鶏肉の部位まとめ!定番から希少部位まで22種の特徴を一挙紹介

鶏肉の部位まとめ!定番から希少部位まで22種の特徴を一挙紹介

さまざまな料理に使われる人気の食材、鶏肉。

食卓に欠かせない食材ですが、部位によってどのように味や食感が異なるのでしょうか。

この記事では、鶏肉の定番部位から希少部位まで22種類の特徴を紹介します。

各部位の特徴を理解することで、鶏肉料理のバリエーションが広がるでしょう。

また、部位ごとのカロリーやタンパク質量もまとめていますので、健康管理やダイエットにも役立ててください。

本記事では、鶏肉を美味しく解凍する方法や、やってはいけない解凍方法について紹介します。ほかにも、解凍した鶏肉の賞味期限や、臭いが発生する原因についても解説しているので、ぜひ鶏肉を解凍する際に活用してみてください。

鶏肉の部位

鶏肉の部位

鶏はほとんどの部位を食べられるといわれていますが、まずは「肉」の部分にあたる部位の特徴や調理のポイントを紹介します。

むね

むね肉は、鶏の胸部位にあたり、脂肪が少なく、淡泊な味わいが特徴です。

しっとりとした食感を楽しむためには、低温でじっくり火を通すのがポイントです。

焼き鳥や唐揚げ、蒸し鶏にするとおいしく食べられます。

もも

もも肉は、脚の付け根から先にかけての部位にあたり、適度な脂肪があり、ジューシーでコクのある味わいが特徴です。

焼く、煮る、揚げるなど、幅広い調理方法に適しているため、もも肉はさまざまな料理の食材として活躍します。

ささみ

ささみはむね肉に近い部位で、胸骨に沿って付いている小胸筋の肉にあたります。

笹の葉に似ていることから「ささみ」と呼ばれるようになりました。

むね肉と同様に脂肪が少なく、あっさりとした味わいが特徴です。

やわらかい肉質なので、加熱しすぎずさっとゆでる程度にとどめてください。

ささみはサラダやあえ物にぴったりの食材です。

皮は、文字通り皮膚にあたります。

脂がたっぷり含まれており、カリカリに焼いたり、揚げたりすると絶品です。

焼き鳥や唐揚げ、煮物料理の具材としてぴったりですが、高カロリーなため、食べ過ぎには注意してください。

せせり

せせりは、首周りの肉を指します。

噛むたびにうま味があふれ出す、濃厚な味わいが特徴です。

運動量が多く筋肉質な部位なので、弾力があり、プリプリとした食感が楽しめます。

なかなか見かけない部位ですが、調理法を選ばずアレンジがしやすい万能食材です。

シンプルに塩焼きにするだけでも十分おいしくいただけます。

ふりそで

ふりそでは肩部位の肉で、一羽の鶏からほんの少量しか取れない希少部位で、やわらかな食感の中にも弾力が感じられます。

もも肉とむね肉の中間のような味わいで、ほどよく脂がのっていながらもさっぱりとしています。

食感を生かしたソテーやグリル、唐揚げでもおいしく調理できますが、煮込み料理にするのもおすすめです。

ソリレス

ソリレスは、ももの付け根の小さな部位です。

もも肉の味わいですが、もも肉の中でも筋肉量が多い部分なので、しっかりとした弾力と歯ごたえがあります。

フランス語で「愚か者はコレを残す」という意味を持ち、少量しか取れないため希少な部位です。

シンプルな焼き鳥でうま味を味わいましょう。

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鶏肉の骨付き部位

鶏肉の骨付き部位

骨付き肉は、骨の髄液に含まれるうま味成分が肉にしみ出すことにより、より一層おいしく感じられる部位です。

ここでは、骨付き肉の部位について紹介します。

手羽先

手羽先は、羽の先端の部位です。

コラーゲンや脂質が豊富でうま味たっぷり、肉と皮両方の食感を楽しめます。

煮物や唐揚げとして人気です。

手羽元

手羽元は、胸と羽をつなぐ付け根の部位です。

チューリップの形に似ているため「チューリップ肉」と呼ばれることもあります。

骨にたっぷりと肉が付いており、脂肪は控えめながらもジューシーな味わいが特徴です。

とくに煮込み料理に向いており、うま味がスープに溶け出して濃厚な味わいが楽しめます。

手羽中

手羽中は、手羽先と手羽元の中間の部位です。

引き締まった肉質で、うま味が凝縮されています。

調理のしやすさでいうと、縦に半分にした「手羽中ハーフ」は火が通りやすく、食べやすいです。

焼き鳥や揚げ物のほか、煮物としてもおいしく調理できます。

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鶏の内臓・骨・その他の部位

鶏の内臓・骨・その他の部位

鶏には、いわゆる「肉」と呼ばれる部分のほかにも、食べられる部位がたくさんあります。

ここでは、内臓や骨などの部位を見ていきましょう。

ハツ

ハツは心臓のことです。

コリコリとした食感と歯ごたえが特徴のハツ。

