すいかのカロリーは低い?糖質や栄養素、1日の適量も紹介

すいかのカロリーは低い?糖質や栄養素、1日の適量も紹介

よく冷やしたすいかは、暑い夏には欠かせない果物です。

最盛期には、糖度が高く、甘いすいかがたくさん出回りますが、カロリーはどのくらいあるのでしょうか。

この記事では、すいかのカロリーと糖質について詳しく解説し、すいかに含まれる栄養素や1日の適量も紹介します。

夏の風物詩といわれるスイカは、美味しいだけでなくダイエット効果や美容効果がある食材といわれています。今回は、スイカの「嬉しい栄養素」「美味しい選び方や食べ方」「保存方法」について詳しく紹介していきます。

すいかのカロリーと糖質を他の果物と比較

すいかのカロリーと糖質を他の果物と比較

すいかのカロリーは、可食部100g当たり41kcalです。

可食部とは、すいかの種と皮を除いた部分です。約5kgのすいかを1/8にカットし、さらに食べやすく1/4にカットした1切れが約100gです。

下表に、すいかのカロリーと糖質を、他の果物と比較して示します。

なお本記事では、食品の栄養価を「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より引用しています。

果物の種類可食部100g当たりの含有量
カロリー(kcal)糖質(g)
いちご317.1
すいか419.2
メロン459.9
みかん4911.0
キウイフルーツ5110.8
りんご(皮つき)5614.3
バナナ9321.4

すいかは、果物の中では比較的カロリーが低く、糖質が少ないといえます。

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すいかに含まれる栄養素と機能性成分

すいかに含まれる栄養素と機能性成分

すいかはカロリーの低い果物ですが、糖質の他にも多くの栄養素が含まれています。

この章では、すいかに含まれる栄養素と機能性成分を紹介します。

すいかに含まれる糖質以外の主な栄養素

すいか100g当たりに含まれる、糖質以外の主な栄養素を下表にまとめます。

すいかに含まれる
主な栄養素
可食部100g当たり
含有量
詳細
β-カロテン830μgカロテノイドの一種で、体内でビタミンAに変わる。
ビタミンAには、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがある。
抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素の影響を抑える。
ビタミンC10mg皮膚や血管を構成するコラーゲンの生成に必須の成分で、毛細血管を正常に保つ。
抗酸化作用があり、生活習慣病の予防、美肌効果などが期待できる。
カリウム120mg細胞内の浸透圧を正常に保つ働きがあり、体内のナトリウムの排出を促す。
むくみ改善、高血圧予防などの効果が期待できる。
マグネシウム11mgカルシウムとともに骨や歯を形成する。筋肉の収縮や、体温・血圧の調整に関わる。
不足すると骨の形成に影響が出るほか、筋肉のけいれんをまねくことがある。
カルシウム4mg骨や歯を形成し、筋肉の収縮にも関わる。
不足すると、骨粗しょう症、高血圧、動脈硬化をまねくことがある。
食物繊維0.3g体内で消化されない難消化性成分。
便秘改善、血糖値の上昇を抑える、コレステロールの排出を促すなどの働きがある。

すいかに含まれる食物繊維は、それほど多くありません。

100g当たりで比較すると、キウイフルーツは2.6g、りんご(皮つき)は1.9g、バナナは1.1gの食物繊維を含みます。

すいかに含まれる機能性成分

機能性成分とは、生命活動に必要な栄養素ではないものの、健康維持に寄与する効果が期待される成分のことです。

ここでは、すいかに含まれる「リコピン」と「シトルリン」について解説します。

リコピン

リコピンとは、すいかの赤い色素で、カロテノイドの一種です。

カロテノイドは、動植物に存在する赤色や黄色の色素で、カロテン類とキサントフィル類に大別されます。

カロテン類には、リコピンやβ-カロテンがあります。β-カロテンと違い、リコピンは体内でビタミンAに変換されないため、栄養素には分類されません。

リコピンは抗酸化作用が強く、体内での活性酸素の影響を抑えます。この作用により、生活習慣病の予防や美肌効果などが期待できます。

すいかには、生のトマトの約1.4倍のリコピンが含まれるといわれています。

シトルリン

シトルリンは、ウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸の一種で、すいかにはとくに多く含まれます。

