目次
冬の食卓にかかせない鍋料理。
旬の食材を使ったものからご当地ならではの味付けのものまで種類は様々です。
今回の記事では、定番や変わり種、ご当地鍋料理から21種類をご紹介します。
幅広く紹介しているので、献立を考える際にぜひ参考にしてください。
ご当地鍋やアレンジ鍋も含めるとその数は100種類以上!
鍋料理はバリエーションが豊富で、ご当地鍋やアレンジ鍋を含めると100種類以上存在します。
普段の味付けに飽きた時は薬味や調味料で味を加え、いつもと違う味を楽しめるのが魅力。
定番鍋はもちろん、変わり種やご当地鍋にもチャレンジしてみてください。
【定番】鍋料理7選
はじめに、家庭でもよく食べられている定番鍋料理を紹介します。
どの鍋にするか迷ったらまずは定番から試してみてください。
すき焼き
すき焼きは甘辛のタレで牛肉や野菜などの具材を煮込み、溶き卵にくぐらせて食べる鍋料理です。
関東の作り方は醤油や砂糖、みりん、酒で作った割下にすべての具材を入れて煮込みます。
一方関西は割下を使わず、最初に肉を焼き醤油と砂糖で味付けをした後、野菜などの具材を入れ酒と水を足し味の調整をします。
おでん
おでんは秋から冬の間によく食べられ、レパートリーの多い具材の中からどれを食べるか悩むのも楽しい鍋料理です。
具材は大根、たまご、こんにゃく、はんぺん、牛すじ、ちくわなどの代表的なものから、つぶ貝、たこ焼き、トマト、餃子などの変わり種のものまで色々入れて楽しむことができ、優しいだしの味が具材の美味しさを一層引き立ててくれます。
キムチ鍋
冬の鍋料理として人気が高いキムチ鍋。
具材は白菜キムチ、もやし、豚肉、たら、豆腐などが使われます。
韓国ではキムチの酸味を飛ばすため、キムチと豚肉を最初に炒めてから他の具材とスープで煮込みますが、日本では直接スープに入れて煮込む調理法が主流です。
しゃぶしゃぶ
一口大の薄切りにした豚肉や牛肉を昆布だしにくぐらせ、ポン酢やごまだれにつけて食べます。
一般的にはしゃぶしゃぶといえば、豚肉や牛肉を使ったものを指しますが、「蟹しゃぶ」や「ブリしゃぶ」など具材によって呼び名は様々。
メインの食材の他、白菜、ネギ、きのこなどを入れさっぱり食べられる鍋料理です。
ちゃんこ鍋
「ちゃんこ」とは相撲部屋で食べられている料理全般を意味し、鍋料理を「ちゃんこ鍋」と呼びます。
具材に特別なルールはなく、鶏ガラスープをベースに野菜、肉、油揚げなどが使われます。
昔は牛や豚は手をついて負ける四つん這いの姿勢を連想させるため具材として使われず、験担ぎに二本脚で立つ鶏が入れられていました。
現在は好みの食材を使い、塩、味噌、醤油など様々な味付けで楽しまれています。
寄せ鍋
昆布やかつお節の魚介ベースのだしを使うことが「寄せ鍋」の特徴。
具材は鶏肉、えび、たら、白菜、きのこ、豆腐など淡白な味わいのものが使われます。
味付けに明確な決まりはありませんが、魚介の風味を活かし醤油、塩、酒などでさっぱりと仕上げるのが一般的です。
豆乳鍋
「豆乳鍋」はまろやかな豆乳と和風だしの相性が抜群な鍋料理です。
少し味噌を混ぜてコクを出したスープに、肉、野菜、豆腐などを入れて煮込みます。
トッピングとして白ごまやラー油で味の変化を楽しむのもいいでしょう。
豆乳を入れた後は弱火で煮込むと口当たりがいいスープに仕上がります。
【変わり種】鍋料理7選
次に、変わり種鍋料理7選を紹介します。
定番と合わせて知っておくと鍋料理のレパートリーが増え、様々な味を楽しめるでしょう。
トマト鍋
トマト缶に鶏ガラやコンソメで味付けしたスープが特徴の「トマト鍋」は、見た目も華やかで人が集まるパーティーにも最適。
具材に決まりはなく、鶏肉、キャベツ、玉ねぎ、じゃがいも、きのこ、にんにくのみじん切りなどを使い洋風に仕上げます。
残ったスープにパスタとチーズを入れ、スープパスタにすれば最後まで飽きずに食べられるでしょう。
カレー鍋
和風だしとスパイスを組み合わせて作る「カレー鍋」は、姫路にある「食い切り酒場 伝心望」という居酒屋が発祥とされています。
具材はカレーと相性のいいものであれば美味しく仕上がります。
豚バラ肉、玉ねぎ、しめじ、じゃがいも、ソーセージなど、子供が好きな具材を中心に入れるのもいいでしょう。
ミルフィーユ鍋
「ミルフィーユ鍋」は豚バラ肉と白菜を交互に重ね鍋に敷き詰めて煮込む料理で、少ない具材で手軽に作れる鍋として人気です。
白だしや鶏ガラなどでシンプルに味付けし、豚バラと白菜の旨みを楽しめる一品です。
坦々鍋
「坦々鍋」は豚ひき肉、もやし、豆腐などが入りピリ辛に味付けされたスープが特徴。
