目次
「小豆を長時間煮たのに、硬いままだった!」
「小豆を煮るのは時間がかかるし、ちょっと面倒…」
「煮小豆は作るのが大変そう…」
このようなお悩みを抱えていませんか?
じつは煮小豆は鍋で煮る以外に、もっと簡単・手軽に早く作ることができるのです。
今回は、小豆の基本的な煮方をはじめ、調理家電や水筒を使った小豆の作り方を5つ紹介します。
煮るときの注意点や保存方法も解説するので、初めて煮小豆に挑戦する人も安心です。
小豆を煮る前の下準備2選
美味しい煮小豆を作るためには、下準備が重要です。
今回は、2つの方法を紹介します。
- 【基本】アク抜き(渋切り)
- 【アク抜き不要】乾煎り
それでは、ひとつずつ確認していきましょう。
【基本】アク抜き(渋切り)
アクやえぐみを取り除くことで、まろやかで食べやすい煮小豆に仕上がります。
小豆の産地や種類によっては、アク抜きが不要なものもあります。
手順
- 小豆を水でやさしく洗う
- 大きめの鍋に小豆とたっぷりの水を入れ、蓋をせず強めの中火で加熱する
- 沸騰したら、カップ1杯程の水を加える
- 5分程煮て火を止め、蓋をして20分程蒸らす
- 小豆をざるにあけ、水でさっと洗う
【アク抜き不要】乾煎り
時間も手間もかかるアク抜きをせずに、渋みを少なくする方法が乾煎りです。
通常のアク抜きに比べて、短時間で簡単に下準備ができます。
手順
- 小豆を水でやさしく洗う
- 小豆をフライパンに入れ、強火で加熱する
- 小豆の色が黒っぽく変わるまで2~3分煎る
小豆の煮方は5種類
鍋以外にも、調理家電を使って手軽に煮小豆が作れます。
今回紹介する小豆の煮方は下記の5つです。
- 基本|鍋
- 時短|圧力鍋
- 簡単|炊飯器
- 少量|電子レンジ
- 少量|保温ジャー
それでは、ひとつずつ確認していきましょう。
【基本】鍋で煮る方法
ゆっくりと時間をかけて小豆を煮る方法です。
材料
- 小豆 200g
- 砂糖 120~200g
- 塩 ひとつまみ
- 水 1000ml
手順
- 鍋に小豆と水を入れ中火で40〜50分加熱する
- 小豆がお湯から出ないよう、時々差し水をする
- 小豆を指で軽く押して、つぶれる状態になったら火を止める
- 蓋をしたまま30分蒸らす
- 再び中火で加熱し、砂糖を1/3ずつ入れる
- ふつふつと煮立ってきたら弱火にし、5~6分程加熱する
- 最後に塩を加え、やさしく混ぜる
小豆は水を吸うと2倍以上に膨れるため、大きめの鍋を使用しましょう。
砂糖を入れる前に、好みの仕上がりになるよう水分量を調節するのがポイントです。
【時短】圧力鍋で煮る方法
手間も時間もかけられない人におすすめなのが圧力鍋です。
短時間で小豆を煮ることができます。
材料
- 小豆 200g
- 砂糖 120~200g
- 塩 ひとつまみ
- 水 1500ml
手順
- 圧力鍋に小豆と水1000mlを入れ、蓋をして中火で加圧する
- 沸騰したら弱火にし、15分加圧する
- 火を止め、圧力が下がったら小豆の硬さを確認する
- 指で軽く押してつぶれる状態になったら、残りの水500mlを入れる
- 蓋をせずに中火で加熱し、砂糖を1/3ずつ入れる
- ふつふつと煮立ってきたら弱火にし、5~6分程加熱する
- 最後に塩を加え、やさしく混ぜる
小豆の硬さを確認してまだ芯があるようなら、柔らかくなるまで加圧しましょう。
【簡単】炊飯器で煮る方法
炊飯器に材料を入れたら、あとはスイッチを押して待つだけ。
炊飯2回でふっくら美味しい煮小豆が完成します。
鍋で煮るときのように小豆の硬さを確認する必要がないため、他の料理と同時並行での調理が可能です。
材料
- 小豆 200g
- 砂糖 120g
- 塩 ひとつまみ
- 水 600ml
手順
- 炊飯器に小豆と水を入れ、1回目の炊飯をする
- 炊き上がったら、砂糖と塩を全体に広げて入れる
- 2回目の炊飯をする
- 炊き上がった小豆をそっとボウル等に移す
砂糖と塩を入れるときには、小豆はかき回さないのがポイントです。
2回目の炊き上がり後は、小豆をつぶさないようにやさしく扱いましょう。
少量なら電子レンジがおすすめ!
