ふるさと納税の申告を忘れた場合の対処法を解説

ふるさと納税の申告を忘れたらどうなる?焦らず対処する方法と注意点

※本コンテンツはAI技術を活用しつつ人による執筆や監修をしています。

住民税は前年の所得をもとに計算されるため、支払い開始のタイミングは収入状況により異なります。新卒社員が2年目の6月から天引きされる仕組みや、1年目から課税されるケース、転職・退職時の納付方法の切り替え、ふるさと納税を活用した住民税の負担軽減方法について解説します。

ふるさと納税の申告を忘れても諦めなくてよい理由

ふるさと納税の申告を忘れても諦めなくてよい理由

ふるさと納税を利用したものの、申告の手続きを忘れてしまったという経験がある方は少なくありません。

「もう控除は受けられないのではないか」と不安に感じている方もいるかもしれませんが、状況によっては申告期限を過ぎた後でも対処できる方法があります

まずは「どのようなケースで対処できるのか」「どのようなケースでは控除が受けられないのか」を整理しましょう。

申告忘れで控除が受けられなくなるケースとは

残念ながら、すべての申告忘れに対処できるわけではありません。

控除を受けられなくなるケースとして代表的なのが、確定申告の還付申告期限である「5年」を超えてしまった場合です。

還付申告は、本来の申告期限(翌年3月15日)から5年間有効です。

しかし5年を超えると時効が成立し、税金の還付を受ける権利が消滅するため、控除を適用することができなくなります。

また、ワンストップ特例の申請期限(1月10日)を過ぎた場合でも、確定申告の期限(3月15日)も過ぎてしまっていると、通常の確定申告による控除は受けられません

ただし、後述するとおり確定申告の期限後であっても5年以内であれば還付申告という手段が残されています。

対処法が存在する2つのケース

申告を忘れた場合に対処できるケースは、大きく2つに分けられます。

  • ケース①:ワンストップ特例の申請期限(1月10日)を過ぎた場合
  • ケース②:確定申告の期限(3月15日)を過ぎた場合(5年以内に限る)

それぞれに対応する手続きが異なりますので、自分がどちらのケースに該当するかを確認したうえで、次のセクションで詳しく解説する対処法を参考にしてください。

「ワンストップ特例制度」の詳細はこちら

【ケース別】申告を忘れた場合の対処法

【ケース別】申告を忘れた場合の対処法

ケース①ワンストップ特例の申請期限(1月10日)を過ぎた場合

確定申告への切り替えで控除を受けられる

ワンストップ特例の申請期限(1月10日)を過ぎてしまった場合でも、翌年3月15日までに確定申告を行えば、ふるさと納税の寄附金控除を受けることができます

ワンストップ特例は確定申告をしなくても控除を受けられる便利な制度ですが、あくまでも申請期限内に手続きを完了していることが条件です。

申請期限を過ぎてしまった時点でワンストップ特例は無効となりますが、確定申告に切り替えることで同様の控除を受けられます。

なお、ワンストップ特例と確定申告では、控除の計算方式に違いがあります

ワンストップ特例は住民税のみから控除される仕組みですが、確定申告では所得税と住民税の両方から控除が適用されます。

控除の合計額は基本的に同じですが、タイミングや還付の形式が異なる点を理解しておきましょう。

ワンストップ特例が使えなくなる条件に注意

ワンストップ特例を申請済みであっても、その後に確定申告が必要になる状況が生じると、ワンストップ特例は無効となります。

ワンストップ特例が使えなくなる主な条件は以下のとおりです

  • 医療費控除や住宅ローン控除など、他の理由で確定申告が必要になった場合
  • 寄附した自治体の数が年間6か所以上になった場合
  • 確定申告が必要な収入(給与収入が2,000万円超など)が生じた場合

