目次
冷蔵庫で保存したほうれん草は、すぐに葉がしおれて傷みが早くなります。
食卓に彩りをプラスしてくれますが、使いづらいと感じることもあるでしょう。
ほうれん草は乾燥に弱いため、保存方法には工夫が必要です。
ほうれん草をゆでてから冷凍すると栄養価が保たれるうえに、長期保存が可能になります。
この記事では、健康のためにも食べたいほうれん草の保存方法や新鮮野菜の選び方をご紹介します。
冷蔵保存
ほうれん草は乾燥を防いで上手に保存しましょう。
生のままの冷蔵方法とゆでてから冷蔵する方法に分けて説明します。
保存期間の目安は以下の通りですが、冷蔵庫の開け閉めにより環境が変わるため、早めに食べるようにしてください。
冷蔵の保存期間は以下の通りです。
- 生のまま冷蔵:約3日~1週間
- ゆでてから冷蔵:約2~3日
生のまま冷蔵
冷蔵保存するには水分と乾燥対策が大切です。
流通の過程でほうれん草の水分が不足しているため、根元を水につけておくとよいでしょう。
水につける時間が長いと栄養素が流出するため、つけておく時間は5〜10分にとどめてください。
また、ほうれん草は収穫後も呼吸を続け、水分が多く蒸発するため湿気に注意が必要です。
乾いたキッチンペーパーで根元をくるみ、ほうれん草を入れたビニール袋の口をゆるく締めると湿気対策になります。
寝かせて保存するとほうれん草からエチレンガスが放出され傷みが早まります。
傷みが早くならないように収穫時と同じようにほうれん草を立たせた状態で保存しましょう。
保存方法
- 根元の土を落とし、流水でしっかり洗う。
- 根元に5〜10分水分を吸収させる。
- 新聞紙やキッチンペーパーでくるみ、口をしめすぎないようにポリ袋に入れ、立てて保存する。
ゆでてから冷蔵
ほうれん草をゆでるとえぐみの原因となる「シュウ酸」が除去できます。
しかし、ゆでてから冷蔵すると、保存期間が短くなるため注意が必要です。
保存方法
- 根元の土を落とし、流水でしっかり洗う。
- 沸騰したお湯で30〜40秒ほどさっとゆでて水気をしぼる。
- 食べやすい大きさに切り、保存容器に入れる。
切ったほうれん草は容器内に立てて入れると水分が溜まりにくくなり、おいしさがキープできます。
冷凍保存
ほうれん草を冷凍すると長期保存が可能です。
ここでは、生のまま冷凍する方法とゆでてから冷凍する方法を解説します。
冷凍の保存期間は以下の通りです。
- 生のまま冷凍:約3~4週間
- ゆでてから冷凍:約4週間
生のまま冷凍
生のまま冷凍したほうれん草は、冷蔵した時と同じように使用します。
冷凍時には下処理が不要ですが、調理時に使いづらくなる一面もあります。
保存用袋に入れて冷凍保存すると、庫内で他の容器や食材にあたり粉々になりやすいです。
この場合は、使う分だけ保存用袋に入れるか、衝撃を受けにくい保存容器を使用した方がよいでしょう。
また、えぐみの元となるほうれん草に含まれる「シュウ酸」は摂り過ぎると結石になるおそれがあり、アク抜きが必要です。
アクやえぐみの対策には、凍ったまま沸騰したお湯に入れて30秒ほど下ゆでしてください。
保存方法
- 根元の土を落とし、流水でしっかり洗う。
- 根元に5〜10分水分を吸収させる。
- 切って保存用袋や保存容器に入れて冷凍する。
ゆでてから冷凍
ゆでてから冷凍するとほうれん草に含まれる酵素の働きが止まり、栄養素がそのまま残りやすくなります。
ほうれん草を切ってからゆでると栄養素が失われるため、根元を切らずに長いままさっとゆでてください。
ゆでたものをフードプロセッサーでペースト状にして冷凍保存すると離乳食などにも使えます。
ペースト状にすると傷みやすいため、早めに食べるようにしましょう。
保存方法
- 根元の土を落とし、流水でしっかり洗う。
- 沸騰したお湯で30〜40秒程度かためにゆでる。
- 水気を絞って食べやすい大きさに切り、ラップにくるむか保存袋に入れる。
ゆでる時に塩を加え、ゆであがったら氷水で冷やすときれいな色味になります。
金属トレーを使用すると急速冷凍が可能となり、食品の鮮度が保てます。
調理をする場合は、凍ったまま鍋やフライパンに入れて使用しましょう。
ほうれん草は自然解凍よりも電子レンジで加熱した方がビタミンCが多く残ります。
