目次
ポン酢がないときには、「しょうゆとレモン汁」「めんつゆと酢」などの組み合わせで代用できます。
この記事では、家庭で広く親しまれるポン酢(ポン酢しょうゆ)の代用品の作り方を解説します。
また、市販のポン酢の特徴や、身近な材料を使った本格的なポン酢しょうゆの作り方もまとめました。
家にある材料でできるポン酢の代用品3選

「ポン酢」とは一般に、後述する「ポン酢しょうゆ」のことを指します。
ポン酢しょうゆを切らしていても、家にある材料ですぐに代用品を用意できます。
この章では、ポン酢の代用品を3つご紹介します。
使用する材料によって味わいが変わるため、ポン酢を合わせたい料理との相性も考えながら最適な材料を選んでみてください。
さっぱり味わうなら「しょうゆ+レモン汁などの果汁」
さっぱり食べたいときには、「しょうゆとかんきつ類の果汁」を合わせたポン酢の代用品がおすすめです。
果汁は、レモン・すだち・柚子などのお好みのかんきつ類を絞るほか、容器に入った市販品も使用できます。
作り方は、同量のしょうゆとかんきつ類の果汁を混ぜ合わせれば完成です。
しょうゆ+レモン汁の配合の目安
- しょうゆ:大さじ1
- レモン汁:大さじ1
使用するかんきつ類によって風味や酸味は異なるため、お好みで配合量を調整してください。
まろやかさを出すなら「しょうゆ+酢+みりん」
しょうゆと酢を混ぜるだけでもポン酢の代用品になりますが、食べたときに塩味や酸味をやや強く感じることがあります。
しょうゆと酢にみりんを加えることで、甘味やまろやかさが加わり、より料理に合わせやすくなります。
本みりんにはアルコールが含まれるため、アルコール分を飛ばしてから使います。
電子レンジを使う場合、耐熱容器にみりんを入れ、ラップをせず600Wで30〜40秒ほど加熱してください。
しょうゆ+酢+みりんの配合の目安
- しょうゆ:大さじ1
- 酢:大さじ1
- みりん:大さじ1/2~1
お好みでレモン汁を加えると、味にさわやかさが加わります。みりんの量を変えると、好みの甘さに調整できます。
旨味を重視するなら「めんつゆ+酢」
めんつゆは、だしやみりんなどの甘味が加えられた、旨味の強い調味料です。
酢を加えるだけで旨味のあるポン酢の代用品を作れます。
市販のめんつゆは、ストレートタイプと濃縮タイプがありますが、ポン酢の代用品には濃縮タイプがおすすめです。
めんつゆ+酢の配合の目安
- めんつゆ(2倍濃縮):大さじ1
- 酢:大さじ1
めんつゆの量は、3倍濃縮なら大さじ2/3、4倍濃縮なら大さじ1/2を目安に調整してください。
レモン汁などのかんきつ類の果汁を加えると、より風味がさわやかになります。
その際はまず酢の量を半分程度に減らし、味見しながら調整するとよいでしょう。
市販のポン酢の特徴

市販のポン酢は、さまざまな材料から作られています。
ここでは、ポン酢とポン酢しょうゆの違いにも触れながら、市販のポン酢の原材料などを解説します。
ポン酢の代用品を作る際のアレンジの参考にしてください。
ポン酢とポン酢しょうゆの違い
ポン酢の「ポン」は、かんきつ類の果汁を意味するオランダ語の「ポンス」が由来とされています。
本来の「ポン酢」はかんきつ類の果汁や酢を合わせたもので、しょうゆは含まれず、酸味を中心とする味わいの調味料です。
一方、一般的に家庭でポン酢として親しまれているのは、しょうゆの入った「ポン酢しょうゆ」に該当する調味料です。
市販のポン酢しょうゆは、酢やかんきつ類の果汁にしょうゆを合わせて、さらに糖類(果糖ぶどう糖液糖や砂糖)を加えたものが主流です。
また、しょうゆの代わりに塩を加えた「塩ポン酢」もあります。
ポン酢しょうゆの原材料
市販のポン酢しょうゆは、主に次のような原材料から作られています。
- しょうゆ
- かんきつ類の果汁
- 醸造酢
- 果糖ぶどう糖液糖や砂糖
- 食塩
- 調味料・酸味料・香料など
ほかに、昆布やかつおなどのだしが加えられていることも多いです。
ポン酢の代用品を作る際は、こうした市販のポン酢の原材料を参考にアレンジしてみてもよいでしょう。
だしを加えるときは、削り節や顆粒だしが便利です。
本格的なポン酢しょうゆの作り方