このような場合は、ワンストップ特例の申請内容は無効となるため、改めて確定申告にてふるさと納税の寄附金控除を申告する必要があります。

ケース②確定申告の期限(3月15日)を過ぎた場合

5年以内なら還付申告で対応できる

確定申告の通常期限(3月15日)を過ぎてしまった場合でも、その年の翌年1月1日から5年以内であれば「還付申告」として控除を申請することができます

還付申告とは、期限後であっても申告することで払いすぎた税金の還付を受けられる制度です。

ふるさと納税による寄附金控除の申請も、この還付申告の対象となります。

たとえば、2020年にふるさと納税を行い申告を忘れていた場合、2025年12月31日までであれば還付申告が可能です(正確には申告が可能な期間は申告年の翌年1月1日から5年間です)。

申告を忘れていた年数が複数年にわたる場合は、それぞれの年ごとに還付申告を行う必要があります

各年の確定申告書と必要書類を用意し、税務署に提出するか、e-Tax(電子申告)で手続きを進めましょう。

期限後申告の注意点(加算税・延滞税)

ふるさと納税の寄附金控除は「税金が戻ってくる(還付される)」側の申告であるため、基本的に期限後申告による加算税や延滞税は発生しません

これは、還付申告が「納税者に有利な申告」であることから、税務署が罰則的な課税をしない扱いとなっているためです。

ただし、ふるさと納税以外の収入(副業収入や雑所得など)を申告していなかった場合は別の話です。

その場合は期限後申告による無申告加算税や延滞税が別途発生する可能性がありますので、注意が必要です

「ワンストップ特例制度」の詳細はこちら

申告忘れを解消する手続きの流れと必要書類

申告忘れを解消する手続きの流れと必要書類

還付申告・確定申告に必要な書類一覧

スムーズに手続きを進めるために、あらかじめ必要な書類を揃えておきましょう。

主に必要となる書類は以下のとおりです。

  • 寄附金受領証明書(寄附した自治体から送付される書類)
  • マイナンバーカード(または番号確認書類と身元確認書類の組み合わせ)
  • 源泉徴収票(給与所得者の場合)
  • 確定申告書(税務署や国税庁のウェブサイトで入手可能)

とくに寄附金受領証明書は、ふるさと納税の控除を受けるために必須の書類です。

紛失した場合は、寄附した自治体に再発行を依頼することができますが、時間がかかる場合もあるため早めに確認しておきましょう。

手続きの流れ(ステップ別)

確定申告または還付申告の手続きは、大きく以下のステップで進みます。

ステップ1:必要書類を準備する

寄附金受領証明書、源泉徴収票、マイナンバー関連書類を手元に揃えます。

ステップ2:確定申告書を作成する

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用すると、画面の案内に沿って入力するだけで申告書を作成できます。

ステップ3:申告書を提出する

e-Taxでのオンライン提出か、管轄の税務署への持参または郵送で提出します。

ステップ4:還付金の受け取り

申告内容が確認されると、指定した銀行口座に還付金が振り込まれます。

還付までの期間は、e-Tax利用の場合は概ね3週間程度、書面提出の場合は1〜2か月程度が目安です。

e-Taxを活用した申告方法

e-Taxは、国税庁が提供するオンラインの電子申告システムです。

税務署に出向くことなく、自宅のパソコンやスマートフォンから申告手続きを完了できます

e-Taxを利用するには、以下のいずれかの方法で本人確認を行います。

  • マイナンバーカード方式:マイナンバーカードとICカードリーダーライター(またはスマートフォン)を使用する方法
  • ID・パスワード方式:税務署で事前に発行してもらったID・パスワードを使用する方法

