目次
なすは冷凍すると、常温や冷蔵では2〜7日ほどの保存期間を1ヶ月まで延ばせます。
しかし、なすを冷凍すると食感が変わったり料理が水っぽくなったりするため、保存や活用が難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。
冷凍なすは保存のコツを押さえ、適した調理方法を選ぶことが、おいしく食べ切るポイントです。
この記事では、なすを「生のまま」と「加熱してから」冷凍する方法とコツ、おすすめの調理方法について詳しく解説します。
冷凍なすの活用レシピも紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
なすを冷凍するメリット
なすを食べ切れないときは、しなびたり変色したりする前に冷凍するのがおすすめです。
なすを冷凍するメリットを2つ紹介します。
保存期間を長くできる
なすは常温では傷みやすく、保存期間の目安は2~3日と短めです。
冷蔵庫に入れると保存期間を1週間ほどに延ばせるため、買ってすぐに冷蔵庫に入れる人も多いでしょう。
ただし、なすは寒さや乾燥に弱く、低温障害を起こすと食感や色が悪くなってしまいます。
なすは温度設定が高めの野菜室に入れるか、食べ切れない場合は早めに冷凍するのがおすすめです。
下ごしらえの方法によっても変わりますが、なすを冷凍すると保存期間を2週間~最長1ヶ月まで長くできます。
なお、常温や冷蔵で保存して早めに食べ切る場合は、こちらの記事で方法やコツをチェックしてみてください。
味が染み込みやすくなる
なすは和・洋・中を問わず、さまざまな調味料や調理法と相性がよい野菜です。
さらに冷凍することで果肉の細胞が壊れ、調味料が染み込みやすくなります。
そのため冷凍なすを使うと、短時間で時間をかけて調理したような味に仕上げられるのです。
ただし、皮は冷凍すると硬くなるため、煮込んだり炒めたりしても口に残ってしまいます。
丸ごとまたは大きめにカットして冷凍する場合は、皮に細かい切り目を入れておくと皮の硬さや食感が気にならなくなり、味もしっかり染み込むでしょう。
なすを生のまま冷凍する方法(目安:1ヶ月)
なすを生のまま冷凍した場合、保存期間の目安は約1ヶ月です。
生のまま冷凍する方法やおすすめの調理方法について、「丸ごとの場合」と「カットする場合」に分けて解説します。
丸ごと冷凍する方法|煮びたしや蒸しなすに
丸ごと冷凍したなすは、やわらかい食感を活かして煮びたしや蒸しなすにするのがおすすめです。
丸ごとであればヘタを取ったり切ったりする手間が省け、手軽に冷凍できます。
具体的な冷凍の手順は以下の通りです。
- 水気をよくふき取ってから、皮に細かく切り込みを入れる
- 1本ずつラップに包む
- 金属トレーに乗せて冷凍する
丸ごと冷凍したなすは、解凍すると水分が出てふにゃっとした食感になるため、冷凍前のなすと同じようには使えません。
煮びたしや蒸しなすをつくるときは、凍ったままレンジ加熱するか蒸して、解凍と同時に火を通すとよいでしょう。
余分な水気は、絞るかキッチンペーパーで除いてから味付けすると、味がぼやけずおいしく仕上がります。
カットして冷凍する方法|煮物や炒め物にも
カットして冷凍したなすは、料理の際にそのまま使えて便利です。
輪切りや乱切り、縦切りなど、使いたい料理に合わせて切るとよいでしょう。
具体的な冷凍の手順は以下の通りです。
- ヘタを切り、食べやすい形に切る
- 水に10分ほどさらしてアクを抜く
- キッチンペーパーでしっかり 水気を拭き取る
- 冷凍用保存袋に入れて空気を抜く
- 金属トレーに乗せて冷凍する
カットして生のまま冷凍したなすは、煮物や煮びたしなど汁気のある料理に向いています。
炒め物にすると煮物よりも水気が出やすいため、気になる場合は熱したフライパンで軽く水分を飛ばしてから油を回し入れるとよいでしょう。
なすを加熱して冷凍する方法(目安:2週間~1ヶ月)
なすを加熱し、水分が抜けた状態で冷凍すると、食感の変化が気になりにくくなります。
保存期間の目安は2週間~1ヶ月です。
加熱して冷凍する方法を、「焼いてから」「揚げてから」「レンジで加熱してから」の3つに分けて解説します。
焼いて冷凍する方法|焼きなすや煮びたしに
なすを焼いて冷凍すると、保存期間を約1ヶ月まで延ばせます。
具体的な冷凍の手順は以下の通りです。
- なすの皮に切り目を入れておく
- オーブントースターまたはグリルで皮が黒くなるまで焼く
- 熱いうちに皮をむき、粗熱をとる
- 食べやすい大きさに切り、小分けしてラップで包む
- 冷凍用保存袋に入れて空気を抜く
- 金属トレーに乗せて冷凍する
焼いて冷凍したなすは、さっぱり食べられる調理方法がおすすめです。
常温や冷蔵庫に置いて自然解凍して、焼きなすとして食べるのもよいでしょう。
