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ホクホクとした食感とさわやかな風味が楽しめる初夏の味覚、そら豆。
一年の間でも市場に出回る期間が限られているので、4~6月頃の旬の時期に見かけたら、ぜひとも味わっておきたい食材です。
そら豆ご飯や醤油煮、サラダ、スープなど、調理のバリエーションも豊富。
にんにくやチーズと合わせたおつまみも絶品ですが、定番の食べ方はやっぱり「塩茹で」です。
塩水で茹でるだけのシンプルな調理法ですが、水っぽくなってしまったり、やわらかくなりすぎてしまったりしたこともあるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではそら豆の上手な茹で方について解説します。
そら豆を茹でるときの5つのコツ
まずは、そら豆を茹でるときの5つのコツをご紹介します。
このコツを覚えておくだけで、そら豆の美味しさが数倍アップするはずです。
買ってきたらすぐに調理しよう
そら豆は、「美味しく食べられるのは収穫後3日間だけ」といわれるほど鮮度が落ちやすい野菜。
時間とともにさやや豆が黒ずんでしまうだけでなく、特有の風味や甘みも徐々に失われてしまいます。
手に入ったらすぐに調理して、できるだけ早く食べるのが基本です。
さやごと茹でても、むいてから茹でてもOK
そら豆は、さやから外すと急激に鮮度が落ちてしまうため、できるだけさや付きのものを購入するのがおすすめ。
調理するときは、さや付きのまま茹でても、さやをむいて豆を取り出してから茹でても、どちらでも問題ありません。
さやをむいて茹でる場合は、豆を覆っている薄皮ごと茹でるのが一般的です。
切り込みを入れて美味しさアップ
そら豆を茹でるときのポイントとなるのが、下処理の段階でさやや豆に切り込みを入れること。
さやごと茹でる場合はさやの両端に、豆を取り出してから茹でる場合は薄皮の一部に切り込みを入れてから茹でるようにしましょう。
火が通りやすくなるだけでなく、塩気が豆に染み込みやすくなります。
塩をしっかり効かせよう
そら豆を茹でるときに使う調味料は、基本的に塩のみ。
味付けのほかに、そら豆の緑色を安定させて色鮮やかに茹で上げる効果もあります。
慣れないうちはきちんと計量して、レシピどおりの分量の塩を使うのが成功の秘訣です。
水にさらすのはNG!風を当てて冷まそう
そら豆の冷まし方も、美味しく仕上げる重要なポイント。
茹で上がったそら豆はザルなどに広げ、扇風機やうちわなどの風を当てて、できるだけ早く冷ましましょう。
水にさらすとベチャッとした水っぽい食感になり、風味が感じられなくなってしまうので注意してください。
【さやから出して茹でる】そら豆の基本の茹で方
ここでは、そら豆をさやから出して茹でる場合の茹で方をご紹介します。
さやごと茹でる場合に比べて茹で時間が短く、塩味が馴染みやすい方法です。
一粒ずつ分かれた状態で茹でるので、途中で味見がしやすく、茹で時間の調節が簡単にできるというメリットもあります。
手順1:さやをねじるように割り、そら豆を取り出す
両手でそら豆のさやをひねり、中の豆を取り出します。
さやから出すと豆の鮮度が落ちてしまいますので、この作業は茹でる直前に行いましょう。
手順2:豆の黒い筋の反対側に浅く切り込みを入れる
そら豆の薄皮に1~2mmほどの浅い切り込みを入れます。
切り込みを入れる場所に決まりはありませんが、「お歯黒(おはぐろ)」と呼ばれる黒い筋の反対側がおすすめです。
ここに切り込みを入れておくと、食べるときに薄皮がむきやすくなります。
手順3:鍋に水と塩を入れて沸騰させる
鍋に水を注ぎ、水の量に応じた塩を加えて火にかけましょう。
「水から」ではなく「お湯から」茹でる
食感よく茹で上げるため、加熱はできるだけ短く済ませるのが基本です。
水から茹でるのではなく、熱湯でサッと茹で上げるようにしましょう。
塩の量は水の2~3%
鍋に入れた水の量をはかっておき、水に対して2~3%の塩を投入しましょう。
水が1.5Lであれば塩の量は30~45g(大さじ2~3杯程度)、2Lであれば塩の量は40~60g(大さじ2.5~4杯程度)が目安です。
手順4:そら豆を入れて茹でる
手順2のそら豆を鍋に投入します。
蓋をせず、中火で沸騰直前の状態をキープしながら茹でましょう。
火加減は「沸騰しない程度」
そら豆は、ぐつぐつと沸騰したお湯で茹でるとかたくなってしまうことで知られています。
