを多く含む地下水がうなぎの養殖に最適で、2位の愛知県とは生産量に2倍近い差があります。

例年7,000~8,000トンのうなぎを生産しており、令和4年の生産量は7,858トンでした。

鹿児島県産のうなぎは質が高く、脂ののりが抜群です。

愛知県

愛知県は、鹿児島県に次いでうなぎの生産量が多い都道府県です。

例年4,000~5,000トンのうなぎを生産しており、令和4年の生産量は4,205トンでした。

愛知県産のうなぎは柔らかく、上品な味わいが特徴です。

葵うなぎや一色産うなぎ、豊橋うなぎなどのブランド力の高いうなぎが豊富にあり、新仔という若いうなぎを出荷していることでも知られています。

宮崎県

宮崎県では、独自配合の餌を用いて品質の高いうなぎを育てています。

生産量は愛知県に次ぐ全国3位で、令和4年の収穫量は3,574トンでした。

宮崎県のうなぎは、脂がのったコクと旨味の強さが特徴です。

環境に配慮した養殖管理を徹底し、安定した品質を追求しています。

静岡県

静岡県は100年以上前からうなぎの養殖を行っている都道府県です。

例年1,000~2,000トンのうなぎを生産しており、令和4年の生産量は2,365トンでした。

温暖な気候と豊富な水資源がうなぎの安定的な養殖を可能にしており、特に浜松市のうなぎが有名です。

静岡県のうなぎは、身の締まりが良く、脂のバランスが取れています。

三重県

三重県は、うなぎ生産量全国5位を誇る都道府県です。

令和4年の生産量は272トンと、1~4位までの産地とは生産量が大幅に少ないですが、古くからうなぎの養殖を行っていた地域として知られています。

木曽三川うなぎや津のうなぎが有名です。

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養殖のうなぎと天然のうなぎの違い

養殖のうなぎと天然のうなぎの違い

養殖と天然のうなぎの最大の違いは、育つ環境です。

養殖のうなぎは稚魚の状態から人の手で管理されて育つのに対して、天然は河川のように自然環境で育ちます。

天然のうなぎの名産地は、以下の通りです。

  • 青森県
  • 茨城県
  • 静岡県
  • 長野県
  • 高知県

参考:虎ノ門コラム

養殖のうなぎの特徴

いけすや池で人の手によって育てられたうなぎを養殖のうなぎといいます。

日本で流通しているうなぎの大半は、養殖のものです。

販売時に養殖や天然といった記載がないのであれば、養殖のうなぎだと考えて良いでしょう。

養殖のうなぎは、天然のうなぎと比較して水質や餌などを管理されて育っているため、身が柔らかく脂がのっています。

天然のうなぎの特徴

河川や湖のように自然環境で育ったうなぎを天然のうなぎといいます。

天然のうなぎは養殖のうなぎと比較して、引き締まった身とさっぱりとした味わいが特徴です。

天然のうなぎは餌や水質を一切管理されずに育つため、品質の個体差が大きい傾向があります。

日本に生息する食用の二ホンウナギは絶滅危惧種であり、市場に流通しているうなぎの大半は養殖のものです。

希少価値が高いことから、養殖と比較して価格の相場は高めとなっています。

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国産のうなぎと外国産のうなぎの違い

国産のうなぎと外国産のうなぎの違い

国産のうなぎと外国産のうなぎの違いとしては、食感や味、価格などが挙げられます。

国産のうなぎである二ホンウナギは、外国産のヨーロッパウナギやビカーラ種と比較してうなぎの風味が強く、身が引き締まっていることが特徴です。

一方外国産のうなぎは身の幅が大きく、弾力のある食感が特徴だといわれています。

価格面では国産のうなぎが1尾あたり3,000円~4,000円なのに対して、外国産は1尾1,500円~2,000円が相場です。

国産のうなぎの方が外国産のうなぎと比較して相場が高いのは、うなぎの稚魚であるシラスウナギの漁獲量が年々減少していることに原因があります。

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食用うなぎの種類

