ふるなびスタッフ
目次
サラダやサンドイッチなどによく使われるレタス。
じつはレタスには種類がたくさんあり、見た目や味・食感に違いがあることをご存じですか？
今回はレタスの種類と特徴、おいしいレタスの選び方、鮮度を保つ保存方法のコツなどを詳しく解説します。
レタスのタイプは4種類
レタスは見た目や特徴によって、玉レタス（結球レタス）・葉レタス（リーフレタス）・立ちレタス・茎レタスの4タイプに分けられます。
そこからさらに細かく種類が分かれるので、ひとつずつ見ていきましょう。
玉レタス（結球レタス）
玉レタスは葉が重なりながら巻いて結球する（球状になる）タイプで、玉のように丸くなります。
玉レタス
一番よく見かける玉レタスは茎から葉の先までしっかりと巻いていて、薄い緑色をしているのが特徴です。
食感はシャキっとしていて味にクセがなく、生はもちろん、加熱してもおいしくいただけます。
パリパリしたという意味のクリスプヘッドレタスとも呼ばれることも。
玉レタスの品種には「サウザー」、「シスコ」、「マリーナ」などがあります。
サラダ菜
玉レタスよりも結球がゆるく、葉の先は重ならずに広がっています。
色は濃い緑色で、ほのかな甘みと柔らかい食感が特徴。
葉にバターを塗ったような光沢があることから、バターヘッドレタスとも呼ばれます。
サラダ菜の品種には「グリーンバター」、「サマーグリーン」、「岡山サラダ菜」などがあります。
葉レタス（リーフレタス）
葉が巻かず結球しないレタスで、芯の目立たない葉が特徴的なレタスです。
グリーンカール
グリーンカールは葉先が縮れてくるんとカールしている葉レタスの一種。
シャキシャキとした軽い食感で苦みがほとんどなく、さまざまな料理に合います。
サラダにしたり肉に巻いて食べたりするのが一般的ですが、スープに入れるなど使い方はさまざまです。
グリーンカールの品種には「グリーンウエーブ」、「グリーンオーク」などがあります。
サニーレタス
サニーレタスは、葉先が紫がかった暗い赤色をしている葉レタスです。
柔らかい食感で苦みも少なく、生食に向いています。
グリーンカールと同様の使い方ができ、独特の色あいで料理に華やかさをプラス。
サニーレタスの品種には「レッドリーフ」、「サンブライト」などがあります。
フリルレタス
フリルレタスの特徴は、葉のふちがヒラヒラとしたフリル状になっていること。
色は濃いめの緑色で、シャキシャキとした食感です。
フリルレタスの品種には「フリンジーグリーン」、「フリルアイス」などがあります。
ブーケレタス
ブーケレタスは葉先が丸くなっている様子がブーケ（花束）に似ていることから名づけられたレタスです。
土を使わない水耕栽培で育てるため、虫や汚れがつきにくく生産管理がしやすいというメリットがあります。
ブーケレタスは平成18年に誕生した新しいレタスの商品名で、現在ブーケレタスと呼ばれているのは1種類のみです。
サンチュ
サンチュは他のレタスのように株ごと収穫するのではなく、外側の葉から1枚ずつ収穫するため長期間の収穫ができます。
他の葉レタスと比べても葉が大きく葉肉もしっかりとしていて、焼肉や具材を包みやすいのも特徴。
サンチュの品種には「チマ・サンチュ」、「カルビーグリーン」などがあります。
立ちレタス
立ちレタスは葉が巻かずに、立つように上に伸びていくタイプのレタスです。
楕円形に丸みを帯びたフォルムは白菜に似ています。
ロメインレタス（コスレタス）
ロメインレタスはしっかりとした芯のシャキシャキ感が楽しめる立ちレタスの一種です。
外側の葉は濃い緑色でほんのり苦みがあり、内側は淡い緑色で甘みがあるといった、外側と内側で異なる味わいを楽しめるのがポイント。
