白湯は健康や美容によいといわれていますが、実際にどのような効果があるのでしょうか。
この記事では、白湯のさまざまな効果を詳しく解説します。
白湯を飲むのに適した時間帯や1日の適量、よくある疑問もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
白湯とは

白湯とは水を一定時間沸騰させ、50℃前後の温度に冷ましたものです。
体温よりも温度が高いので体を内側から温められ、健康や美容によい効果が期待できます。
ノンカフェイン・ノンカロリーの白湯は、赤ちゃんからお年寄りまで安心して飲めます。
水さえあればいつでも手軽に作れて、普段の生活にすぐに取り入れられるのも魅力です。
白湯とお湯の違い
白湯とお湯の違いは、温度と沸騰させたかどうかの2点です。
白湯は一度沸騰させた水を50℃前後まで冷ましたものを指します。
お湯はおおよそ40℃以上に温めた水を指し、沸騰させたかどうかは関係ありません。
アーユルヴェーダでも用いられた白湯
インドで古くから伝わる伝統的医学「アーユルヴェーダ」でも認められているのが、白湯です。
アーユルヴェーダでは、人間を含む自然界のすべては以下の3つの質から構成されると考えられています。
- カパ(水の質)
- ピッタ(火の質)
- ヴァータ(風の質)
水を火で沸かし、沸騰させることで風を加えた白湯は3つの質が調和した、生命活動のバランスを整える飲み物とされています。
白湯のよい効果

古くから白湯は体によいと考えられ、生活に取り入れられてきました。
白湯の具体的な効果を見ていきましょう。
体が温まる
白湯を飲むと体が内部から温められ、手足の先までポカポカとした気分に。
常に手足が冷えている、手足が冷たくて眠れない、といった状態を冷え性と呼びます。
冷え性の原因のひとつとして、血行が悪いために手足の末端まで血液が行き渡らず、冷えを感じることが挙げられます。
体を温めると血行がよくなり、冷えにくい体を保つのに白湯が効果的です。
ダイエットに向いた体づくり
白湯で体が温まると胃腸などの内臓の活動が活発になるため、ダイエットしやすい体づくりのサポートに役立ちます。
ヒトは基礎代謝という、呼吸や脳の活動など生きているだけで消費するエネルギー量があり、内臓温度が1℃上がると基礎代謝量が10〜13%増えるといわれています。
白湯は体温よりも高い温度のため、内臓が温まり、痩せやすい体を維持しやすくなるでしょう。
体の巡りを整える
リンパの流れを促して内側からスッキリした気分になる点も、白湯の効果のひとつです。
リンパとは毛細血管から漏れ出た血液中の液体成分で、体内の老廃物を体外へ排出する役割があります。
また、体内の水分量が足りないとリンパ液が粘っこくなり、流れにくくなります。リンパの流れをよくするには、適切な水分補給が必要です。
さらに、白湯は快適なお通じにも効果があるとされています。
リンパに集められた老廃物は尿や便となって体外へ排出されますが、白湯で温まった腸は動きが活発になって快適な排泄をサポートします。
免疫力を正常に保つ
ヒトの小腸には、免疫細胞の一種であるリンパ球が数多く存在しています。
リンパ球は、がん細胞やウイルスなどの異物を排除する働きをもつ、重要な免疫細胞です。
腸が冷えると免疫細胞の機能が低下するので、免疫力を維持するには腸を冷やさないことが大切です。
白湯を飲む習慣がつくと腸が温まり、免疫力を正常に保てます。
美容効果
肌は、新しい細胞が生まれて古い細胞がはがれ落ちる「ターンオーバー」を繰り返しています。
このように細胞が生まれ変わるには、血液により運ばれる酸素や栄養素が必要です。
何らかの原因で血流が滞り、細胞に十分な栄養素が行き渡らなくなると肌のターンオーバーが乱れ、肌荒れを起こしやすくなります。
白湯で体が温まると血流がよくなってターンオーバーも整い、肌が健康に保たれます。
白湯の作り方

白湯はやかんや鍋、電子レンジを使って自宅で簡単に作れます。
やかん・鍋で作る
使うのはやかんでも鍋でもどちらでも大丈夫で、以下のように作り方もシンプルです。
- やかんか鍋に水を入れ、フタをして沸騰させる
- 沸騰したらフタを外してそのまま10分ほど火にかける
- 火を止め、50℃前後になるまで自然に冷ます
電子レンジで作る
電子レンジで作る白湯は火を使わずに短時間でできるのが魅力で、以下の手順で作ります。
- 耐熱カップに水を入れて1分半~2分ほど加熱する
- 50℃前後になるまで自然に冷ます
白湯の効果的な飲み方と1日の適量

