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和え物にしたり、納豆に混ぜたりと手軽な一品を作るのに便利なオクラ。
冷凍するとさらに使い勝手が良くなりますが、冷凍したオクラは水っぽくなって食感が落ちたり、においが気になるようになったりという経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
この記事では、オクラの冷凍保存の方法と失敗しないためのポイントを解説します。
オクラを冷凍して保存するメリット
オクラの冷凍保存には以下のようなメリットがあります。
- 日持ちする
- 栄養素が逃げない
- 冷凍時に下処理をするから料理のときに時短になる
- 輪切りにして冷凍すると、できあがった料理にふりかけるだけでいい
オクラは冷蔵庫だと4~6日ほどしか持ちませんが、冷凍庫なら約1ヶ月の長期保存が可能です。
さらに、冷凍しても栄養素が減ることはなく、βカロテンや葉酸などの栄養素をしっかりと摂ることができます。
βカロテンは皮膚や粘膜の健康維持をするはたらきが、葉酸にはアミノ酸代謝を助けるはたらきがあり、とくに葉酸は妊活中・妊娠中の女性は積極的に摂取するよう、厚生労働省から呼びかけられている重要な栄養素の一つです。
また、オクラは下処理をしてから冷凍するため、調理の際の手間が減るのも大きなポイントです。
輪切りにカットしてから冷凍すれば、凍ったままのオクラを料理に加えるだけなので、すぐに一品作ることもできます。
鮮度が良い&おいしいオクラを選ぶポイント
オクラの冷凍で失敗しないためには、良いオクラを選ぶのも重要です。
鮮度が良く、おいしいオクラを選ぶポイント
- 全体が鮮やかで濃い緑色をしている
- 産毛がたくさん生えている
- ヘタのふちがみずみずしい緑色で黒ずんでいない
- 小さめのものの方がスジがなく、苦くない
まずは全体の色づきを見て、鮮やかで濃い緑色をしたオクラを選びましょう。
ヘタのふちが黒ずんだり茶色っぽくなっているものは鮮度が落ちているので、こちらも緑色をしているかがチェックポイントです。
オクラの表面には細かい産毛が生えていますが、この産毛がみっしりとたくさん生えている方が良く、産毛が少ないものは鮮度が落ちてきています。
また、オクラは大きくなってから収穫したものは苦くなりやすいため、小さめのサイズを選ぶのがおすすめです。
オクラの冷凍方法
オクラを冷凍するときは、生のまま冷凍する方法と加熱してから冷凍する方法の2種類があり、加熱方法はお湯で茹でるものと電子レンジの2パターンがあります。
冷凍方法の違いによる味や食感の違いに大きな差はないので、好みで選んで問題ありません。
ただし、輪切りなどカットしてから冷凍する場合は、冷凍前に加熱しておきましょう。
オクラの栄養素は茹でるときに水に溶け出してしまうものが多いため、少しでも栄養をたくさん摂りたいなら電子レンジでの加熱がおすすめです。
オクラの下処理!産毛のとり方は板ずりとネットの2種類
オクラを冷凍する前に、産毛を取るという下処理が必要になります。
産毛を取ると口あたりが良くなり、口の中がチクチクすることがなくなります。
下処理の方法は一般的な板ずりと、買ったオクラが入っていたネットを使う方法の2種類。
板ずりはていねいに行うためオクラが傷みにくく、ネットを使う方法は最小限の道具で手軽に行えるという、それぞれ違ったメリットがあるので、好みで決めましょう。
①板ずりのやり方
- ヘタ部分のガクを包丁で削ぐようにして切り取る
- オクラをまな板に並べて塩をふる
- まな板の上のオクラをてのひらで転がして産毛を取る
- 水で塩をサッと洗い流し、キッチンペーパーで水気を拭きとる
②ネットを使った産毛の取り方
- オクラが入っているネットの上部を切りとり、帯を外す
- ヘタ部分のガクを包丁で削ぐようにして切り取る
- ネットに入ったままのオクラを流水で流しながら、ネットで揉むようにてのひらで転がす
- キッチンペーパーで水気を拭きとる
オクラを茹でてから冷凍する場合は、4の水気を拭きとる手順はスキップしてください。
ヘタの先は少しカットしてもよいですが、茹でる場合はカットしすぎるとオクラの中にお湯が入ってしまうため、ヘタはカットせずにそのままでも問題ありません。
生のまま冷凍する場合
オクラを生のまま冷凍するメリットは冷凍の際の手間が少ないこと。
生のまま冷凍する手順
- オクラのガクとヘタの先を取り、下処理をする
