目次
低脂質かつ高タンパクな食材として、美容や健康意識の高い方に人気の鶏肉は、解凍方法によって美味しさや食感が異なります。
NGな解凍方法をすると、せっかくの旨味成分が失われてしまうかもしれません。
本記事では、鶏肉を美味しく解凍する方法や、やってはいけない解凍方法について紹介します。
ほかにも、解凍した鶏肉の賞味期限や、臭いが発生する原因についても解説しているので、ぜひ鶏肉を解凍する際に活用してみてください。
鶏肉のおすすめ解凍方法4つ
鶏肉の解凍におすすめの方法は4つあります。
方法によって、解凍後の美味しさや解凍にかかる時間などの特徴が異なるので、自分に合った適切な解凍方法を探してみましょう。
冷蔵庫で解凍
冷蔵庫で自然解凍させる方法です。
鶏肉を使用する前に冷蔵庫に移動させて、放置するだけで解凍できます。
解凍時間は鶏肉の大きさによっても異なりますが、1枚あたり8〜10時間程度です。
時間を使って解凍することで、鶏肉の旨み成分を失わずに解凍できます。
解凍に時間はかかりますが、放置で解凍できるため、手間をかけたくない方に最適です。
流水で解凍
美味しさを保ちながらも素早く解凍したい場合は、流水解凍を試してみましょう。
流水解凍は、ボウルに入れた鶏肉に水道水を流して解凍する方法です。
このとき、鶏肉に直接水が接触しないように、袋に入れた状態にしておきます。
解凍にかかる時間は鶏肉一枚で10~15分程度です。
冷蔵庫よりも短時間で解凍できるので、調理する時間に合わせて解凍できます。
また、流水解凍する際は、常に水を出しておくことが重要です。
止水で浸けておくと、周りの水が徐々に冷たくなっていき、熱の伝わり方に影響を与えます。
そのため、素早く解凍するには、ぬるさが一定の水と接触させておかなければいけません。
氷水で解凍
美味しさ重視で解凍したい場合は、氷水での解凍を検討しましょう。
氷水解凍は、鶏肉を氷水につけて解凍する方法です。
氷水なら解凍時に温度差が小さいため、旨み成分が出づらく解凍後も美味しくいただけます。
浮力で浮いてくる場合は、台所にある器具などで重しをするとよいでしょう。
解凍時間は、鶏肉一枚で1~2時間程度です。
決して手軽とはいえない解凍方法ですが、その労力に見合う美味しさが期待できるでしょう。
電子レンジで解凍
素早く解凍したい場合は、電子レンジを活用しましょう。
解凍時間は100gであれば150Wで3〜5分、200Wであれば2分程度の時間で解凍ができます。
500Wや600Wであれば、20秒ごとに裏返し、様子を見ながら解凍しましょう。
サイズによって適切な時間や消費電力は異なる点には注意が必要です。
しかし、消費電力が高いと早く解凍できる一方で、旨み成分が流出しやすくなります。
そのため、電子レンジで解凍する際も低い消費電力で、じっくりと解凍することを心がけましょう。
鶏肉を美味しく解凍する方法
鶏肉は解凍方法によって味や食感に直接影響を与えるため、美味しさを重視するならこだわる必要があります。
少しでも美味しい鶏肉を食べるために、鶏肉を解凍する際のコツについて確認していきましょう。
時間をかけて解凍する
鶏肉は、なるべく時間をかけて解凍することが重要です。
解凍に時間をかけることで、肉の質を急速解凍よりも保持できます。
急な温度変化による解凍は、肉の組織を変性させ、せっかくの旨味成分が失われる恐れがあります。
また、高温で放置されることで、菌の繁殖を促進してしまう危険性もあるため、安全面からも低温度で滑らかに解凍することを意識しましょう。
半解凍にする
鶏肉はすべて解凍してしまうと、肉の内部から分離して放出される液体であるドリップが大量に流出してしまうので、半解凍を目安にしましょう。
ドリップが流出すると、旨み成分やタンパク質、ビタミンといったさまざまな栄養素が失われてしまいます。
また、半解凍にすることで包丁が入りやすくなるため、調理もしやすくなるでしょう。
解凍時はこまめに弾力を確かめながら、適切な具合になったら調理に使用することが重要です。
解凍時に出たドリップを拭き取る
解凍時に流出してしまったドリップは、丁寧に拭き取りましょう。
ドリップが付着したままになっていると、出来上がりが水っぽくなってしまったり、嫌な臭みの原因となったりします。
拭き取りを行う際は、ペーパータオルを使用して、ドリップを染み込ませるように優しく行いましょう。
鶏肉でNGの解凍方法2つ
鶏肉は解凍方法を間違うと、調理した際に美味しさや食感が損なわれてしまう可能性があります。
ほかにも、菌が繁殖して体調を崩してしまう場合もあるので、NGな解凍方法について確認していきましょう。
常温で解凍
鶏肉は常温での解凍は避けるようにしましょう。
常温で冷凍鶏肉を放置していると、周りとの温度差で素早く解凍が可能です。
しかし、長時間温度差の激しい環境に置いておくことで、鶏肉の旨み成分が詰まったドリップが流出してしまったり、菌が繁殖してしまったりする危険性があります。
とくに、日の当たる場所で解凍していると、温度が高くなりすぎてしまい、劣化を早めてしまうでしょう。
美味しさの面だけでなく、安全性の面からも常温での解凍は行わないようにしましょう。
お湯で解凍
常温での解凍と同じく、お湯での解凍も向いていません。
お湯の場合も鶏肉との温度差によって、ドリップが多く流出してしまうでしょう。
また、鶏肉の外側だけが解凍されて、中は凍ったままといった解凍のムラができてしまう可能性もあります。
美味しく解凍したいのであれば、お湯で解凍するのではなく、水道水をそのまま流水しながらじっくりと解凍するようにしましょう。
解凍した鶏肉はどれくらい日持ちする?
解凍した鶏肉は、その日のうちにすべて消費するようにしましょう。
鶏肉は解凍から24時間以上経過すると、衛生面で問題が発生する可能性があります。
消費期限を過ぎた鶏肉を食べてしまうと、下痢や嘔吐といった食中毒の症状が現れるかもしれません。
とくに、不快な臭いがしていたり、色がくすんでいたりする場合は、劣化が進んでいる証拠です。
そのため、少しでも違和感を覚えたら、口にせず破棄するようにしましょう。
もし、24時間以内に食べきれない場合は、加熱調理することで2〜3日間は日持ちするため、どうしてもという場合は一度火を通してから保存することが大切です。
解凍した鶏肉を再冷凍してもいい?
解凍した鶏肉は再冷凍しないようにしましょう。
再冷凍してしまうと、鶏肉の旨みが放出されてしまうだけでなく、食感もパサつきが顕著に現れます。
また、菌も繁殖しやすくなるので、食中毒の危険性も高まるでしょう。
さらに、冷凍中に水分が蒸発して乾燥してしまう冷凍焼けの原因にもなります。
そのため、解凍した鶏肉は再冷凍せず、その日のうちに消費しましょう。
解凍した鶏肉が臭いのはなぜ?
解凍した鶏肉が臭う場合は、冷凍焼けが原因として考えられます。
冷凍焼けすると、乾燥してパサパサするだけでなく、不快な臭いが発生するかもしれません。
冷凍焼けは食品が空気に触れることで発生しやすくなるため、保存袋やラップで包み、真空状態を保つことが重要です。
冷凍焼けした箇所は腐っているわけではありませんが、品質は落ちているので、調理する前に切り落としてなるべく使用しないようにしましょう。
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