目次
めんつゆは、幅広い料理に使える、自宅に常備しておきたい調味料です。
しかし、めんつゆが手元にない場合でも、しょうゆ・みりん・顆粒だしなどの身近な調味料を組み合わせると簡単に代用できます。
この記事では、5通りのめんつゆの代用レシピや、代用品を手作りするメリットなどを詳しく紹介します。
めんつゆとは?原料・特徴と代用のポイント

めんつゆとは、しょうゆ・みりんや糖類・だしを合わせた、和食の定番の調味料です。
市販のめんつゆには、ストレートタイプと濃縮タイプがあります。
めんつゆの特徴は、何といってもだしの風味と、しょうゆをベースにした甘辛い味わいのバランスです。
めんつゆを代用する際は、「しょうゆ」「甘み」「だし」の3つの要素を意識しましょう。
| 3つの要素 | 主な役割 |
|---|---|
| しょうゆ | めんつゆに色と塩味や香り・コクを与えます。 |
| 甘み | めんつゆの深い味わいには甘みも欠かせません。 |
| だし | 和食に必要不可欠な旨味をもたらします。 |
手元にある調味料で、この3つの要素を組み合わせると、めんつゆらしい味わいを再現できます。
身近な調味料でできる!めんつゆ代用レシピ5選

めんつゆがないときは、身近な調味料を組み合わせるだけで、簡単に代用が可能です。
この章では、最も市販のめんつゆに近い「しょうゆ+みりん+和風顆粒だし」をはじめ、5種類のめんつゆ代用レシピをご紹介します。
定番レシピのほか、甘辛系やさっぱり系などのアレンジレシピも掲載しているので、料理に合わせて選んでみてください。
なお後述するように、保存する場合は清潔な容器にて、3日以内の冷蔵保存にとどめてください。
①【王道】しょうゆ+みりん+和風顆粒だし
最も基本的なめんつゆの代用レシピです。
市販のめんつゆと同じように、さまざまな麺類はもちろん、煮物や炊き込みご飯などの料理にも使えます。
材料
- しょうゆ:大さじ3
- みりん:大さじ3
- 水:150mL
- 和風顆粒だし:小さじ1
作り方とポイント
- 小鍋にすべての材料を入れる。
- 軽く混ぜて中火にかけ、沸騰直前で弱火にする。
- 1~2分ほど加熱し、みりんのアルコール分をしっかり飛ばす。
- 火を止め、粗熱をとったら完成。
煮立たせることで、アルコールを飛ばすだけでなく、香りが引き立ち味もまろやかになります。
②【料亭風】白だし+しょうゆ+みりん
上品な味わいに仕上げたい場合に向く、白だしを使うめんつゆの代用レシピです。
とくに、冷たいそうめん・ひやむぎ・うどんと相性がよく、あっさりした味付けで食べることができます。
材料
- 白だし:大さじ2~3
- しょうゆ:小さじ2
- みりん:大さじ2
- 水:150mL
作り方とポイント
- 小鍋にすべての材料を入れる。
- 中火にかけ、沸騰直前で弱火にする。
- 1~2分ほど加熱し、みりんのアルコール分をしっかり飛ばす。
- 火を止め、粗熱をとったら完成。
白だしの味の濃さは製品によって異なるため、完成後に味見をしながら入れる量を調整するとよいでしょう。
作ったつゆが余ったら、茶碗蒸しや冷やしおでんなど、色味を抑えたい料理にも活用できます。
③【甘辛系】市販のすき焼きのタレ+水
市販のすき焼きのタレを活用して作る、めんつゆの代用レシピです。
味が濃いため、麺類ではとくに、うどんによく合います。
材料
- すき焼きのタレ:大さじ5
- 水:150mL
作り方とポイント
加熱調理は不要で、タレと水を混ぜるだけで作れます。
市販のすき焼きのタレは味が濃いため、めんつゆの風味に近づけるには、味見をしつつ、水でしっかりと薄めることがポイントです。
余ったつゆは、肉じゃがや、切り干し大根などの煮物に利用してもよいでしょう。
④【さっぱり系】ポン酢+砂糖
ポン酢の爽やかな香りや酸味を活かしつつ、砂糖の甘みでめんつゆらしさを出した代用レシピです。
さっぱりとした味わいで、冷たいうどん・そうめん・ひやむぎによく合います。
うどんの場合、サラダうどんや冷やし中華風うどんにアレンジするのもおすすめです。
材料
- ポン酢:大さじ3
- 砂糖:小さじ1〜2
- 水:150mL
作り方とポイント
ポン酢と砂糖、水を混ぜるだけで完成です。
酸味が強すぎる場合は、砂糖を少しずつ加えて調整するとよいでしょう。
このつゆは、冷しゃぶなどにも活用できます。
⑤【個性派】こぶ茶+醤油+みりん
昆布の旨味が特徴的なめんつゆの代用レシピで、うどん・そうめん・ひやむぎなどにマッチします。
そばに使う場合は、こぶ茶の量を少なめ(半分~2/3程度)に調整して作るとよいでしょう。
材料
- こぶ茶:小さじ1
- しょうゆ:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 水:150mL
作り方とポイント
- 小鍋にすべての材料を入れる。
- よく混ぜて中火にかけ、沸騰直前で弱火にする。
- 1~2分ほど加熱し、みりんのアルコール分をしっかり飛ばす。
- 味見をして、しょうゆや水でつゆの濃さや塩味を調整する。
- 火を止め、粗熱をとったら完成。
こぶ茶は塩気が強めなので、しょうゆの量をやや控えめにすると、まろやかな風味に仕上がります。
余ったつゆは、煮浸しや和風パスタなどに活用できます。
めんつゆを手作りするメリット

