目次
冷凍のあさりを調理したら、口が開かなくて食べられなかったことはありませんか?
あさりを冷凍保存する場合は、保存方法と解凍のコツを知っておかなければなりません。
この記事では、あさりの冷凍方法と保存期間を、殻つきとむき身に分けて紹介しています。
あさりの解凍方法や、おすすめの食べ方も説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
あさりを冷凍保存するメリットは3つ
あさりを冷凍するメリットは3つあります。
- 長期保存ができる
- 旨味がアップする
- 料理に使いやすい
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
長期保存ができる
冷凍することで、あさりを長く保存できます。
冷蔵の場合は保存期間が1〜2日と、あまり日持ちしません。
あさりをまとめて買ったときは、冷凍保存しましょう。
旨味がアップする
あさりを冷凍すると、旨味エキスが出やすくなります。
冷凍しても風味が落ちないため、解凍後もあさりを美味しく味わえるでしょう。
料理に使いやすい
あさりを冷凍しておくと、使いたい分だけ取り出せます。
砂抜きしてから冷凍するため、すぐに料理に使えて重宝するでしょう。
あさりを冷凍する前に砂抜きしよう!
あさりを冷凍する前に、必ず砂抜きをしましょう。
あさりを砂抜きする方法は2つあります。
- 【基本】あさりの砂抜き方法
- 【時短】あさりの砂抜き方法
急いで砂抜きしたいときは、時短方法がおすすめです。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
【基本】あさりの砂抜き方法
あさりの砂抜きの、基本の手順を説明します。
上手に砂抜きするコツは、海水と同じ濃さの塩水を使うことです。
手順1|3%の塩水を作る
カップ1杯(200ml)の水に対し、塩小さじ1を入れて塩水を作ります。
海水と同じ、3%の濃さにするのがポイントです。
手順2|あさりを洗う
真水を張ったボウルにあさりを入れて、殻をこすりあわせて洗います。
塩水につける前に、殻の表面についた汚れを落としておきましょう。
手順3|バットにあさりを入れる
あさりを重ならないようにバットに並べましょう。
あさりが吐き出した砂を再び吸ってしまわないよう、バットの上に網やザルを重ねるのがおすすめです。
手順4|塩水を入れる
手順1で作った塩水をバットに注ぎます。
あさりが、ひたひたになるくらいまで塩水を入れましょう。
手順5|新聞紙をかぶせて約2~3時間おく
バットに新聞紙をかぶせて、冷暗所で2〜3時間おきましょう。
新聞紙をかぶせると、あさりが吐いた水が飛び散ることがありません。
新聞紙がないときは、アルミホイルをかぶせましょう。
夏場など暑い時期は、冷蔵庫に入れて4〜5時間おきます。
手順6|水道水で洗う
バットの水を捨てて、あさりをザルにあげます。
流水で軽くすすいだら、砂抜きは完了です。
【時短】あさりの砂抜き方法
時間がないときにおすすめの砂抜き方法です。
この方法で砂抜きすると、あさりの身がふっくらします。
手順1|50度のお湯を用意する
お湯を沸かして、お湯と同じ量の水を加え、50度のぬるま湯を作ります。
熱すぎるとあさりに火が通ってしまうため、温度をしっかり守りましょう。
このとき塩は入れず、水道水などの真水を使います。
手順2|あさりを入れてこすり洗いをする
バットに50度のお湯とあさりを入れます。
お湯の量はあさりがかぶるくらいが目安です。
あさりをこすりあわせて洗いましょう。
お湯に入れることで、あさりは熱から身を守ろうとします。
このときに、あさりが勢いよく水を出し入れするため、砂が排出されやすくなるのです。
手順3|そのまま15分おく
バットに新聞紙をかぶせて、15分そのままおきます。
新聞紙をかぶせると、あさりが吐いたお湯が飛び散ることがありません。
タイマーを使って、時間をしっかり測りましょう。
あさりが砂を吐き出すと、お湯が濁ってきます。
汚れがひどいときは、5分程度でお湯をとりかえてあげましょう。
15分たったら、ザルにあげて砂抜き完了です。
あさりの冷凍方法と保存期間
あさりを冷凍する方法は3つあります。
- 殻つきで冷凍
- 水にひたして冷凍
