焼肉のタレを切らしているときには、醤油とみりんを混ぜるだけで代用できます。
この記事では、定番の醤油ベースの焼肉のタレを中心に、ポン酢・味噌ダレ・塩ダレまで、自宅に常備しやすい材料で作れる焼肉のタレの代用品を紹介します。
より本格的な味わいに仕上げるコツも解説しますので、ぜひお好みの味付けを探してみてください。
醤油ベースの焼肉のタレの代用方法

醤油ベースの焼肉のタレは、最も一般的でいろいろな種類の肉に合います。
ここでは、醤油ベースの焼肉のタレの作り方を、基本的なレシピから応用レシピまでご紹介します。
基本的な醤油ベースの焼肉のタレの簡単な作り方
焼肉のタレの代用品は、醤油とみりんを混ぜるだけで簡単に作れます。
同量の醤油とみりんを混ぜ合わせれば完成です。
醤油+みりんの配合の目安
- 醤油:大さじ1
- みりん:大さじ1
ただし、みりんはアルコールを飛ばしてから使うとよいでしょう。
みりんを耐熱容器に入れ、ラップをせずに、600Wの電子レンジで30秒〜40秒ほど加熱して沸騰させるとアルコール分が飛びます。
みりんの量を加減するか、はちみつなどを加えると、お好みの甘さに調整できます。
ニンニク・ショウガ・ごま油を加えると本格的な風味に
基本的なタレのレシピに、ニンニクやショウガのすりおろし、ごま油や白ごまなどを加えると、より本格的な焼肉のタレに仕上がります。
基本的なタレに、好みに合わせて適量を加えてみてください。
ニンニクやショウガはチューブタイプの市販品も使えます。
醤油代わりのめんつゆ+玉ねぎであっさり食べやすく
めんつゆを使うと、旨味と甘味を生かした、あっさりしたタレが作れます。
焼肉のタレの代用にするなら、玉ねぎのすりおろしを合わせるのがおすすめです。
みりんは加えずに作ることもでき、めんつゆ100mLに対して、お好みで玉ねぎ1/4個を目安に混ぜると完成です。
めんつゆは、ストレートや濃縮タイプなど、種類に合わせて量を調整してください。
市販の焼肉のタレよりあっさりしているので、物足りないときにはニンニク・ごま油・白ごま・はちみつなどを加えるとよいでしょう。
オイスターソースを加えるとコクのある焼肉のタレに
オイスターソースを使うと、牡蠣の旨味や甘味により、濃いめでコクのある焼肉のタレが作れます。
醤油との相性も良く、醤油ベースの焼肉のタレに合います。
醤油とオイスターソースは、以下を目安に配合してください。
醤油ベースで味を調えたいときの目安
- 醤油:100mL
- オイスターソース:小さじ1~2
オイスターソースを主役に味を調えたいときの目安
- 醤油:オイスターソース=1:1
お好みで、砂糖・みりん・酢で味を、ニンニク・ショウガ・ごま油・白ごまなどで風味を整えるとよいでしょう。
なお、代わりにウスターソースや中濃ソースなどを使う場合、酸味が強いので量に気を付け、砂糖やみりんで甘さを調整しましょう。
すき焼きのタレでも代用できる(甘さには注意)
すき焼きのタレは、お弁当のおかず用に肉を焼く場合など、甘辛い味付けに向く調味料です。
ただし、焼肉のタレとして代用するには甘すぎるため、醤油を加えて塩味を強めたり、酢を少量加えて味を引き締めたりするとよいでしょう。
焼肉のタレの代用品を美味しく作るコツ

