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鶏がらスープの素は、中華料理だけでなく、幅広い料理に活躍する調味料です。
今すぐ使いたくても、切らしている場合、中華だし・中華万能調味料・和風顆粒だし・チキンコンソメなどの身近な調味料で代用できます。
この記事では、鶏がらスープの素の代用になる調味料と、それぞれの特徴や使い分け方、注意点をご紹介します。
鶏がらスープの素は、鶏と野菜の旨味が効いた中華風調味料

鶏がらスープの素は、鶏がら(鶏の骨や皮など)や鶏肉、野菜の旨味を煮出したスープをもとに加工して作られる調味料です。
市販品の多くは顆粒や粉末状で、お湯に溶かすだけで手軽にコクのあるスープが作れます。
中華料理では、炒め物・スープ・煮込み料理などに広く活用されています。
また、和食や洋食でも、まろやかなコクを与えつつ食材の風味を引き立ててくれるため、幅広く使える調味料です。
鶏がらスープの素の代用になる調味料4選

鶏がらスープの素の代用品としておすすめなのは、中華だし・中華万能調味料・和風顆粒だし・チキンコンソメの4つです。
各代用品の特徴を理解しておくと、使う料理に合わせて上手く活用できます。
中華だし:鶏がらスープの素に近い旨味とあっさり感
中華だしは、鶏がらスープの素に最も近い風味を持つ、顆粒タイプが主流の調味料です。代表的な製品としては「中華あじ」などがあります。
鶏や豚、野菜などの旨味がバランスよく含まれ、あっさりしつつも複雑で深みのある味わいが特徴です。
中華風のスープやご飯ものなどに幅広く使えます。
中華だしの活用例
- 中華スープ:お湯の中に中華だしを溶かし入れ、椎茸・コーン・卵などお好みの具材を加えることで、即席スープが作れます。
- チャーハン:ごま油で炒めた具材とご飯に、中華だしを振りかけると、香ばしさと旨味が一体となり、家庭でも手軽に本格的な味わいのチャーハンを楽しめます。
代用する際は、鶏がらスープの素と同量、またはやや少なめから加えるのがおすすめです。
中華万能調味料:コクと油分で本格的な中華風味に
「創味シャンタン」や「味覇(ウェイパー)」など、ペースト状の中華万能調味料も、鶏がらスープの代用品として使えます。
中華万能調味料は、鶏や豚の骨から抽出したエキスに、しょうゆや香味油が加わったものが多く、中華だしで代用する時よりも、力強い味わいになります。
とくに炒め物やあんかけなど、濃い味付けの料理に向いています。
中華万能調味料の活用例
- 野菜炒め:仕上げに加えることで、香り豊かで満足感のある味わいに仕上がります。
- 甘酢あん:肉団子や酢豚にかける、甘酢あんの調味に少量加えると、酸味と旨味のバランスがよくなります。
中華万能調味料は、塩分と油分が多く風味も強いため、入れすぎると料理全体の味が変わってしまうことがあります。
まずは少量から加え、他の調味料とのバランスを見ながら調整しましょう。
和風顆粒だし:優しい味付けの和風アレンジに
和風顆粒だしは、かつお節や昆布などを主な原材料として作られた調味料です。
鶏がらスープの素とは風味の方向性が異なりますが、優しい味わいに仕上げたい場合に適しています。
あっさりした麺類や和え物などの料理と相性が良く、普段の中華料理を和風にアレンジすることもできます。
和風顆粒だしの活用例
- 冷やし中華:酢醤油がベースのタレに和風顆粒だしを合わせるだけで、さっぱりとした中にも奥行きのある味わいを感じられる、和風の冷やし中華が完成します。暑い季節におすすめです。
- バンバンジー:味噌だれに和風顆粒だしを加えることで、優しい風味がプラスされます。ごまや味噌のコクが引き立ち、箸休めとしてもぴったりの一品に仕上がります。
和風顆粒だしは、鶏がらスープの素よりも軽やかな風味になりやすいため、ごま油やねぎなどで香りを補うと、物足りなさを感じにくくなります。
チキンコンソメ:洋風のコクと鶏の風味が加わる
チキンコンソメは、鶏肉と一緒に、玉ねぎ・セロリといった香味野菜を煮込んで作られた洋風のスープの素です。
揚げ物や煮込みなどの中華料理にも応用でき、いつもと違ったアレンジを楽しめます。
チキンコンソメの活用例
- からあげ:鶏と香味野菜のエキスが染み込み、しっかりとした味わいのからあげが完成します。冷めても美味しく、お弁当のおかずにも適しています。
- チャーシュー:漬けダレの中に加えると、ほんのり洋を感じられる、個性的な一品が仕上がります。
上記の料理にチキンコンソメを代用する際は、隠し味程度にとどめ、しょうゆ・砂糖・みりん・料理酒をメインに使うのがポイントです。
また、にんにくやしょうがを多めに加えることで、より鶏がらスープの素を使った時のような味わいを再現できます。
鶏がらスープの素を代用する際の注意点

