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徳島県は、鳴門海峡の激しい潮流で育まれた新鮮な海産物や、阿波尾鶏、鳴門金時などの地元食材が豊富な場所です。
山海の幸に恵まれたこの地域には、地元で愛され続ける郷土料理やご当地グルメが数多くあります。
この記事では、徳島を訪れた際にぜひ味わってほしい名物グルメを厳選してご紹介します。
徳島のご当地グルメ|名物編
徳島ならではの名物料理を紹介します。
フィッシュカツ
フィッシュカツは、軽食やおつまみとして地元で愛される、徳島のソウルフード的なご当地グルメです。
魚のすり身にカレー粉や唐辛子を加えて揚げたもので、ピリッとしたスパイシーな味わいが特徴です。
徳島では「カツ」といえばトンカツではなく、フィッシュカツのことを指します。
そのまま食べるだけでなく、醤油やマヨネーズ、ソースをつけてもおいしく食べられます。
徳島では、カレーライスやサンドイッチの具材にも使われるほど、親しみ深いグルメです。
とくしまバーガー
とくしまバーガーは、徳島の豊かな地元食材を活かしたご当地バーガーです。
阿波牛、阿波尾鶏、鳴門鯛、地元産野菜など徳島産の食材を使用し、地元認定審査会で認定されたものだけが「とくしまバーガー」を名乗ることができます。
阿波牛のパティにすだちの塩だれやマヨネーズを合わせたバーガーや、鳴門金時のコロッケを挟んだものなど、現在50種類以上ものバリエーションが楽しめます。
バリエーション豊かなとくしまバーガーを食べ比べするのも楽しいでしょう。
徳島ラーメン
徳島ラーメンは、白・黄・茶と呼ばれる3種類のスープが特徴の徳島を代表するご当地グルメです。
スープはそれぞれ異なる食材から出汁をとっているため、風味の違いを楽しめます。
中でも人気なのは、豚骨スープに濃口醤油を合わせた「茶系」の徳島ラーメンです。
甘辛く煮込んだ豚バラ肉と生卵をトッピングすることから「すき焼きラーメン」とも呼ばれています。
生卵が加わることで味わいがまろやかになり、濃厚でしっかりとしたスープとの絶妙なバランスが味わえます。
まめ玉
まめ玉は、お好み焼きに甘い金時豆をトッピングしたご当地グルメです。
甘い金時豆をお好み焼きに加えて焼くことで、ホクホクとした独特の食感と味わいを楽しめます。
さらに、サクサクとした小海老の天ぷらを加えた「まめ天玉」も人気のメニューです。
意外な組み合わせですが、金時豆の甘さとソースのしょっぱさが絶妙に調和し、一度食べるとやみつきになる味わいです。
徳島市内を中心に、多くのお好み焼き店で味わえます。
徳島のグルメ|地元食材編
徳島の豊かな自然で育った地元の食材と、その食材を使ったおすすめの食べ方を紹介します。
阿波尾鶏
阿波尾鶏は、徳島県を代表するブランド地鶏で、プリッとした歯ごたえと旨味が特徴です。
肉質は低脂肪ながら、ジューシーなのも魅力です。
徳島では親子丼やカレーの具材など、さまざまな料理に使われています。
中でもおすすめの食べ方は、シンプルな塩焼きです。
塩で焼くことで阿波尾鶏の深い旨味と甘みが際立ち、肉本来の味わいをいっそう楽しめるでしょう。
鳴門鯛
鳴門海峡の急流に揉まれた鳴門鯛は、身が引き締まったコリコリとした食感と、凝縮した旨味が特徴の絶品グルメです。
生で食べるのもおいしいのですが、最もおすすめの食べ方は、鳴門鯛の旨味を丸ごと閉じ込めた鯛めしです。
鳴門鯛は火を通してもその旨味は失われず、しっとりとした食感とフワッとした風味を楽しめます。
