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和食や洋食、煮込み料理に炒め物、サラダなど様々な料理に使える玉ねぎ。
常備している方も多いと思いますが、冷凍保存すると、よりおいしく便利になることを知っていますか?
今回は、玉ねぎの冷凍保存のメリットや保存方法、冷凍玉ねぎを使ったレシピなどをご紹介します。
玉ねぎを賢くおいしく活用して、料理をもっと楽しんでみませんか。
玉ねぎを冷凍保存するメリット
玉ねぎは常温でも長期保存が可能な野菜ですが、冷凍することでさまざまなメリットが生まれます。
- 甘みが増す
- 料理の時短になる
- 飴色玉ねぎが簡単に作れる
玉ねぎを冷凍すると、玉ねぎ内部の水分が凍る際に膨張して細胞壁が壊れ、水分が抜けやすくなります。
抜けた水分の分だけ甘みが凝縮されるので甘みが増して、料理の味の深みもアップ。
さらに細胞壁が壊れることで火が通りやすくなり、時短になるうえ、手間のかかる飴色玉ねぎも簡単に作れてしまいます。
冷凍庫での保存期間は約1ヶ月と長持ちするので、まとまった量を冷凍保存できてとても便利です。
冷凍した玉ねぎは煮込み料理やスープに最適ですが、炒め物や生でサラダにするには水っぽくなってしまうため、常温保存する玉ねぎと冷凍保存する玉ねぎとに分けておくのがおススメです。
良い玉ねぎの選び方のポイント
良い玉ねぎの選び方を知っていれば、同じ値段でよりおいしく鮮度の良い玉ねぎを買えてお得なので押さえておきたいところ。
玉ねぎには一年中出回っている普通の玉ねぎと、春と秋に出回る新玉ねぎの2つがあります。
両者の見た目の選び方は異なりますが、それ以外の選び方はどちらもほとんど同じです。
良い玉ねぎの形
- 普通の玉ねぎ…球形に近い形をしている
- 新玉ねぎ…楕円のような平らな形をしている
形以外の選び方のポイント
- 皮に傷やカビがなく、ツヤがある
- 頭の部分が硬く、押してもブヨブヨしない
- 芽や根が出ていない
普通の玉ねぎは、横から見たときに楕円に近い平らな形のものより、球形に近いものの方が収穫のタイミングが良く、長持ちします。
一方、新玉ねぎは球形ではなく平らな形のものの方がより鮮度が高いです。
形以外のポイントは普通の玉ねぎも新玉ねぎも同じで、皮に傷やカビがなく、よく乾いてツヤのあるものを選びましょう。
玉ねぎの丸くなり始めている頭の部分を押してみて、ブヨブヨしているものは鮮度が落ちているので、硬くなっているものが良いです。
芽や根が出ていると、そちらに栄養を取られて味が落ちてしまうため、芽や根が出ていないかもチェックしましょう。
玉ねぎを冷凍保存する手順
玉ねぎは使う料理に合わせて、カットしてからでも、カットせずに丸ごとのままでも冷凍保存することができます。
カットしてから冷凍する場合も、丸ごと冷凍する場合も手順はほとんど同じです。
- 玉ねぎの茶色い皮をむく
- 水で洗い、キッチンペーパーなどで水気をしっかりふき取る
- カットしてから冷凍する場合…お好みの形にカットする
丸ごと冷凍する場合…上下の端を切り落とし、そこに十字に切れ目を入れる - 冷凍用の保存袋にできるだけ重ならないように入れ、袋の空気を抜いて冷凍庫へ入れる
カビや汚れが気になる場合は、皮をむく前、またはむいてから水でサッと洗いましょう。
洗うタイミングはどちらにも違いはなく、好みで選んで大丈夫です。
水気が残っていると傷みやすくなってしまうため、水気のふき取りはしっかりと。
カットしてから冷凍する場合は、使う料理に合わせていちょう切りやみじん切りなどにカットしてください。
丸ごと冷凍する場合は玉ねぎの上下の端をカットし、カットした箇所に十字の切れ目を入れると、より火が通りやすくなります。
冷凍用の保存袋に入れるときは、いちょう切りならできるだけ重ならないよう、みじん切りならなるべく厚みが出ないように薄く入れましょう。
こうすることで玉ねぎが傷むのを防ぎ、調理の際に冷凍玉ねぎを必要な分だけ取り出しやすくなります。
