ふるなびスタッフ
目次
栄養価が高く煮物から炒め物まで幅広い料理に使用できる人参。
茹でる際に茹で時間で迷われる方は多いのではないでしょうか。
本記事では、切り方別に人参の茹で時間を詳しく紹介します。
人参を茹でる際のポイントやおすすめレシピについても紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
【切り方別】人参を柔らかく煮るためにかかる茹で時間一覧
人参を柔らかく煮るためにかかる時間は、切り方によって変わります。
分厚く切るほど内部まで火が通るのに時間がかかり、薄く切るほど簡単に柔らかくなるので、料理に合わせて切り方を変えましょう。
沸騰した状態から人参が柔らかくなるまでにかかる茹で時間は、以下の通りです。
| 切り方 | 茹で時間 |
|---|---|
| 千切り | 1～2分 |
| いちょう切り | 5分 |
| 短冊切り | 5分 |
| 半月切り | 6分 |
| 角切り | 6分 |
| 輪切り | 8分 |
| 乱切り | 13分 |
| 切らずに丸ごと茹でる場合 | 30～40分 |
上記の茹で時間は目安であり、人参によっては目安よりも茹で時間がかかってしまう場合があります。
茹でる際は人参の状態を確認しながら茹で時間を調整してください。
急ぎの場合は薄めに切ると良いでしょう。
人参の茹で方
人参を茹でる際の手順は、以下の通りです。
- 人参を料理で使用するサイズに切る
- 鍋に人参をいれ、人参がかぶるくらいの水をいれる
- 強火で加熱して柔らかくなるまで茹でる
- ザルに上げて冷ます
茹で時間は、上記の茹で時間一覧を参考にしてください。
中まで火が通ったか確認したい時は、竹串を人参に刺す方法で確認できます。
竹串がスッと通るかを目安にしましょう。
電子レンジを使用した方が短時間で人参を柔らかくできるので、急いでいる時は電子レンジで茹でる方法をおすすめします。
人参を電子レンジで茹でる方法
人参は電子レンジでも茹でられます。
電子レンジを使用して人参を茹でる方法は、以下の通りです。
- 人参を料理で使用するサイズに切る
- 耐熱容器に人参をいれ、大さじ1の水を加える
- ラップをふんわりとかけ600wで2～3分ほど加熱する
鍋で茹でるよりも電子レンジを使用した方が早く茹で上がります。
急いでいる時は、電子レンジで茹でる方法がおすすめです。
中まで火が通っているかの確認は、竹串を刺す方法で確かめられ、竹串がスッと簡単に通れば中まで火が通っています。
茹でた人参の保存方法
茹でた人参は、冷凍庫保存が適しています。
保存方法の手順は、以下の通りです。
- 茹でた人参をザルに上げ、粗熱を取る
- 水気をキッチンペーパーで拭き取る
- 密閉容器または食品保存袋にいれ冷凍庫で保存する
冷凍保存時の保存期間の目安は、約1ヵ月です。
なるべく早めに使い切るようにしましょう。
料理に使う分量ずつ小分けにして保存すると、使用する際に便利です。
茹でた人参は冷蔵保存も可能ですが、冷蔵保存の場合は保存可能期間が短くなるので注意してください。
人参を茹でる際のポイント
人参を茹でる際のポイントを解説します。
茹でる際のポイントを抑えておくことで、長時間茹でているのになかなか柔らかくならない、外側と内側で柔らかさに差があるといった失敗を予防することが可能です。
強火で茹でる
人参を茹でる際は、強火で茹でることが重要です。
人参は弱火で長時間茹でると、ペクチンによって茹でているにもかかわらず生のように硬くなってしまいます。
鍋で人参を茹でる際は、強火で茹で上げましょう。
水から茹で始める
人参や大根、ジャガイモなどの根菜類を茹でる際は、水から茹で始めることが基本とされています。
水から茹で始める理由は、沸騰したお湯から茹で始めてしまうと、表面から先に火が通り、中心部まで火が通らなかったり、中心と外側で柔らかさに差が生まれたりするからです。
| 水から茹で始める野菜 | お湯から茹で始める野菜 |
|---|---|
| 人参 ジャガイモ 大根 サツマイモ レンコン | ブロッコリー 白菜 ほうれん草 キャベツ アスパラガス |
人参を茹でる際は、水から茹で始めてみてください。
皮をむかずに茹でた方が栄養は減らない
