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ほっこり甘いかぼちゃ。料理はもちろんスイーツにも使われる、人気が高い野菜です。
ところでかぼちゃの旬を知っていますか?
人によって「かぼちゃは夏に採れるから夏が旬!」とも「冬至に食べるくらいだから冬が旬!」ともいいます。
今回はそんなかぼちゃの旬についてご紹介していきます。
かぼちゃの旬っていつごろ?
かぼちゃの旬は収穫時期とは違う
かぼちゃは戦国時代に日本に入ってきた、歴史の深い野菜です。甘くておいしいのはもちろんのこと育てやすいこともあって、全国的に栽培されています。
家庭菜園などでかぼちゃを育てたことがあるという人も多いでしょう。
スーパーには1年中並んでいるかぼちゃですが、旬の時期は秋から冬です。
かぼちゃを育てたことがある人ほど、かぼちゃの旬を聞いてびっくりするのでは。
なぜならかぼちゃが収穫できるのは真夏から初秋にかけての時期だからです。
普通野菜は採れたてが美味しいものですよね。
でもかぼちゃは収穫してすぐよりも、数カ月保管して追熟してからの方が美味しくなり、栄養価も増えるんです。
旬というのは自然のなかで育った食べ物がもっとも美味しく、栄養価が高い時期を指します。そのため、かぼちゃの旬は収穫してすぐの夏ではなく秋から冬とされています。
冬至の日にかぼちゃを食べる風習がありますよね。この風習は栄養価の高いかぼちゃを食べることで免疫力を高めるためとされています。それほど冬のかぼちゃは栄養価が高くなっています。
かぼちゃに含まれる栄養素は?
かぼちゃにはベータカロテン、ビタミンC、ビタミンEなどが含まれています。これらの栄養素は抗酸化作用があるとされ、アンチエイジングビタミンとも呼ばれています。
さらに身体の余分な塩分を排泄させてむくみを取るカリウムやスッキリお通じを叶えてくれる食物繊維も豊富です。
つまりかぼちゃには美容にいい栄養素がいっぱい含まれているということ。
またベータカロテンは粘膜や呼吸器系等の保護作用、視力維持にも効果があると知られています。
それだけでなく免疫力を高め、抗発ガン作用があるとされています。
つまり、秋冬に追熟して栄養価が高まったかぼちゃを食べることで風邪予防効果が期待できます。
美味しくて栄養価が高いかぼちゃを見分けるためには皮と軸の切り口を見ます。皮の表面がつやつやしているのがいいかぼちゃです。
たまに下の方が黄色かったり、オレンジ色だったりするかぼちゃがありますよね。
あの色むらは皮に日が当たっていなかったために起こります。この色むらは味に関係ありません。
むしろこの日焼けしていない部分は中身と同じ色といえるので、完熟の目安になるほどです。
色むらがあるかぼちゃの場合、オレンジ色が濃いものを選びましょう。
軸の切り口がしっかり乾燥していて、軸の周りが凹んでいるのもいいかぼちゃの証です。
カットかぼちゃを購入する時には中身が濃いオレンジ色をしている、種がぷっくりと膨らんでいるものを選ぶのがポイントです。
種が平らなものは少し収穫が早かった可能性があります。味わいがいいのはより完熟してから収穫したかぼちゃです。
かぼちゃの種類は主に3種類
かぼちゃの種類1 西洋かぼちゃ
日本にかぼちゃが入ってきたのは戦国時代と書きましたが、今日本で主に食べられているかぼちゃは明治時代に入ってきた西洋かぼちゃをルーツとしています。
西洋かぼちゃはほくほく、ほっこりとして甘みが強いのが特徴です。
その名の通り洋風のレシピに合う味わいのため、第二次世界大戦後に起こった洋食への食生活の変化を追い風に一気に広まったとされています。
寒さにも強く、日本各地で育てやすかったのも広まった一因です。