- むき身にして冷凍
保存期間は、方法により多少前後しますが、3週間〜2ヶ月ほどです。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
殻つきで冷凍|3週間~1ヶ月
殻つきのあさりは、冷凍で3週間〜1ヶ月保存できます。
手順は次のとおりです。
- あさりを砂抜きして水気をふきとる
- 冷凍用保存袋に重ならないように入れる
- できるだけ空気を抜いて平らにする
- バットにのせて冷凍する
あさりの水気は、キッチンペーパーなどで拭き取りましょう。
金属製バットにのせると、急速冷凍できます。
水に浸して冷凍|2ヶ月程度
殻つきのあさりを、水にひたして冷凍する方法です。
保存期間は2ヶ月と、長く日持ちします。
- あさりを砂抜きしてから冷凍用の保存容器に入れる
- あさりがひたひたになる量の真水を注ぐ
- 氷を2~3個入れる
- ふたをして冷凍庫で保存
あさりに入れる水は、水道水を使いましょう。
水にひたして冷凍すると、あさりが空気に触れないため、鮮度をキープできます。
チャック付きの冷凍保存袋を使ってもよいでしょう。
水と一緒に氷を入れて、急速冷凍するのがポイントです。
むき身にして冷凍|3週間程度
あさりを蒸して、むき身にしてから冷凍する方法を紹介します。
あさりから出た汁も、忘れずに冷凍しましょう。
この方法なら、3週間ほど日持ちします。
フライパンを使ってあさりをむき身にする方法と、レンジを使用する方法、2つの手順を確認していきましょう。
フライパンを使う方法
フライパンを使う手順は次のとおりです。
- 砂抜きしたあさりをフライパンに並べる
- 中火にかけてふたをする
- 2分蒸し焼きにする
- 殻が開いたら火を止める
- ザルを重ねたボウルに入れる
- あさりの身を殻から取りだす
- 粗熱がとれたら、小分けにしてラップで包む
- 冷凍用保存袋に入れて保存
あさりの身を取りだすときは、スプーンやバターナイフを使いましょう。
ザルを使うのは、あさりの身と汁を分けておくためです。
あさりから出た汁は小さめの保存容器に入れて、あさりの身と分けて冷凍しましょう。
レンジを使う方法
レンジを使った手順は次のとおりです。
- 砂抜きしたあさりを耐熱容器に入れる
- ラップをかけて600Wのレンジで2分加熱する
- 殻が開いたら身を取りだす
- 粗熱がとれたら小分けにしてラップで包む
- 冷凍用保存袋に入れて保存
殻が開かないときは、30秒ずつ様子を見ながら加熱していきましょう。
あさりから出た汁は、小さめの容器に入れて冷凍します。
あさりの身と汁を分けて、冷凍しておきましょう。
冷凍あさりの解凍方法とおすすめの食べ方
先ほど紹介した3つの冷凍保存について、解凍方法とおすすめの食べ方を紹介します。
- 殻つきで冷凍したあさり
- 水にひたして冷凍したあさり
- むき身にして冷凍したあさり
それでは、ひとつずつ確認していきましょう。
殻つきで冷凍したあさり|味噌汁・スープ
殻つきのあさりは、凍ったまま調理します。
自然解凍すると殻が開かないため、冷凍のまま一気に加熱しましょう。
加熱後も殻が開かないものは食べられません。
おすすめの食べ方は、味噌汁やクラムチャウダーです。
あさりの殻がしっかり開き、あさりの旨味を味わえるでしょう。
水に浸して冷凍したあさり|酒蒸し
水に浸して冷凍したあさりは、汁気の多いレシピに活用すると良いでしょう。
おすすめの食べ方は、あさりの酒蒸しです。
冷凍したあさりを凍ったままフライパンに取り出し、殻が開くまで一気に加熱します。
自然解凍すると殻が開かないため、冷凍のまま調理しましょう。
加熱後も殻が開かないものは食べられません。
むき身にして冷凍したあさり|炊き込みごはん
むき身のあさりは、凍ったままでも自然解凍でも調理できます。
凍ったまま調理するなら、スープや・味噌汁の具・炒め物などに重宝します。
冷凍前に加熱しているため、身が縮みません。
あさりのぷりぷりとした身を味わえるでしょう。
自然解凍の場合は、むき身と汁を使った、あさりの炊き込みご飯がおすすめです。
食べる前日に、あさりを冷蔵庫に移しておきましょう。
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