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じゃがいもの芽が伸びたり、じゃがいもが乾燥でシワシワになったり、じゃがいもを保存する時に失敗した経験はありませんか。
じつは、じゃがいもは常温だけでなく、冷蔵や冷凍でも保存することができるのです。
この記事では、常温保存から冷凍保存まで、じゃがいもを長持ちさせるコツを解説しています。
正しい保存方法を知り、賢くじゃがいもを活用しましょう。
保存前にじゃがいもをチェック
じゃがいもを保存する上で重要なのが、じゃがいものチェックです。
じつは、じゃがいもには食中毒の原因となる天然毒素が含まれています。
天然毒素は、じゃがいもの芽と芽の根元や、黄緑色から緑色に変色した皮のほか、傷が付いたじゃがいもの中で増加します。
じゃがいもを保存する際は、天然毒素が増加していないかチェックしてから保存することが重要です。
以下の3点に気を付けてチェックしましょう。
- 芽が出ていないか
- 皮が変色していないか
- 傷が付いていないか
上記に該当する場合は保存せず、早めに使用しましょう。
使用する際は、天然毒素を含む箇所を完全に取り除いてから調理をしてください。
ポイント1|芽が出ていないか
じゃがいもの芽は、表面にあるくぼみから生えてきます。
芽の色は白色や緑色、淡いピンク色をしています。
ポイント2|皮が変色していないか
皮は全体的に変色することもあれば、部分的に変色することもあります。
皮が変色していないかチェックする際は、じゃがいもをひとつひとつ手に取って確認しましょう。
ポイント3|傷が付いていないか
じゃがいもの傷は、天然毒素が増加するだけでなく、カビの原因にも繋がります。
じゃがいもは収穫時のほか、収穫後もちょっとした衝撃で傷が付きます。
保存前に必ず確認してください。
じゃがいもをまるごと保存する方法
じゃがいもは、3つの保存方法があります。
- 常温保存|保存目安2か月~3か月
- 冷蔵保存|保存目安1か月
- 冷凍保存|保存目安1か月
それぞれの保存方法のポイントを押さえることで、じゃがいもを長く楽しむことができます。
それでは、保存方法を確認しましょう。
常温保存|保存目安2か月~3か月
常温保存で注意するポイントは、
- 光
- 温度
- 湿気
です。
常温保存で失敗する発芽や皮の変色は、日光や電気の明かり、20度以上で保存することで起こります。
また、通気性が悪く温度が高い場所に保存すると、腐敗の原因となるので注意が必要です。
常温保存は、以下のステップで行います。
- じゃがいもの土を落とす
- 通気性の良い袋に入れる
- 冷暗所に保存する
それでは、ひとつずつ確認していきましょう。
手順1|じゃがいもの土を落とす
じゃがいもの表面に土が付いていると、湿気を寄せ付け、腐敗の原因となります。
保存する前には、必ずキッチンペーパーで土をふき取りましょう。
湿気の原因となるので、じゃがいもの水洗いは避けてください。
手順2|通気性の良い袋に入れる
じゃがいもを、紙袋や市販の根菜用の保存袋など、通気性の良い袋に入れましょう。
ポリ袋など通気性の悪い袋は、湿気がこもりやすく、腐敗の原因となります。
りんごがある場合は、じゃがいもと一緒に袋の中へ保存するといいでしょう。
りんごから発生するエチレンガスで、じゃがいもの発芽を抑制し鮮度を保つことができます。
手順3|冷暗所に保存する
光が当たらず温度変化の少ない冷暗所に保存しましょう。
家庭で適した保存場所は、床下収納やパントリーなど食品を収納する戸棚です。
湿気が溜まりやすいシンク下や、温度変化のあるコンロ下は避けて保存してください。
冷蔵保存|保存目安1か月
冷蔵保存では、じゃがいもを冷やしすぎないよう対策することが重要です。
じゃがいもは冷やしすぎると糖度が高くなります。
糖度の高いじゃがいもは、高温で調理をすると有害な物質を発生させる恐れがあるので、注意が必要です。
以下が、冷蔵保存の手順です。
- じゃがいもの土を落とす
- 新聞紙などでじゃがいもをひとつひとつ包む
- じゃがいもをポリ袋に入れる
- 野菜室に保存する
それでは、詳しくみていきましょう。
手順1|じゃがいもの土を落とす
じゃがいもの表面に土が付いていると湿気を寄せ付け、腐敗の原因となります。
