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どくだみ茶には、ビタミンやミネラル、フラボノイドなどが豊富に含まれ、美肌・デトックス・ダイエット・血管の健康維持・便秘予防などの効能が期待できます。
ノンカフェインのため、毎日の水分補給に取り入れやすいですが、体質や持病によっては事前の確認や注意が必要です。
この記事では、どくだみ茶に期待できる主な効能に加え、飲む際の注意点や美味しい淹れ方について解説します。
どくだみとは?

どくだみ(Houttuynia cordata)は、日本各地に広く分布する多年草で、庭先や道端など身近な場所にも自生しています。
ゲンノショウコ、センブリと並ぶ日本三大民間薬の一つで、古くから生薬や民間療法に利用されてきました。
江戸時代の本草書(薬になる動植物や鉱物をまとめた書物)である「大和本草」には、「十種の薬の効能があるので、十薬という」との記載もあり、その薬効は現代にも受け継がれています。
どくだみ茶はこんな人におすすめ

どくだみ茶には、健康や美容の維持に役立つ成分が豊富に含まれています。
とくに、以下のような悩みや目的を持つ人におすすめです。
- デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが多く、血流が滞りやすい人
- 体内の老廃物を排出し、むくみや冷えを改善したい人
- シミやシワを予防し、肌の調子を整えたい人
- カフェインに弱いなど、日頃からカフェインを控えたい人
どくだみ茶の栄養素や機能性成分

ここからは、どくだみ茶に含まれるビタミンやミネラル、フラボノイドなどの主な成分と、その働きについて解説します。
ビタミン(ビタミンB群など)
どくだみ茶には、水溶性のビタミンB群(主にビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸)、脂溶性のビタミンKなどが含まれます。
- ビタミンB2・ナイアシン
皮膚や粘膜の健康維持に欠かせない栄養素。
脂質や糖質の代謝に関わり、エネルギーの産生を助ける。 - パントテン酸
糖質・脂質・たんぱく質の代謝を助け、エネルギーの産生に寄与する。
善玉コレステロールの合成や、ストレスに対抗するホルモンの産生にも関わる。 - ビタミンK
カルシウムが骨に定着するのを助け、強度を維持する。
ケガをしたときなどに、血を止める成分の働きを助ける。
ただし、ビタミンKは脂溶性のため、お茶には溶け出しにくい成分でもあります。
ミネラル(カリウム・マグネシウムなど)
どくだみ茶には、主に以下のようなミネラルが含まれます。
- カリウム
細胞の浸透圧を適正に保ち、体内の余分な塩分(ナトリウム)の排出を助ける。 - マグネシウム
骨の構成成分となり、骨にしなやかさを与える。
300種類以上の酵素の働きに必要で、エネルギーの産生などに関わる。 - カルシウム
骨や歯の形成に欠かせない栄養素。 - 鉄
赤血球の成分となり、血液の健康を維持する。 - 亜鉛
細胞分裂やたんぱく質の合成に関わり、味覚の維持や皮膚・粘膜の健康維持を助ける。 - マンガン
骨の発育や皮膚の代謝に欠かせない栄養素。
このうち、カリウムは「煮出す」「急須で淹れる」いずれの方法でも十分に抽出され、マグネシウムやカルシウムは、煮出すことでより多く抽出されることがわかっています。
※参考:小原 佑介 ほか「ドクダミ茶の有効成分分析と製茶法の検討」徳島県立保健製薬環境センター年報(2020)
フラボノイド(クエルシトリン・ルチンなど)
どくだみ茶には、クエルシトリンやイソクエルシトリン、ルチンなどのフラボノイドが含まれます。
フラボノイドとはポリフェノールの一種で、抗酸化作用や抗炎症・抗菌作用があり、どくだみではとくに葉に多く含まれます。
- クエルシトリン、イソクエルシトリン
利尿作用があると考えられており、余分な水分の排出を助ける。
腸の働きを整え、便通をよくする作用があるとされる。 - ルチン
毛細血管を丈夫に保ち、血流を促すなど血管の健康維持に関わる。
精油成分(デカノイルアセトアルデヒドなど)
どくだみには、揮発性の精油成分が豊富に含まれます。
なかでも、生の葉に多く含まれる「デカノイルアセトアルデヒド」は、どくだみ特有のにおいのもととなる成分で、強い抗菌作用を持ちます。
ただし、どくだみを乾燥させてお茶にすると酸化や揮発が起こり、飲みやすくなる反面、含有量は大きく減少します。
どくだみ茶に期待できる主な効能

