ふるなびスタッフ
目次
ジューシーで甘酸っぱいみかんは、子どもから大人まで親しまれているフルーツです。
この記事では、みかんの主要産地や品種・ブランド、美味しいみかんが育つ条件をご紹介します。
さらに、購入時に役立つ選び方のコツから、新鮮さを長持ちさせる保存方法まで解説します。
お気に入りのみかんを見つけて味わってみてください。
みかんの主要産地と品種・ブランドの特徴
みかんの主要産地は愛媛県・和歌山県・静岡県で、温暖な気候が共通点になっています。
また、一口にみかんと言っても様々な種類があり、誰でも知っている定番品種から特別な時に食べたいブランドみかんを紹介します。
温州（うんしゅう）みかん
一般的なみかんとは温州みかんをさすケースが多く、日本各地で栽培されており、収穫量が多いのが特徴です。
鹿児島県原産で明治時代以降になると、食べやすさや大きさなどの手軽さが人気となり広く知れ渡るようになりました。
みかんの旬は冬ですが、品種育成により9月から楽しめる極早生（ごくわせ）や早生（わせ）、11月から収穫される通常温州など、以前と比べて長い期間楽しめるようになりました。
代表的な品種には、青島温州（静岡県）や有田みかん（和歌山県）などがあります。
伊予柑（いよかん）
伊予柑は愛媛県を代表する柑橘類で、爽やかな香りと、果汁溢れる食感が特徴です。
手でむけますが、房が口の中に残るため、実を取り出して食べると良いでしょう。
生食のほか、ジュースやお菓子に加工されます。
ポンカン
ポンカンはインド原産の柑橘類で少し硬めの食感と濃厚な味わいが特徴であり、手でむけて房もそのまま食べられるので手軽です。
ポンカンは愛媛県や鹿児島県などで栽培されています。
紅まどんな
紅まどんなは愛媛県のオリジナルブランドで、ゼリーのような食感が特徴の柑橘類です。
糖度が高く、酸味も抑えられ、大玉であることから贈答品として人気があります。
皮は手でむきにくく、カットフルーツにして食べるのがおすすめです。
甘平（かんぺい）
甘平は2つの品種を交配して生まれた愛媛県のオリジナルブランドで、シャキシャキ食感が特徴の柑橘類です。
近年人気になりつつある甘平ですが、栽培が難しく市場に出回りにくいので希少なブランドの1つと言えるでしょう。
不知火（しらぬい）
不知火は2つの品種を交配して生まれた品種で、ヘタの部分が盛り上がった形が特徴の柑橘類です。
手で皮がむけ、房ごと食べられる人気の品種の1つで、主な産地は熊本県や愛媛県ですが全国各地に流通していて親しまれています。
デコポン
デコポンは不知火のブランド名で、糖度13度以上、酸度1.0度以下の基準をクリアし、JAから出荷されたみかんをいいます。
特徴は不知火と同じですが、光センサーで選別しているため安定した甘味が特徴です。
はるみ
はるみは2つの品種を交配して生まれたブランドで、オレンジのようなジューシーさ・濃厚さと種が少なく皮が手でむける利点を両立した品種です。
年により豊作と不作を繰り返すため、市場に出回る量が少ないみかんの1つです。
せとか
せとかは、みかんの中でも「大トロ」といわれるほど濃厚な味わいが特徴のみかんです。
みかんの良さとオレンジの良さが上手く取り入れられ、贈り物としても喜ばれるブランドであり、皮は薄く手でむけます。
みかんが美味しくできる条件
みかんが美味しくできるためには、主に以下の3つの環境条件があります。
- 気候が温暖
- 日当たりが良好
- 水はけが良い大地
気候は年間平均気温17度前後、夜間に気温が下がり過ぎない条件が適しています。
日当たりの良さはみかんに限らず、植物が育つ上で重要です。
日照時間が長く、みかんの葉に日光が当たるほど果実に栄養がいきやすくなると考えられています。
最後は水はけで、悪いと水っぽいみかんに育ち、味が落ちてしまいます。
購入時に参考にしたいみかんの旬
温州みかんは産地別に旬が異なり、早いもので9月に収穫され、遅いものでは3月に収穫されます。
