ふるなびスタッフ
目次
かつては旬の時期しか食べられなかった果物も、輸入や栽培技術の向上によって一年を通して食べられるようになりました。
しかし、新鮮で甘みの強い果物を食べたいなら旬の時期を狙うのがおすすめです。
本記事では、季節ごとに美味しく食べられる代表的な果物をいくつか紹介しています。
一番美味しい時期に果物を味わいたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
旬の果物はなぜおすすめ？
旬の果物はほかの季節と比べて安価で、かつ栄養が豊富に含まれているのが魅力です。
果物は旬を迎えると、市場に多く出回るため、需要と供給のバランスによって価格を抑えられます。
このように、旬の果物は安価でありながらも高い栄養価を誇るため、お財布にも優しく、かつ健康的に楽しめるのが特徴です。
果物 旬春（3〜5月）に旬を迎える果物は？
寒い冬を乗り越えて出荷される春の果物は、香り高く甘みが豊かであるという特徴があります。
まず、春（3〜5月）に旬を迎える果物の種類について確認していきましょう。
キウイ
爽やかな酸味が魅力のキウイは、生産地によって旬が異なるのが特徴です。
国産のキウイは12～4月頃に収穫され、2〜3月頃にはお手頃な価格で美味しくいただけます。
一方で海外産のキウイであれば5〜12月頃が旬となるため、国産と合わせると一年を通して旬のキウイを食べられるのも魅力です。
ただ食べるだけでなく、ジャムやジュース、スムージーとしてもアレンジできるので、料理好きの方はぜひチェックしてみてください。
びわ
マンゴーのような味わいと評されることの多い、びわは、3〜6月に出荷される果物です。
その中でも5〜6月にかけて多く出回るため、春が食べ頃といわれています。
また、栽培方法によっても旬の時期が異なり、ハウス栽培の方が野外で栽培する露地栽培よりも早めに旬を迎えるのが特徴です。
とくに、長崎産のびわが全国的にシェアされており、そのシェア率は一県のみで30％を超えます。
メロン
みずみずしくて甘みのある味わいが人気のメロンは、品種によって旬が異なるのが特徴です。
主に、4〜6月にかけて出荷量が多くなりますが、遅いものだと8月頃まで流通しています。
種類によって甘さや果肉の柔らかさが異なるので、旬の時期になったらそれぞれの品種を食べ比べしてみてはいかがでしょうか。
また、メロンは贈答品としても喜ばれる果物なので、母の日や父の日などのイベントに合わせてプレゼントするのもおすすめです。
果物 旬夏（6〜8月）に旬を迎える果物は？
夏はスイカやモモなど、暑い夏にぴったりのみずみずしい果物が旬を迎えます。
とくに、夏になるとスイカを必ず食べるという方もいるのではないでしょうか。
夏（6〜8月）に旬を迎える果物の種類について確認していきましょう。
さくらんぼ
ほんのりとした甘みとプチっと弾けるような食感が魅力のさくらんぼは、6〜7月が旬といわれていますが、ハウス栽培のものに関しては4月頃からも流通しています。
また、種類によっても旬の時期は異なり、比較的知名度の高い佐藤錦は6〜7月初旬、佐藤錦と果肉が硬いことで知られる天香錦を交配してできた紅秀峰は、6月下旬〜7月下旬に旬を迎えるのが特徴です。
スイカ
夏に旬を迎えるスイカは、そのみずみずしさから夏に食べる定番の果物として知られています。
スーパーでは、おおよそ4〜8月の期間で販売されていますが、市場に多く出回るのは7〜8月にかけてです。
日本では熊本での収穫量が最も多く、昼と夜の寒暖差が激しいことからスイカの栽培に適しているといわれています。
とくに、熊本産のスイカは甘みが強いといわれているため、スイカを食べる際は産地にも注目してみるとよいでしょう。
モモ
噛むと口に広がる強い甘さが特徴のモモは、6〜9月が旬とされているため、夏を通して楽しめます。