自然解凍をしたい場合は前日に冷蔵庫に入れてください。
ほうれん草は常温保存に不向き
ほうれん草を常温保存すると1〜2日程度しか日持ちしません。
常温保存のポイントは乾燥防止。
コツをおさえた保存方法をみていきましょう。
保存方法
- 根元の土を落とし、流水でしっかり洗う。
- 根元に5〜10分水分を吸収させる。
- 湿らせたキッチンペーパーを根元に巻き付け、ビニール袋に入れるか新聞紙にくるみ、立てて保存。
湿らせたキッチンペーパーは根元のみに使用してください。葉に水分がつくと傷みが早まります。
ほうれん草を乾物にする方法もあります。
根を上にして風通しの良いところに吊り下げるか、干しかごを使用します。
2〜3日ほど干してからビンや保存袋に入れておくと1ヵ月保存が可能です。
ほうれん草の選び方
ほうれん草は11月から2月が旬の冬野菜です。
栽培方法も普及し、年間を通じてスーパーで流通しています。
上手に保存するために、新鮮なほうれん草を選びましょう。
新鮮なほうれん草を見分けるコツ
美味しいほうれん草の見分け方をご紹介します。
- 色が濃く、葉に厚みがあるもの
- 葉の先端までハリがあるもの
- 葉の中央にある葉脈が左右対称のもの。
- 根元のピンク色が濃いもの
- 茎が太くしっかりしたもの
ほうれん草は傷むと葉が黄色っぽく変色し、葉の先からしおれてきます。
葉脈が左右対称になっているものは生育状況が良いものです。
栄養価が高く、甘みがあるほうれん草を選ぶには、根元のピンク色が濃いものが良いでしょう。
また、茎が太くしっかりしたものは根から栄養が十分にある証拠ですが、太すぎるとアクが強い場合もあり注意が必要です。
ほうれん草の種類
ほうれん草の種類は多く、品種を選べば通年、家庭菜園で栽培を行えます。
主なものを3つご紹介します。
- サラダほうれん草
- 赤茎ほうれん草
- ちぢみほうれん草
生食用に品種改良されたものはアクが少なく、茎も細いためサラダに使えて便利です。
茎が赤紫色をしたものはサラダの色どりに用いられることが多く、ベビーリーフとも呼ばれています。
寒い環境で栽培されたちぢみほうれん草は、葉が凍らないように糖分を蓄えるため甘みがあり、アクがないため下ゆで不要です。
ほうれん草のレシピ
ほうれん草を使った簡単レシピをご紹介します。
ほうれん草のポン酢和え
和えるだけの簡単レシピは副菜にもピッタリ。
材料
- ゆでたほうれん草
- ポン酢
- かつおぶし
作り方
- ゆでたほうれん草は水気を切り絞る。
- 切ったほうれん草をポン酢で和える。
- お皿に盛り付け、かつおぶしをかける。
ポン酢にすりおろしたショウガを加えると風味豊かに。
また、ポン酢にマヨネーズを加えると違った味わいになります。
ほうれん草とツナのソテー
彩りのあるソテーはお弁当にも便利です。
材料
- ほうれん草 生のままでもゆでたものでも可。
- ツナ缶 1缶
- バター 10g
- しょうゆ 小さじ1
作り方
- バターを入れたフライパンでほうれん草を炒める。
- 油を切ったツナを入れる。
- しょうゆをからめて完成。
お好みでコーンを入れると彩りもあざやか。
「バター・しょうゆ」を「ごま油・オイスターソース」に変えると中華風に楽しめます。
ほうれん草のキッシュ
炒めて混ぜて焼くだけで豪華な一品に。
材料
- ほうれん草 生のままでもゆでたものでも可。
- 玉ねぎ 1/4程度
- ベーコン 100g
- 生クリーム 100ml
- 卵 2個
- 冷凍パイシート 2枚
- オリーブオイル
- 塩コショウ
作り方
- オリーブオイルを入れたフライパンで玉ねぎ、ほうれん草、ベーコンの順に炒めて塩コ
ショウをふる。 - 溶いた卵液の中に生クリームと炒めた1を入れて混ぜる。
- パッケージの表示通りに解凍したパイシートを耐熱容器に敷き、フォークで数か所さす。
- パイシートに2の具材を流し込み、ピザ用チーズを上に乗せる。
- 180℃に温めたオーブンで表面に焼き色がつくまで20〜30分程度焼く。
(機種により加熱時間は調整必要)
生クリームの代わりに牛乳や豆乳を使用するとあっさり味のキッシュが作れます。
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