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ピーマンを冷蔵庫に入れておいたら、シワシワになって傷んでしまった経験はありませんか?
せっかく購入しても、調理する前に傷んでしまうのはもったいないです。
新鮮なピーマンは、ツヤがあり手に取るとずっしりとした重みを感じられます。
この状態をできるだけ長く保つためには、保存方法を工夫することが大切です。
そこで、ピーマンをより長く新鮮に保てる保存方法について、常温・冷蔵・冷凍とそれぞれの保存の仕方をご紹介します!
適切に保存することで、常に鮮度の高い状態のピーマンを食べることができます。
ピーマンは常温保存もできる

ピーマンは条件次第で、常温でも保存が可能です。
冬場や室温が10℃前後のような涼しい環境であれば、約1週間鮮度を保てます。
ピーマンを常温で保存する方法
ピーマンを常温で保存するときの手順をご紹介します。
- ピーマンを水で洗い、キッチンペーパーなどで水気を拭きとる
- ピーマンを1個ずつキッチンペーパーで包んでから、まとめて新聞紙で包む
- 温度が10℃前後で日の当たらない、風通しの良い場所で保存
ピーマンを洗った後、水気が残っていると腐敗しやすくなるため、水気をしっかりと拭きとりましょう。
また、1個ずつ個包装にして包むことでピーマン同士で傷みが移りにくくなります。
ピーマンはポイントを押さえれば冷蔵保存でも長持ち

ピーマンを冷蔵庫で保存する場合、方法によって保存期間が異なります。
- 買ったときの袋のまま冷蔵庫に入れると約1週間
- カットして生のままなら約3日
- カットしてから軽く加熱すると約5日
- キッチンペーパーで個包装すると約3週間
このように、保存の仕方によって保存期間に大きな差が出ます。
カットしたピーマンを冷蔵保存する方法
ピーマンをカットしてから冷蔵庫で保存する方法のポイントは、お湯に浸けることです。
- ピーマンをよく洗い、ヘタとタネを取ってお好みのサイズにカット
- 約50℃のお湯に1分~3分浸ける
- キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭きとる
- 少し湿らせたキッチンペーパーで包む
- 冷凍用の保存袋に入れて空気を抜く
カットして生のままで保存すると約3日しか持ちませんが、軽く加熱することで保存期間を約5日と少し伸ばすことができます。
個包装したピーマンを冷蔵保存する方法
ピーマンをカットせずに個包装にして冷蔵保存すると、保存期間は約3週間とだいぶ長持ちします。
- ピーマンをよく洗ってから水気を拭きとる
- 1個ずつキッチンペーパーで包む
- まとめてポリ袋に入れて、袋の口が少しだけ開く程度にゆるく閉じる
- 冷蔵庫に野菜室がある場合は野菜室に入れる
常温保存のときと同じく、水気が残っていると傷みやすくなるため、キッチンペーパーなどで水気をよく拭きとってください。
1個ずつ包むのは保存期間をより長くするコツです。
また、ピーマンからはエチレンガスという熟成を促進するガスが出ていて、ポリ袋をギュッと固くしばってしまうと、袋の中にエチレンガスが充満して傷みやすくなってしまいます。
袋の口をゆるくすることでエチレンガスが抜け、適切な湿度も保てることで鮮度が長持ちします。
さらに、エチレンガスを多く放出するナスやトマトと一緒に保存すると傷みが加速する場合があるため、これらの野菜と分けて保存するのも長持ちの秘訣です。
ちなみに、青果物から出るエチレンガスは人体には影響がないという結果が食品安全委員会から報告されていますので、ご安心ください。
ピーマンは冷凍保存すると、さらに長持ちなうえに便利

