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日本人にとって定番メニューの豚汁は、栄養バランスがよく、組み合わせ次第でさまざまな味わいが楽しめる人気の料理です。
入れる具材に決まりはなく、どんな具材でも合う万能メニューの豚汁ですが、地域によって入れる具材に特徴があることをご存じですか?
この記事では、定番の具材から地域で異なる変わり種まで、豚汁に合うおすすめの具材を紹介します。豚汁を作るときの参考にしてください。
豚汁に入れたい定番具材7選
豚汁には欠かせない豚肉をはじめ、ぜひ入れたい定番の具材をご紹介します。
じっくり煮込むことで具材のうまみが溶け込み、おいしい豚汁に仕上がります。
豚肉
豚汁という名前の通り、豚肉はかかせません。
煮ても固くなりにくい豚バラ肉の薄切りがおすすめです。豚肉は煮込むことでうまみとコクがアップし、奥深い味わいになります。
豚肉から出る脂には、汁の表面を覆って冷めにくくする効果があります。
タンパク質とビタミンB1が豊富で、エネルギー代謝や疲労回復に役立つ食材です。
大根
大根の旬は冬ですが、年間を通して流通しているので手軽に使用しやすい具材です。
じっくり煮込むとダシや具材のうまみが染み込みおいしくなります。
ビタミンCとカリウムを多く含み、免疫力の向上やむくみの解消が期待できます。
にんじん
にんじんは彩がよく、煮込むとやさしい甘さが引き立ちます。
にんじんに含まれるβカロテンは体内でビタミンAに変わり、抵抗力を高める働きがあります。油脂類と一緒に熱を加えると吸収率が高まるので、豚汁にぜひ入れたい具材です。
こんにゃく
かみごたえがあり、腹持ちのいい具材です。
アク抜きが不要のこんにゃくもありますが、臭みが気になる場合は下ゆでしてアクを抜きましょう。
こんにゃくの余分な水分も出るので、味が染み込みやすくなります。
食物繊維が多く含まれているので、腸内環境を整えてくれます。
長ねぎ
長ねぎの白い部分は甘味が強く、加熱するととろみが出ます。ぶつ切りや斜め切りなど大きめに切って煮込みましょう。
フライパンで焼き目を付けてから煮込むと、香ばしさもプラスされるのでおすすめです。
緑色の部分は小口切りにして薬味にすると、ピリッとした辛みと香りが生まれおいしくなります。
ビタミンCやカリウムなどミネラルが豊富に含まれているので、風邪の予防に効果的です。
里芋
加熱するとホクホクで、ねっとりとした滑らかな食感が出ます。
独特のぬめりが魅力の里芋ですが、ぬめりがある状態で煮てもなかなか味が染み込みません。
塩もみや下ゆでをしてぬめりを落としてから使用しましょう。
水溶性食物繊維が豊富で、血中コレステロールの低下や血糖値の上昇抑制が期待できます。
ごぼう
ごぼうを入れると特有の風味とうまみが加わり、シャキシャキとした食感もプラスされます。
アクがあるので水にさらすなどの下処理をする必要があります。ただし、長時間水にさらすと風味や栄養が損なわれるので、数分程度にとどめましょう。
ポリフェノールや食物繊維を多く含み、抗酸化作用や整腸作用があります。
地域で異なる豚汁の具材
定番具材のほかに、地元でとれる新鮮な野菜を豚汁に入れる地域もあります。
各地の具材を取り入れて、いつもとは違う豚汁を味わいましょう。
北海道の豚汁
北海道では、里芋や長ねぎの代わりに、じゃがいもと玉ねぎを使用します。どちらも甘味が強い具材なので、北海道の辛口味噌とよく合います。
じゃがいもから溶け出したデンプンは、とろみを付けるのにもぴったりです。
仕上げにバターを乗せて甘味とコクを追加する家庭もあります。
新潟県の豚汁
新潟県の豚汁は、大量の玉ねぎと豆腐を入れるのが特徴です。1人前に玉ねぎを1玉以上使い、玉ねぎから出る水分と少量のダシで煮込みます。
シンプルですが具材の甘さが引き立つ仕上がりになっています。
茨城県の豚汁
レンコンの収穫量が全国1位の茨城県では、豚汁にもレンコンをプラスします。
薄くスライスしてさっとゆでるとシャキシャキ食感が楽しめます。
レンコンは煮込むとホクホクになるので、厚切りにするのもおすすめです。
すりおろすととろみが出るので、好みによってアレンジしましょう。
包丁を使わずに麺棒などでたたいて一口大にすると、味が染みやすくなります。
関西の豚汁
豚汁の具材といえば根菜が定番ですが、関西地方では白菜やキャベツなど葉野菜をたっぷり使用します。
しっかり煮込むことで葉野菜のとろっとしたまろやかな甘さが広がります。
葉野菜から水分が出るので、ダシは濃いめで調整しましょう。
九州の豚汁
さつまいもの産地として有名な鹿児島を中心に、九州ではじゃがいもの代わりによくさつまいもを使用します。
あっさりとした甘さと香ばしさのある麦味噌を使用しているので、他の地域とはひと味違う豚汁が楽しめます。
仕上げにゆずこしょうを加えて、爽やかな香りとピリッとした辛さを味わいましょう。
具材たっぷり豚汁の魅力
具材がたっぷり入った豚汁は、おいしさ以外にもたくさんの魅力があります。
ここでは、誰もが好きな豚汁の魅力を4つ紹介します。
栄養バランスがよい
豚汁は豚肉や数種類の野菜を使用するので、タンパク質や脂質、炭水化物など豊富な栄養素と食物繊維が一度にとれる万能メニューです。
ビタミンやミネラルは水溶性で洗い流されるのがネックですが、スープなら溶け出た栄養素も一緒に摂取できます。
満腹感が得られる
食感の異なる具材をたっぷり食べられるので、満腹感が得られます。
タンパク質や炭水化物がとれるので腹持ちがいいのも魅力です。
飽きない
豚汁は、冷蔵庫にある食材や季節の野菜などどんな具材を入れてもおいしいので、飽きることがありません。
同じ具材でも使用する味噌を変えるだけで、がらっと違った味わいが楽しめます。
体が温まる
味噌や根菜類は体を温める働きがあるといわれています。
豚肉の脂にもスープが冷めにくくなる効果があるので、体を温めるのにもってこいの一品です。
さらにおいしく!変わり種の具材
豚汁がさらにおいしくなる変わり種の具材を集めました。いつもの豚汁に加えるだけで違った味わいが楽しめます。
ちくわ・さつま揚げ
ちくわやさつま揚げなどの練り物は、白身魚のすり身が主な原料です。煮込むだけでうまみたっぷりのダシがとれます。
弾力があるので、他の具材とは違った食感が楽しめます。
魚由来のタンパク質が豊富なので、栄養バランスのためにも取り入れたい具材です。
キムチ
キムチと味噌はどちらも発酵食品なので相性が抜群です。ピリッと辛くてコクのある大人の豚汁に仕上がります。
キムチをごま油でいためてから入れると、辛味と酸味が抑えられまろやかな味に。
ニンニクやショウガが入っているので血行がよくなり、体の内側から温まります。
豆乳
豚汁に豆乳を入れるとまろやかさとコクが加わります。
ポタージュのような濃厚でクリーミーな味わいに仕上がるので、お子様でも食べやすいでしょう。
豚汁に入れる豆乳は無調整のものを使用しましょう。
ダシと同量程度を目安に、お好みで調整してください。豆乳は加熱しすぎると分離しやすくなるので、沸騰する直前で火を止めるのがポイントです。
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