保存する前には、必ずキッチンペーパーで土をふき取りましょう。
湿気の原因となるので、じゃがいもの水洗いは避けてください。
手順2|新聞紙などでじゃがいもをひとつひとつ包む
じゃがいもを冷やしすぎないためには、直接冷気が当たることを防ぐ必要があります。
新聞紙でじゃがいもを包みましょう。
また、新聞紙は湿気を吸収する役割を担うので、湿気対策としても有効です。
家庭に新聞紙がない場合は、キッチンペーパーを代用してください。
手順3|じゃがいもをポリ袋に入れる
ポリ袋は、冷蔵庫の乾燥からじゃがいもを守る役割があります。
じゃがいもをポリ袋に入れるポイントは以下の3点です。
- 乾燥対策をする
- 袋を密閉しない
- りんごと一緒に保存して発芽予防する
乾燥を防ごうとして完全に密閉をしてしまうと、袋内に結露が発生し腐敗の原因となります。
保存する際は袋の口は緩く結ぶことで、袋内の結露を防ぎましょう。
りんごがある場合は、じゃがいもと一緒にポリ袋の中へ保存するといいでしょう。
りんごから発生するエチレンガスで、じゃがいもの発芽を抑制し鮮度を保つことができます。
手順4|野菜室に保存をする
冷蔵庫の中でも、野菜室はじゃがいもの保存に適した設定温度となっています。
冷蔵保存をする場合は、野菜室に保存しましょう。
冷凍保存|保存目安1か月
冷凍したじゃがいもは、乾燥対策を行うことで、ねっとりとした食感を味わうことができます。
以下3点が、冷凍保存の手順です。
- じゃがいもを水洗いする
- ラップでじゃがいもをひとつひとつ包む
- 保存袋に入れて冷凍庫へ保存する
それでは、詳しく確認しましょう。
手順1|じゃがいもを水洗いする
冷凍後のじゃがいもは皮が剥がれやすいため、保存前に表面の土や汚れを洗い落としましょう。
水洗い後は、キッチンペーパーで水気をふき取ると、冷凍中に霜が付きにくくなります。
手順2|ラップでじゃがいもをひとつひとつ包む
冷凍庫はとても乾燥しているので、乾燥からじゃがいもを守る必要があります。
ラップで隙間なく包むことで、じゃがいもの水分が抜けることを防ぎましょう。
手順3|保存袋に入れて冷凍庫へ保存する
冷凍用のジッパー付き保存袋に入れることで、さらに乾燥を防ぐことができます。
保存袋に入れる際は、できる限り空気を抜いて閉じましょう。
余ったじゃがいもの保存方法|保存目安1か月
調理中に余ってしまったじゃがいもは、冷凍保存することで、1か月ほど保存できます。
余ったじゃがいもの保存方法は、以下の2種類です。
- カットして保存
- マッシュにして保存
それでは、ひとつずつ手順を確認しましょう。
カットして保存
カットしたじゃがいもは、解凍せずそのままフライや炒め物に使用でき、調理の時短に繋がります。
以下が、カットして保存をする手順です。
- じゃがいもの皮をむく
- 棒状にカットする
- 切ったじゃがいもを水にさらす
- キッチンペーパーで水気をよくきる
- ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍庫へ保存する
じゃがいもを水にさらして、アクとでんぷんをしっかり洗い流すことがポイントです。
じゃがいもの変色を防ぐほか、調理の際にじゃがいも同士がくっつくことを防ぎます。
マッシュして保存
じゃがいもをマッシュしてから冷凍保存すると、すぐに調理でき、時短に繋がります。
たとえば、サラダやコロッケ、ポタージュなどの料理におすすめです。
以下の手順を確認しましょう。
- 皮をむいたじゃがいもをスライスする
- 切ったじゃがいもを水にさらす
- ざるで軽く水気を取る
- 耐熱容器に入れてラップをかける
- 電子レンジで500Wで3~4分加熱する
- じゃがいもが硬い場合は、加熱時間を増やしてください。
- 熱いうちにじゃがいもを潰す
- 冷めたらラップで小分けにする
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫へ保存する
手順3で水気を完全に取ってしまうと、加熱後のじゃがいもは硬くボソボソとした食感になってしまいます。
ホクホクとした食感のじゃがいもにするには、ざるで軽く水気を取る程度にしましょう。
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