焼肉のタレの代用品は、工夫次第で絶品のタレに仕上げることができます。
ポイントは材料の選び方です。簡単に作れる代用品でも、こだわりの材料を使うと一段と美味しくなるでしょう。
ここでは、醤油ベースの焼肉のタレを基本に、ワンランクアップさせるコツを解説します。
醤油の種類で味に変化をつける
醤油ベースの焼肉のタレを作るときに工夫しやすいのが、醤油の種類選びです。
醤油は一般に以下の5種類に分けられ、それぞれ味わいに特徴があります。
| 醤油の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 濃口醤油 | 最も一般的な醤油。 塩味・旨味のバランスが良くコクもある。 しっかりした味付けのタレに向く。 |
| 淡口(うすくち) 醤油 | 色合いが薄く、塩味が強い。 肉の旨味を生かすあっさりしたタレに向く。 |
| たまり醤油 | 色が濃く、濃厚な旨味と独特の香り。 とろみがあり素材に絡みやすい。 濃厚なタレや脂の多い肉に向く。 |
| 再仕込み醤油 | 「甘露醤油」とも呼ばれる。 濃いめの色で旨味が凝縮。 とろみがあり素材に絡みやすい。 つけダレ向きのまろやかな風味。 |
| 白醤油 | 淡口醤油よりも薄い色味。 旨味より塩味が強く、独特の香りや甘味。 素材の味わいを活かしたい料理に合う。 塩気の効いたあっさりしたタレに向く。 |
一般的な醤油ベースの焼肉のタレを作るなら、濃口醤油を使うのがおすすめです。
よりあっさり食べたいときや肉の味をじっくり楽しみたいときには、淡口醤油や白醤油を試してみてください。
ただし、淡口醤油や白醤油は塩味が強いため、濃口醤油よりも少な目に配合するとよいでしょう。
脂の多い肉に合わせるときなど、タレの味わいを楽しむには、たまり醤油や再仕込み醤油がおすすめです。
ただし、醤油の香りや風味が濃口醤油よりも際立つことがあるため、入れ過ぎないように注意してください。
ごまが香ばしさのアクセントに
ごまやごま油は、加えるだけで、焼肉のタレの風味がいっそう引き立ちます。
ごまの種類で味わいが変わる
焼肉のタレには、白ごまや金ごまがおすすめです。
白ごまは、香ばしさと甘さのバランスが良く、いろいろな食材に合わせやすいごまです。
金ごまは、ごまの香りや甘味を強くしたいときに使うとよいでしょう。
フライパンでごまを炒るひと手間を加えると、より風味が際立ちます。
黒ごまは、焼肉のタレにはやや不向きですが、濃厚な黒ごまの風味でアレンジしたい場合には効果的です。
ごま油は適量を加える
ごま油も、ごまと同じように、タレに香りや風味をつけたいときに最適です。
ごま油は、入れすぎると油っぽくなるので適量を心掛けましょう。
醤油とごま油の比率は3:1または4:1程度を目安に加えるのがおすすめです。
果物を加えるとフルーティーなタレに
焼肉のタレに果物を加えると、フルーティーな味わいや、まろやかな甘味を楽しめます。
中でも、りんごは相性が良いためぜひ試してみてください。とくに、酸味よりも甘味の強い品種がおすすめです。
焼肉のタレのレシピに、すりおろしたりんごを加えるだけで簡単にアレンジが可能です。また、代わりにりんごジュースを加えてもよいでしょう。
ほかには、オレンジやレモンなどのかんきつ類の果汁や、パイナップルのすりおろしや果汁も焼肉のタレに合います。
加える果物の量は、味見をしながら調整してください。
醤油ベース以外の焼肉のタレの代用品3選

ポン酢や味噌、鶏がらスープの素などを使っても、焼肉のタレの代用品を作れます。
肉の種類にも応じて、醤油ベースの焼肉のタレと使い分けてみてください。
ポン酢なら焼肉をさっぱり食べられる
焼肉をさっぱり食べるなら、ポン酢(ポン酢しょうゆ)を使うのがおすすめです。
酸味が際立っていて、さわやかな味わいを楽しめます。
ポン酢にワサビや大根おろしを加えると、焼肉のタレとしてさらに活用できるでしょう。
ごま油やごま、すりおろした玉ねぎなどを加えると深みのある味わいになります。
味噌やコチュジャンで味噌ダレも作れる
味噌やコチュジャンなどを使った味噌ダレも、焼肉のタレの代用品としておすすめです。
味噌を使った焼肉のタレは濃厚さが特徴で、あっさりした肉でも食べごたえが出ます。
また、ホルモンにもよく合います。
醤油ベースのタレの作り方を参考に、味見をしつつ味噌を加えるだけで簡単にアレンジが可能です。
コチュジャンは、辛さを加えたいときに最適です。
味噌ダレのアクセントとして加えるのもよいでしょう。
塩ダレは「鶏がらスープの素+レモン汁」で代用できる
塩ダレが欲しいときには、鶏がらスープの素とレモン汁を合わせると簡単に代用品を作れます。
レモン汁をベースに、鶏がらスープの素を加えて味付けしましょう。
塩や黒コショウなどで味を調整し、ニンニクのすりおろしやごま油などを加えると本格的に仕上げることができます。
また、長ねぎのみじん切りを加えると、ねぎ塩ダレとして楽しめます。
まとめ
醤油とみりんさえあれば、焼肉のタレの代用品を簡単に手作りできます。
ニンニクやショウガ、ごま油、ごまなどを加えると、より本格的な味わいになります。
慣れてきたら、醤油の種類も工夫して好みに合う味付けを探してみましょう。
あっさり食べたいときにはめんつゆやポン酢、こってり食べたいときにはオイスターソースや味噌など、アレンジも楽しめます。
好みに合わせて作り分け、食べ比べてみるのもよいでしょう。