めんつゆの代用品を手作りすると、料理のバリエーションや健康面など、さまざまなメリットがあります。
ここでは、手作りするめんつゆの魅力を3つの視点からご紹介します。
原材料を自分で選べる
手作りのめんつゆなら、しょうゆ・みりん・だしの種類など、使う原材料を自分で選べるのが大きな魅力です。
例えば、水と顆粒だしの代わりに、自分でとった出汁を使うなど、こだわりのめんつゆに仕上げることもできます。
また、アレルギーや食材の制限がある場合に原材料を自由に選べるのも、手作りのよさです。
塩分や甘さを調整できる
好みに合わせて塩分や甘さを自由に調整できるのも、手作りならではの魅力です。
とくに、健康のために減塩を心がけている場合や、小さなお子さまのいる家庭では重宝します。
料理に合わせて味を微調整できることで、食事の満足度も高まります。
料理のバリエーションが広がる
手作りのめんつゆなら、好みに合わせていろいろなアレンジができるのも魅力です。
例えば、唐辛子を加えてピリ辛風にしたり、柚子胡椒やおろし生姜で香り豊かにしたりと、自由なアレンジが楽しめます。
こうした少しの工夫で、料理のバリエーションがぐっと広がります。
手作りしためんつゆ代用品の保存方法

めんつゆの代用品を手作りした場合、市販のめんつゆのように長期保存はできません。
清潔な容器で冷蔵保存し、3日以内に使い切ることが重要です。
保存方法と期間について、それぞれ解説します。
清潔な容器で冷蔵保存する
めんつゆの代用品を作り置きする場合、清潔な容器に入った状態で、密閉して冷蔵保存してください。
粗熱がとれたつゆを、しっかりと洗った容器に入れて冷蔵しましょう。
また、加熱するレシピの場合は、素材によっては調理した小鍋のままで保存するとより衛生的です。
素材がステンレス、ホーロー、セラミックなら、粗熱がとれた小鍋にしっかりとラップをかけて、衛生的に冷蔵保存できます。
ただし、ステンレス以外の金属がむき出しになっている鍋は、酸と反応することがあり保存容器としては使えません。
また、テフロン加工の鍋も避ける方が無難です(コーティングに傷や剥がれがあると適さないため)。
3日以内に使い切る
自作しためんつゆの代用品は、市販品のように長期保存はできません。
冷蔵保存をしたうえで、作ってから3日以内に使い切ってください。必要な分だけを作るようにしましょう。
まとめ
めんつゆを切らしていても、身近な調味料で代用品を自作できます。
「しょうゆ・みりん・和風顆粒だし」の組み合わせで、市販のめんつゆに近い味わいを再現可能です。
代用品を自作するとさまざまなアレンジもできるため、うどん・そうめん・ひやむぎ・そばなどの麺類を飽きずに食べることもできます。
自作しためんつゆは、市販品のように長期保存はできないので、冷蔵して3日以内に使い切りましょう。












