日本でも人気のベトナム料理のひとつ・生春巻き。
米粉を使ったライスペーパーの皮から透ける色とりどりの具の味わいだけでなく、見た目も楽しめる料理です。
今回は、生春巻きの具を定番から変わり種までご紹介します。
巻くときのコツも解説するので、生春巻きを作るときの参考にしてみてください。
生春巻きに入れる定番の具
生春巻きの定番の具を見ていきましょう。
初めて作るときや定番の生春巻きを作りたいときは、この中から選ぶと安心です。
エビ
生春巻きの具といえばエビというくらいの定番です。
小ぶりの身には海鮮の旨みが詰まっていて、野菜と合わせてつけダレで食べるだけで満足いくおいしさに。
鶏むね肉
さっぱりした鶏肉はさまざまな具と合わせることができ、濃いめの味のソースともよく合います。
ゆでてサッと火を通したら細切りにするか、手で細く裂くだけというお手軽さもポイントです。
鶏ささみ肉にすればさらにローカロリーでヘルシー。
サラダチキンで代用すれば、火を通す必要がなくなってより便利になります。
豚肉
豚肉は、ベトナムでは生春巻きによく使われる具材のひとつ。
ゆでて豚しゃぶにして巻いたり、炒めて焼肉風に味付けをしたりといろいろなバリエーションが楽しめます。
レタス
レタスは味の癖が少なく、いろいろな具と相性が良い野菜です。
エビやお肉と組み合わせるとレタスが引き立て役となって旨みを引き出してくれます。
レタスの一種であるリーフレタスを使うと巻いたときの見た目が良くなるほか、具全体をレタスで押さえることができて巻きやすくなるというメリットもあります。
きゅうり
きゅうりのポリポリとした食感とライスペーパーのもちもち食感の対比が良いコントラストになります。
レタスをはじめとする葉物野菜よりも食べごたえがあって満腹感を得やすいのも嬉しいところです。
にんじん
鮮やかなオレンジ色は半透明の生春巻きにぴったり。
野菜は緑色が多くなりやすいので、にんじんを入れておくだけで色のバランスが取れます。
紫キャベツ
緑色のキャベツと味も食感もほとんど同じで使いやすい紫キャベツ。
味も見た目もあっさりしている鶏肉と合わせて、濃いめのソースと合わせるだけでおいしくなります。
パクチー
独特な香りを持つパクチーはエビや豚肉とよく合います。
少量加えるだけでエスニックな雰囲気を出すことができます。
ニラ
パクチーが苦手な場合はニラがおすすめ。
ニラは肉類の臭み消しになるため、豚肉と特に相性が良いです。
長めにカットしてニラがはみ出るように巻くと本格的な見た目になります。
春雨
あっさりした味と歯ごたえのある春雨を入れれば、満腹度の高い生春雨のできあがり。
お湯で戻したら適当な長さにカットしておきましょう。
ビーフンやそうめんでも代用できます。
生春巻きに入れる変わり種の具
いつもの生春巻きに変化をつけたいときやいろいろな種類の生春巻きを作りたいときは、変わり種の具も加えてみましょう。
サーモン
ほどよく脂と旨みののったサーモン。
生春巻きではお刺身用か生食用のものを使い、生で食べるのがメジャーです。
スモークサーモンで代用もできます。
生ハム
塩味のきいた生ハムは野菜と組み合わせるだけで贅沢感がアップ。
調理の手間がいらないので、簡単に生春巻きの種類を増やせるのも嬉しいところです。
マグロのたたき / ネギトロ
マグロのたたきやネギトロも意外と生春巻きとマッチします。
手巻き寿司風にカットして醤油ベースのソースと合わせてもおもしろいです。
ちなみにマグロのたたきは「柵(刺身にしやすいよう長方形に切り分けた身のこと)」の部分をペースト状になるまでたたいたり刻んだりして細かくしたもので、ネギトロは「中落(切身を取って骨の間に残った身)」や皮の裏からそぎとった身のことで、使われている部位が違います。
「ネギ」は「ねぎ取る」から来ているといわれ野菜のネギとは関係ありませんが、ネギとの相性はバツグン。
チーズ
肉類・野菜とよく合うチーズ。
豊かな風味のチェダーチーズ、手に入りやすいプロセスチーズ、あっさりしたカッテージチーズなど好みのチーズと他の具材を組み合わせる楽しさもあります。
アボカド
クリーミーなアボカドは野菜と合わせてもおいしいほか、サーモンとの組み合わせが人気です。
おいしさだけではなく、おしゃれさも出せる具材です。
プチトマト
