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独特な風味と食べやすい柔らかさが特徴のラム肉。
そんなラム肉には、筋肉を作るタンパク質や脂肪燃焼効果の高いカルニチンなど、さまざまな栄養が含まれているのが特徴です。
本記事では、ラム肉に含まれる栄養成分と、それらがもたらすさまざまな効果について解説します。
ラム肉にどのような栄養があるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ラム肉とは

ラム肉とは、生後1年未満の仔羊から得られる肉で、柔らかい食感とほのかな甘みが魅力です。
臭みが少なく食べやすいことから、幅広い層に親しまれています。
一方で、2歳以上の羊の肉は「マトン」と呼ばれ、コクのある濃厚な風味が特徴です。
また、ラム肉は部位ごとに異なる食感を楽しめるため、ソテーや煮込みなど、さまざまな調理方法で味わえます。
ラム肉に含まれている栄養

ラム肉には、さまざまな栄養が含まれています。
それぞれの栄養がもたらす効果について見ていきましょう。
カルニチン
カルニチンは、体内の脂肪を燃焼させるミトコンドリアに脂肪を運んでくれる成分です。
ラム肉100gあたり80mgのカルニチンが含まれており、豚肉や牛肉と比較しても突出しています。
そのため、ラム肉はダイエット中でも摂取しやすい食材といえるでしょう。
タンパク質
ラム肉は、筋肉や骨を維持するために欠かせないタンパク質を豊富に含んでいるのも特徴です。
とくに、もも肉は100gあたり約28.6gのタンパク質を含んでおり、これは良質なタンパク質を含むといわれている大豆よりも優れています。
また、タンパク質は運動後の筋肉修復や成長を補助するため、健康的に体を維持したい人にも最適です。
参考:ラム肉(羊肉)とは?これを読んだらラム肉の虜になる!レシピや栄養素、焼き方を紹介します!!
ビタミンB
ラム肉にはビタミンB1とビタミンB2が豊富に含まれています。
ビタミンB1は糖質の代謝に欠かせない栄養素です。
一方、ビタミンB2は脂質や糖質、タンパク質をエネルギーに変換するのに使われます。
これらのビタミンBが不足すると、肌荒れが起こったり、疲れやすくなったりするため、疲労が溜まっている方や美容に気を配っている方にラム肉はおすすめです。
ビタミンE
ビタミンEは、体を酸化から守る働きを持つ栄養素です。
普段の呼吸で発生する活性酸素は、体を守る役割がありますが、増えすぎると細胞を酸化させ、老化の原因になります。
そのため、ビタミンEが多く含まれるラム肉は生活習慣の予防にも効果的です。
鉄
ラム肉には、豚肉と牛肉の2倍以上になる100gあたり2mgの鉄分が含まれています。
鉄分をとると血行が良くなるため、冷えやむくみの改善につながるでしょう。
ほかにも、貧血や疲労の改善効果も期待できることから、鉄分が不足しがちな女性や、疲れが溜まっている方におすすめです。
亜鉛
ラム肉に含まれる亜鉛は、健康な皮膚や髪の毛に欠かせないミネラルです。
また、亜鉛には味覚を正常に保つ働きもあり、不足すると味覚障害を引き起こすことでも知られています。
日々の食事にラム肉を取り入れることで、効率よく亜鉛を摂取し、健康をサポートできるでしょう。
ラム肉が持つ効果

ラム肉に含まれる豊富な栄養には、さまざまな効果があります。
ラム肉を食べることで得られる効果について見ていきましょう。
ダイエット効果
ラム肉は、多く含有されているカルニチンによって体内の脂肪を効率よく燃焼させる働きがあるといわれています。
また、カロリーがほかの肉より控えめである点からも、ラム肉を多く食べても太りにくいとされています。
さらに、羊肉の脂肪はほかの肉よりも沸点が高く、体内で溶けにくいため、脂肪として吸収されにくい点も魅力です。
これらの効果により、ラム肉では脂肪分の過剰摂取を抑えつつ、満足感のある食事を行えます。
美容効果
ラム肉は、美容を意識する方に適した食材です。
豊富に含まれるタンパク質は、肌や髪、爪の健康を保つために欠かせません。
また、ビタミンBは体内時計を整え、質の高い睡眠をサポートします。
これにより、成長ホルモンの分泌が活発になり、アンチエイジング効果も期待できるでしょう。
健康効果
ラム肉には、健康維持に役立つ栄養も豊富に含まれています。
まず、ラム肉に多く含有されているビタミンB群には、糖質をエネルギーに変える効果があるため、日常的な活動のエネルギー補給に欠かせません。
また、筋肉の修復や維持に欠かせないタンパク質や、貧血予防に効果のある亜鉛も多く含まれています。
ラム肉はこれらの栄養素をバランスよく摂取できるため、健康維持を目指す方に最適です。
ラム肉のカロリーをほかの肉と比較