凍ったまま熱い出汁に浸して煮びたしにしたり、味噌汁の具に入れたりするのもおすすめです。
揚げて冷凍する方法|揚げびたしや麻婆なすに
なすをカットして油で揚げて冷凍すると、2週間ほど保存できます。
具体的な冷凍の手順は以下の通りです。
- ヘタを切り、食べやすい形に切る
- 水に10分ほどさらしてアクを抜く
- キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取る
- フライパンに5㎝程度油を入れ、中火で揚げ焼きにする
- 油をきり、冷凍保存用袋に重ならないように入れる
- 金属トレーに乗せて冷凍する
揚げてから冷凍したなすはコクがあり、調理しても崩れにくいなどのメリットがあります。
凍ったまま熱い出汁に投入して揚げびたしにしたり、麻婆なすやパスタの具に使ったりするのがおすすめです。
なすは油をよく吸うため、今回は少なめの油で揚げ焼きする方法を紹介しました。
さらに油を控えたい場合は、手順2の水を濃度1%の塩水にすると、なすが余分な油を吸いにくくなります。
ヘルシーに仕上げたい人は、塩水にさらす方法を試してみるとよいでしょう。
レンジで加熱して冷凍する方法|煮込み料理やパスタにも
なすを電子レンジで加熱してから冷凍する方法は手軽なうえ、保存期間を約1ヶ月まで延ばせます。
具体的な冷凍の手順は以下の通りです。
- ヘタを切り、食べやすい形に切る
- 水に10分ほどさらしてアクを抜く
- キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取る
- 耐熱皿に入れてラップをかけ、電子レンジ600Wで5分加熱する
- 粗熱をとり、キッチンペーパーで余分な水分を吸いとる
- 冷凍用保存袋に入れて空気を抜く
- 金属トレーに乗せて冷凍する
レンジで加熱した冷凍なすは、凍ったまま煮込んだり炒めたりできます。
すでに火を通してあるため、調理時間も短縮できて便利です。
調味料も染み込みやすいため、煮込み料理やパスタの具などさまざまな料理にアレンジできるでしょう。
冷凍なすでつくるおすすめレシピ3選
冷凍なすのメリットを活かせるおすすめのレシピを3つ紹介します。
揚げびたし
乱切りにして揚げた冷凍なすでつくる、もう一品ほしいときにぴったりの揚げびたしです。
冷凍揚げなすがあれば、包丁もまな板も使わず5分でつくれます。
つくり方は以下の通りです。
- 揚げて冷凍した乱切りのなすを鍋に入れ、麺つゆと水を加える
- 火にかけて、なすが温まるまで煮る
- 皿に盛り付け、おろし生姜や刻みネギを添えて完成
電子レンジでつくる場合は深めの耐熱皿に冷凍なすと調味液を入れ、軽くラップをかけてなすが温まるまで加熱します。
加熱時間の目安は600Wで2~3分ですが、様子を見ながら調節するとよいでしょう。
南蛮漬け
乱切りにして生のまま冷凍したなすでつくる、ほどよい酸味が食欲をそそる南蛮漬けです。
冷凍することでなすの細胞が壊れるため、短時間で味がしっかり染み込みます。
つくり方は以下の通りです。
- 鍋に醤油、砂糖、酢、輪切りにした鷹の爪を入れて煮立て、南蛮酢をつくる
- 1に乱切りにして生のまま冷凍したなすを凍ったまま加え、水気がほとんどなくなるまで中火で煮る
- 皿に盛り付け、煎りごまや刻みネギを散らして完成
レンジ加熱して冷凍したなすや、揚げて冷凍したなすでもおいしくつくれます。
ラタトゥイユ
冷凍した揚げなすでつくる、彩のよいラタトゥイユです。
ラタトゥイユをつくる際、なすは煮崩れを防ぐために素揚げしますが、冷凍揚げなすがあれば素揚げの手間が省けるうえ、きれいに仕上がります。
つくり方は以下の通りです。
- 鍋にオリーブオイルを熱し、つぶしてみじん切りにしたにんにくを炒める
- にんにくの香りが立ったら、くし切りの玉ねぎをしんなりするまで炒める
- 乱切りにしたズッキーニやピーマン、パプリカなどを加えて炒める
- 冷凍なすを入れて軽く炒め、トマトの水煮、顆粒スープの素、塩・こしょう、あればタイムなどのハーブを加える
- すべての野菜がやわらかくなるまで15~20分、途中で水分が足りなくなったら水少々を加えて煮込む
なす以外の夏野菜もカット・冷凍しておくことで、さらに手軽につくれます。
ピーマンを冷凍するコツはこちらの記事を参考にしてください。
素揚げした夏野菜の旨味だけでも十分おいしいですが、お好みでベーコンやきのこなどをプラスしてもよいでしょう。
【耳より情報】ふるさと納税で美味しい食材がもらえる!
ふるさと納税を活用すれば、新鮮な魚介類や厳選されたお肉、旬の野菜やフルーツなど、全国の特産品や美味しい食材を手に入れることができます。
しかも、地域の活性化を応援しながら税控除を受けられるメリットも。
この機会にぜひ、ふるさと納税で美味しい食材を手に入れて、食卓を豊かにしてはいかがでしょうか!