「甘いものがちょっとだけ欲しい。」「お餅やお団子に少しだけ餡を添えたい。」そんなときに便利なのが電子レンジです。
少量の煮小豆を作ることができます。
材料
- 小豆 50g
- 砂糖 30g
- 塩 ひとつまみ
- 水 300ml
手順
- 小豆と水150mlを耐熱容器に入れ、ラップをせずに500Wで4分加熱する
- 大きめのスプーンで軽く混ぜ、さらに500Wで4分加熱する
- よく混ぜた後、煮汁を捨てる
- 残りの水150mlを入れ、500Wで5分加熱する
- ラップをして30分程蒸らす
- ラップを外し500Wで3分加熱する
- 再びラップをして20~30分程置いておく
- 指で軽く押してつぶれる状態になったら、砂糖を加えて混ぜる
- ラップをせず500Wで2分加熱する
加熱ムラをなくすため、耐熱容器は底が広いものを使用しましょう。
蓋付きのシリコンスチーマーなどがおすすめです。
また、電子レンジによって仕上がりに多少の違いが出ます。
都度硬さを確認しながら、加熱時間を調整してください。
保温ジャーでも煮小豆は作れる!
少量の煮小豆は保温ジャーや保温機能のある水筒でも作れます。
一晩寝かせておいたら、あとは鍋で味付けをするだけ。
一人分の餡を手軽かつ簡単に作れます。
材料
- 小豆 50g
- 熱湯 300~500ml
- 砂糖 30g
- 塩 ひとつまみ
- 水 250ml
- 500ml程度入る水筒または保温ジャー
手順
- 保温ジャーにお湯を入れて温めておく(分量外)
- 保温ジャーのお湯を捨て、小豆と熱湯を入れてしっかりと蓋を閉める
- 保温ジャーを横に数回振り、横にした状態で6時間〜8時間置いておく
- 鍋に小豆と煮汁を入れ、弱めの中火で加熱する
- 沸騰したら砂糖を入れ、水分が少なくなるまでかき混ぜながら煮詰める
- 火を止める直前に塩を入れ、やさしく混ぜる
一晩置く間は、ジャーを横向きに寝かせておきましょう。
小豆がお湯に触れる面積が増え、加熱ムラを防ぎます。
小豆を煮るときの注意点
小豆を鍋で煮る基本の作り方には、3つの注意点があります。
- 小豆を煮始める温度
- 差し水のタイミング
- 味付けのタイミング
それでは、ひとつずつ確認していきましょう。
沸騰してから小豆を入れよう!
煮小豆の失敗で一番多いのが、豆の硬さです。
小豆は冷たい水からは水分を吸収しません。
煮始めるときは、必ず沸騰してから小豆を入れましょう。
ふっくらしてから差し水しよう!
差し水は、小豆を芯まで柔らかく煮るために行います。
お湯の沸騰を一旦弱めることで、再び沸騰するまでの間にしっかり火が通ります。
差し水のベストなタイミングは、小豆が水分を含んでふっくらと柔らかくなり、鍋の水が少なくなってきたときです。
割れや煮崩れを起こさないためにも、ちょうどよいタイミングで差し水をしましょう。
好みの固さになったら味付けしよう!
小豆は、調味料を加えるとそれ以上は柔らかくなりません。
砂糖や塩で味付けするときは、指で軽く押してつぶれる状態になってから行います。
好みの硬さになるまでじっくり煮て、最後に調味料を入れるのがポイントです。
煮崩れを防ぐため、かき混ぜるときはやさしく行いましょう。
煮小豆の保存方法
煮小豆は傷みやすいため、常温保存には適していません。
数日程度なら冷蔵庫で、それ以上の場合は冷凍庫で保存しましょう。
使い切りは冷蔵保存
煮小豆は、冷蔵庫で2〜3日保存が可能です。
タッパーや蓋付きのガラス製容器などに入れて、なるべく早めに使い切りましょう。
3日以上は冷凍保存
数日で使い切れない場合は、小分けにして冷凍するのがおすすめです。
冷凍した煮小豆は、1〜2か月保存できます。
小分けにした小豆をラップで包み、薄く平らな状態で冷凍しておくと、使うときに解凍しやすくなります。
使うときは自然解凍しましょう。
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