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暑い季節に食べたくなるフルーツとして、代表的なメロン。
爽やかな甘い香りとジューシーな果肉で、「果物の王様」と呼ばれる高級フルーツです。
そんなメロンには、果肉の違いだけでなく品種によっても、味わいに違いがあるといわれています。
ここでは、メロンの種類ごとの特徴や旬の時期、おいしいメロンの選び方などをわかりやすくご紹介します。
メロンは種類でこんなに違う!知っておきたい基本情報

メロンには約30種類の品種があり、外見や果肉、産地によってブランドが区別されています。
具体的な違いは、以下の通りです。
- 外見の違い:「ネット系」「ノーネット系」
- 果肉の色:「緑肉」「赤肉」「白肉」
これらの組み合わせにより、味や風味、食感などに違いが生まれます。
それぞれの違いを知っておくことで、目的や用途別に選びやすくなります。
以下で詳しく説明します。
ネット系とノーネット系
ネット系メロンは、果皮に網目状の模様があるタイプです。
見た目の豪華さから、贈答用としてよく使われています。
品種としては、「マスクメロン」や「夕張メロン」が代表的です。
一方、ノーネット系メロンはその名の通り、網目のない、表面がつるっとしたものを指します。
価格も比較的手頃なものが多く、小ぶりなサイズも多いです。
そのため、ご家庭でのデザートとしてカジュアルに楽しめます。
「プリンスメロン」や「キンショーメロン」などが、ノーネット系として広く親しまれています。
緑肉・赤肉・白肉
果肉の色もメロン選びのポイントといえます。
まず、一般的に思い浮かべる方も多い緑肉メロン(青肉ともいう)は、爽やかで上品な甘みが特徴です。
「夕張メロン」で有名な赤肉メロンは、糖度が高く、濃厚でコクのある味わいが楽しめます。
緑肉と赤肉はメロンの種類としても広く知られていますが、他の色があることをご存じでしょうか?
乳白色の白肉タイプはあっさりした甘さで、サラダや料理にも使いやすいのが魅力の種類です。
白肉メロンは緑肉や赤肉と比べて品種自体も生産量が少なく、希少な品種でもあります。
また、日本国内においてあまり一般的ではない点も、巷で見かけない理由の一つです。
家庭で楽しむなら緑肉、スイーツとして映えるのは赤肉、という選び方もあります。
色の違いがそのまま味の傾向を示すため、見た目から好みの味に出会えるでしょう。
人気のメロン5種を比較!味・見た目・価格の特徴

贈答用として人気の高級メロンから、手頃な価格でいつものデザートにぴったりの品種まで、目的に合わせて選ぶことができます。
日本でよく食べられている、代表的なメロンを5種ピックアップしてご紹介します。
品種名 | 果肉の色 | 味の特徴 | 見た目 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
夕張メロン | 赤肉 | とろけるような甘みと ジューシーさ | 網目がやや浅め | 高級 |
マスクメロン (アールスメロン) | 緑肉 | 芳醇な香りと濃厚な甘み | 美しいネット模様 | 高級 |
タカミメロン | 緑肉 | さっぱりとした甘みと 食感の良さ | 均一なネット | 中価格帯 |
アンデスメロン | 緑肉 | バランスの取れた甘さと コスパの良さ | やや浅めのネット | 手頃 |
クインシーメロン | 赤肉 | 濃厚でコクのある甘み | 濃い赤みと強めのネット | 中価格帯 |
メロンの種類一覧!人気の品種や特徴、旬、選び方も紹介|macaroni
味の違い
夕張メロンやクインシーメロンは、赤肉系で糖度が高く、濃厚な味わいが特徴です。
一方、アンデスやタカミメロンは緑肉でさっぱりとした甘みがあります。
マスクメロンは芳醇な香りとともに、甘さが濃密です。
果肉の食感や舌ざわりもそれぞれ違いがあります。
夕張メロンはとろけるような柔らかさ、アンデスメロンはしっかりとした歯ごたえが特徴です。
見た目の違い
マスクメロンは美しい網目模様が魅力です。
夕張はやや浅め、アンデスは少し控えめの網目模様をしています。
クインシーは赤みの強い果肉で、切った時にインパクトがあるのが特徴です。
また、果皮の色や大きさも若干異なり、贈り物にするなら見た目にもこだわりたいところです。
価格の特徴
マスクメロンや夕張メロンは、贈答用としても重宝され、高価格帯の品種といえます。
反対に、アンデスメロンは手頃で家庭向きの価格です。
赤肉だから高級品!というわけでもありません。
とくに、クインシーメロンやタカミメロンは、価格と味のバランスが取れた人気品種でもあります。
地元の直売所などで入手できますので、旬の時期には産地の情報もチェックしてみてください。
用途に合わせたおすすめメロンの選び方