今ではハウス栽培もあわせて日本全国で育てられ、長い季節食べられるようになっています。
かぼちゃの種類2 東洋かぼちゃ
西洋かぼちゃが台頭するまではかぼちゃといえば東洋かぼちゃ、日本かぼちゃが主でした。
西洋かぼちゃに比べて甘みは薄いものの味わい深く、ねっとりとした食感が特徴です。
水分量が多いので煮物に向いています。
見た目は西洋かぼちゃより東洋かぼちゃの方がごつごつして溝やしわがはっきりとしています。
かぼちゃの種類3 ペポカボチャ
かぼちゃといえばハロウィーンというイメージがありますよね。ハロウィーンにはジャックオランタンという黄色いかぼちゃを使ったお化けの顔を作ります。
あの黄色いかぼちゃは西洋かぼちゃでしょうか、東洋かぼちゃでしょうか。
答えはどちらでもありません。ジャックオランタンを作るためのかぼちゃはペポカボチャといいます。
れっきとしたかぼちゃの仲間ではありますが、多くが園芸品種で食べてもあまりおいしくありません。
ちなみにそうめんかぼちゃ(金糸瓜)やズッキーニもペポカボチャの仲間です。
こちらはペポカボチャの一種でも美味しく食べられます。
ただし、東洋かぼちゃや西洋かぼちゃと違い追熟して味が良くなる、栄養価が高くなるということはありません。
ズッキーニやそうめんかぼちゃは新鮮なうちに食べるのがおすすめです。
国内かぼちゃの一大生産地は北海道
かぼちゃは北から南まで広く育てられている
かぼちゃは育てやすい野菜なので日本全国で育てられています。
一大生産地は北海道。
日本で生産されているかぼちゃのうちおおよそ6割は北海道で生産されています。
次点で鹿児島、茨城と続きます。
まさに北から南まで広く育てられていることがわかります。
おいしいかぼちゃの生産地の共通点は盆地で朝晩の寒暖差が激しいということ。
寒暖差によってかぼちゃがより美味しくなるんですね。
かぼちゃの美味しい食べ方 和食から洋食、おやつまでオールラウンダーな野菜
かぼちゃの煮物
かぼちゃの煮物は定番で、しかもみんなが大好き。
鍋やフライパンに大きめの一口大に切ったかぼちゃ大1/4を並べて、水200㏄、しょうゆ・酒・砂糖・みりん各大匙2を入れます。
落し蓋をして中火にかけ、煮汁が湧いてから10分~15分程度煮れば完成!
少し大きめにかぼちゃを切るとよりほくほくした味わいになります。
もっと簡単に作りたいという人にはレンジ調理もおすすめ。
かぼちゃ大1/8を一口大に切り、レンジ可能な容器に並べます。
水大匙4、しょうゆ大匙1/2、砂糖・みりん各小匙2を混ぜたものを掛け、ふんわりラップをしてレンジで6分程度チンするだけでしっとりおいしいかぼちゃの煮物に。
かぼちゃのサラダ
洋食の味わいが合うのもかぼちゃの魅力。
かぼちゃを蒸すかレンジでチンをして柔らかくしてつぶし、マヨネーズと塩コショウで和えるだけで立派な一品になります。塩もみした玉ねぎやキュウリを一緒に混ぜれば食感アップ。
レーズンやサワークリーム、ナッツと合わせればおもてなしにもぴったりのゴージャスなサラダになります。
かぼちゃのクッキー
栄養たっぷりのかぼちゃを使ったクッキーはダイエット中のおやつにもぴったりです。
加熱して柔らかくしたかぼちゃ大1/8を裏ごしします。
別の容器に室温に戻した無塩バター60gと砂糖40gを入れてすり混ぜ、滑らかなクリーム状にします。溶き卵1/3個分、裏ごししたかぼちゃを加え、さらによく混ぜ合わせます。
薄力粉120gをふるい入れ、ゴムべらなどで粉っぽさがなくなるまで混ぜたのち、棒状にまとめて1時間ほど冷蔵庫で休ませます。
5㎜程度の厚さに切り、170度に予熱したオーブンで15分程度焼けば出来上がりです。
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