どくだみ茶を飲むことで、毎日の健康をサポートする成分を手軽に摂取できます。
ここからは、どくだみ茶に期待できる主な効能を5つ紹介します。
肌の調子を整えて美肌作りをサポートする
どくだみ茶には、抗酸化作用のあるフラボノイドや、皮膚の健康維持に役立つビタミンB群が含まれ、美肌作りをサポートします。
紫外線やストレスなどにより体内で活性酸素が過剰に産生されると、細胞が傷つけられ、シワやシミの原因となることがあります。
フラボノイドの抗酸化作用により、このような活性酸素の影響が抑えられるため、肌の調子が整いやすくなるのです。
さらに、フラボノイドには血管を強化して血流をスムーズにする働きもあります。
血流がよくなると、肌の再生に必要な栄養や酸素が細胞に行き渡りやすくなり、ターンオーバーが促されて健やかな肌が保たれます。
※参考:加納 己奈 ほか「ドクダミの部位別抗酸化性とドクダミ茶の製造工程によるポリフェノール含量と抗酸化性および色調への影響」日本家政学会誌(2021)
老廃物の排出を促しデトックスを助ける
どくだみ茶に含まれるフラボノイドやカリウムには、老廃物の排出を助け、むくみや冷えを和らげる効果が期待できます。
- フラボノイド(クエルシトリン・ルチンなど)
利尿作用があり、尿とともに体内の不要な水分や老廃物の排出を促す。
血管を丈夫に保って血流をよくするため、冷えの改善につながる。 - カリウム
細胞の浸透圧を適切に保ち、体内の過剰な塩分(ナトリウム)の排出を促す。
塩分が排出されることで余分な水分が溜まりにくくなり、むくみ対策につながる。
代謝の土台を整えてダイエットを支える
どくだみ茶は、健康的にダイエットを続けたい人にもおすすめの飲み物です。
前述のとおり、どくだみ茶に含まれる成分には、血管の健康維持や老廃物の排出(デトックス)を助ける働きがあります。
血流がよくなり、老廃物が排出されると、細胞の働きが活発になり、代謝が整いやすくなります。
代謝が整うと、エネルギーを消費しやすい体質への変化が期待でき、ダイエットを支える体作りにつながります。
血管の健康を保ち高血圧や動脈硬化を予防する
どくだみ茶は、血管の健康を保つとされる成分が含まれ、高血圧や動脈硬化への対策が期待されています。
これらの症状が引き起こされるのは、塩分の摂りすぎや血管の老化などが一因です。
カリウムには塩分の排出を助ける作用があり、ルチンやクエルシトリンなどのフラボノイドには、血管にしなやかさを保つ働きがあるといわれています。
このように、カリウムやフラボノイドを含むどくだみ茶は、血圧や血管の健康が気になる人にもおすすめの飲み物といえます。
腸内環境を整えて便秘を予防する
どくだみ茶には、腸内環境を整えて便通をサポートする成分が含まれます。
- フラボノイド(クエルシトリン・イソクエルシトリン)
腸の働きを整え、穏やかな便通を促す作用があるとされる。 - ミネラル(マグネシウムなど)
便の水分保持や腸の蠕動運動を助け、良好な腸内環境をサポートする。
どくだみ茶は、古くから便秘対策に効果があるとされてきました。スムーズな便通を維持したい人は、少量から取り入れてみるとよいでしょう。
どくだみ茶を飲む際の4つの注意点

