はまぐりの旬は春!有名な産地・見分け方やおいしい食べ方まで徹底解説

はまぐりの旬は春!有名な産地・見分け方やおいしい食べ方まで徹底解説

ぷっくりとした身と噛むほどにあふれる濃厚な旨味が特徴のはまぐりは、古くから日本の食文化に根ざしてきた、春を代表する味覚のひとつです。

本記事では、はまぐりの旬やおいしさの秘密、日本で流通している種類、新鮮なはまぐりの見分け方についてくわしく説明します。

また、旨味を引き出す下処理や保存方法、おすすめの食べ方もあわせてご紹介します。

旬の味覚を存分に楽しむための情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事では、タウリンに期待できる効果を詳しく解説し、多く含む食品や食べる際の注意点も紹介します。

はまぐりの旬はずばり春!おいしい時期とその理由

はまぐりの旬はずばり春!おいしい時期とその理由

ぷっくりとした身と濃厚な旨味が魅力のはまぐり。

最もおいしく味わえる旬は、ずばり「春」です。

この時期のはまぐりは、栄養をたっぷりと蓄え、格別のおいしさです。

具体的にいつが旬で、なぜ春においしくなるのか、その理由をくわしく見ていきましょう。

一般的な旬は2月~5月

はまぐりが最もおいしいとされる旬の時期は、一般的に2月から5月にかけてです。

この時期は市場への流通量が増え、スーパーなどの店頭でも手に入りやすくなります。

特に3月のひな祭りシーズンには、縁起物としてお吸い物などで楽しまれるため需要が高まります。

はまぐりは、まさに春の訪れを感じさせる食材なのです。

なぜ春が旬?おいしさの秘密

はまぐりが春に旬を迎える最大の理由は、春から初夏にかけての産卵期を控えているためです。

産卵に備えて、貝は体内にグリコーゲンやアミノ酸などの栄養分を豊富に蓄えます

これにより身がふっくらと肥え、濃厚な甘みと旨味が増します。

逆に、産卵後の夏場は栄養分を使い果たして身が痩せてしまいます。

そのため、春が最もおいしい時期となるのです。

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日本で流通するはまぐりの種類と主な産地

日本で流通するはまぐりの種類と主な産地

一口に「はまぐり」といっても、実は日本で流通しているものにはいくつかの種類があります。

スーパーなどでよく見かける安価なものは輸入品であることが多いですが、国産のはまぐりにも、育った環境によって異なる特徴を持つ種類が存在します。

それぞれ見た目や味わい、価格帯も異なります

違いを知っておくと、より自分好みのはまぐりを選べるようになります。

ここでは、それぞれの種類の特徴と主な産地についてご紹介します。

【輸入品】流通の約9割を占める「シナハマグリ」

現在、日本国内で流通しているはまぐりの約9割は、中国や韓国から輸入される「シナハマグリ」です。

日本の在来種ハマグリと近縁種ですが、価格が比較的安価で安定供給されるため、スーパーなどで最も一般的に見かける種類です。

見分けるポイントとしては、殻の膨らみが日本のハマグリよりもやや強く、丸みを帯びている傾向があります。

表面にある放射状の筋が比較的はっきりしており、全体的に白っぽい色合いのものが多いのも特徴です。

味わいは淡白で国産に比べると旨味は控えめですが、手軽に使える点が魅力です。

【国産①】外洋育ち「チョウセンハマグリ」

茨城県の鹿島灘や千葉県の九十九里浜、宮崎県の日向灘など、外洋に面した砂浜に生息するのが「チョウセンハマグリ」です。

波にもまれて育つため、殻は厚みがあり、全体的にゴツゴツとした印象です。

形はハマグリやシナハマグリに比べて、やや縦長の三角形に近いことが多いです。

表面は比較的滑らかですが、光沢は少なく、淡い褐色や黄褐色の模様が見られることがあります。

身が締まっており、しっかりとした食感と濃厚な旨味が楽しめます。

潮干狩りなどで見かけることも多い種類です。

【国産②】希少な内湾育ちの在来種「ハマグリ」

本来の「ハマグリ」と呼ばれる日本の在来種は、東京湾や伊勢湾などの内湾の干潟に生息します。

