海ぶどうの食べ方とアレンジレシピ|プチプチ食感を保つコツも解説

海ぶどうの食べ方とアレンジレシピ|プチプチ食感を保つコツも解説

「海ぶどうのおいしい食べ方が知りたい」

「海ぶどうの食感が楽しめるアレンジレシピを教えてほしい」

このようにお考えではないでしょうか。

この記事ではプチプチした食感が魅力の海ぶどうについて、食感を活かしてそのまま食べる方法からアレンジレシピまで紹介します。

海ぶどうの食感を保つ下処理や保存のコツ、しぼんでしまった海ぶどうを復活させる方法も解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事では、海ぶどうにどのような栄養が含まれており、美味しく食べるにはどんな方法で調理すれば良いか解説していきます。

海ぶどうとは|プチプチした沖縄の海藻

海ぶどうとは|プチプチした沖縄の海藻

海ぶどうとは|食材の特徴や名前の由来

海ぶどうは、沖縄県のある沖縄諸島などの南西諸島沿岸でとれる海藻です。

正式名称は「クビレズタ」ですが、ぶどうのような見た目から海ぶどうと呼ばれて親しまれてきました。

また、プチプチした食感がキャビアに似ているため「グリーンキャビア」と呼ばれることもあります。

地元では古くから食べられてきましたが、沖縄の代表的な食材といわれるようになったのは養殖が始まってからです。

90年代に恩納村(おんなそん)で始まった海ぶどうの養殖が沖縄各地に広まり、現在では沖縄の主要な産業の1つに成長しました。

海ぶどうの栄養

海ぶどうにはカルシウムやマグネシウム、リンなど、骨をつくったり強化したりするミネラルが豊富に含まれています。

海ぶどうは腸内環境を整える食物繊維も豊富です。

骨の形成・血液凝固に関わるビタミンK、皮膚や粘膜の健康を保つビタミンAも多く含まれており、健康維持や美肌効果も期待できます。

なお、海ぶどうのカロリーは100gあたり6kcalです。

ボリュームや食べ応えがあるのに低カロリーのため、健康的にダイエットしたい人にもぴったりな食材といえるでしょう。

新鮮な海ぶどうの見分け方 

海ぶどうは温度の変化や浸透圧の影響を受けやすいデリケートな食材で、冷蔵で保存するとしおれてしまいます。

常温で保存しても保存期間は生のもので約1週間、塩漬けのもので約3ヵ月のため、鮮度の高いうちに食べ切るようにしましょう。

新鮮な海ぶどうの特徴は以下の通りです。

  • 茎に粒がびっしりついている
  • 粒に張りがある

海ぶどうの色は変化しますが、色だけでおいしさや新鮮さは判断できません。

緑色が薄くなった場合は、海ぶどうに蛍光灯などの光を当てると濃くなることがあります。

ただし、海ぶどうを直射日光に当てると傷みの原因となるため、避けましょう。

なお、色が黒っぽくなった海ぶどうは腐敗している可能性が高いため、食べないよう注意してください。

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海ぶどうの味・食感を楽しむ食べ方3選

海ぶどうの味・食感を楽しむ食べ方3選

加熱や調味料によってしぼむことのある海ぶどうは、生のままプチプチした食感を活かせる食べ方が基本です。

海ぶどうをそのまま使う食べ方として、以下の3つを紹介します。

  1. そのまま食べる
  2. 和え物・サラダにする
  3. 冷奴などにトッピングする

1.そのまま食べる

海ぶどうの本来の味や食感を楽しみたい場合は、そのまま食べるのがおすすめです。

海ぶどうには塩味がしっかりついているため、タレがなくてもおいしく食べられます。

生の海ぶどうは基本的に塩抜き不要ですが、塩味が強いと感じる場合は、常温の水で軽く洗うとよいでしょう。

水やタレに長く浸けるとしぼむため、塩抜きやタレをかけるのは食べる直前にしましょう。

詳しくは、後の「海ぶどうの下処理方法|簡単に食感が長続き」も参考にしてみてください。

2.和え物・サラダにする

生のまま食べられる海ぶどうは、和え物やサラダによく合います。

おいしく食べるコツは、海ぶどうがしぼまないよう、調味料やドレッシングを食べる直前にかけたり和えたりすることです。

和え物にする場合は、ポン酢醤油やめんつゆ、三杯酢などお好みの調味料でさっと和えます。

同じ海藻類や好みの食材と合わせた海ぶどうのサラダは、南国風の味や雰囲気を楽しめるでしょう。

3.冷奴などにトッピングする

海ぶどうをそのまま冷奴や軍艦巻きなどにトッピングすると、口の中ではじける粒の食感と塩味が加わり、見た目にもさわやかな一品が手軽に完成します。

納豆や刺身、冷やしうどんや海鮮パスタ、ちらし寿司などにトッピングするのもおすすめです。

合わせる食材の水分や熱の影響を受けないよう、海ぶどうは食べる直前に乗せましょう。

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海ぶどうのアレンジレシピ4選

海ぶどうのアレンジレシピ4選

海ぶどうは食材の特徴を活かしてそのまま食べるのが定番ですが、コツを押さえることでプチプチ感を残しながら調理することも可能です。

ここでは海ぶどうを使ったアレンジレシピを4品ご紹介します。

1.海ぶどうの海鮮丼

海ぶどうをたっぷり載せた、キラキラ豪華な海鮮丼を紹介します。

つくり方は以下の通りです。

  1. 炊き立てのご飯に酢・砂糖・塩を合わせてまわしかけ、切るように混ぜて冷ましておく
  2. 酢飯にマグロや好みの刺身、きざみのりなどを盛りつける
  3. 2に海ぶどうを盛りつけ、醤油やたれを添える