紹介した鶏がらスープの素の代用品を使う場合は、次の3つのポイントを押さえておくことが大切です。
味見をしながら少しずつ加える
代用品となる調味料は、一度に多く入れず、味見をしながら少しずつ加えるとよいでしょう。
なかでも粉末や顆粒タイプの調味料は味が濃くなりやすいため、慎重に調整することが失敗しないためのコツです。
料理の種類に応じて使い分ける
同じ鶏がらスープの素の代用品でも、使う場面によって味の印象が異なります。
あっさり仕上げたいなら中華だしや和風顆粒だし、こってりした料理には中華万能調味料やチキンコンソメを使うなど、料理の種類に応じて使い分けるようにしましょう。
素材の組み合わせ次第で風味が大きく変わることも
鶏がらスープの素の代用品を使う際は、肉や野菜の種類・油脂類など素材の組み合わせ次第で、風味の方向性が大きく変わる場合もあります。
そのため、料理に合わせて相性の良い食材を選ぶことが大切です。
たとえば、チキンコンソメを使う場合、イタリアンでお馴染みの鶏肉・トマト・オリーブオイルを組み合わせると、鶏がらスープの素を使うレシピとは異なる、洋風の料理に仕上がってしまいます。
一方、豚肉やチンゲン菜など中華料理でよく使われている素材を選び、仕上げにごま油をひと垂らしするといった調理法であれば、鶏がらスープの素の風味に寄せることが可能です。
このように、工夫しながら味を調整することで、代用品を使っても食事の満足度を高められます。
手作り鶏がらスープの簡単レシピと保存方法

市販の鶏がらスープの素がない場合でも、手羽先など骨付きの鶏肉を使えば、自宅で本格的なスープを簡単に作ることができます。
ここでは、手作り鶏がらスープの簡単レシピと保存方法をご紹介します。
材料(作りやすい分量)
- 手羽先または手羽元:500g
- 長ねぎ(青い部分):1本分
- 生姜(薄切り):4~5枚
- 料理酒:80cc
- 水:1.5リットル
作り方
- 手羽先または手羽元を水で洗い、皮に切り込みを入れます。
- 鍋に1の材料・長ねぎ・生姜・料理酒・水を入れ、強火にかけます。
- 沸騰したら弱火にし、アクを取りながら約1〜1.5時間煮込みます。
- 火を止め、ザルでこして完成です。
作ったスープは、調味料代わりに料理の味付けに使うことも、分量外の塩で味を調えてスープとして飲むこともできます。
保存方法
手作り鶏がらスープは、市販品のように長期保存ができません。必要な分だけを作るようにし、冷蔵保存したうえで、3日間以内に使い切るようにしましょう。
まとめ
鶏がらスープの素がないときは、いくつかの身近な調味料で代用可能です。
中華だし・中華万能調味料・和風顆粒だし・チキンコンソメといった調味料を上手に使い分ければ、料理の幅はさらに広がります。
代用する際は、味見をしながら少しずつ加え、料理に合わせた選び方を心がけましょう。
自家製の鶏がらスープを仕込んでおけば、より本格的な味わいも楽しめます。