人参には水に溶けやすい栄養素が多く含まれており、水に溶けやすい栄養素は皮をむかずに茹でた方が失われません。
より効率的に栄養を摂取したい時は、皮をむかずに茹でてみてください。
人参に含まれる水に溶けやすい栄養素には、以下のような栄養素があります。
- カリウム
- ビタミンC
- 葉酸
- ビタミンB群
- 水溶性食物繊維
離乳食を作る時は7～15分がベスト
離乳食を作る時は、7～15分ほど茹でると丁度良い硬さに仕上がります。
手づかみ食べ用の人参は7～10分、ペースト状にする場合は15分ほど茹でましょう。
手づかみ食べ用に茹でる際は、茹で過ぎると柔らかくなりすぎるので注意が必要です。
人参を使ったおすすめレシピ
人参を使ったおすすめレシピを4つ紹介します。
どのレシピも少ない材料で簡単に作れるので、人参が余った際はぜひ挑戦してみてください。
人参のグラッセ
人参料理の定番、人参のグラッセのレシピを紹介します。
甘く仕上がるので、人参が苦手な方にもおすすめです。
材料（2人分）
- 人参 150g
- 水 150cc
- バター 10g
- 砂糖 小さじ1
- 塩 少々
作り方
- 人参の皮をむいて1センチ幅の輪切りにする
- 鍋に人参とバター、砂糖、塩、水をいれ、中火で加熱する
- 沸騰したら蓋をして人参が柔らかくなるまで弱火で10分～15分煮込む
- 水分が飛ぶまで煮詰めたら完成
煮崩れを防ぎたい場合は、煮込む前に人参の角を切り落としてください。
15分煮込んでも水分が残っていた時は、混ぜながら強火で加熱して水分を飛ばしましょう。
人参のガレット
おかずにもおつまみにも最適な人参のガレットのレシピです。
材料（2人分）
- 人参 150g
- チーズ 50g
- 片栗粉 大さじ1
- サラダ油 大さじ1
- 塩 少々
- コショウ 少々
作り方
- 人参の皮をむき、千切りにする
- ボウルに千切りにした人参とチーズ、片栗粉、塩、コショウをいれて混ぜ合わせる
- フライパンにサラダ油をひき、混ぜ合わせた材料をすべていれる
- 薄く広がるよう整えてから中火で5分焼く
- 焼き目がついたらひっくり返して反対の面も5分焼く
ポイントはできるだけ薄く広げてから焼くことです。
反対の面を焼く際は、一度お皿に移すと簡単にひっくり返せます。
人参のポタージュ
人参の甘味が楽しめるポタージュのレシピです。
材料（2人分）
- 人参 300g
- 玉ねぎ 100g
- 牛乳 250ml
- コンソメ 小さじ1
- バター 20g
- 塩 少々
- ドライパセリ 適量
- 水 200ml
作り方
- 人参と玉ねぎを薄切りにする
- 鍋に人参と玉ねぎ、バターをいれて弱火で玉ねぎがしんなりするまで加熱する
- コンソメと水を加えて弱火で20分ほど煮る
- ミキサーまたはブレンダーでかき混ぜ、液状になったら鍋に戻す
- 牛乳と塩を加えて温める
- 仕上げにドライパセリを散して完成
ミキサーまたはブレンダーは、おろし金でも代用できます。
しかし、おろし金よりもミキサーまたはブレンダーを使用した方がなめらかな口当たりに仕上がりおすすめです。
人参ゼリー
人参が苦手な人でもおいしく食べられる人参ゼリーのレシピです。
材料（2人分）
- 人参 100g
- オレンジジュース 200ml
- 水 大さじ2
- 砂糖 40g
- ゼラチン 5g
作り方
- ゼラチンを水でふやかし、人参をすりおろしておく
- すりおろした人参とオレンジジュース、砂糖を鍋にいれ沸騰直前まで加熱する
- 火を止め水でふやかしておいたゼラチンを加え溶かしながら混ぜ合わせる
- 粗熱を取ったらお好みの型にいれて冷蔵庫で2～3時間冷やし固める
甘さは砂糖の量で調整できます。
目が粗いおろし金で人参をすりおろすと食感が残ってしまうため、すりおろしにはできる限り目が細かいおろし金を使用すると良いでしょう。
まとめ
人参の茹で方と茹でる際のポイント、おすすめレシピを紹介しました。
人参を柔らかく煮るためにかかる時間は、切り方によって変わります。
ほど良い硬さに仕上げるには、切り方に合わせて茹で時間を調整することが大切です。
人参を茹でる際は、ぜひ本記事で紹介した茹で時間の目安を参考にしてみてください。
