はじめまして。グルメ営業のこうちゃんです。
みなさん、ふるさと納税で美味しいお肉食べてますか?
返礼品としても人気のある黒毛和牛ですが、何を隠そう私の実家は小規模な黒毛和牛の繁殖農家を営んでいます。
そこで今回は、黒毛和牛が美味しいお肉になるまでをご紹介させていただきたいと思います!
繁殖農家と肥育農家
肉用牛の生産農家には、
「繁殖農家」…母牛に子牛を生ませ、その子牛を大事に育てて出荷する
「肥育農家」…繁殖農家が育成した子牛を市場で購入して、肉牛に育てる
一般的に上記2つの農家が分業しています。
市場に子牛が出荷されるまでの約9ヶ月間が繁殖農家の仕事で、そこから生後30ヶ月ぐらいまでが肥育農家の仕事となるわけです。
全てのはじまりはお母さん!
肉用牛の生産は、母牛の管理から始まります。
1頭1頭エサの量を調整し、繁殖母牛として適正な体重を維持するように管理。
人工授精し妊娠してから、年に一度の大切なお産を見守ります。
生まれた子牛は個体識別耳標をつけて、ミルク・エサの量を管理し、大切に育てられます。
子牛たちは次のステージへ
手間ひまかけて育てられ、体重が平均約300㎏ほどになった子牛は市場に出荷され肥育農家が買い取りいよいよ肥育スタートです。
たくさんエサを食べられる丈夫なお腹(胃袋)が大切です。
まずは、大好きな配合飼料は少し控えめで、稲ワラや乾草主体の食事です。
立派な肉牛に成長します
生後12ヶ月(肥育3ヶ月)頃から配合飼料を徐々に増やしていき、生後15ヶ月頃からお腹いっぱい食べさせます。
この時期に配合飼料をたくさん食べた牛は、すばらしい霜降り肉になりますので、肉用牛生産にとって非常に重要な時期です。
その後も大切に大切に育てられ、 生後30ヶ月(肥育21ヶ月)でいよいよ出荷の時期です。
やがて体重は約800㎏となり、立派な肉牛へと育ちます。
さいごに
ふるさと納税でいただけるお肉も、農家さんが想いを込めて育てた和牛です。手間ひまかけて大切に育てるからこそ、とても美味しいお肉が食べられます。
地方が元気になる「ふるさと納税」ですが、特産品のストーリーを知ることで、より楽しめるのではないでしょうか!