血抜きをするとクセがなく、焼き鳥や炒め物に適しています。

居酒屋メニューとしても定番で、お酒との相性もぴったりです。

ハツモト

ハツモトは、心臓の根本にある大動脈で、希少な部位です。

弾力があり、脂のうま味が感じられます。

焼き鳥通の人に人気の串焼きは、コリコリとした食感とジューシーな味わいが楽しめるでしょう。

レバー

レバーは肝臓のことです。

独特の舌触りと風味があり、鉄分やミネラルが豊富に含まれています。

焼き鳥やパテにして食べるのがおすすめの部位です。

好みがわかれるレバーですが、流水や牛乳を使って血抜きすることでくさみが軽減し、食べやすくなります。

香味野菜と一緒に炒めることで、さらにおいしく食べられるでしょう。

テール(ぼんじり)

テール(ぼんじり)は、尾骨の周りにある部分を指します。

脂肪が多く、噛むほどにうま味が口の中に広がるので、焼き鳥やグリルに最適です。

お店によっては、希少部位として提供されています。

ヤゲン軟骨

ヤゲン軟骨は、胸骨の先端部分のやわらかい骨です。

焼き鳥や串焼き、炒め物にすると、コリコリとした食感が楽しめます。

肉が付いたまま調理されることが多いので、肉とナンコツの食感を同時に味わうことができる部位です。

ヒザ軟骨

ヒザ軟骨は、膝関節部分の軟骨です。

ヤゲン軟骨より硬めで、ゴリゴリとした食感が楽しめます。

唐揚げや串焼きなどが定番料理です。

砂肝

砂肝は、鳥類特有の部位で、胃の一部を指します。

歯ごたえのある食感で、内臓の中でもクセがなく食べやすい部位です。

焼き鳥や炒め物、煮込み料理に適していますが、火が通りにくい部分なので家庭で調理する際には注意しましょう。

しょうがやにんにくと一緒に調理すると食べやすくなります。

ハラミ

鶏のハラミは、横隔膜の部分を指します。

牛や豚のハラミとは異なり、筋肉質ゆえのコリコリとした独特の食感が特徴です。

独特のうま味が詰まっており、焼いたり炒めたりして味わうといいでしょう。

食道

食道は、さえずりとも呼ばれます。

周りに脂が付いているため、うま味を感じられる部位です。

食感はナンコツに似てコリコリとしており、焼いて食べることで、独特の食感を楽しめます。

鶏足(もみじ)

鶏足は、その形状から「もみじ」とも呼ばれており、あまり見かけることのない部位です。

主にスープのだしとして利用されています。

鶏ガラ

鶏ガラは、鶏の骨の部分です。

うま味が詰まっており、スープの出汁として使われています。

ラーメンや鍋料理のベースとして欠かせない存在です。

タマミチ・キンカン

タマミチは卵管部分で、キンカンは未成熟の卵を指します。

タマミチは淡泊な味わいで、キンカンは一般的な卵の黄身より濃厚です。

成熟した雌の鶏からしか取れない希少部位で、串焼きや煮物などに使われます。

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鶏肉の部位ごとのカロリー・タンパク質

鶏肉の部位ごとのカロリー・タンパク質

同じ鶏でも、部位によって栄養価は異なります。

ここでは、体づくりに欠かせない指標として、カロリーとタンパク質量を紹介するので参考にしてください。

部位カロリー
(100gあたり)
タンパク質
(100gあたり)
むね105kcal23.3g
もも113kcal19g
ささみ98kcal23.9g

(むね)
466kcal9.4g

(もも)
474kcal6.6g
手羽先
(皮つき)
207kcal17.4g
手羽元
(皮つき)
175kcal18.2g
ハツ186kcal14.5g
レバー100kcal18.9g
砂肝86kcal18.3g
ナンコツ
(むね肉)
54kcal12.5g

参照:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

100gあたりで比較すると、むね肉やささみにタンパク質が多く含まれていることがわかります。

そのため、タンパク質をより多く摂取したい人は、むね肉やささみを使うといいでしょう。

また、皮は高カロリーなので、ダイエット中の方はカロリーの低いむね肉を使用する場合でも皮を取り除いて調理するのがおすすめです。

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まとめ

鶏肉には、よく見かける定番部位から、見たことや聞いたことのない希少部位まで、それぞれに特徴と楽しみ方があります。

部位によってカロリーやタンパク質も異なるため、目的に応じて選ぶことが重要です。

各部位の特徴を理解し、調理法を工夫することで、より一層おいしい鶏肉料理を味わえるでしょう。

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