シトルリンはたんぱく質を構成しないアミノ酸です。血流改善、疲労回復、肌の保湿などに効果があり、「スーパーアミノ酸」ともいわれています。

ヒトの血管では、一酸化窒素いっさんかちっそという物質が産生されています。一酸化窒素には血管の筋肉を緩める働きがあり、これにより血管を拡張させ、血行を促進します。

シトルリンには、一酸化窒素の産生を促す作用があるため、血管をしなやかに保ち、血流を改善させるのです。

シトルリンは、果肉よりも果皮に多く含まれます。

すいかに含まれるシトルリンも皮に多いため、表面の硬い部分を取り除き、炒め物などに利用するとよいでしょう。

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すいかはダイエットに向く果物

すいかはダイエットに向く果物

すいかはダイエットに向く果物です。

この章では、すいかがダイエットに向く理由を解説します。

カロリーや糖質が少ない

すいかは、果物のなかでも比較的カロリーが低く、糖質が少ないため、ダイエットに効果的です。

お腹がすいたときの間食としてすいかを選ぶと、摂取カロリーや糖質を抑えられます。

ただし、すいかだけを食べるようなカロリー制限は避けるようにしましょう。

ダイエット中は、バランスのよい食事と適度な運動を取り入れることが大切です。

水分が多く満腹感を得られる

すいかは水分が多く、満腹感が得られやすい果物です。

すいかは、重量の約90%が水分です。

水分の多い食材は少量でも満足しやすいので、ダイエットに役立ちます。

むくみを解消できる

すいかに含まれるカリウムとシトルリンの作用により、むくみが解消されます。

塩分(ナトリウム)を摂りすぎると、ナトリウム濃度を薄めるために、体内の組織が水分を多く抱え込みます。この状態がむくみの原因のひとつです。

カリウムには、細胞内の浸透圧を正常に保つ作用があり、余分なナトリウムの排出を促します。

また、シトルリンの血流改善効果により、足のむくみが改善されたという報告もあります。

すいかは、余分なナトリウムの排出を促すカリウムと、血行を促進させるシトルリンを含むため、むくみ解消に効果的です。

アンチエイジング効果が期待できる

ダイエット中にすいかを食べると、アンチエイジング効果が期待できます。

カロリー制限が必要なダイエット中は、栄養素が不足し、肌荒れを起こしたり疲れやすくなったりしがちです。

すいかに含まれるβ-カロテンとリコピンには抗酸化作用があり、体内で活性酸素の悪影響を防ぎます。

また、シトルリンには血流改善や疲労回復などの効果があるため、健康的にダイエットができます。

シトルリンは果皮に多く含まれるので、すいかの白い部分を調理に使うと、より効果がアップします。

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ダイエットに効果的なすいかの食べ方

ダイエットに効果的なすいかの食べ方

すいかは、比較的低カロリーで糖質が少ないため、ダイエットに効果的です。

この章では、すいかの1日の適量や、食べるタイミングについて解説します。

すいかは1日200g(1~2切れ)まで

すいかの1日の適量は、200g(1〜2切れ)までです。

すいかは低カロリーですが、食べすぎれば糖質の摂りすぎにつながります。

また、冷やして食べることが多いので、たくさん食べると体を冷やしすぎてしまうこともあります。

すいかに限らず、ビタミンやミネラルを豊富に含む果物は、毎日の食事に取り入れたい食品ですが、1日の適量に気を付けながら摂取しましょう。

厚生労働省と農林水産省が共同で策定した「食事バランスガイド(PDF)」に、1日の果物の適量が示されています。

他の果物と組み合わせる場合は、すいかの量も減らすようにしましょう。

デザートや間食としてお菓子の代わりに食べる

デザートや間食として、お菓子の代わりにすいかを食べると、ダイエットに効果的です。

菓子類には、糖質だけでなく、脂質も多く含まれているものがあります。

たまに食べるのはいいですが、毎日のようにお菓子を食べていると、カロリー過多になりがちです。

すいかなどの果物は、菓子類に比べて糖質が少なく、脂質はごくわずかしか含まれず、低カロリーです。

たとえば、すいかとアイスクリームを比較すると、カロリーはおおよそ以下のようになります。

  • すいか(200g):82kcal
  • アイスクリーム(1個):200~400kcal

菓子類は高カロリーのものが多いため、ダイエット中は食べすぎないようにしましょう。

間食のときに、お菓子の代わりにすいかを食べると、カロリーが抑えられます。

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まとめ

すいかは他の果物と比べてカロリーが低く、糖質も少ないため、ダイエットに向く果物です。

また、β-カロテンやカリウム、リコピンなど、健康や美容によい成分を豊富に含みます。

しかし、いくら低カロリーでも、食べすぎればカロリー過多になってしまいます。

すいかは1日200gまでが適量です。ダイエット中は、バランスのよい食事と組み合わせて、適量を取り入れるようにしてください。

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