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家庭料理の定番メニューのハンバーグですが、中まで火が通らなかったり、表面が崩れたり、上手く焼けないことも少なくありません。
どうすれば、肉汁がジュワーと出る、ふっくら美味しいハンバーグを焼けるのでしょう。
本記事では、ハンバーグの上手な焼き方・作り方、失敗しないためのコツ、生焼けハンバーグの対処方法などについて紹介します。
【基本】ハンバーグの美味しい焼き方

プロでなくても、家庭でハンバーグを失敗せずに美味しく焼くことは可能です。
下記の3つのハンバーグの焼き方を紹介します。
- フライパンで焼く方法
- オーブンで焼く方法
- 冷凍ハンバーグの焼き方
どの方法でも、美味しく焼くコツは温度と、焼く前の下ごしらえにあります。
フライパンで焼く方法
ハンバーグをフライパンで焼く方法の手順を紹介します。
焼くときは、事前にフライパンを温めておくことがポイントです。
- フライパンに薄く油を引いて、温めておく
- 中火にしてハンバーグを乗せ、約3分間、焼き色がつくまで焼く
- 弱火にして裏返す
- おちょこ3分の1程度の酒もしくは水を入れる
- 焦げないように注意しながら、10分程度蒸し焼きにする
- 竹串で中央部分を刺して、透明な肉汁が出てきたら完成
オーブンで焼く方法
ハンバーグをオーブンで焼く方法の手順を紹介します。
途中までは、フライパンでの焼き方と同じです。
先にフライパンで焼き、両面に焼き色をつけてからオーブンで焼きましょう。
- フライパンに薄く油を引いて、温めておく
- 中火にして約3分間、焼き色がつくまで焼く
- 弱火にして裏返し、焼き色がつくまで焼く
- 180度のオーブンで10分程度焼く
- 中央部分を竹串で刺して、透明な肉汁が出てきたら完成
冷凍ハンバーグの焼き方
冷凍ハンバーグの調理方法には、冷凍のまま焼く方法と、前日から自然解凍させて焼く方法がありますが、今回は冷凍のまま焼く手順を紹介します。
- 袋から凍った状態のハンバーグを取り出す
- 凍ったままのハンバーグ1個と、計量カップ4分の1ぐらいの水をフライパンに入れる(2個の場合は計量カップ半分ぐらい)
- 弱火にして、アルミホイルなどでフタをする
- 7分程度、加熱し、水気が少なくなったら裏返してフタをする
- 5分後にフタを取り、裏返して焼き色をつける
- 両面を3分ずつ、焼き色がつくまで焼き、透明な肉汁が出てきたら完成
美味しいハンバーグの作り方

美味しいハンバーグの作り方を紹介します。
材料(2人分)
- 合いびき肉 250g
- 玉ねぎ 1/2個
- 卵 1個
- パン粉 大さじ3
- 牛乳 大さじ3
- 塩コショウ 少々
作り方
- 玉ねぎの皮を剥き、みじん切りにする
- 耐熱容器にみじん切りにした玉ねぎを入れ、600Wの電子レンジで1分加熱
- ボウルに合いびき肉と粗熱をとった玉ねぎ、パン粉、牛乳、塩コショウを入れ、混ぜ合わせる
- たねがしっかりと混ざったら、作りたい個数に分ける
- 形を整えながら内部の空気を抜く
ナツメグがある時は、たねに混ぜ合わせることでお肉の臭みを軽減し、素材の美味しさをより引き出せます。
ハンバーグの焼き方でよくある失敗「生焼け」

ハンバーグを焼く際のよくある失敗として、「生焼け」があります。
ハンバーグの中央部分を竹串で刺して、赤い肉汁が出てくる時は、まだ十分に火が通っていません。
誰もが一度は経験する「生焼け」ですが、生焼けについて解説していきます。
生焼けのハンバーグを食べるのは危険!
生焼けのハンバーグを食べる行為は、非常に危険です。
食中毒になることもあるので、絶対に食べてはいけません。
ハンバーグはひき肉から作るので、お肉の種類に関係なく、ひき肉にした時に付着した菌が残っている可能性があります。
1回冷凍したひき肉でも、O157やカンピロバクターなどの体調不良を引き起こす菌は死滅していないことが少なくありません。
ひき肉につく病原菌は、75度以上で1分以上加熱することでほとんど死滅するため、ハンバーグを作る際は必ず中まで火を通してください。
生焼けハンバーグを食べた後、腹痛や吐き気、下痢、発熱などの症状が出た場合は、食中毒の可能性が考えられます。
放置せず直ちに病院へ行き、医師の診察を受けましょう。
ハンバーグが生焼けになってしまう理由
ハンバーグの外はしっかり焼けているのに、中が生になってしまう理由として、下記のようなケースが考えられます。
- ハンバーグが分厚過ぎた
- 火を通そうと強火で焼いた
ボリュームのあるハンバーグを作ろうと分厚くし過ぎると、中まで火が通らずに生焼けになってしまいます。
家庭で作る場合、ハンバーグは2cmぐらいの厚さにするのがおすすめです。
ハンバーグに早く火を通そうと、強火で焦げ目をつけてから、弱火にする人も多いですが、この焼き方だと、外側だけが焼けていて、中が生焼けになることがあります。
火加減が難しいハンバーグですが、強火は使わないで、弱火∼中火でじっくり焼くのがポイントです。
ハンバーグが生焼けなどで失敗しないためのコツ

