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おひたしにナムル、炒め物とさまざまな料理に使える小松菜。
半生だと困るし、茹ですぎてしんなりしてもおいしくない……と、どれくらい茹でればいいのか、茹で時間で悩むこともあるのではないでしょうか。
小松菜の量ごとの茹で時間と電子レンジでの加熱時間、さらに洗い方と茹で方・保存方法・選び方などを詳しく紹介します。
小松菜をおいしく食べたいときの参考にしてみてください。
小松菜ってどんな野菜?
小松菜はほうれん草と似た見た目をしている、冬が旬の野菜です。
栄養はカルシウムが非常に豊富で、ほかにもビタミンK、β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、鉄、食物繊維などたくさんの栄養素がふくまれています。
名前の由来は、小松(現在の東京都江戸川区)で栽培が盛んだったからといわれています。
小松菜の茹で時間と電子レンジでの加熱時間は量によって変わる
小松菜をお湯で茹でる場合と電子レンジで加熱する場合では、かかる時間が異なります。
また、小松菜の量が増えるごとに必要な時間も増えていきます。
小松菜は根元で繋がっているひとまとまりを「一株」といい、スーパーではたいてい何株かをまとめた「一束」や「一把(わ)」にして売られています。
1株・3株・1束・数束と量ごとの茹で時間を見ていきましょう。
1株
- 茹で時間は約20~30秒
- 電子レンジでの加熱時間は500Wで約60~70秒
シャッキリとした食感を残したい場合は短めに、しっかりと熱を通したい場合は長めにするとよいでしょう。
3株
- 茹で時間は約30~40秒
- 電子レンジでの加熱時間は500Wで約70秒~80秒
おひたしをはじめ、一番使う機会の多い量ではないでしょうか。
この時間を基準に覚えておくと、いろいろな量の小松菜を茹でるときに役立つでしょう。
1束・片手で持てるくらいの量
- 茹で時間は約50~80秒
- 電子レンジでの加熱時間は500Wで約2分~3分
一束と一言で言っても量や大きさにバラつきがあるので、茹で時間も幅が出てきます。
数束・両手で持つくらいの量
- 茹で時間は約1分半~3分
- 電子レンジでの加熱時間は約500Wで4~5分以上
小松菜の量が増えると入れたときのお湯の温度がグッと下がることもあり、茹で時間が長くなります。
濃い緑色になっていないときは加熱が足りていないので、一度かきまぜてから20秒ずつ加熱してみましょう。
茹で時間が足りなかったら?
小松菜はしっかり洗えば生のままでも食べられるので、茹で時間が短くて火が通り切っていなくても大丈夫です。
ただ、茹でてすぐに食べる場合は問題ありませんが、2日以上保存するならしっかりと熱を通しておくと安心です。
小松菜の洗い方と茹で方
ちょっとしたコツを知っていると、おいしさと栄養を保ったままの小松菜を食べることができます。
小松菜の洗い方
小松菜は根元が密集していて土が残りやすく、洗い方にコツがいります。
根元を繋げたまま洗う方法
- 小松菜の束がバラバラにならない程度に、根元の先を少しだけ切る
- 根元に包丁で浅く十字に切れ込みを入れる
- 水を張ったボウルに葉の部分をひたして軽く振る
- 逆さまにしてボウルに根元を入れ、振って汚れを落とす
- 見てわかるくらい水が汚れてきたら、水を入れ換えて洗う
この洗い方は根元を切らないため、茹でているときに栄養がお湯に流れ出ていかないというメリットがあります。
ちょっと面倒くさい……という方には、もっと簡単な方法もあります。
根元を切ってから洗う方法
- 小松菜の束がバラバラになるよう、根元を切る
- 葉を上にして流水で洗う
- 根元に土が残っている場合は指でこすって落とす
この洗い方は簡単なうえに時短できるというメリットがありますが、切った根元から栄養が出ていってしまうのが短所。