食用うなぎの種類

うなぎは世界に19種類存在しますが、食用とされているうなぎは以下の4種類のみです。

  • 二ホンウナギ
  • ヨーロッパウナギ
  • アメリカウナギ
  • ビカーラ種

日本で養殖されているうなぎのほとんどは、二ホンウナギです。

ヨーロッパウナギやアメリカウナギ、ビカーラ種は二ホンウナギと風味や食感がやや異なるものの、手ごろな価格で購入できる魅力があります。

二ホンウナギ

二ホンウナギは、東アジアに広く分布している品種です。

日本で養殖されているうなぎのほとんどは二ホンウナギであり、現在では乱獲によって絶滅危惧種となっています。

名前に日本とついていますが、日本だけではなく中国などでも養殖されているので、国産のうなぎを選びたい時は産地に注目しましょう。

ジャポニカ種と表記することもあります。

ヨーロッパウナギ

ヨーロッパウナギ(アンギラ種)は、主に北大西洋やヨーロッパの河川に生息する品種です。

日本には、中国で養殖されたものがよく輸入されています。

二ホンウナギと比較してやや小さめで、身に脂がのっていることが特徴です。

絶滅危惧種に指定されており、輸出に規制がかかっています。

アメリカウナギ

アメリカウナギ(ロストラータ種)は、主に北米東海岸に生息する品種です。

日本にはほとんど出回っておらず、アメリカやカリブ地域で食べられています。

肉厚でふっくらとしており、柔らかい食感が特徴的です。

ビカーラ種

ビカーラ種(インドネシアウナギ)は、フィリピンやインドネシアに生息する品種です。

二ホンウナギの代わりとして日本国内でも養殖されており、二ホンウナギよりも比較的低価格で販売されています。

見た目は二ホンウナギよりも短く太めです。

身は柔らかですが、うなぎの風味や脂は二ホンウナギよりも少なめな傾向があります。

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うなぎの旬の時期

うなぎの旬の時期

うなぎの旬の時期は、天然のうなぎと養殖のうなぎで異なります。

それぞれの旬の時期は、以下の通りです。

種類旬の時期
天然のうなぎ10月~12月頃
養殖のうなぎ6月~8月頃

天然のうなぎは10月~12月頃が旬なのに対して、養殖のうなぎは6月~8月に旬を迎えます。

養殖と天然で旬の時期が異なる理由は、養殖のうなぎが1年で最もうなぎの需要が高まる土用の丑の日に合わせて育てられているからです。

市場に出回っているうなぎのほとんどは養殖であり、天然ものが占める割合は全体の数パーセント程度だといわれています。

スーパーや鮮魚店で一般的に市販されているうなぎのほとんどは養殖なので、旬の時期を考える際は6月~8月頃だと考えると良いでしょう。

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うなぎの選び方

うなぎの選び方

うなぎを選ぶ時は、身の厚さと幅に注目してください。

うなぎは一般的に分厚く細長いものよりも、平べったくて幅の広いものの方が皮まで柔らかくておいしく食べられます。

分厚いうなぎは、皮の固さが原因で焼いた際に皮が丸まって厚みがあるように見えている可能性があるので、注意が必要です。

捌いたうなぎを購入する際は、身の厚みと幅を確認してみてください。

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まとめ

うなぎの名産地と養殖・天然の違いを紹介しました。

うなぎの名産地としては、鹿児島県や愛知県、宮崎県、静岡県などが有名です。

最も生産量が多いのは鹿児島県で、鹿児島県だけで日本のうなぎ生産量の4割を占めています。

一口にうなぎといっても産地や品種によって味わいには違いがあるので、うなぎを購入する際は生産地や品種を意識してみることがおすすめです。

様々な名産地のうなぎを食べ比べて、ぜひ好みにあったうなぎを探してみてください。

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