和菓子の種類は3つに分けられる!干菓子から生菓子まで特徴を徹底解説

和菓子の種類は3つに分けられる!干菓子から生菓子まで特徴を徹底解説

和菓子の種類がわからず困った経験はありませんか。

和菓子の種類は日々増え続けており、数え切れないほどあります。

この記事では、和菓子の種類を干菓子、半生菓子、生菓子の3つに分け、種類や特徴を紹介しています。
和菓子の種類や特徴を知って、和菓子を楽しみましょう。

今回は、小豆の基本的な煮方をはじめ、調理家電や水筒を使った小豆の作り方を5つ紹介します。煮るときの注意点や保存方法も解説するので、初めて煮小豆に挑戦する人も安心です。

和菓子の種類は水分量で3つに分けられる

和菓子の種類は水分量で3つに分けられる

和菓子は作り手の数ほど種類が豊富といわれており、日々多様化しています。
和菓子を分類する方法も、製法や形など、さまざまです。

今回は、一般的によく使われる、和菓子を水分量によって3つに分ける方法を紹介します。

  • 干菓子:水分量10%以下
  • 半生菓子:水分量10~30%
  • 生菓子:30%以上

食品は、含まれる水分量が少ないほど日持ちしやすく、水分量が多いほど日持ちしにくいといわれています。

干菓子は、和菓子の中でも水分量が少なく、日持ちする期間が長いのが特徴です。
半生菓子は、生菓子より長く日持ちするため、贈答用として利用しやすいでしょう。
生菓子の日持ちは長くても2〜3日です。

干菓子、半生菓子、生菓子は、さらに製法や材料によって以下の種類に分けられます。

  • 打ち物:粉に砂糖を加え、型に入れて固めたもの
  • 押し物:粉に砂糖や練りあん、羊羹を加えて押し固めたもの
  • 掛け物:材料に砂糖液をかけたり、砂糖液に漬けたりして作るもの
  • 焼き物:平鍋やオーブンを使い、焼いたもの
  • あめ物:砂糖や水あめを煮詰め、冷まして固めたもの
  • あん物:砂糖や水あめにより保存性を高めたもの
  • おか物:熱を加えずに材料を混ぜ合わせたり、整形したりするもの
  • 流し物:型に材料を流し入れて作るもの
  • 練り物:餅粉やあんにほかの材料を加えて練ったもの
  • 餅物:もち米や餅粉を使って作るもの
  • 蒸し物:蒸して作るもの
  • 揚げ物:揚げて作るもの

同じ種類に属する全ての和菓子が、干菓子、半生菓子、生菓子のどれかひとつに当てはまるわけではありません。

例えば、焼き物に分類される和菓子の中でも、水分量が少ない和菓子は干菓子に、水分量が多い和菓子は半生菓子や生菓子に分類されます。
和菓子の分類は、線引きが難しく複雑なのです。

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干菓子

干菓子

干菓子は、主に以下の種類に分けられます。

  • 打ち物:落雁、片栗物
  • 押し物:村雨、塩釜
  • 掛け物:おこし、砂糖漬け、芋けんぴ
  • 焼き物:ボーロ、あられ、せんべい、落し焼き
  • あめ物:有平糖、金平糖、千歳飴

上記の中から代表的な和菓子を紹介します。

落雁(らくがん)

代表的な干菓子として、まず挙げられるのが落雁でしょう。
落雁は固めて作るため、口に入れた瞬間はカリッとした硬い食感ですが、次第にフワッと溶け、甘さが広がっていきます。

お盆のお供え物として利用される印象が強いかもしれませんが、正月やひな祭り、クリスマスなどにちなんだ落雁もあり、さまざまな行事で幅広く活躍する和菓子です。

季節の草花を表現した形も良く知られています。

村雨

村雨は、口当たりがホロッとした繊細な和菓子です。
そぼろ状にした生地がこぼれ落ちる様子が雨に似ているため、村雨や時雨と呼ばれています。

米粉やあん、砂糖を混ぜた生地を蒸して作る村雨は、控えめな甘さが特徴です。

村雨の生地であんを包んだり、羊羹と重ね合わせたりする創作和菓子もあります。

おこし

おこしは、香ばしく歯ごたえのある和菓子です。

関東と関西では、おこしで使われる米の形が異なります。
関東は米の形を活かして作り、関西では米を砕いて粟のように見せるのが特徴です。
そのため、関西のおこしは粟おこしと呼ばれます。

ボーロ

素朴な味のボーロは、クッキーに似た食感で、手軽に楽しめる和菓子です。
小麦粉のほかに、そば粉を使ったボーロもあります。

大きなサイズのボーロは丸ボーロと呼ばれ、しっとりとした食感が特徴です。

有平糖(ありへいとう)