ギリシャのコス島が原産のため、コスレタスとも呼ばれます。
ロメインレタスの品種には「ロマリア」、「アルト」などがあります。
レッドロメイン
レッドロメインは赤みがかった紫色と緑色の葉の色の対比がきれいなレタスです。
日光が当たる部分が紫色に、そうでない部分は緑色になることで2色の彩り豊かなレタスに。
肉厚の葉はパリッとしていて歯ごたえがあります。
レッドロメインの品種には「ルル」、「ROMANA ROUGE D’HIVER」などがあります。
茎レタス
茎レタスは長く伸びた茎が特徴的なレタスです。
茎レタス（山クラゲ）
茎レタスは一般的なレタスのイメージとはまったく異なる見た目をしています。
茎はアスパラガスやブロッコリーに似た食感で、肉野菜炒めやきんぴらなど加熱調理して食べることが多いですが、生でも食べられます。
また、茎レタスを細切りにして乾燥させたものを山クラゲといい、生のときとはまた違ったコリコリとした食感に変化。
茎レタスの品種には「ケルン」などがあります。
レタスの種類ごとの栄養の違い
レタスにふくまれる主な栄養はこの通り。
- ビタミンK
- ビタミンA
- ビタミンC
- カリウム
- 葉酸
- 食物繊維
さらにレタスの種類によってどの栄養素が多くふくまれるかが異なります。
| レタスの種類 | 多くふくまれる栄養素 |
|---|---|
| 玉レタス | カリウム・マグネシウム・食物繊維 |
| 葉レタス | ビタミンA・ビタミンK・カリウム |
| 立ちレタス | 葉酸・パントテン酸などのビタミン類 |
| 茎レタス | ビタミンC・カリウム・食物繊維 |
玉レタスと立ちレタスは淡色野菜、サラダ菜や葉レタスは緑黄色野菜と分類が分かれているのも栄養に違いが出る要因のひとつです。
摂りたい栄養によってレタスを使い分けるのもおもしろいでしょう。
おいしいレタスの選び方
鮮度の高いレタスの特徴を知っていれば、新鮮でおいしいものを選ぶことができます。
- 葉の巻きがゆるく、ふんわりと重なっている
- 葉が瑞々しくハリがある
- 芯の切り口が10円玉サイズで白い
レタスは葉がギュッと重なっておらず、持ったときに軽いものを選びましょう。
葉の縁がしんなりしていたり、芯の切り口が変色していたりしていないかもチェックポイントです。
レタスの保存方法
レタスは水分が多く、乾燥を防ぐのがおいしさをキープするコツです。
1玉丸ごとかカットされているかで保存方法が異なります。
1玉丸ごと冷蔵保存
1玉の場合は保存方法が2通りありますが、どちらでもお好みの方を選んでOK。
小麦粉をまぶす
- 包丁でレタスの芯の切り口を少し切り落とし、そこに小麦粉をまぶす
- 全体をラップで包み、芯を下にして冷蔵庫で保存
レタスは芯の切り口から水分が抜けていってしまいますが、小麦粉がフタとなって乾燥を防いでくれます。
爪楊枝を刺す
- レタスの芯の切り口に爪楊枝を3本～4本刺し、奥までしっかり差し込む
- 全体をラップで包み、芯を下にして冷蔵庫で保存
芯に爪楊枝を刺すことでレタスの成長を止め、鮮度を保つ方法です。
1/2または1/4カットされたものを冷蔵保存
- 湿らせたキッチンペーパーでレタスの断面を覆う
- 全体をラップで包み、芯を下にして冷蔵庫で保存
カットされたレタスは断面が増えることで乾燥しやすくなっています。
湿らせたキッチンペーパーとラップで水分の蒸発を防止して鮮度を保ちましょう。
まとめ
玉レタス・葉レタス・立ちレタス・茎レタスとさまざまな種類に分けられるレタス。
それぞれ特徴や多くふくまれる栄養素、向いている使い方などに違いがあって千差万別です。
いつもとは別のレタスを調理したり食べたりして、レタスの奥深さを堪能してみてはいかがでしょうか。