とはいえ、小松菜の茹で時間は短いのでそこまで気にする必要はないでしょう。
小松菜の茹で方
小松菜は下ごしらえの必要がなく、茹で時間も短いのでとても簡単です。
材料
- 小松菜…数株
- 水…1000cc
- 塩…小さじ1
茹でる手順
- 鍋に水を入れて沸騰させ、塩を入れる
- 小松菜の根元からお湯に入れ、菜箸か手で葉の方を持つ
- 根元の方だけを20秒茹でる
- 葉先までお湯の中に入れ、さらに20秒茹でる
- ザルにあけて水気を切り、粗熱を取る
最初から葉も一緒に茹でると、熱の通りやすい葉がしんなりしてしまいます。
葉のシャッキリ感を残して均一な食感にするために、根元だけを先に茹でるのがポイント。
茹でた直後に冷水に漬けると緑色が鮮やかになって食欲をそそるので、見た目にもこだわる方は試してみてください。
小松菜を電子レンジで加熱する方法
お湯で茹でるよりも時間がやや長くなるものの、洗い物が少なくなってコンロも使わないのでとても便利です。
材料
- 小松菜…数株
手順
- 洗った小松菜の根元を切り、さらに5cm幅に切る
- 耐熱ボウルに茎を先に入れ、葉を全体にかぶせるように乗せる
- 隙間が少し残る程度にふんわりとラップをかける
- 500Wで70秒~80秒ほど加熱する(600Wでは約60~70秒)
ボウルに茎を下にして入れると、しっかりと熱が通りやすくなります。
小松菜の保存方法【冷蔵・冷凍】
買っておくと手軽に一品作れて便利な小松菜。
ひと工夫加えると、保存期間が伸びてより便利に、よりおいしくいただけます。
生のまま冷蔵保存
一番手軽で簡単なのが冷蔵庫での保存です。
冷蔵保存する方法
- 小松菜の根元までよく洗う
- 水気を切らずに小松菜全体をキッチンペーパーで包み、その上からラップでくるむ
- 細めの容器に入れて立てた状態で冷蔵庫に入れる
保存期間は5~6日ほど。
立てた状態で野菜室に入るなら、野菜室で保存するとさらに新鮮さが保てます。
生のまま冷凍保存
生の状態で冷凍庫で保存すると、栄養はそのままで長期保存ができます。
生のまま冷凍保存する方法
- 小松菜の根元までよく洗う
- キッチンペーパーで水気をしっかりと切る
- 包丁で根元を切り、さらに5cm幅に切る
- 1回で使う量を小分けにしてラップで包む
- 4をまとめて冷凍用の保存袋に入れ、袋の空気をできるだけ抜く
- 冷凍庫に入れる
1つの袋に1回分だけ入れる場合は、4の手順はスキップしてください。
保存期間は約2〜3週間です。
茹でてから冷凍保存
茹でてから冷凍すると、生のままよりもさらに保存期間が長くなります。
小松菜の量が多いときや、常備しておきたいときにおすすめの方法です。
茹でてから冷凍保存する方法
- 根元までしっかり洗う
- 鍋にお湯を沸かし、塩を小さじ1入れる
- 茎だけを20秒ほど茹で、葉も沈めてさらに20秒ほど茹でる
- ザルにあけ、水気と粗熱を取る
- 手でにぎって水気を取り、5cm幅に切る
- 小分けにしてラップで包み、冷凍用の保存袋に入れたら袋の空気を抜く
- 冷凍庫に入れる
保存期間は約1ヶ月と長持ちなのが嬉しいところ。
解凍方法
冷凍保存した小松菜は解凍せずに、そのまま調理できます。
おひたしにするなら、冷蔵庫に移して数時間置いておくとちょうどよく解凍されて、あとは味付けをするだけという手軽さです。
おいしい小松菜の選び方
良い小松菜の選び方を知っていると、新鮮でおいしいものが食べられるだけでなく、保存してもおいしさが長続きします。
新鮮な小松菜を選ぶポイント
- 葉が濃い緑色をしている
- 葉が肉厚でハリがある
- 茎が太くしっかりしている
まとめ
松菜の茹で時間は、おひたしにする量なら約40秒小、電子レンジの場合は約70秒~80秒です。
また、茹で方や保存方法・選び方のコツを知っていると、よりおいしく食べることができます。
次回、料理に小松菜を使うときに試してみてはいかがでしょうか。