しかし、環境の変化などにより漁獲量が激減しており、現在では非常に希少な存在です。

三重県桑名産などが有名ですが、高価で市場に出回る量も限られます。

殻はシナハマグリやチョウセンハマグリに比べてやや薄めで、左右対称に近いきれいな三角形をしています。

表面は滑らかで上品な光沢があり、色や模様は産地によってさまざまですが、繊細な印象です。

上品な旨味とやわらかい身質が特徴で、特にお吸い物などにすると、その風味を最大限に楽しめます。

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旬のおいしいはまぐりを見分ける3つのポイント

旬のおいしいはまぐりを見分ける3つのポイント

旬のはまぐりを味わうなら、できるだけ新鮮なものを選びましょう。

スーパーなどで購入する際に、いくつかチェックするだけで、より質の良いはまぐりを見分けられます。

ここでは、簡単にできる3つのポイントを紹介します。

1.殻がしっかり閉じているか

新鮮で活きの良いはまぐりは、外敵から身を守るために殻を固く閉じています。

殻が開いていたり隙間が空いていたりするものは、弱っているか死んでいる可能性があります。

軽く触れてみて殻を閉じようとする反応があれば、新鮮な証拠です。

購入する際は、しっかりと殻が閉じているものを選びましょう。

2.ずっしりとした重みがあるか

手に持った時に大きさの割にずっしりとした重みを感じるはまぐりは、身が詰まっていて、旨味を含む水分も豊富です。

逆に、見た目は大きくても軽いものは、身が痩せていたり死んで水分が抜けてしまっていたりする可能性があります。

いくつか手に取って比較し、重みのあるものを選びましょう。

3.殻にツヤがあるか

新鮮なはまぐりの殻には、ぬめりのような自然な光沢があります。

表面がカサカサに乾いていたり色があせていたりするものは、水揚げから時間が経って鮮度が落ちているサインかもしれません。

生き生きとしたツヤのある、きれいな殻のはまぐりを選んでください。

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はまぐりの旨味を引き出す!正しい砂抜きと保存方法

はまぐりの旨味を引き出す!正しい砂抜きと保存方法

購入したはまぐりをおいしく食べるには、調理前の下処理と適切な保存が大切です。

ここでは、はまぐりの旨味を最大限に引き出すための正しい砂抜きの手順と、おいしさを保つ保存のコツをご紹介します。

【保存版】はまぐりの砂抜き方法

はまぐりをおいしく食べるには、調理前の「砂抜き」が欠かせません

中に残った砂や泥をしっかり吐かせることで、じゃりっとした不快な食感をなくし、はまぐり本来の旨味を存分に楽しめます。

基本的な砂抜きの 手順は以下の通りです。

  1. 海水に近い約3%の濃度(水1Lに対し塩大さじ2杯程度)の塩水を用意する
  2. 平らな容器にはまぐりを並べ、貝の頭が少し出るくらいの高さまで塩水を注ぐ
  3. 暗くして静かで涼しい場所に2~3時間置く
  4. 流水でこすり洗いする

一度吐き出した砂を再び吸い込むのを防ぐため、平らな容器を使い、はまぐり同士が重ならないように並べるのがポイントです。

はまぐりは、暗くて涼しい場所に置くと砂をよく吐きます。特に夏場は水温が上がりすぎないよう、冷蔵庫や野菜室などに入れるのがおすすめです。

はまぐりを冷蔵・冷凍で保存するコツ

砂抜きしたはまぐりをすぐに使わない時は、冷蔵か冷凍で保存しましょう。

適切な保存方法を知っていれば、旬の味を長く楽しめます。

冷蔵は手軽ですが早めに使い切る必要があります。一方、冷凍は長期保存向きです。

どちらの場合も、砂抜き後に水気をしっかり拭き取ることが大切です。

冷蔵保存

  1. 砂抜き後、水気を軽く拭き取る
  2. 湿らせたキッチンペーパーで包む
  3. 保存容器やポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室などで保存