アレンジもしやすく野菜もたっぷり取れるので子供から大人まで楽しめて、寒い冬に身体をしっかり温められる鍋料理です。
鶏ガラスープに生姜、ニンニク、豆板醤、醤油などで味付けします。
子供が食べる場合は豆板醤の代わりに味噌でコクを出すのがいいでしょう。
海鮮鍋
「海鮮鍋」はその名の通り具材に様々な海鮮を入れた鍋料理。
ホタテ、えび、たら、たこ、いか、牡蠣などお好みの海鮮と野菜を入れて煮込みます。
様々な魚介でとったスープは口いっぱいに海の香りと旨みが広がり、見た目も豪華で人が集まるお祝い事の席にも適しています。
麻婆鍋
麻婆豆腐を作る要領で、豚ひき肉、豆腐をメインに白菜、チンゲン菜、ニラ、もやしなどを入れ、豆板醤、ニンニク、生姜でピリ辛に仕上げます。
子供が食べる場合は豆板醤の代わりに味噌でコクを出してもいいでしょう。
麻婆豆腐の素を使って簡単に作ることもできるので、いつもの鍋レシピに飽きたら試してみてはいかがでしょうか。
レモン鍋
「レモン鍋」は広島県瀬戸内の名物である「瀬戸田レモン」のスライスをふんだんに使った見た目も華やかな鍋料理です。
昆布だしに豚肉、鶏肉、鯛や牡蠣などの魚介類、野菜、豆腐を入れ火にかけ、肉に火が通ったら最後にレモンのスライスを鍋いっぱいに敷き詰めます。
具材から出る旨みとレモンの酸味が絡み、最後までさっぱり食べられる一品です。
【ご当地】鍋料理7選
最後に、旅先で絶対に食べてみたいご当地鍋料理7選を紹介します。
その土地ならではの食材や味付けをぜひお楽しみください。
石狩鍋(北海道)
「石狩鍋」は北海道石狩市が発祥の郷土料理です。
石狩地方は昔から鮭漁が盛んで、漁師がぶつ切りにした鮭をアラごと味噌汁に入れ煮込んで食べていたのが最初といわれています。
昆布だしに鮭、キャベツ、玉ねぎ、大根、しいたけなどを入れ、味噌で味を整えたら完成。
風味づけにバターを入れる家庭やお店もあり、最後に山椒をかけるのが本場の食べ方です。
きりたんぽ鍋(秋田県)
「きりたんぽ鍋」は秋田を代表する鍋料理です。
少し固めに炊いたご飯を粘り気が出るまでつぶし、杉の串に付け棒状に伸ばしてきつね色がつくまで焼いたものを「たんぽ」と呼びます。
日本三大地鶏である比内地鶏、ごぼう、ネギ、きのこ、セリを醤油ベースのだしに入れ、切った「たんぽ」を一緒に煮込めば「きりたんぽ鍋」の完成です。
もちもちのきりたんぽと地鶏を一度に楽しめる贅沢なお鍋です。
ハリハリ鍋(大阪府)
「ハリハリ鍋」は大阪千日前にあった鯨料理店「徳家」が発祥とされる鯨肉、水菜、だしだけで作るとてもシンプルな鍋料理です。
水菜を食べる際に「ハリハリ」と音がすることから名付けられたそうです。
ハリハリ鍋が提供され始めた当時、日本は捕鯨が盛んで安価に鯨肉が手に入る時代でした。
捕鯨が制限された現在は、豚肉を使うのが主流になっています。
ちりとり鍋(大阪府)
「ちりとり鍋」は大阪市生野区発祥といわれており、四角くて浅い鍋の形がちりとりに似ていることから名付けられました。
味噌、醤油、コチュジャンなどでピリ辛に味付けした牛ホルモン、にら、もやし、キャベツなどを鉄板の上で調理します。
基本は辛味噌で味付けされた牛ホルモンを使いますが、魚介や豚肉を塩だれで味付けした鍋を出すお店もあります。
ぼたん鍋(兵庫県)
「ぼたん鍋」は猪肉と野菜を味噌ベースのだしで煮込んだ兵庫県丹波篠山市発祥の郷土料理。
1908年頃、多紀群篠山町に駐留していた陸軍歩兵第70連隊が、訓練で捕獲した猪を味噌汁に入れて食べたのが最初といわれています。
猪肉を意味する「ぼたん」という呼び名は、肉食が禁止されていた江戸時代前期、畜産業を営む者の間で流通の際使われていた隠語であり、その文化は現代も続いています。
猪肉の上質な脂はさっぱりしており、味噌仕立てのスープと相性抜群です。
水炊き(福岡県)
「水炊き」は福岡県を代表するグルメの一つ。
骨付きの鶏肉を煮込んで作るスープをベースとし、キャベツ、ねぎ、豆腐、きのこなどの具材を入れて作ります。
鶏からだしを取るため、骨付きの鶏肉を使うのがポイント。
鶏から出たスープが絡んだ具材にポン酢や薬味を添えていただきます。
もつ鍋(福岡県)
「もつ鍋」も福岡県が発祥の有名な鍋料理です。
昆布や鶏ガラなどでとったスープに醤油や味噌で味をつけ、牛か豚のホルモン、キャベツ、もやし、豆腐、ニラ、ニンニクを入れて作ります。
鍋のシメは、旨みいっぱいのスープにご飯やうどんを入れることが多いですが、もつ鍋のシメはちゃんぽん麺を入れるのが博多の定番。
麺にスープがしっかり絡み、最後まで美味しく食べられます。
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