みかんは冬に食べるイメージがあるように、11月〜12月に出荷のピークを迎えるブランドもあります。
しかし、最近はハウス栽培も盛んに行われるようになり、ブランドにこだわらなければ年間を通して楽しめるでしょう。
美味しいみかんを選ぶコツ
みかんを食べるなら、美味しいみかんを選びたいものです。
ここでは、美味しいみかんを選ぶコツを紹介します。
平べったくオレンジ色が濃いもの
みかんを横からみた時に、平べったく横長なみかんの方が甘いと言われています。
これは、みかんが横長に成長する時に甘さを蓄えると考えられているからです。
また、よりオレンジ色が濃いものの方が太陽の光をたっぷり浴びて甘味を蓄えていると言われています。
重みがあるもの
大きさの割に、ずっしりと重いみかんを選ぶのがコツの1つです。
一般的に糖度が高いと、みかんの水分に含まれる糖分の量が多くなるので重くなるためです。
ヘタが小さく軸が細いもの
ヘタが小さく軸が細いみかんは、水分が果肉にいきにくく甘さが濃縮すると考えられています。
反対にヘタが大きく、軸が太いと水分が果肉にいきやすくなり、水っぽい味になりやすいです。
油包（ゆほう）が細かくて多いもの
油包とはみかんの皮の表面にある直径1ミリほどの小さな粒々です。
みかんの成長過程で油包ができますが、細かくて多いほど果肉が熟していると考えられています。
その結果、美味しいみかんといわれています。
みかんの保存方法
みかんの保存方法は常温、冷蔵、冷凍の主に3つです。
上記の保存方法を使い分けて上手く保存できれば、2〜3週間保存できるのでやってみてくださいね。
常温保存は冬場で3週間
暖房のきいてない部屋でのみかんの保存は3週間で、ここではカゴで保存する場合と段ボールで保存する場合を解説します。
みかんをカゴで保存する
みかんをカゴで保存する場合はカゴの底にキッチンペーパーを敷き、みかんのヘタを下にして並べます。みかんのヘタを下にすると乾燥しにくくなるためです。
重ねる場合は間にキッチンペーパーを敷き、仕切ってから重ねましょう。
潰れるのを防ぐために、みかんを重ねるのは2段までにするのがおすすめです。
みかんを段ボールで保存する
みかんを段ボールで保存する場合は底にキッチンペーパーか新聞紙を敷き、みかんのヘタを下にして並べます。
重ねる場合は、間にキッチンペーパーか新聞紙を敷き、仕切ってから重ねます。
段ボールの底に穴をあけて通気性を高めたり、1週間に1回程度上下を入れ替えたりすると長持ちしやすいです。
冷蔵保存は2週間
みかんの保存は冷蔵で2週間が目安です。
冷蔵保存は冬場でも暖かい部屋しかなかったり、冬以外の季節で室温が上がったりする時に活用できる方法です。
みかんを1つずつキッチンペーパーで包んでヘタを下にしてまとめてポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に保存します。
皮を剥いて冷凍保存もできる
みかんを冷凍で保存する時は皮を剥き房をあけ、バットにのせてからラップで全体を包んで冷凍します。
この時に、白いすじなども取り除いておくと食感が良くなります。
一度冷凍した後は、冷凍用保存袋にまとめ保管も可能です。
手間がかかる方法ですが、ヨーグルトにそのまま入れたり、スムージーに使えたりと活用の幅が広がるでしょう。
みかんの産地を知って賢く選ぼう
日本のみかんは愛媛県・和歌山県・静岡県を中心に温暖な気候で栽培されており、たくさんの品種やブランドがあります。
代表的な温州みかんをはじめ、いくつか種類があり、異なる食感や味わいが楽しめます。
また、「温暖な気候」「良好な日当たり」「水はけの良い土壌」は美味しいみかんが育つ条件です。
さらに、美味しいみかんの特徴として「平べったく色が濃い」「重みがある」「ヘタが小さい」「油包が細かい」ものが良いとされています。
みかんの保存方法は常温・冷蔵・冷凍があり、適切に保存すれば長期間楽しめるでしょう。
この記事を参考に、お気に入りのみかんを見つけてみてください。