水面がゆらゆらと揺れ、静かにお湯が沸いている状態を保てるように火加減を調節してください。
基本の茹で時間は2分
そら豆の茹で時間は、2分ほどが目安です。
途中で味見をして、少しかために感じるくらいのタイミングで加熱を止めましょう。
余熱でも火が入るので、この段階でややかために感じるくらいがちょうど良い茹で加減です。
「やわらかめ」の茹で時間は2~3分
やわらかいそら豆が好みの場合や、離乳食などに使いたい場合は、2~3分を目安に茹で時間を調節してください。
茹ですぎるとそら豆特有のホクホクとした食感がなくなり、風味も弱まってしまうので注意が必要です。
手順5:ザルにあげ、風を当てて冷ます
茹で上がったら、そら豆をザルにあげます。
風を当て、蒸気を飛ばすようにして冷ましたら完成です。
【さやごと茹でる】そら豆の基本の茹で方
続いて、そら豆をさやごと茹でる場合の茹で方を解説します。
さやから出して茹でる場合に比べるとやや時間がかかるだけでなく、お湯の量も多く必要になりますが、茹で上がったそら豆は旨味と香りが閉じ込められていて格別な味。
豆の薄皮にシワが寄りにくく、ふっくらとした見た目に仕上がるのもうれしいポイントです。
手順1:さやの両端を切り落とす
キッチンばさみなどでさやの両端を少しだけ切り落とします。
手順2:鍋に水と塩を入れて沸騰させる
そら豆がさやごと入る大きめの鍋を用意し、水を注ぎます。
水の量に応じて塩を加え、火にかけましょう。
塩の量は水の2~3%
塩の量は、さやから出して茹でる場合と同じです。
水の量に対して2~3%の塩を投入してください。
手順3:そら豆をさやごと入れて茹でる
下処理済みのそら豆を鍋に入れます。
蓋をせず、お湯が沸騰しない程度の火加減を保ちながら茹でましょう。
基本の茹で時間は2分
茹で時間の目安は、さやから出して茹でる場合と同じ2分。
短いように感じるかもしれませんが、この後余熱で火を通すので問題ありません。
手順4:火を止め、そのまま5分置く
2分経過したら火を止めますが、すぐにそら豆を取り出さず、5分ほど鍋の中に放置してください。
余熱で火を通しつつ、冷ましながら豆に塩味を染み込ませます。
薄皮のシワ防止にも効果的
水の中で粗熱を取ることで薄皮にシワが寄りにくくなり、ふっくら・ツヤツヤの状態で茹で上がります。
手順5:ザルにあげて冷まし、食べる直前にさやから出す
そら豆をザルにあげ、さや付きのまま風を当てて冷まします。
豆の色が落ちてしまうのを防ぐため、食べる直前にさやから取り出していただきましょう。
簡単!フライパン・電子レンジでそら豆を茹でる方法
そら豆1パック(さや付きで250~300g、さや5本、10~15粒程度)をフライパンで蒸し茹でにする方法と、電子レンジで加熱する方法をまとめました。
お湯を沸かす手間が省けて時短になるのはもちろん、ビタミンB群やビタミンC、カリウムなどの水溶性の栄養素も流失しにくくなります。
フライパンで蒸し茹でにする方法(さや付き・さやなし)
1. フライパンに50ml(大さじ3~4杯程度)の水を入れ、沸騰させる
2. 小さじ1/2杯の塩と下処理済みのそら豆を入れ、蓋をして中火で2~3分ほど加熱する
3. ザルなどに広げて冷ます
電子レンジで加熱する方法(さや付き・さやなし)
1. 耐熱皿に下処理済みのそら豆を並べる
2. ふんわりとラップをかけ、500~600Wで1分30秒~3分ほど加熱する
3. そら豆を別の器かザルに移し替えて冷ます(余熱で火が入るのを防ぐため)
4. 好みで塩を振って味付けする
茹でたそら豆の保存方法
そら豆を美味しく味わうには、鮮度が落ちないうちに食べることが重要。
茹でたらその日のうちに食べるのがおすすめですが、食べきれなかった場合はどのように保存すれば良いでしょうか。
冷蔵保存の場合
茹でたそら豆は、密閉容器などに入れて冷蔵庫で2~3日ほど保存することができます。
傷みやすい食材なので、できるだけ早く食べきるようにしてください。
冷凍保存の場合
茹でたそら豆を冷凍保存する場合は、さやから出した状態のものをフリーザーバッグなどで密封し、冷凍庫に入れましょう。
保存期間の目安は1ヵ月ほど。
食べるときは自然解凍するか、500~600Wの電子レンジで20~40秒ほど加熱してください。
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