香ばしく優しい甘みの黒豆茶は、ノンカフェインで体によいと多くの世代に人気です。
黒豆には、ポリフェノールやビタミン、ミネラルなどの成分が豊富に含まれ、これを煎じた黒豆茶にも嬉しい健康効果が期待できます。
この記事では、黒豆茶の効能を成分ごとに詳しく解説し、飲む際の注意点も紹介します。
黒豆茶とは
黒豆は大豆の品種のひとつで、黒大豆ともいいます。
栄養成分は大豆とほぼ同じですが、黒い皮にアントシアニンが含まれるのが大きな違いです。
黒豆を炒って、それを煎じたものが黒豆茶です。
この章では、黒豆茶の種類と特徴について紹介します。
黒豆茶の種類
市販されている黒豆茶には、さまざまな種類があり、製品によっておおよそ以下のように分けられます。
- 煎り豆タイプ
煎った黒豆にお湯を入れて3〜5分おくか、煮出して飲む。
お茶を出したあとの豆も食べられ、食物繊維やたんぱく質などの栄養素を余すことなく摂取できる。
飲む際に時間や手間がかかるが、割安なものが多い。 - ティーバッグタイプ
粉砕した黒豆が入ったティーバッグをお湯に入れて1〜2分おいてから飲む。 - ペットボトルタイプ
手軽ですぐに飲めるが、価格は比較的割高。
ノンカロリーのものが多く、イソフラボンなどの成分を強化した製品もある。
黒豆茶の特徴
黒豆茶には以下のような特徴があります。
- 黒豆に含まれる、健康や美容によい成分を摂取できる。
- さっぱりと香ばしい味。ほのかに甘く、飲みやすい。
- ノンカフェインなので、子どもや妊婦なども安心して飲める。
味や機能性の面からも、幅広い世代が安心して飲めるお茶といえます。
黒豆茶に含まれる成分と効能
黒豆には健康によい成分が豊富に含まれています。
この章では、黒豆茶の効能を、含まれる成分ごとに詳しく解説します。
アントシアニン|血糖値の改善、メタボ予防、冷え防止など
黒豆の黒い皮には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれています。
とくに多いのは、アントシアニンのなかでも「シアニジン-3-グルコシド(C3G)」という成分です。
C3Gはアントシアニンのなかで最も抗酸化力が強いといわれています。
黒豆のアントシアニンに期待されている効能は、以下のとおりです。
- 血糖値の改善
インスリン感受性を高めるホルモンの分泌を促進させ、血糖値の改善に効果があります。
また、糖代謝の活性化と抗炎症作用により、糖尿病を予防する効果があるといわれています。 - 動脈硬化の予防
黒豆に含まれるアントシアニンには、加齢や酸化ストレスにより失われる血管のしなやかさを改善する効果が認められています。
これにより、動脈硬化の予防が期待されます。 - メタボ予防
肝臓に蓄積されている脂質の排出を促し、中性脂肪を減らします。
このため、メタボリックシンドロームを予防する効果が期待できます。 - 視力を回復させる効果
強い抗酸化力と血流をよくする作用により目の機能を高め、視力の回復や目の疲労改善に効果があります。 - 冷え防止、むくみ予防
血流を改善させる作用により、冷えの防止やむくみの予防に効果があります。
冷えを予防したい場合は、温かい黒豆茶がおすすめです。
黒豆に含まれるアントシアニンは水に溶けやすいため、煮豆などにすると成分が煮汁に流れ出てしまいます。
黒豆茶は、溶け出したアントシアニンを摂取できる、理にかなった飲み方といえます。
大豆イソフラボン|美肌効果、骨粗しょう症予防など
黒豆には、ポリフェノールの一種である大豆イソフラボンが含まれます。
一方、女性ホルモンであるエストロゲンには、コラーゲン生成の促進や、骨からのカルシウム流出抑制などの作用があります。
大豆イソフラボンはエストロゲンに似た働きをするため、美肌や月経前症候群(PMS)の緩和、更年期症状の緩和などに効果があります。
また、エストロゲンの減少により起こる骨密度の低下を防止し、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。
大豆サポニン|コレステロール値を下げる、肝機能を高める
サポニンとは、大豆や高麗人参などに含まれる苦みや渋みの成分で、大豆に含まれるものは「大豆サポニン」とよばれます。
泡立つ性質があり、大豆を煮るときに出てくる泡に多く含まれます。黒豆茶を煎り豆で煮出して作る場合は、泡を取り除かずに飲みましょう。
大豆サポニンには、体内の活性酸素を除去し、脂質の酸化を抑える作用があり、以下のような効能が期待できます。
- LDL(悪玉)コレステロール値を下げる
大豆サポニンにはLDL(悪玉)コレステロールを減らす働きがあります。