ラム肉のカロリーは、ほかの肉と比較して低めです。
牛肉は100gあたり259カロリー、鶏肉は204カロリーであるのに対し、ラム肉は198カロリーと最も低く抑えられています。
そのため、カロリーを気にする方や健康的に肉料理を楽しみたい方にとって、ラム肉は優れた選択肢となるでしょう。
また、低カロリーでありながらタンパク質や栄養素も豊富なため、栄養バランスを保ちながら食事を楽しめる点も魅力です。
出典:Lambassador
ラム肉のおすすめレシピ

ラム肉は、ソテーや煮込みなど、さまざまな調理法で楽しめるお肉です。
ラム肉を使ったおすすめレシピについて見ていきましょう。
ラム肉のガーリックペッパー炒め
ラム肉のガーリックペッパー炒めは、ラム肉の旨味を引き立てるにんにくと粗挽き胡椒がアクセントとなる一品です。
柔らかなラム肉に、炒めたたまねぎが絡み、濃厚な味わいを楽しめます。
材料※3人分
- ラム肉:200g
- たまねぎ:100g
- 薄力粉:大さじ2
- サラダ油:小さじ1
- 長ねぎ:30g
- 調味料
- 鶏ガラスープの素:大さじ1
- 砂糖:大さじ1/2
- 酒:大さじ2
- ごま油:小さじ1
- にんにくすりおろし:小さじ1/2
- 粗挽き胡椒:少々
作り方
- みじん切りにした長ねぎを器に入れる
- 器に調味料をすべて加えて混ぜ合わせる
- たまねぎを薄切りにする
- ラム肉を食べやすい大きさに切り、ビニール袋に入れて薄力粉をまぶす
- フライパンでたまねぎがしんなりするまで軽く炒める
- たまねぎが炒まったら、サラダ油とラム肉を空いたスペースに入れて炒める
- ラム肉が炒まったら、ラム肉の上に1〜2で作った葱塩だれを加える
- たまねぎとも合わせて、汁気がなくなるまで炒める
- 器に盛り付け、お好みで粗挽き胡椒をかけて完成
ラム肉のピーマン炒め
ラム肉のピーマン炒めは、ジューシーなラム肉とピーマンがマッチする一品です。
仕上げに粗びき黒こしょうやマスタードを加えることで、味わいにアクセントをつけられます。
材料※4人分
- ラム肉:400g
- ピーマン:5個
- 調味料A
- にんにくチューブ:小さじ2
- 生姜チューブ:小さじ2
- 塩・胡椒・酒:少々
- 調味料B
- オイスターソース:大さじ1
- 砂糖:小さじ4
- 鶏がらスープの素:小さじ2
- 醤油:小さじ2
- 油:適量
- マスタード:お好みで
- 粗びき黒こしょう:お好みで
作り方
- ラム肉に調味料Aを揉み込んでおく
- ピーマンを乱切りにする
- 調味料Bを混ぜておく
- ラム肉をフライパンで炒める
- ラム肉の色が変わってきたらピーマンを加える
- 全体に火が通ってきたら調味料Bを加えて強火でサッと炒める
- 器に盛り付け、お好みで粗びき黒こしょうとマスタードを加えたら完成
ラム肉の味噌煮込み
ラム肉の味噌煮込みは、味噌のコクとラム肉の旨味が合わさった一品です。
炒めたラム肉に、味噌を加えてまろやかな味わいを引き立てています。
材料※2人分
- ラム肉:4切れ
- 調味料
- 酒:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 醤油:大さじ1弱
- 油:小さじ1
- 塩・胡椒:少々
- 味噌:小さじ1
作り方
- 油を入れた小鍋に塩・胡椒をまぶして馴染ませたラム肉を入れて炒める
- 全体に油が回ったら、調味料を加えて弱火にする
- 蓋をして10分蒸す(途中で上下を返す)
- 蓋を開けて10分加熱する
- 煮汁が少なくなったら味噌を加えて絡めたら完成
まとめ
今回は、ラム肉に含まれる栄養成分について紹介しました。
ラム肉には、カルニチンやタンパク質、ビタミンB、鉄、亜鉛など、健康維持に欠かせない栄養素を豊富に含んでいます。
これらの栄養は、ダイエット効果や美容効果、さらには健康促進にも寄与するため、日々の献立に活用することで体調管理をサポートしてくれるでしょう。
調理方法も多彩で、炒め物や煮込み料理など、好みに合わせたメニューを楽しめます。
ぜひ、栄養豊富なラム肉を日常の食事に取り入れてみてください。