ここからは、自宅で楽しめる本格的なポン酢しょうゆの作り方を解説します。
手に入りやすい材料で作れて、しょうゆの種類や材料の配合量でアレンジも可能です。
ただし完成までに数日かかるため、時間があるときにあらかじめ作っておくとよいでしょう。
手作りポン酢しょうゆの材料
ポン酢しょうゆは、下記のような材料で手作りできます。
- しょうゆ
- 酢またはかんきつ類の果汁
- みりん
- 昆布
- かつお節(削り節)
かんきつ類の果汁としては、すだちや柚子、だいだい、かぼすなどの搾り汁を使うのがおすすめです。
しょうゆは、濃口しょうゆと薄口しょうゆを使い分けたり、ブレンドしたりすることでも違いを楽しめます。
甘味やまろやかさが必要ないなら、みりんを入れずに作ることもできます。
だしは、昆布とかつお節の両方を使うだけでなく、昆布のみやかつお節のみで作る、だしを入れずに作る、白だしを使うといった方法もあります。
ただし、白だしには塩分が含まれており、しょうゆの量を調整しないと塩辛くなるため注意しましょう。
白だしを使うときには、しょうゆの量を減らすか、しょうゆを使わずに水と塩を加えて量を調整し、塩ポン酢にするのがよいです。
手作りポン酢しょうゆの配合の目安
下記は、手作りポン酢しょうゆの作りやすい量の配合の目安です。
- しょうゆ:100mL
- かんきつ類の果汁:100mL
- みりん:30mL
- 昆布やかつお節(削り節):それぞれ5g程度~お好みで
配合量はレシピによって違い、しょうゆとかんきつ類の果汁の割合も1:1、3:2、7:5などさまざまです。お好みの割合を見つけてみてください。
絞ったかんきつ類の果汁が足りないときには、酢や、市販のかんきつ類の果汁100%製品、しょうゆの入っていないシンプルなポン酢製品などで量を調整することが可能です。
また、先述したようにみりんは除外しても問題ありません。
手作りポン酢しょうゆの作り方の手順
手作りポン酢しょうゆは、材料を混ぜ合わせるだけで簡単に作れます。
先述した配合のようにまとまった量を作るときには、熱湯殺菌した清潔な瓶などの保存容器を用意しましょう。
作り方の手順は下記を参考にしてください。
- かんきつ類の果汁を絞り、足りない場合は酢などで補う
- みりんを加熱しアルコールを飛ばす
- しょうゆ・かんきつ類の果汁・みりんを容器に入れ混ぜる
- 昆布とかつお節(削り節)を3の液体に沈めて浸す
- 1日~2週間程度、冷蔵庫で寝かせる
- キッチンペーパーなどでこして昆布とかつお節を取り除く
昆布やかつお節は、だしパックなどに入れてから浸すと、後でこす手間を省くことができます。
寝かせる期間はお好みのため、最短で1日〜2日経てば食べられます。
この作り方は、食べたいときにすぐ作る方法には向いていないため、即席で用意したいときには、冒頭の見出しで解説したポン酢の代用品レシピがおすすめです。
まとめ
本格的なポン酢も、材料をそろえれば自宅で簡単に作ることができます。
しかし、すぐに使いたいときには、ポン酢の代用品が最適です。
ポン酢の代用品は、しょうゆやレモン汁、酢、みりん、めんつゆなど、常備しやすい調味料を組み合わせるだけで簡単に作れます。
その時々で用意できる材料に合わせて、ポン酢作りを楽しみながら料理に添えてみてください。