LDLコレステロールの酸化を防ぎ、血管内に蓄積しにくくするため、動脈硬化の予防に効果的です。 - 肝機能を高める
活性酸素により脂質が酸化されると、「過酸化脂質」という体に有害な物質が生成されます。
大豆サポニンは、肝臓に蓄積される脂肪の酸化を防ぐため、過酸化脂質による肝機能の低下を抑制する効果があります。 - 肥満予防
脂肪の吸収を抑え、肥満を予防する効果があります。
大豆サポニンは体内で、脂肪の材料である「脂肪酸」の合成を抑制します。これにより、中性脂肪の蓄積が抑えられます。
ビタミンB1・B2|疲労回復、細胞の再生
黒豆には、水溶性ビタミンであるビタミンB1とB2が豊富に含まれています。
ビタミンB1・B2の効果は以下のとおりです。
- 疲労回復効果
ビタミンB1には、主に糖質のエネルギー代謝をサポートする働きがあります。
不足するとエネルギーが不足し、疲れやすくなります。 - 細胞の再生
ビタミンB2はとくにエネルギー代謝や脂質の代謝に関わり、細胞の再生にも欠かせない栄養素です。
皮膚や粘膜を健康に保ち、肌トラブルや口内炎を予防します。
カリウム|むくみ解消、血圧を正常に保つ
黒豆には、ミネラルであるカリウムも豊富に含まれます。
カリウムには細胞内の浸透圧を一定に保つ作用があり、以下のような効果が期待できます。
- むくみ解消
塩分を摂りすぎると、体内の塩分濃度を薄めるために体が水分を溜めこみ、むくみが生じます。
カリウムには塩分(ナトリウム)を排出する働きがあり、むくみ解消に効果的です。 - 血圧を正常に保つ
塩分の摂りすぎは血液量を増加させるため、血圧上昇の一因になります。
カリウムによりナトリウムの排出が促進されると、血圧を正常に保てます。
カルシウム・マグネシウム・鉄|骨の強化、貧血予防
黒豆には、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルも含まれます。
カルシウムとマグネシウムは、骨の強化に欠かせない大切なミネラルです。
鉄は、ヘモグロビンの材料となり、貧血を予防します。鉄不足でヘモグロビンが減少すると、体内で酸素が足りなくなり、疲れやすくなります。
カルシウムと鉄は日本人に不足しやすいミネラルです。意識して摂取しましょう。
食物繊維・オリゴ糖|肥満防止、便秘改善
黒豆には食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれます。食物繊維は、煎り豆で黒豆茶を作る際、煮出したあとの豆も食べると摂取できます。
食物繊維もオリゴ糖も、胃腸でほとんど消化・吸収されずに大腸まで届きます。
体のエネルギーになりにくく、さらに食後の血糖値の急上昇も抑えるため、肥満防止に効果的です。
また、食物繊維とオリゴ糖は善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えて便秘を改善します。
黒豆茶を飲む際の注意点
健康のために毎日飲みたい黒豆茶ですが、注意すべき点もあります。
この章では、黒豆茶を飲む際の注意点と、1日の適量を紹介します。
大豆アレルギーがある人は注意
大豆アレルギーがある人は、黒豆茶を飲む際に注意が必要です。
黒豆茶を飲んでアレルギー症状が出た例もありますので、主治医と相談しながら摂取しましょう。
心配がある場合は、どのようなタイプの黒豆茶でも避けた方が無難です。
カリウムによる利尿作用がある
黒豆茶には、利尿作用のあるカリウムが含まれます。
むくみの除去や体内の老廃物の排出といった目的には向きますが、トイレが近くなると困るようなシーンでは注意が必要です。
また、病気により薬を服用している人も注意しましょう。
とくに腎臓の疾患などでカリウムを制限している場合は、主治医と相談してから飲むようにしてください。
黒豆茶の適量は?
黒豆茶には大豆イソフラボンなどの成分が含まれるため、飲みすぎには注意が必要です。
大豆イソフラボンの摂取量には上限があります。他の食品などからも摂取することを考慮して、黒豆茶は1日3杯程度までが適量です。
また、ポリフェノールの効能の持続時間は約4時間といわれています。
たとえば朝、昼、夜と3回に分けて飲むなど、こまめな摂取がおすすめです。
黒豆茶は薬ではありません。過剰な期待をせずに適度に取り入れるようにしましょう。
※参考:内閣府食品安全委員会「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」
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