目次
ほうれん草の冷凍保存は、冷蔵では3~4日の保存期間を約1ヶ月まで伸ばせるためおすすめです。
ほうれん草を上手に冷凍すると、ほうれん草が冷蔵庫でしなびていたり、変色したりすることも防げます。
この記事では、ほうれん草を「生のまま冷凍する方法」と「茹でて冷凍する方法」に分けて、手順やコツを解説します。
気になるえぐみの減らし方や、冷凍ほうれん草の活用方法も紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
新鮮なほうれん草の見分け方
栄養豊富なほうれん草をおいしいうちに冷凍保存するために、まずは新鮮なほうれん草の見分け方を紹介します。
ほうれん草の鮮度をチェックするポイント
新鮮なほうれん草は、以下の4点で見分けます。
- 葉や茎が濃い緑色で色鮮やか
- 密集して生えている
- 茎は適度な太さでハリがある
- 根元がきれいなピンク色でみずみずしい
しなびたり変色したりしているほうれん草は、鮮度が落ちているため避けましょう。
また、茎が太すぎたり、葉が硬かったりするものは育ちすぎです。
成長しすぎたほうれん草はアクも強くなります。
新鮮で食べごろのほうれん草を選んで、おいしいうちに食べきるか、鮮度が高いうちに冷凍保存しましょう。
なお、根元は甘みや風味も強く栄養も豊富なため、分けて冷凍しておき、味噌汁などに使うのがおすすめです。
ほうれん草のえぐみについて
ほうれん草を使う際に、えぐみが気になる人も多いのではないでしょうか。
えぐみの原因と減らし方について、解説します。
えぐみ成分のもとであるシュウ酸とは?
えぐみを強く感じるほうれん草には、アクが多く含まれています。
ほうれん草のえぐみにつながるアクの正体はシュウ酸と呼ばれる成分です。
シュウ酸は微量であれば食べても問題ありませんが、摂りすぎは尿路結石の原因となります。
ただし、大量のほうれん草を毎日食べるわけでなければ、過剰な心配は不要です。
一方で、食べたときのえぐみを避けたい場合にはシュウ酸を減らすとよいでしょう。
えぐみ成分の減らし方
シュウ酸は水溶性のため、ほうれん草を下茹ですることで減らせます。
11~2月ごろに採れる旬のほうれん草にはえぐみはほとんどありませんが、気になる場合は下茹でするのがおすすめです。
また、シュウ酸は水にさらすことでも多少は軽減できます。
下茹でしたり水に浸けたりするとシュウ酸とともに栄養分まで流れ出るといわれることもありますが、カロテンや鉄分など、主な栄養がすべて流れ出るわけではありません。
ただし、ほうれん草の栄養分の中でも水溶性のビタミンが流れ出やすくなるため、水にさらす時間は短時間にとどめておきましょう。
冷凍ほうれん草のえぐみを軽減する方法
冷凍ほうれん草のえぐみを減らしたい場合は、下処理の段階で「水にさらす」「下茹でする」行程を取り入れましょう。
具体的な方法は以下で紹介していきます。
ほうれん草を生のまま冷凍する方法|(目安:1ヶ月)
ほうれん草を「生のまま」冷凍するやり方やメリット、活用方法を解説します。
生のまま冷凍する手順とコツ
ほうれん草を生のまま冷凍する手順は以下の通りです。
- 流水で根元の土をよく落とし、全体を洗う
- 水気をよく拭き取る
- 使いやすい大きさに切る
- 冷凍保存袋に入れて空気を抜く
- 金属トレーに乗せて冷凍する
ほうれん草は、生で凍らせると葉がボロボロと崩れやすいため注意が必要です。
一食分ごとにラップで小分けして冷凍すると、取り出すときに葉を崩すことなく使えます。
また、冷凍庫内でぶつかって砕けるのが気になる人は、保存袋よりも冷凍できる保存容器がおすすめです。
なお、えぐみが気になる人は行程2の前に水に浸けましょう。
具体的にはほうれん草の根元を落とし、茎を下にして水に浸けておくと、シュウ酸が流れ出ます。
ほうれん草を生のまま冷凍するメリット
ほうれん草を生のまま冷凍すると、以下のようなメリットがあります。
- 保存期間を最長1ヶ月まで伸ばせる
- ほうれん草の風味が落ちにくい
- 下処理の手間なしで時短
- 生のほうれん草と同じように使える
ほうれん草の風味を残したい人や、下処理の手間をかける時間がない人には、生のまま冷凍がおすすめです。
活用方法
生のまま冷凍したほうれん草は、生のほうれん草と同じように使えます。
炒め物や汁物には、凍ったまま使えるため、解凍の必要はありません。
サラダやおひたしの場合は、冷蔵庫に約1時間置いて解凍してから使います。
なお、冷凍したほうれん草のアクやえぐみが気になる場合は、凍ったまま30秒ほど下茹でするとよいでしょう。
ほうれん草を茹でて冷凍する方法|(目安:1ヶ月)
ほうれん草を「茹でてから」冷凍するやり方やメリット、活用方法を解説します。
茹でて冷凍する手順とコツ
ほうれん草を茹でて冷凍する手順は以下の通りです。
- 流水で根元の土をよく落とし、全体を洗う
- 鍋でたっぷりの湯を沸騰させ、塩を入れる(塩は湯1Lに対し小さじ1が目安)
- ほうれん草の葉の部分を持ち、硬い茎の部分を30秒ほど茹でる
- 全体をお湯に入れ、30秒ほど茹でる
途中、菜箸で上下を一度ひっくり返す - 氷水に入れて色止めし、冷ます
- 固く水気を絞り、食べやすい大きさに切る
- ラップに小分けして包み、冷凍保存袋に入れる
- 金属トレーに乗せて冷凍する
茹でると変色しやすいほうれん草は、塩を入れると色よく茹で上がります。
また、氷水にとることで食感もよくきれいに仕上がり、冷凍しても色鮮やかに。
小分けするときは、一食分ずつ包んでおくと、あと一品欲しいときやお弁当に入れたいときにさっと使えます。
ほうれん草を茹でて冷凍するメリット
ほうれん草を茹でて冷凍すると、以下のようなメリットがあります。
- 保存期間を最長1ヶ月まで伸ばせる
- しっかりアク抜きした状態で長期保存可能
- 彩がよい
- 解凍後もやわらかく甘みがある
やわらかく、甘みのあるほうれん草を楽しみたい人には、茹でて冷凍がおすすめです。
また、ひと手間かけて茹でて冷凍することで、調理の際はアク抜きの手間を減らせます。
活用方法
茹でて冷凍したほうれん草は、えぐみがほとんど感じられないため、甘味を活かした料理におすすめです。
炒め物や汁物には凍ったまま使えるため、解凍の必要はありません。
やわらかくなりすぎて食感を損なわないよう、調理の最後に加えましょう。
おひたしや和え物に使う場合は、冷蔵庫に入れて約3時間かけて自然解凍するか、電子レンジで解凍してから味付けします。
また、ミキサーやブレンダーでペースト状にしたものを製氷機などで冷凍しておくと、離乳食などにそのまま使えて便利です。
ただし、ペースト状にすると傷みやすいため、早めに食べきることをおすすめします。
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