白湯は飲み方とタイミング次第で、より大きな効果を発揮します。
白湯を飲む最適なタイミングはいつ?
白湯を飲む時間帯のおすすめはこの通りです。
- 起床後の朝
- 寝る前
- 食事中
なぜこれらのタイミングがよいのか、その理由を見ていきましょう。
起床後の朝
朝に飲む白湯には、水分補給と消化機能補助の効果があります。
就寝中は多くの水分を失うため、起床後に白湯を飲んで水分を補給しましょう。
コーヒーやお茶などのカフェインを含む飲み物よりも、空腹時の胃に負担をかけない点もメリットです。
また、寝起きは体温が低く胃腸も冷えているため、消化機能が働きにくくなっています。
朝食で摂った栄養素をしっかりと消化吸収するためにも、朝は胃腸の動きをよくしておかなければなりません。
起床後すぐに白湯を飲むと、胃腸の動きが活発になり、消化機能の高まりを助けます。
寝る前
寝る前に白湯を飲んで水分補給をすると、良質な睡眠に入りやすくなります。
睡眠中は通常、副交感神経が優位で心身がリラックスした状態です。しかし、交感神経が優位になると興奮状態になり良質な睡眠を妨げてしまいます。
就寝中に汗や呼吸で多くの水分が失われると、血流が滞って交感神経が優位になりやすく、熟睡できないのです。
寝る前の水分補給は血流の悪化を防ぎ、副交感神経を優位に保ちやすくなります。体を冷やさないためにも、水ではなく温かい白湯がおすすめです。
食事中
温かい飲み物は胃腸の消化を促進させます。
消化促進のためであれば温かいお茶でもよいですが、カフェインの摂りすぎには注意しましょう。
食事中に少しずつ白湯を飲むとゆっくりと食事ができ、食べすぎを防げます。
また、お酒を飲むときにも白湯は効果的です。
お酒と白湯を交互に飲むとアルコールによる脱水を防ぎ、血中アルコール濃度も下がります。この場合、冷たい水よりも白湯や常温の水の方が胃腸への負担が少ないためおすすめです。
さらに、お酒と同量の白湯を飲むようにすると飲みすぎを防止できます。
少しずつ飲むと体に吸収されやすい
白湯は一気に飲まず、少しずつ飲むと効率よく体に摂り入れられます。
体が一度に吸収できる水の量はおおよそ200〜250mLで、摂取してから完全に吸収されるまでの時間は20〜30分ほど。
短時間にたくさん飲んでも体内に吸収されず、尿として排出されてしまいます。
一度に飲む白湯の量はコップ1杯分までとし、1日のうちで何度かに分けて飲むとよいでしょう。
1日の適量は700~800mL
1日に飲む白湯の量は、700〜800mLが好ましいです。
国土交通省の「健康のため水を飲もう」推進運動では、成人男性の1日に必要な飲み水の量は1.2Lとされていて、他の飲み物の量を考えると白湯は700〜800mLが適量です。
あまりにも多量の水分を摂取すると腎臓の処理能力を超えてしまい、低ナトリウム血症を引き起こす可能性があるため、摂りすぎには注意しましょう。
白湯に関するQ&A

白湯の効果についてよくある疑問をまとめました。
白湯を飲みやすくするアレンジ方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
どんな水を使っても効果はある?
白湯に使用する水は、水道水でも市販のミネラルウォーターでも構いません。
白湯の効果は、成分ではなく温度に由来します。飲用水であれば好きなものを選んでください。
白湯の塩素臭は取れる?危険?
水道水の塩素が気になる場合は、10分以上沸騰させるといいでしょう。
塩素は煮沸により除去できますが、その際に微量のトリハロメタンと呼ばれる物質が生成されます。
発がん性が指摘されているトリハロメタンは10分以上の煮沸で大部分を除去できるうえ、日本の水質基準において無害な量に設定されています。
安全性に問題はないので、それほど神経質になる必要はありません。
ちなみに、沸騰させた水やミネラルウォーターには塩素が入っておらず腐敗しやすいため、すぐに飲み切るようにしましょう。
白湯の飲み方アレンジはある?
白湯にハチミツやレモンを加えると飲みやすくなり、効能もアップします。
生姜とハチミツ
体がさらに温まりやすくなり、ハチミツの甘みで飲みやすくもなります。
作り方はスライスした生姜とハチミツを加えるだけです。
レモン
レモンに含まれるクエン酸には消化を助ける効果があります。
こちらも、スライスしたレモンを白湯に入れるだけと手軽です。
ハーブ類
ミントやローズマリーなどお好みのハーブをカップに入れ、白湯を注いでください。
ハーブ類には抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれるほか、よい香りでリフレッシュ効果やリラックス効果が期待できます。
白湯の効果がないと感じるのはなぜ?
白湯は医薬品ではないため、薬のような即効かつ確実な効果はありません。
体を温めたうえでの水分補給に関しても、効果の感じ方には個人差があります。
白湯の効果がないと感じた場合は、しばらく飲み続けて体に変化がないか様子を見てみましょう。
まとめ
白湯には「体を温める」、「巡りを整える」、「ダイエットのサポート」などのさまざまな効果があります。
体を内側から温めると血行がよくなり、健康な体の維持に役立ちます。
白湯を飲むタイミングは起床後の朝と寝る前、食事中がおすすめで、1日の適量は700〜800mLほどです。
手軽で効果の高い白湯を、ぜひ生活に取り入れてみてください。