- 一度に使う本数分ずつラップで包む
- 冷凍用の保存袋に入れ、袋の空気を抜いたら冷凍庫へ入れる
一度に使う分ずつラップで小分けにしておくとオクラがくっつくことなく、取り出しやすくなります。
冷凍用保存袋の空気を抜くと劣化を抑えられるため、できるだけ空気を抜きながら袋の口を閉じましょう。
電子レンジで加熱してから冷凍する場合
加熱してから冷凍する方法は、調理時に加熱せずにオクラを加えられるのがメリット。
電子レンジで加熱すれば栄養素が流れ出ることがなく、洗い物も少なく済みます。
電子レンジで加熱してから冷凍する手順
- オクラのガクとヘタの先を取り、下処理をする
- 耐熱皿にオクラを並べ、ふんわりとラップをかける
- 電子レンジで加熱する(500Wで50秒 / 600Wで40秒)
- そのまま置いて粗熱を取る
- 一度に使う本数分ずつラップで包む
- 冷凍用の保存袋に入れ、袋の空気を抜いたら冷凍庫へ入れる
夏場は野菜が傷みやすいため、完全に冷めるまで置いておく必要はありません。
手で触れるくらいに粗熱が取れたら十分です。
冷凍庫に入れるときは金属製のトレイにオクラを乗せると急速冷凍になり、より鮮度を保ったまま冷凍できます。
お湯で茹でて加熱してから冷凍する場合
お湯で茹でる時間が長いとオクラの栄養素がお湯に溶け出してしまったり食感が水っぽくなってしまったりするため、硬めに茹でるのがポイントです。
茹でてから冷凍する手順
- オクラのガクを取り、下処理をする
- オクラを沸騰したお湯に入れ、約10秒茹でる
- ザルにあけて粗熱を取る
- 残った水気をキッチンペーパーでふきとる
- 一度に使う本数分ずつラップで包む
- 冷凍用の保存袋に入れて、袋の空気を抜いたら冷凍庫へ入れる
板ずりで下処理をした場合、塩が付いたままお湯の中に入れてしまいましょう。
ネットを使って下処理をした場合は塩を一つまみ入れてもよいですが、入れなくても問題ありません。
輪切りにしてから冷凍する場合
輪切りなど、使う料理に合わせてあらかじめカットしておくと、調理の際のひと手間が省けて時短になります。
輪切りにしてから冷凍する手順
- オクラのガクを取り、下処理をする
- 電子レンジかお湯で加熱する
電子レンジの場合…オクラを耐熱皿に並べてふんわりとラップをかけ、加熱(500Wで50秒 / 600Wで40秒)
茹でる場合…沸騰したお湯で10秒ほど茹で、ザルにあける - 粗熱を取って、輪切りにする
- 冷凍用の保存袋に入れて、袋の空気を抜いたら冷凍庫へ入れる
オクラをカットする手順が追加されただけで、加熱方法や冷凍で気をつけるポイントはカットせずに冷凍する場合と同じです。
冷凍したオクラは解凍せずに調理できる
冷凍したオクラは冷凍庫から出してそのまま、解凍せずに調理することができます。
硬い場合は常温で1分ほど置いておくと包丁がスムーズに入るようになります。
冷凍したオクラは水分が抜けだしやすくなり、解凍するときに水分と一緒に栄養素が流れ出したり、食感が変わったりする原因になるため、解凍しないことが大事なポイントです。
冷凍オクラのかんたんレシピ
冷凍したオクラをつかえば、副菜もメインディッシュもすぐに作れてしまいます。
すぐに一品できる!オクラのおひたし
すぐに作れて、夏でも食が進むさっぱりとした味わいのおひたし。
材料(4人分)
- 冷凍オクラ…適量
- めんつゆ…適量
- かつお節…適量
作り方
- 凍ったままのオクラをお皿に盛り、めんつゆをかける
- そのまま5~10分置いておき、自然解凍させる
- かつお節をかけて完成
冷凍オクラをお皿に出して、めんつゆとかつお節をかけるだけというシンプルさです。
お弁当に!星形がかわいいオクラの肉巻き
おいしいだけでなく、見栄えも楽しめる嬉しい一品です。
材料(4人分)
- カットしていない冷凍オクラ…16本
- 豚ロース肉 薄切り…400g
- 塩こしょう…適量
- しょうゆ…大さじ2
- 砂糖…大さじ2
- みりん…大さじ2
- 料理酒…大さじ2
作り方
- 豚肉を広げて塩こしょうをふる
- 凍ったままのオクラを豚肉で巻く
- 熱したフライパンに2を並べ、ひっくり返しながら焼き色をつける
- しょうゆ・砂糖・みりん・料理酒を入れてフタをし、弱火で4分ほど焼く
- 裏返して2分ほど焼いたら完成
最後にカットすると断面が星形になって、かわいい見た目がお弁当にぴったり。
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