還付申告の場合は1月1日から申告を受け付けているため、通常の確定申告期間(2月16日〜3月15日)を待たずに手続きを進めることができます。

参照:国税庁「確定申告書等作成コーナー」

確定申告の詳細はこちら

申告忘れを防ぐための対策

申告忘れを防ぐための対策

ワンストップ特例はオンライン申請が便利

ワンストップ特例のオンライン申請は、郵送による申請と比べて手続きが簡単で、申請期限ギリギリになっても対応しやすいというメリットがあります

オンライン申請に対応している自治体では、マイナンバーカードを使ってスマートフォンから申請を完結させることができます。

申請状況もオンラインで確認できるため、書類の未着や申請漏れを防ぎやすくなります。

利用可能な自治体かどうかは、各ふるさと納税サービスや自治体のウェブサイトで確認しましょう。

確定申告の期限をカレンダーに登録する

申告を忘れる最大の原因のひとつは、期限を把握していないことです。

毎年、以下の期限をスマートフォンのカレンダーやリマインダーに登録しておくと、申告忘れを防ぎやすくなります

  • 1月10日:ワンストップ特例申請の締め切り
  • 3月15日:確定申告の締め切り

ふるさと納税を行った時点でカレンダーに登録しておくと、年末年始の忙しい時期でも見落としを防げます。

寄附金受領証明書は届いたら保管する

寄附金受領証明書は、申告の際に必ず必要となる書類です。

届いたその日に専用のファイルや封筒にまとめて保管するクセをつけておきましょう

複数の自治体に寄附した場合は、自治体ごとに証明書が届くため、すべて揃っているかを都度確認することが大切です。

紛失した場合は再発行を依頼できますが、手続きに時間がかかることがありますので、大切に保管しておくことを推奨します。

控除上限額シミュレーションはこちら

よくある質問(FAQ)

ワンストップ特例を申請後に確定申告が必要になった場合は?

ワンストップ特例を申請済みであっても、その後に確定申告が必要になった場合は、確定申告書にふるさと納税の寄附金控除を含めて申告し直す必要があります

ワンストップ特例の申請は自動的に無効となるため、確定申告にて改めてふるさと納税の控除を申告しなければ、控除が適用されません。

医療費控除や住宅ローン控除の申告を行う際は、ふるさと納税の寄附金控除も忘れずに含めるようにしましょう。

複数の自治体に寄附したが申告を忘れた場合は?

複数の自治体に寄附していた場合でも、申告の手続き自体は1つの確定申告書にまとめて記載することができます

確定申告書の「寄附金控除」の欄に、寄附した自治体の名称と金額をすべて記入します。

各自治体から届いた寄附金受領証明書をすべて手元に揃えてから手続きを進めましょう。

ワンストップ特例を利用する場合は1か所につき1枚の申請書が必要ですが、確定申告ではまとめて申告できる点が異なります。

申告を忘れたまま数年が経過した場合は?

還付申告が可能な期間(5年以内)であれば、過去の分をまとめて申告することができます

たとえば、2021年・2022年・2023年分をすべて忘れていた場合、それぞれの年ごとに確定申告書を作成し提出することで、各年の還付を受けることができます。

ただし、年ごとに申告書と必要書類が必要となるため、寄附金受領証明書が揃っているかを確認してから手続きを始めることを推奨します。

5年を超えた分については還付を受けられなくなりますので、心当たりがある方は早めに対応しましょう。

控除上限額シミュレーションはこちら

まとめ

ふるさと納税の申告を忘れてしまっても、5年以内であれば還付申告という手段で控除を受けられる可能性があります。

ワンストップ特例の期限を過ぎた場合は確定申告への切り替えで対応でき、確定申告の期限を過ぎた場合も5年以内なら還付申告が可能です。

手続きにはマイナンバーカードや寄附金受領証明書などの書類が必要となるため、あらかじめ準備を整えてから進めましょう。

ふるさと納税サイト「ふるなび」

今回はふるさと納税ができない人はいるかや、しない方が良い人の特徴を解説します。知らないと後悔することも多いので、事前にしっかりとポイントを押さえておきましょう。
この記事では、ふるさと納税がきちんと控除されたか確認する方法をわかりやすく解説します。