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アイスには賞味期限が記載されていないため、いつまで食べられるのか、品質に問題はないのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事ではアイスに賞味期限が書いていない理由や、家庭の冷凍庫で保存できる期間、保存する際のポイントについて解説します。
購入したアイスがいつまでおいしく食べられるか気になる人、開封したアイスの劣化を遅らせる方法を知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
未開封のアイスに賞味期限はない!
アイスには賞味期限がない
結論を最初にお伝えすると、アイスには賞味期限がありません。
そもそも「アイス」とは、以下の4種類の総称です。
- アイスクリーム:乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上
- アイスミルク:乳固形分10%以上、うち乳脂肪分3%以上
- ラクトアイス:乳固形分3%未満
- 氷菓:乳固形分3%以下
市販されているアイスは、消費者庁の食品表示基準により、賞味期限の省略が認められています。
その理由は、-18℃以下の冷凍状態のアイスでは微生物がほとんど繁殖せず、品質劣化が少ないからです。
なお、一部のメーカーでは消費者のニーズに応え、おいしく食べられる期間の目安としてアイスに賞味期限を設けています。
保存状態によっては劣化する
前述した理由から、1年前のアイスでも10年前のアイスでも、適切な温度管理で保存されていれば食べられます。
ただし、保存状態によっては未開封でも劣化して風味が落ちることがあるため、注意が必要です。
未開封でも以下のような場合には、アイスが劣化している可能性があります。
- 霜がついている
- 溶けて再冷凍した跡がある
- 蜜が漏れている
通常、家庭用冷凍庫の温度は-20℃前後に保たれていますが、頻繁な開け閉めや食品の詰め込み過ぎなどによって温度が変化しやすいことには気をつけなければなりません。
購入したアイスの劣化を防ぐためには、冷凍庫の開け閉めの回数をできるだけ減らすなど、保存状態に注意を払うとよいでしょう。
未開封のアイスの保存期間と注意点(目安:1ヶ月)
おいしく食べるなら1ヶ月を目安に食べ切る
未開封のアイスは、品質を気にしなければ家庭の冷凍庫で長期間保存できます。
ただし、スーパーや飲食店にある冷凍庫のように保存状態を保つのは難しいため、劣化して風味が落ちる前に食べるのがおすすめです。
購入して1ヶ月を目安に食べ切るとよいでしょう。
溶けたアイスの再冷凍はNG
購入したアイスを持ち帰る際、または自宅の冷凍庫で保存中に、開封前のアイスが溶けてしまうこともあるでしょう。
もったいないからといって、どろどろに溶けてしまったアイスを再冷凍しても、元の状態に戻ることはありません。
再冷凍したアイスは品質が変化しており、以下のような特徴がみられます。
- 表面に変色がみられる
- 表面に氷の結晶ができ、ざらざらとした舌触りになる
本来の風味が損なわれているうえ、細菌が増殖している可能性もあり、食中毒を起こすリスクが高まっているため、食べるのは避けましょう。
開封したアイスの保存期間と注意点(目安:1週間)
開封後は1週間を目安に食べ切る
ファミリーパックなど大きな容器に入ったアイスは、開封しても一度に食べ切れないことが多いでしょう。
開封後のアイスは、以下の点で風味が落ちやすくなります。
- 空気に触れると酸化が始まる
- 室温に出すたびに容器の温度が変化して霜がつき、再冷凍すると冷凍焼けを起こしやすい
アイスを開封したら1週間を目安に、風味を楽しめるうちに食べ切りましょう。
すぐに食べ切れない場合はアイスの表面を平らにならし、ラップを密着させて覆うと多少は劣化の速度を抑えられます。
容量の多いアイスを食べ切れそうにない場合は、食べ切りサイズで個包装されたファミリーパックを買うと、劣化を気にせずにすむでしょう。
においが強いものを一緒に入れない
冷凍庫内のにおいも、アイスの風味を落とす原因となります。
開封後は特に、一緒に入れた食品や冷凍庫特有のにおいがアイスに移りやすいため、注意が必要です。
保存の際は蓋をしっかり閉め、においが強い食品を一緒に入れないようにしましょう。
食べかけのアイスの保存方法と注意点
容器から出して盛り付けたアイスを食べ切れなかった場合は、溶ける前に冷凍庫に戻しましょう。
容器から出したアイスは空気に触れる面積が大きく、そのままラップに包んで再冷凍してもカチカチになってしまいます。
一度食べかけたアイスは、以下のように保存するのがおすすめです。
- 密閉できる容器にアイスを移し替え、空気に触れる面積をできるだけ減らす
- 表面をスプーンなどで平らにならし、ラップで覆う
- 蓋をして冷凍庫で保存する
ひと手間かけることで、なめらかでやわらかい状態をある程度保つことができるでしょう。
さらに冷凍用保存袋に入れておけば、においが付くのも防げます。
ただし、一度空気に触れて表面が溶けたアイスは劣化しやすいため、できるだけ早く食べ切りましょう。
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