鯛から出た出汁もご飯に染み込み、鳴門鯛のおいしさをあますところなく味わえます。
徳島のご当地グルメ|郷土料理編
徳島に昔から伝わる珍しい郷土料理をご紹介します。
その土地でしか味わえない、貴重なグルメです。
ぼうぜの姿寿司
ぼうぜの姿寿司は、イボダイを使った徳島の伝統的な郷土料理です。
頭と尾をつけたままのイボダイを背開きにして酢で締め、酢飯を詰めた押し寿司です。
見た目のインパクトも大きく、酢で締めたイボダイの柔らかさとすだちの爽やかな風味が絶妙なバランスです。
秋祭りや特別な日に食べられるご馳走として、長年親しまれてきた徳島の味わいです。
でこまわし
でこまわしは、徳島の三好市祖谷地方の名物料理です。
「ごうしゅういも」という地元のじゃがいもやそば団子、丸こんにゃく、岩豆腐などを串に刺し、味噌だれを塗って、炭火でじっくりと焼き上げます。
「でこ」とは人形という意味で、まるで人形のような見た目の串を囲炉裏でまわし焼くところから「でこまわし」と呼ばれるようになったといわれています。
味噌だれが香ばしく、いものホクホク感やお豆腐のしっとり感など、それぞれの素材が持つ素朴な味わいを楽しめる料理です。
たらいうどん
たらいうどんは、徳島県阿波市で愛されている郷土料理です。
茹でたうどんを大きなたらいに入れ、魚介出汁をベースにしたつゆにつけて食べる、豪快な釜揚げうどんです。
麺は太めでもっちりとした食感が特徴で、つゆの旨味がしっかりと絡みます。
めんつゆにはじんぞくという川魚の出汁を使うのが伝統で、その濃厚な味わいが人気です。
つゆが薄くならないよう、たらいのふちで湯切りしながら食べてください。
そば米雑炊
そば米雑炊は、徳島の山間部で古くから食べられてきた郷土料理です。
そばの実を塩茹でし、根菜や山菜、肉などと一緒に煮込んだ雑炊で、素朴で優しい味わいが特徴です。
そばのプチプチとした食感と具材の旨味の絶妙なハーモニーが楽しめます。
季節の山菜や具材を加えることで、徳島の自然の恵みを存分に感じられる一品です。
徳島のグルメ|スイーツ編
徳島で味わえる、伝統的なスイーツをご紹介します。
阿波ういろ
阿波ういろは、徳島を代表するスイーツで、名古屋や山口のういろうと並ぶ「日本三大ういろう」のひとつです。
和三盆糖を使った上品な甘さと、もっちりとした歯ごたえが特徴で、口に含むと優しい甘みが広がります。
もともとは徳島藩主が食したとされる、歴史あるお菓子です。
最近では、栗や柿を加えたバリエーションも登場し、伝統的な味わいと現代的なアレンジが楽しめます。
はんごろし
はんごろしは、徳島県那賀町で親しまれているおはぎのような郷土菓子です。
もち米とうるち米を混ぜて半分ほどすりつぶし、あんこを包んで仕上げます。
インパクトのある「はんごろし」という名前は、米のすりつぶし具合が半分だけであることに由来しています。
柔らかさとほのかな甘さが特徴のお菓子で、ヨモギを加えたり、きな粉をまぶしたバリエーションもあります。
ほたようかん
ほたようかんは、蒸しパンのような徳島の伝統的なお菓子です。
「ほた」とは、中に空洞ができるという意味の徳島の方言です。
黒糖を使用しているため、茶色の生地が特徴で、甘さ控えめで優しい風味が楽しめます。もっちりとした食感が心地よく、卵や乳製品を使わないためヘルシーです。
徳島県内の菓子店やパン屋でも販売されている、徳島県民に馴染み深いお菓子です。
まとめ
今回は、徳島の名物グルメを紹介しました。
徳島を訪れた際には、この記事を参考にして徳島グルメを存分に楽しみましょう。