目次
紅茶を選ぶとき、種類や名前がたくさんあってよく分からないと思いませんか?
紅茶は、産地によって味や色が異なるため、特徴を知っておくと好みの紅茶を選べます。
この記事では、紅茶の主な産地と、代表的な紅茶の種類を紹介します。
おすすめの飲み方と合わせて説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
紅茶の主な産地
紅茶と聞くと「イギリスが産地では?」とイメージする方が多いでしょう。
じつは、主な生産国はイギリスではなく、インドやスリランカです。
とくにインドは、世界の紅茶生産量の半数以上を占めるほど。
紅茶の主要な産地は、次の5つです。
- インド
- スリランカ
- ケニア
- インドネシア
- 中国
イギリスには有名な紅茶メーカーがたくさんありますが、その原料となる茶葉は、ほとんどが上記の産地で作られています。
代表的な紅茶の種類
代表的な紅茶の名前と産地を紹介します。
紅茶を抽出したときの色は「水色(すいしょく)」と呼ばれ、香りと合わせて紅茶の特徴を表現するときによく使われます。
それでは、産地ごとの特徴を見ていきましょう。
インド産の紅茶
インドの紅茶生産地は、北インドと南インドにわけられます。
北と南では、紅茶の味わいが大きく異なります。
インド産の代表的な紅茶を紹介します。
ダージリン
北インドのダージリン地方で作られる紅茶です。
かつて、世界三大銘茶と呼ばれた紅茶のうちの1つです。
香りが良いため、幅広く人気の品種といえるでしょう。
水色:オレンジ色
おすすめの飲み方:ストレートティー
ダージリンは、収穫する時期によって以下の3つに分けられます。
- ファーストフラッシュ(春摘み紅茶)
- セカンドフラッシュ(夏摘み紅茶)
- オータムナル(秋摘み紅茶)
とくに、春に摘まれるファーストフラッシュは、収穫量が少ないため高級品です。
マイルドで、さわやかな味わいを感じられるでしょう。
アッサム
北インドのアッサム地方で作られる紅茶です。
濃厚な香りと、コクのある味わいです。
インドの代表的な紅茶ともいえるでしょう。
水色:赤い褐色
おすすめの飲み方:ミルクティー
色が濃く、抽出スピードが早いのが特徴です。
ニルギリ
南インド産のニルギリは、さわやかでさっぱりした味わいです。
香りが少ないため、ブレンド用としてよく使われます。
水色:明るいオレンジ色
おすすめの飲み方:レモンティーやミルクティー
スリランカ産の紅茶と風味が似ているのが特徴です。
スリランカ産の紅茶
スリランカには、有名な紅茶の産地がたくさんあります。
よく耳にする「セイロン紅茶」とは、スリランカ産の紅茶の総称です。
それでは、スリランカ産の紅茶について見ていきましょう。
ウバ
香りが強く、クセのある苦みがあります。
かつて、世界三大銘茶と呼ばれた紅茶のうちの1つです。
水色:赤みのあるオレンジ色
おすすめの飲み方:ミルクティー
ウバフレーバーと呼ばれる、独特のさわやかな香りが特徴です。
ルフナ
スモーキーな香りと濃厚な渋みが特徴です。
チャイティーにも使われます。
水色:濃い茶色
おすすめの飲み方:ミルクティー
ヌワラエリヤ
上品な香りと、やさしい甘みが特徴です。
セイロンティーの中でも、高品質な茶葉です。
水色:淡いオレンジ色
おすすめの飲み方:ストレートティー
淡い色ですが、見た目とは違って紅茶のおいしい渋みや旨味を感じられる茶葉です。
ディンブラ
適度な渋みがあり、人気の茶葉です。
バランスの良い味わいで、どのような飲み方にも合います。
水色:赤みのあるオレンジ色
おすすめの飲み方:ストレートティーやミルクティー
キャンディ
さっぱりと飲みやすく、雑味が少ないのが特徴です。
キャンディは昔の都市の名前で、スリランカ紅茶発祥の地とされています。