ピーマンは冷凍庫で保存すると約1ヶ月持ち、冷蔵よりも長期的に保存できます。
さらに、冷凍することによって繊維が壊れ、苦みが和らぐため、ピーマンが苦手なお子さんを持つ方にもおすすめの保存方法です。
冷蔵保存と同じく、ピーマンを冷凍保存する方法もいくつかあります。
- ピーマンを丸ごと冷凍
- カットしてから冷凍
- カットした後に軽く加熱してから冷凍
これらの方法について詳しく見ていきましょう。
ピーマンを丸ごと冷凍
ピーマンを丸ごと冷凍するのは、手間がかからずもっとも簡単な保存方法です。
凍った状態でも包丁でそのままカットできるので、調理の際にすぐ使えます。
ただし、タネの部分が酸化して黒く変色しやすい点には注意が必要です。
食べられないわけではありませんが、味や風味は落ちてしまいます。
そのため、冷凍したピーマンは早めに使い切ることが大切です。
カットしてから冷凍
ピーマンをあらかじめカットして冷凍すると、調理の際にすぐ使えるので便利です。
輪切りや乱切りなど、普段使う形に切ってから保存袋へ入れておくと、さらに時短になります。
また、解凍時は水っぽくなるため、保存時に水分をよく拭き取るようにしましょう。
カットした後に軽く加熱してから冷凍
カットした後に加熱してから冷凍保存すると、保存期間がさらに長くなります。
加熱せずに冷凍保存する方法と、加熱してから冷凍保存する方法をそれぞれご紹介します。
加熱せずそのまま冷凍保存する場合の保存方法
ピーマンをカットしてから加熱せずに冷凍庫で保存する場合の手順です。
- 洗って縦に半分に切り、ヘタとタネを取って、お好みのサイズに切る
- キッチンペーパーで水気をよく拭きとる
- 冷凍用の保存袋か保存容器に入れる
洗った後に水気を切るのは今までの方法と同じで、長持ちさせるための重要なポイントです。
長く保存できるよう、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を拭きとりましょう。
保存用の袋か容器にいれるときには、できるだけピーマンが重ならないよう、平らに入れると保存状態を良く保てます。
また、袋に入れる場合は空気をしっかりと抜くと、鮮度を保てます。
ラップで1回に使う量ごとに包んでおくとさらに便利です。
加熱してから冷凍保存する場合の保存方法
加熱してから冷凍庫で保存する場合も、加熱しない場合と方法はほとんど同じです。
加熱の部分だけが異なるので、確認していきましょう。
- 洗って縦に半分に切り、ヘタとタネを取って、お好みのサイズにカット
- ゆでるか炒めるか、電子レンジで軽く加熱
- しっかり冷ましてから水気をキッチンペーパーなどで拭きとる
- 平らになるように冷凍用の保存袋か保存容器に入れる
加熱の方法はゆでる・炒める・電子レンジのどれでもほとんど違いはないので、お好みの方法を選んでください。
加熱具合はピーマンが柔らかくならない程度が目安です。
ゆでる場合、水からゆでるとピーマンのビタミンCが出て行ってしまうため、沸騰したお湯でゆでるようにすると良いでしょう。
電子レンジで温める場合は、ピーマンの固さを確認しながら10秒ずつ調整してみてください。
冷凍ピーマンの調理法とレシピ

カットして冷凍保存したピーマンは解凍せずに調理することができます。
冷凍庫から取り出して、そのまま具材に加えるだけなので料理もスムーズに。
ただし、加熱せずに冷凍保存したピーマンは、必ず火を通してから食べるようにしてください。
また、冷凍したピーマンは生のままのピーマンに比べるとシャキシャキとした食感と風味は落ちてしまうので、煮込み料理やしっかりした味付けの料理に使うのに適しています。
実際に冷凍ピーマンを活用したレシピを見ていきましょう。
ピーマンのおかか和え
ピーマンにかつお節の旨味をプラスした一品です。
冷凍ピーマンをめんつゆで解凍することで、苦みが抜けて食べやすくなります。
材料※2人分
- ピーマン:4個
- めんつゆ(ストレート、濃縮タイプは希釈したもの):200ml
- かつお節:5g
- ちりめんじゃこ:5g
作り方
- ピーマンを3mmくらいにカットする
- ピーマンをジップロックに入れて冷凍庫で冷凍する
- ジップロックにめんつゆを注いだら、かつお節とちりめんじゃこも加える
- 空気を抜いて封を閉じたら、常温で約10分放置する
- 10分経過したらお皿に盛り付けて完成
豚肉とピーマンの炒め物
解凍したピーマンでサクッと調理したい場合におすすめのレシピです。
味がしっかりあり、ご飯との相性に優れています。
材料※4人分
- 冷凍ピーマン(千切り):200g
- 豚肉:300g
- 塩コショウ:少々
- 酒:大さじ2
- 片栗粉:大さじ3
- 醤油・オイスターソース:各大さじ1
作り方
- 豚肉に酒と塩コショウをかけて混ぜる
- 5分放置したら、片栗粉をまぶす
- 油で熱したフライパンで炒める
- 豚肉に火が通ったらピーマンを投入する
- ピーマンに火が通ったら、醤油とオイスターソースを加えて完成
ピーマンの肉詰め
ピーマンを使った定番レシピです。
冷凍ピーマンを活用することで苦みが減るため、お子さんでも食べやすいでしょう。
材料※1人分
- ピーマン:3個
- 鶏挽き肉:200g
- 玉ねぎ:1/2個
- 卵:1/2個
- オートミール:40g
- 豆乳:大さじ1
- 塩コショウ:適宜
- 醤油:40g
- みりん:40g
- 酒:20g
- ごま油:大さじ1
作り方
- 半分に切ったピーマンをジップロックやビニール袋入れて冷凍する
- みじん切りにした玉ねぎを平皿に乗せ、レンジで3分加熱する
- ボウルに鶏挽き肉・玉ねぎ・卵・オートミール・豆乳・塩コショウを入れて粘りが出るまで混ぜる
- ピーマンの両面に小麦粉を振りかけ、3を隙間がないように詰める
- フライパンにごま油を敷き、肉の面を下に置たら中火で4~5分加熱する
- ピーマンをひっくり返す
- 醤油・みりん・酒を混ぜたものを流し入れたら、蓋をして弱火で5分加熱する
- 蓋を外して中火にしたら、何度かひっくり返す
- 最後にタレを煮詰めたら完成
まとめ
ピーマンは保存方法を工夫することで、長期的に鮮度を維持できます。
冬場など涼しい環境では常温でも約1週間であれば保存可能です。
冷蔵では、個包装することで約3週間鮮度を維持できます。
さらに、冷凍保存なら約1ヶ月と長期保存が可能です。
ぜひ、正しい方法で保存して、ピーマンを無駄なくいただきましょう。