その品種は国内だけでも100種類以上あり、果皮が白いことで知られる白桃の定番品種である「川中島白桃」や、岡山の代表的な品種である「清水白桃」、福島の「あかつき」などが有名です。
品種によって果肉の柔らかさや甘みが異なるので、ぜひ旬の時期に食べ比べてみてください。
果物 旬秋（9〜11月）に旬を迎える果物は？
食欲の秋ともいわれるとおり、秋には食欲をそそる果物を豊富に楽しめます。
とくに、柿や梨が店頭に並び始めると秋を感じる方も多いのではないでしょうか。
秋（9〜11月）に旬を迎える果物の種類について確認していきましょう。
梨
甘くてジューシーな味わいが魅力の梨は、7〜10月にかけてさまざまな品種が旬を迎えるのが特徴です。
日本梨の代表品種といわれる「幸水」は7月のまだ暑い時期に出回る一方で、幸水の次に収穫量が多く、千葉や福島が主な産地である「豊水」は涼しさが増してくる9月頃に出回ります。
梨は品種によって栽培方法が異なるため、時期によって違った味わいを楽しめるでしょう。
柿
秋の味覚のイメージがある柿は、9〜12月にかけて旬を迎える果物です。
生活習慣病の予防ができるビタミンCや、便通を整える食物繊維が豊富に含まれており、栄養価の高い果物としても知られています。
品種によって食感や甘さは大きく異なるので、食べ比べをして好みの柿を見つけてみるのもよいでしょう。
また、柿独特の渋みが苦手な方は、渋みを感じる成分である「タンニン」が唾液によって口の中に広がらない性質を持つ甘柿を試してみるのもおすすめです。
シャインマスカット
強い甘みと上品な味わいが魅力のシャインマスカットは、8〜10月頃に旬を迎えるのが特徴です。
主に山梨、長野、岡山、山形で収穫されており、この4県で全国の7割以上の生産量を誇ります。
皮のまま食べるだけでなく、凍らせたり、フルーツサンドにしたりと、さまざまな食べ方で楽しめるのも魅力です。
価格も少し高級な傾向にあるので、お世話になった方への秋の贈り物としても人気があります。
果物 旬冬（12月〜2月）に旬を迎える果物は？
冬は柑橘系の果物が豊富に収穫されるのが特徴です。
また、12月にはいちごが店頭に並びだし、クリスマスの時期を彩ります。
冬（12〜2月）に旬を迎える果物の種類について確認していきましょう。
ぽんかん
柑橘系のなかでも酸味が少なく食べやすいとされるぽんかんは、冬の1〜2月に旬を迎える果物です。
ぽんかんは大きく、果形指数が120未満の「高梢系」と果形指数が120以上の「低梢系」の2系統に分類されます。
高梢系は果実が角張っており腰高で、低梢系は果実が扁平な形をしているのが特徴です。
高梢系は収穫が早く、低梢系は収穫が遅い傾向にあるので、系統によっても旬の時期は異なります。
いちご
甘みとほのかな酸味がクセになるいちごは、12月頃に店頭に並び始め、2〜4月頃になると本格的に旬を迎えます。
本来は、春から初夏にかけて旬を迎える果物です。
しかし、クリスマスに需要が増加することから、近年ではハウス栽培によって冬に多く収穫されています。
また、いちごは品種が豊富なことも特徴で、夏から秋にかけて美味しくなるいちごもあるため、冬だけでなく一年を通して楽しめるのも魅力です。
柚子
豊かな香りと独特な酸味のある柚子の旬は、10〜12月頃といわれています。
柚子味噌や柚子胡椒など、調味料として活用される一方で、古くから冬至には柚子風呂に入る習わしがあるように、柚子は食用以外でも活用されているのが特徴です。
また、夏にはまだ実が青い「青ゆず」が収穫され、薬味や香り付けとして利用されるケースも。
このように、柚子は季節によって用途が変わる、一風変わった果物でもあります。
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