瑞々しくさっぱりとしたプチトマトは生ハム、チーズと合わせるとイタリアンな雰囲気に。
オリーブオイルとハーブをプラスするとより本格的になります。
オクラ
カットして断面が見えるように巻くと星型が見えてかわいいオクラ。
中が透けて見える生春巻きにぴったりの具です。
カット野菜
カット野菜は野菜をいろいろ用意するのが面倒なときに便利です。
グリーンリーフやニラなど、生春巻きに便利な野菜をちょい足しするだけでたくさんのバリエーションが作れます。
生春巻きの具のおすすめ組み合わせ4選
具をどのように組み合わせるのがいいのか、定番からユニークなものまでおすすめの組み合わせを紹介します。
定番中の定番!エビ&春雨&レタス
エビ・春雨・レタスはそれだけで生春巻きらしい見た目になるうえ、どんなソースにも合いやすい、おすすめの組み合わせです。
エビとエビの間にパクチーの葉や三つ葉の葉など小さめの葉物野菜を並べるとさらに見栄えが良くなります。
濃厚なクリーミーさがたまらない!サーモン&アボカド&チーズ
サーモン・アボカド・チーズも人気のある組み合わせです。
おいしいのはもちろん、お酒にも合うのでパーティーやお祝いの席にぴったり。
お肉も野菜もたっぷり!豚しゃぶ&プチトマト&水菜
薄切り豚肉を1枚ずつゆでてプチトマト・水菜と一緒に巻けば豚しゃぶ生春巻きのできあがりです。
さっぱりめのソースにも濃いめのソースにもよく合います。
お寿司風に!マグロのたたき&万能ネギ&大葉
変化球がほしいなら、マグロのたたき・万能ネギ・大葉で和風にしてみてはいかがでしょうか?
味にメリハリがつくことで飽きずに食べられて、他の種類の生春巻きも引き立ちます。
生春巻きをきれいに巻くコツ
生春巻きの皮にはライスペーパーを使います。
意外とコツがいるライスペーパーの巻き方も、ポイントを押さえておけば難しくありません。
ライスペーパーの戻し方
ライスペーパーはシート状にして乾燥させた状態で売られていて、水かお湯で戻すともちもちとした食感になります。
ライスペーパーを戻すときのポイント
- 慣れないうちは水で戻すのがおすすめ
- 少し固く感じる程度になったら水から出す
- 1枚ずつ水につける
- まな板の上に湿らせたキッチンペーパーを敷くとライスペーパーがくっつきにくい
お湯よりも水のほうがゆっくりと戻るため、慣れるまでは水で戻すと良いでしょう。
水につける時間が長いと巻いている途中で破れやすくなったり、べちゃっとした食感になりやすく、失敗しやすい点になっています。
フライパンやお皿に水を張ってライスペーパーをひたし、まだ少し固いと感じるくらいで引き出します。
何枚もまとめて水に浸すとライスペーパー同士がくっつくので、1枚ずつ戻しましょう。
戻したライスペーパーは木製のまな板にくっつきやすくなりますが、まな板の上に湿らせたキッチンペーパーを敷くとくっつかずに作業できます。
水気が足りないときは霧吹きで少しずつ湿らせてください。
ライスペーパーの巻き方
エビやサーモンなどが表から見えるよう、きれいに巻くには見せたい具を一番最初に置くか、一番最後に置くかの2通りで、やりやすい方を選びましょう。
見せたい具を一番最初に置く巻き方
- ライスペーパーの中心に見せたい具を横1列にして置く
- その上に他の具を重ねていく
- 具をおさえながら手前側のライスペーパーを巻き、余った両側を内側に折りこむ
- 残りのライスペーパーを巻く
ライスペーパー同士はくっつきやすいため、巻いた生春巻きは間隔を置くか、葉物野菜で区切るようにして置いておくと良いでしょう。
見せたい具を一番最後に置く巻き方
- 内側にくる具をライスペーパーの半分より下に横1列にして置き、1周だけ巻く
- 巻いた部分の奥側に見せたい具を1列に並べる
- ライスペーパーの両端を内側に折りこむ
- 残りのライスペーパーを巻く
ライスペーパーの大きさと具の量を見ながら、見せたい具に重なるライスペーパーができるだけ少なくなるように巻くと、具がきれいに見えます。
また、具全体を手でおさえながらきつめにぴっちりと巻くと見た目が崩れず、食べる時も食べやすくなります。
四角いライスペーパーはひし形になるように置くと良いでしょう。
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