冷蔵庫での保存は鮮度が落ちやすいため、1~2日を目安に使い切りましょう

冷凍保存

長期保存したい場合は冷凍がおすすめです。

  1. 砂抜き後、水気をしっかり拭き取る
  2. 冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、冷凍庫で保存

保存できる期間は、約1ヶ月です。

調理する際は、解凍せずに凍ったまま加熱します。

旬のはまぐりのおいしい食べ方3選

はまぐり最大の特徴である、濃厚な旨味を持つ出汁とぷりっとした身の食感を存分に活かすには、シンプルな調理法が一番です。

ここでは、定番かつ人気の高い、はまぐりのおいしい食べ方を3つ紹介します。

1.定番!「はまぐりのお吸い物」

定番!「はまぐりのお吸い物」

お祝いの席にもふさわしい、上品な味わいの代表格です。

  1. 砂抜きしたはまぐりと昆布、水を鍋に入れ、弱火にかける
  2. 沸騰直前に昆布を取り出し、アクを取りながら加熱する
  3. はまぐりの口が開いたら、酒と薄口醤油で味を調える

煮すぎると身が硬くなるので注意しましょう。

三つ葉や手毬麩を添えれば、彩りも美しい一品に仕上がります。

2.シンプルが一番「はまぐりの酒蒸し」

シンプルが一番「はまぐりの酒蒸し」

はまぐり本来の旨味をダイレクトに味わえる、手軽で人気の調理法です。

  1. フライパンに砂抜きしたはまぐりと日本酒、少量の水を入れ、蓋をして中火にかける
  2. はまぐりの口が開いたら完成

お好みで刻みネギを散らしたり、バターやニンニクを加えたりするのもおすすめです。

残った蒸し汁は、パスタなどに活用しても絶品です。

3.香ばしさがたまらない「焼きはまぐり」

香ばしさがたまらない「焼きはまぐり」

オーブントースターやフライパンなどで、殻ごと焼くだけの豪快な料理です。

殻の口が開いて、中の汁がぐつぐつと沸いてきたら食べ頃です。

特別な味付けをしなくても、はまぐり自身の塩気と凝縮された旨味だけで、驚くほどおいしく食べられます。

醤油や酒を数滴垂らして焼くと、香ばしさが加わり、さらに食欲をそそります。

アウトドアやバーベキューでも人気のメニューです。

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旬のはまぐりは栄養豊富!期待できる効能は?

旬のはまぐりは栄養豊富!期待できる効能は?

春に旬を迎えるはまぐりはおいしいだけでなく、栄養素が豊富に含まれています。

特に注目したいのが、栄養ドリンクなどにも配合されているアミノ酸の一種「タウリン」です。

タウリンには、肝臓の働きを助けたり、血中コレステロールを下げたり、疲労回復をサポートしたりする効果が期待されています。

また、貧血予防に不可欠な「鉄分」や、赤血球の生成を助ける「ビタミンB12」も豊富です。

さらに、骨や歯の健康維持に必要な「カルシウム」や「マグネシウム」、味覚を正常に保つ「亜鉛」といったミネラル類もバランス良く含まれています。

旨味成分である「コハク酸」は、血行促進や代謝アップの効果も期待されています。

おいしく食べることで、これらの栄養素を手軽に摂取できるのは、はまぐりの大きな魅力といえるでしょう。

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まとめ

今回は、春が旬のはまぐりについて、その魅力や扱い方をくわしく紹介しました。

この時期のはまぐりは、栄養を蓄えてとくにおいしくなります。

種類ごとの特徴を知り、新鮮なものを選びましょう。

調理前には必ず砂抜きを行い、お吸い物や酒蒸しなどで旬ならではの濃厚な旨味を堪能してください。

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