健康や美容への効果が期待されるどくだみ茶ですが、安心して楽しむには気を付けたい点もあります。
ここからは、どくだみ茶を飲む際の注意点を4つ紹介します。
腎疾患がある場合は医師に相談する
どくだみ茶には、カリウムが多く含まれます。
腎臓に疾患があるなど、カリウムの摂取に制限のある人は、飲む前に必ず医師に相談してください。
妊娠中は医師に相談する
どくだみ茶には、子宮を収縮させる働きがあるといわれています。
とくに妊娠初期は飲用を控え、それ以降の時期も過剰摂取を避けるなどの注意が必要です。
妊娠中に取り入れたい場合は、事前に医師に相談してください。
肌荒れが生じた場合は控える
体質によっては、どくだみ茶を飲んだ後に日光を浴びることで、肌荒れが生じる場合があります。
これは、どくだみに含まれる「フェオフォルバイドa」という成分によるものです。
飲み始めてから肌荒れが起こった場合は、いったん飲用を控え、必要に応じて医師に相談してください。
摂りすぎに注意する
どくだみ茶に含まれる成分には、排便を促す働きや利尿作用があります。
そのため、過剰に摂取すると、お腹が緩くなったりトイレの回数が増えたりする場合があります。
一度にたくさん飲みすぎず、毎日の水分補給として適量を取り入れるようにしましょう。
どくだみ茶の淹れ方・飲み方

ここからは、どくだみ茶を美味しく取り入れるための基本の淹れ方や飲むタイミング、アレンジ方法を紹介します。
毎日続けやすい2つの淹れ方
どくだみ茶の効能を活かすには、少しずつ継続して飲むとよいでしょう。
「やかんで煮出す」「急須で淹れる」の2つの淹れ方を紹介するので、続けやすい方を選んでみてください。
やかんや鍋で煮出す
やかんや鍋で煮出す方法は、どくだみ茶の成分(フラボノイドやミネラル)をしっかりと抽出したい人におすすめです。
急須で淹れる方法より、味も濃く仕上がります。
- 分量の目安:水1Lに対し、茶葉5〜10g(大さじ1〜2杯)
- 作り方:
1. やかんや鍋でお湯を沸騰させ、茶葉を入れて弱火で3〜5分ほど煮出す。
2. 茶こしで濾して完成。茶葉を入れる際にお茶パックを使ってもよい。
長く煮出すほど濃いお茶ができるので、好みで調整してください。
でき上がったどくだみ茶は冷蔵庫で保存し、その日のうちに飲み切るようにしましょう。
急須やティーポットで淹れる
手軽さや、すっきりとした味わいを求める人には、急須やティーポットで淹れる方法がおすすめです。
- 分量の目安:お湯200mLに対し、茶葉5〜7g(大さじ山盛り1杯程度)
- 作り方:急須やティーポットに茶葉を入れ、熱湯を注いで3〜5分ほど蒸らす。
急須で淹れる方法でも、どくだみ茶の栄養成分は十分に抽出されます。
どくだみ茶を飲むタイミング
ノンカフェインのどくだみ茶は、基本的にはいつ飲んでも構いません。
食事中や食後、お風呂上がりやリラックスタイムなど、毎日の水分補給として取り入れてください。
ただし、利尿作用があるため、外出前や就寝直前は飲む量に注意しましょう。
飲みやすくするブレンドとアレンジ
どくだみ茶は、苦みが少なくほのかな甘みを感じる味わいですが、わずかにクセを感じることがあります。
飲みにくい場合は、他のお茶とブレンドしたり、ハーブなどを加えてアレンジしたりするのもおすすめです。
- 麦茶・はとむぎ茶
どちらも、どくだみ茶と同じノンカフェイン。
香ばしさが加わり飲みやすくなる。 - 玄米茶・ほうじ茶
緑茶由来の風味でクセが和らぎ、ホッとする味わいに仕上がる。
※少量のカフェインが含まれるため、夜間の飲用には注意。 - レモン・ミント
アイスで飲む際におすすめ。
爽やかなハーブティー風に仕上がる。
まとめ
どくだみ茶には、美肌やデトックスのサポート、血管の健康維持、ダイエットや便秘予防のサポートといった効能が期待できます。
これは、どくだみ茶に含まれるフラボノイドや、カリウム・マグネシウムをはじめとするミネラルなどの働きによるものです。
どくだみ茶はノンカフェインで取り入れやすいですが、カリウムを制限している人や妊娠中の人は、事前に医師への相談が必要です。
また、一度にたくさん飲むと、お腹が緩くなる場合があるので注意しましょう。
適量を毎日続けることで、どくだみ茶の効能を実感しやすくなります。