合わせる食材は海鮮のほか、アボカドなどもよく合います。

海鮮丼のカロリーが気になる人、ダイエット中でもヘルシーで満足感の高い海鮮丼を食べたい人は、海ぶどうの割合を多めにするとよいでしょう。

2.海ぶどうの冷製味噌汁

冷たく冷やした海ぶどうの味噌汁やお吸い物は、暑くて食欲のない日にもおすすめです。

口の中ではじけた海ぶどうの塩味が広がってスープと混ざり、いつもと違う味わいや食感を楽しめます。

不足しがちなミネラルも手軽に補給できるでしょう。

つくり方は以下の通りです。

  1. 好みのだしをとり、角切りにした豆腐を入れて沸騰させる
  2. 火を止めて味噌を適量入れ、溶かす
  3. 2に氷を入れて、冷たくする
  4. 洗った海ぶどうをお椀に入れ、冷たいみそ汁をかけて完成

食べる直前に冷たい味噌汁をかけることで、海ぶどうの食感や歯ごたえを楽しめます。

海ぶどうに塩味がついているため、味噌の量は控え目に調整するとよいでしょう。

3.海ぶどうの卵焼き

久米島の居酒屋でおいしいと評判の、海ぶどうの卵焼きです。

一般的に熱に弱い海ぶどうですが、コツを押さえることで加熱してもプチプチ食感を保てます。

つくり方は以下の通りです。

  1. 溶いた卵にだしの素少々を入れ、よく混ぜておく
  2. 下処理をした海ぶどうに小麦粉少々をまぶしておく
  3. 熱して油を敷いたフライパンに1を回し入れる
  4. 卵の上に海ぶどうを散らす
  5. 4を焼きながら巻き、形を整えて完成

ポイントは、海ぶどうを小麦粉でコーティングすること。

小麦粉が海ぶどうを熱からガードするため、粒がしぼまず、歯ごたえも残ります。

4.海ぶどうのしゃぶしゃぶ(冷・温) 

海ぶどうを添えたしゃぶしゃぶもおすすめです。

火を通さない海ぶどうを豚しゃぶ肉で包んで食べる、基本の冷しゃぶから紹介します。

海ぶどうを添えた冷しゃぶのつくり方は以下の通りです。

  1. 豚しゃぶ肉は塩と酒少々を加えたお湯で茹で、ざるにあげて水気をよく切り、冷ましておく
  2. ちぎったレタスを敷いた皿に豚しゃぶ肉を載せ、冷蔵庫で冷やしておく
  3. 下処理をした海ぶどうを2に盛りつけ、ポン酢など好みのタレと薬味を添える

工程2で海ぶどうを一緒に冷蔵庫に入れるとしぼんでしまうため、注意してください。

海ぶどうは生のまま食べる冷しゃぶだけでなく、湯通しして食べる温しゃぶもおすすめです。

後の「しんなりした海ぶどうを復活させる方法」で解説している通り、しなっとした海ぶどうはさっと湯通しすると粒がしゃきっとして、プチプチ食感が戻ります。

そのため、温しゃぶは日数が経ったり冷蔵庫に入れてしまったりして水気が抜けた海ぶどうをおいしく食べられるアレンジレシピです。

復活した海ぶどうを冷しゃぶに使うこともできます。

ただし、しんなりした海ぶどうは水気とともに塩気も若干抜けているため、味は調味料などで調節しましょう。

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海ぶどうの下処理・保存方法|食感を保つコツや復活させる方法

海ぶどうの下処理・保存方法|食感を保つコツや復活させる方法

海ぶどうの下処理方法|簡単に食感が長続き

生の海ぶどうは、基本的に塩抜きは不要です。

洗いすぎたり水に浸けすぎたりすると、浸透圧の作用でしぼみます。

下処理はサッと汚れや塩気を流して落とす程度にしましょう。

塩漬けの海ぶどうは、食べる前に真水に1~2分浸け、サッと水洗いします。

食べる直前に氷水に10秒程度漬けると、食感がよくなるのでおすすめです。

海ぶどうの保存方法|常温が基本

海ぶどうは冷蔵するとしぼむため、常温で保存するのが基本です。

直射日光は傷みや変色の原因となるため避け、冷暗所で保存します。

保存に適した室温は15~30℃です。

時間が経って水気や塩気が抜けると味や食感も落ちるため、4~5日を目安に食べ切りましょう。

しんなりした海ぶどうを復活させる方法|お湯で簡単

冷蔵庫に入れてしまったり、日数が経ったりしてしぼみかけた海ぶどうの食感を復活させる方法を紹介します。

方法は、粒がしぼんだ海ぶどうをぬるま湯にさっとくぐらせるだけと簡単です。

お湯の温度は30℃ぐらいのぬるめがよいでしょう。

この方法を応用した「海ぶどうの温しゃぶ」も紹介していますので、ぜひ試してみてください。

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まとめ

海ぶどうは、プチプチ食感を活かしてそのまま食べるのが定番ですが、コツを押さえると味噌汁や卵焼き、しゃぶしゃぶなどにもおいしくアレンジできます。

海ぶどうは温度変化や浸透圧による変化を受けやすいため、以下の点に注意してそのまま食べたりアレンジしたりしましょう。

  • 常温で保存し、早めに食べ切る
  • 下処理はさっと水洗い
  • 調味料は食べる直前にかけたりつけたりする

海ぶどうの特徴やアレンジのコツを押さえて、いろんな食べ方を楽しんでみてください。

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