メロンは用途によって最適な品種が異なります。
どのようなシーンで使いたいかを考えて選ぶのがポイントです。
贈り物にしたいとき
贈答用なら、見た目も華やかなマスクメロンや夕張メロンがおすすめです。
ブランド力もあり、特別な場にもぴったりの品種です。
「ありがとう」や「おめでとう」の気持ちを込めて届けるなら、しっかりとした箱入りで見た目も豪華なものが喜ばれます。
いつものデザートに
普段食べるデザートとして、タカミメロンやアンデスメロンのように価格と味のバランスが良く、手軽に楽しめる品種がおすすめです。
冷蔵庫で冷やしてカットするだけで、お子さまのおやつにもぴったりなデザートになります。
スイーツに使いたいとき
スイーツとしてアレンジするなら、赤肉で色も華やかなクインシーメロンが見た目でも映えます。
ゼリーやパフェ、タルトのトッピングとしても映えるので、見た目の華やかさを重視したいときに最適です。
また、メロンをくり抜いて器として使う「メロンボウル」なども赤肉タイプだと写真映えします。
注目の新品種や最新トレンドもチェック!

メロン業界では、近年もさまざまな新品種が登場しています。
糖度や香りにこだわった品種開発が進み、ふるさと納税の返礼品としても人気です。
高糖度メロン
一般的に甘いと感じるメロンの糖度は平均で14度が目安となりますが、糖度16度以上の品種も開発されています。
味の評価も高く、スイーツ感覚で楽しめますので、珍しいメロンをお探しの方におすすめです。
高糖度メロンの中には、糖度の高さに加えて、香りの立ち方や果肉のとろけ具合まで研究されている品種もあります。
有名なブランドとしては「クインシーメロン」「イバラキング」「富良野メロン」などです。
このようなメロンは、農家さんのこだわりが詰まっている品種といえます。
富良野メロンの収穫(JAふらの/富良野市)|GREEN WEB
ブランド化が進む産地
近年では、地域名を冠したオリジナルメロンが見られるようになりました。
例えば「イバラキング(茨城)」や「ゴールデンパールメロン(島根)」など、ブランド名に地名が入っているため、産地がわかりやすいのが特徴です。
産地によって育て方や出荷時期も異なるため、「○○県産だから美味しい」というファンも増えています。
見た目の多様化
果肉の色だけでなく、外皮の模様や形もユニークなものが注目されています。
例えば、黄色い果皮の「ゴールデンテイストメロン」や、ラグビーボール型で白い果肉のカナリアメロンなどが注目されている品種です。
物珍しさもあり、見て楽しむフルーツとしても、人気が高まってきています。
参考:本県産メロンの販売戦略~「イバラキング」のブランド化に向けた取組~|農業いばらき
まとめ
メロンは分類や品種によって、味・見た目・価格帯に大きな違いがあります。
ネットの有無や果肉の色、ブランド名などに注目することで、自分にぴったりの一玉がきっと見つかります。
贈答用からご家庭で楽しむデザートまで、用途に合わせて選べば、メロンの魅力をもっと楽しめるはずです。
スーパーで手に取るとき、通販で選ぶとき、ちょっとした知識があるだけで選ぶ目が変わります。
今年の夏は、ぜひお気に入りのメロンで特別なひとときを過ごしてみてください。
冷たく冷やした一口で、夏の暑さを乗り切りましょう。