生焼け状態など、ハンバーグを焼く際に失敗しないためのコツは、下記の通りです。
- たねから作るなら成形時に空気をしっかり抜く
- ハンバーグのたねの中央を凹ませて焼く
- しっかり加熱したフライパンで焼く
たねから作るなら成形の際に空気をしっかり抜く
ハンバーグをたねから作る場合は、成形の際、たね内部の空気をしっかり抜くことが大切です。
空気を抜かないと焼いた際に、たねがポロポロと崩れて、表面が割れてしまいます。
たねをこね終わったら、成形時に両手で叩いて空気を抜きましょう。
おおよそ10回程度叩けば内部の空気が抜けます。
ハンバーグのたねの中央を凹ませて焼く
ハンバーグを成形する際は、厚みが均一になるよう調整した後で、中央を少し凹ませましょう。
ハンバーグは焼いていると、中央が膨らむため、焼け方にムラが出ることが珍しくありません。
しかしあらかじめ凹ませておけば、焼きムラの発生を予防できます。
しっかり加熱したフライパンで焼く
ハンバーグを焼く前には、しっかりとフライパンを加熱しておきましょう。
加熱していないフライパンでハンバーグを焼くと、ハンバーグがくっつきやすくなり、焦げつきの原因になるからです。
しっかり加熱しておくことで、フライパンの表面にくっつくことを予防できます。
フライパンの加熱時間は、1分ほどで十分です。
フッ素樹脂加工のフライパンだと、加熱しすぎると加工がはがれてしまうので、ほどほどに加熱してください。
ハンバーグが生焼けだった時の対処法

もしも、焼いたハンバーグが生焼けだったなら、下記のような方法で対処しましょう。
- もう一度フライパンで焼きなおす
- 電子レンジで加熱する
- 煮込みハンバーグなどほかの料理にリメイクする
もう一度フライパンで焼きなおす
ハンバーグが生焼けだった時は、もう一度フライパンで焼きなおすことで美味しくいただけます。
- ハンバーグを2~3等分に分け、フライパンに並べる
- 大さじ1の酒を加える
- 弱火で3分程度蒸し焼きにする
電子レンジで加熱する
フライパンで焼きなおさなくても、電子レンジで加熱する方法で対処できます。
電子レンジで加熱しすぎると、ハンバーグが少し固くなることもあるので、様子を見ながら、時間を調整してください。
- ハンバーグを皿に乗せ、ラップをする
- 500Wで1~2分加熱する
煮込みハンバーグなどほかの料理にリメイクする
ハンバーグが生焼けだった時の対処法として、煮込みハンバーグなど、他の料理にリメイクする方法もあります。
再加熱を行った際にハンバーグが固くなってしまった時は、リメイクを考えてみると良いでしょう。
煮込みハンバーグにリメイクする手順は、下記の通りです。
ソースの材料
- しょう油 大さじ1
- トマトケチャップ 大さじ1
- 塩、こしょう 少々
- 水 1カップ
作り方
- ソースの材料をフライパンに入れて、温める
- 生焼けハンバーグを入れて弱火で煮込む
- 5分ほど煮込み、竹串を中に刺して、透明の肉汁が出ると完成
煮込みハンバーグ以外のリメイク方法も紹介します。
- ボロネーゼのソースにする
- ハンバーグドリアにする
- ハンバーググラタンにする
- ハンバーグと大根を煮込む
- ミートソース缶で煮込み、ハンバーグスパゲッティにする
生焼けや、固くなってしまったハンバーグでも、リメイクすれば美味しくいただけます。
簡単で美味しいハンバーグソースの作り方

ハンバーグにかける定番ソースと、ぽん酢しょうゆの作り方を紹介します。材料は2人分です。
材料:定番ソース
- 中濃ソース 大さじ2
- トマトケチャップ 大さじ2
作り方
- ハンバーグを焼き、肉汁が残っているフライパンに、中濃ソースとトマトケチャップを入れる
- 混ぜ合わせて温める
材料:ぽん酢しょうゆ
- だし汁 大さじ2
- しょうゆ 大さじ1
- レモンのしぼり汁 小2分の1個分
- 大根おろし 適量
作り方
- だし汁としょうゆ、レモン汁を混ぜ合わせる
- 大根おろしを入れる
まとめ
美味しいハンバーグの焼き方と作り方を紹介しました。
ハンバーグを焼く時は、たねの成形時に手を抜かないことが重要です。
たねの中央を凹ませることや、たね内部の空気を抜くことを忘れると、ハンバーグが崩れたり生焼けになったりする恐れがあります。
ハンバーグを焼く際は、ぜひ本記事で紹介した焼き方を参考にしてみてください。