有平糖は、色鮮やかなあめ細工の和菓子です。
煮詰めた砂糖と水あめで、四季折々の自然や縁起物を表現しています。

あめと異なり、サクッと崩れるような食感が特徴です。

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半生菓子

半生菓子

半生菓子は、主に以下の種類に分けられます。

  • あん物:石衣
  • おか物:最中、すはま
  • 焼き物:桃山、雲平、落し焼き
  • 流し物:錦玉羹、羊羹
  • 練り物:求肥、ゆべし

上記の中から代表的な和菓子を紹介します。

石衣

石衣は、上品な甘さのある和菓子です。

関東と関西で呼び名が異なり、松林の根元に生えるきのこに似ていることから、関西では松露(しょうろ)と呼ばれています。

最中

最中は、贈答用として活用しやすい和菓子です。

最中の皮は、もち米を薄く伸ばした生地を型に入れて作ります。
縁起物を型取った最中は、お祝い事に喜ばれる和菓子のひとつです。

桃山

桃山は、縁起物やお供え物として利用される和菓子です。

白あんや卵黄などで作る桃山生地を型に入れて、花などさまざまな柄を型取ります。
お正月には干支、お祝い事には鯛を型取った桃山が人気です。

錦玉羹(きんぎょくかん)

錦玉羹は水分量によって分類が異なり、水分量が少ないと半生菓子に、水分量が多いと生菓子に分類されます。

涼しげな錦玉羹は、夏にピッタリの和菓子です。
錦玉羹と羊羹を合わせて層にしたり、錦玉羹の中に金箔や豆、練り切りで作った花などを入れたりして季節を表現しています。

求肥(ぎゅうひ)

求肥は、餅と混同されやすい和菓子ですが、餅と違って常温でも柔らかいのが特徴です。

求肥は水分量によって分類が異なり、水分量が少ないと半生菓子に、水分量が多いと生菓子に分類されます。
大福など、求肥を活用した和菓子も人気です。

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生菓子

生菓子

各カテゴリーの生菓子は以下の種類です。

  • 餅物:おはぎ、餅、赤飯、大福、団子、関西風桜餅
  • 蒸し物:饅頭、ういろう
  • 焼き物:どら焼き、金つば、カステラ、関東風桜餅
  • 流し物:羊羹、錦玉羹
  • 練り物:練り切り、こなし、求肥
  • 揚げ物:あんドーナツ、揚月餅

生菓子に分類される和菓子の中には、身近な和菓子が多くあります。
柏餅や草餅、わらび餅などの餅系や、みたらし団子、たい焼きや今川焼きも生菓子です。
一部例外もありますが、一般的に「餅」と付くものは餅物、「焼き」と付くものは焼き物と考えるとわかりやすいでしょう。

上記の中から代表的な和菓子を紹介します。

おはぎ

春と秋のお彼岸にお供えすることが多いおはぎは、季節によって呼び名が異なる和菓子です。
春は牡丹の花にちなんでぼた餅、秋は萩にちなんでおはぎと呼ばれます。

饅頭

饅頭は、種類が豊富な和菓子です。
例えば、そば粉を使ったそば饅頭や、生地に麹を混ぜて作る酒饅頭などがあります。

皮に山芋を混ぜて作る薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)は、お祝いの席で使われる饅頭です。
皮に色を付けた紅白の薯蕷饅頭を配ります。

桜餅

桜餅は、関東と関西で見た目や製法が異なる和菓子です。

関東風桜餅は、水で溶いた小麦粉を薄く焼いた皮に、あんを包みます。
焼き物に分類され、しっとりとした食感が特徴です。

関西風桜餅は、道明寺粉を蒸して、中にあんを包みます。
餅物に分類され、つぶつぶとした食感が特徴です。

羊羹

羊羹は、寒天の量によって呼び名が異なる和菓子です。
寒天の量が多いと練り羊羹、寒天の量が少ないと水羊羹と呼びます。
練り羊羹は食感がねっとりしており、水羊羹はツルッとした食感で夏に好まれる羊羹です。

羊羹は水分量によって分類が変わり、水分が少ないと半生菓子に、水分が多いと生菓子に分類されます。

練り切り

和菓子と聞いて一番にイメージするのが、練り切りではないでしょうか。

練り切りは、白あんに求肥や山芋をつなぎとして加え、練り上げて作ります。
四季折々の自然を色や形で表現するのが、練り切りの特徴です。

練り切りに似た、こなしという和菓子もあります。
こなしは、白あんに小麦粉などを加えた生地を蒸し、揉み上げて作るため、練り切りとは製法が異なる和菓子です。

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まとめ

今回は、豊富な和菓子の種類の中から、代表的な和菓子を紹介しました。

和菓子は、四季折々のものから、地域によって異なるものまで数多くあります。
ひとつとして同じ和菓子はないので、ぜひいろいろな和菓子を味わってください。

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