水色:明るい赤色
おすすめの飲み方:アイスティー
その他の産地の紅茶
中国やケニア、インドネシアも紅茶の産地として有名です。
代表的な茶葉を紹介しましょう。
キーモン
中国のキームンで作られる茶葉です。
かつて、世界三大銘茶と呼ばれた紅茶のうちの1つです。
アールグレイの原料としても使われています。
水色:深い赤色
おすすめの飲み方:ストレートティーやミルクティー
スモーキーな香りと濃厚な渋みが特徴で、高級なものはランなど花の甘い香りがします。
ケニア
セイロン紅茶に似たコクと、マイルドな味わいが特徴です。
ブレンドティー用に広く使われています。
水色:鮮やかなオレンジ色
おすすめの飲み方:ストレートティー・ミルクティー・アイスティー
ジャワ
インドネシア産の茶葉で、ジャワ島やスマトラ島で作られています。
マイルドな味わいが特徴です。
水色:明るいオレンジ色
おすすめの飲み方:ストレートティー
渋みが少ないため、食事に合う紅茶として人気です。
ブレンドティーとフレーバーティーの違い
ブレンドティーとフレーバーティーの違いを説明します。
ブレンドティー
ブレンドティーは、いろいろな茶葉を組み合わせて作った紅茶のことです。
ティーブレンダーと呼ばれる専門家が、産地や収穫時期の異なる茶葉をブレンドして作ります。
主なブレンドティーは、以下のとおりです。
- イングリッシュブレックファースト
- アフタヌーンブレンド
- ロイヤルブレンド
茶葉の種類と勘違いされることが多いのですが、イングリッシュブレックファーストとは、イギリスの朝食に合うようにブレンドされた紅茶のことです。
最近では、メーカーによって異なるブレンドティーが多く販売されています。
フレーバーティー
フレーバーティーは、人工的に香りをつけた紅茶のことをいいます。
有名なフレーバーティーの1つが、アールグレイです。
アイスティーとして人気のため、ご存じの方も多いでしょう。
他のフレーバーティーとしては、以下が挙げられます。
- アップルティー
- キャラメルバニラティー
- ラプサンスーチョン
上記のうち、ラプサンスーチョンは、独特の香りが特徴の中国紅茶です。
木を燻して香りをつけており、スモーキーで紅茶とは思えない味わいです。
茶葉のグレードについて
紅茶の茶葉にはグレードがあり、茶葉のサイズや形によって等級が異なります。
紅茶のパッケージに記載されている、「OP」や「BOP」などの記号がグレードです。
ここでは、代表的な紅茶のグレードと特徴を紹介します。
OP(オレンジペコー)
香りが強く高級品とされています。
芯芽(ティップ)を含みます。
形状:長い葉、細かい針状
サイズ:1cmほど
水色:うすくて明るい
P(ペコー)
OPより短く、芯芽はあまり含まれません。
形状:葉が太く短い
サイズ:OPより小さい
水色:OPよりやや濃い
BOP(ブロークンオレンジペコー)
需要がもっとも多いグレードです。
芯芽を多く含みます。
形状:葉が小さい
サイズ:2~4mmほど
水色:濃い
BOPF(ブロークンオレンジペコーファニングス)
BOPより小さく、抽出時間が早いのが特徴です。
ブレンド用として使われる上級品です。
形状:BOPより小さい
サイズ:1~2mmほど
水色:濃い
D(ダスト)
茶葉がもっとも小さいグレードです。
抽出時間が早く、味や香りが強いのが特徴です。
形状:粉状
サイズ:1mm以下
水色:濃い
CTC
Crush・Tear・Curlの略で、つぶす・ひき裂く・丸めるという意味があります。
短時間で抽出されるよう細かい茶葉を作る製法で、主にティーバッグに使われています。
形状:粒状
サイズ:1mm以下
水色:濃い
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