冷凍した玉ねぎは解凍せずに調理できる
冷凍保存した玉ねぎは解凍せずに、そのまま調理することができます。
丸ごと保存した場合も、冷凍したことで火が通りやすくなっているので解凍は不要です。
かえって解凍すると水分がたくさん抜け出て水っぽくなり、シャキシャキした食感もなくなるので、サラダなど生で食べるのには向きません。
炒め物に冷凍玉ねぎを使う場合は、最後に水溶き片栗粉を加えてとろみをつけると、出てきた水分が気にならなくなります。
おススメの調理方法は煮込み料理やスープ。
時間のかかる煮込み料理も冷凍玉ねぎなら時短で作れて、甘みも増すのでおススメです。
冷凍玉ねぎを使ったレシピ
丸ごと冷凍した玉ねぎを使ったオニオンスープと、みじん切りの冷凍玉ねぎを使った本格カレーのレシピをご紹介します。
どちらも生のたまねぎを使うよりも短時間で本格的な味が出せるので、忙しい時でもしっかりした料理を作りたい方にぴったり。
丸ごと玉ねぎのオニオンスープ
玉ねぎを丸ごと使ったぜいたくなオニオンスープ。
優しい味わいで季節を問わず、おいしくいただけます。
材料(2人前)
- 冷凍玉ねぎ…2個
- ベーコン…2枚
- バター…10g
- 水…400ml
- コンソメキューブ…1個
- 塩・こしょう…少々
- みじん切りにしたパセリ…少々
作り方
- 深めの容器に冷凍玉ねぎを入れ、電子レンジ(600W)で約5分加熱する
- ベーコンを1cm幅に薄切りにし、熱した鍋にバターをしいて炒める
- 鍋に玉ねぎ・水・コンソメを加え、中火で約10分煮る
- 味見をして薄味なら塩で味を調える
- こしょう・パセリを振りかけて完成
冷凍した玉ねぎを電子レンジで温めるとたくさんの水分が出てくるため、深めの容器を用意しましょう。
電子レンジを使わない場合は1の手順をスキップして、煮込み時間を約20分に伸ばしてください。
パセリはなくても良いですが、あると風味と見た目が良くなります。
ソーセージやじゃがいもを加えてボリュームを出せば、メインディッシュに早変わりです。
飴色玉ねぎのカレー
玉ねぎを飴色になるまで炒めた本格的な味わいのカレー。
手間と時間のかかる飴色玉ねぎは、冷凍玉ねぎを使えばおよそ半分の時間で作れてしまいます。
材料(2人前)
- みじん切りにした冷凍玉ねぎ…400g(2個分)
- バター…小さじ1
- オリーブオイル…小さじ1
- お好きなお肉…100g
- にんじん…1本
- じゃがいも…2個
- 水…400ml
- コンソメキューブ…1個
- カレールウ… カレールウの箱に記載してある分量
- ローリエ…1枚
作り方
- 熱した鍋にバターとオリーブオイルを入れ、バターが溶けたら凍ったままの玉ねぎを折って加える
- 弱めの中火~弱火で玉ねぎが飴色(濃いきつね色)になるまで焦げないよう混ぜる
- 鍋に肉・にんじん・じゃがいもを加え、肉の表面の色が変わるまで火を通す
- 水・コンソメキューブ・ローリエを加え、蓋をする
- 沸騰したら弱火で15分煮込む
- 一度火を止め、カレールウを入れて溶かし、さらに10分煮たら完成
冷凍玉ねぎは解凍せず、必要な分だけ手で折って鍋に入れます。
焦げないようこまめに混ぜ、粘り気が出てきたら弱火にして深い飴色になるまで混ぜてください。
飴色玉ねぎができたら他の具材を加え、肉の表面の色が変わったら水とコンソメキューブ・ローリエを入れ、具材が柔らかくなるまで煮込みます。
ローリエは肉の臭み消しや香りづけのためですが、なくても大丈夫です。
カレールウを入れるときは一度火を止め、お好みで隠し味やスパイスを入れれば、さらに本格的な味わいに。
隠し味はしょうゆ・チョコレート・インスタントコーヒー・ハチミツなど、それぞれ小さじ0.5〜1杯程度を目安に、味見をしながら少量ずつ加えてください。
カレーでよく使われるスパイスはクミン・コリアンダー・レッドペッパーなど。
こちらも味を見ながら少量ずつ加えていきましょう。
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