目次
かぼちゃを冷凍すると、保存期間を長くできるうえ、解凍せずにそのまま料理に使えます。
とくに、カットしたかぼちゃは傷みが早いため、食べ切れないときには冷凍しておくことで、使いたいときに必要な分だけ使えて便利です。
この記事では、かぼちゃの冷凍方法を「生のまま」「加熱して」「マッシュして」の3通りに分けて解説します。
冷凍前の下準備のコツや冷凍かぼちゃでつくるおすすめレシピも紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
かぼちゃを冷凍するメリット
冷凍かぼちゃはメリットがたくさんあるため、冷凍野菜のなかでも人気が高い商品です。
カットかぼちゃであれば好みの形やサイズで保存でき、以下のようなメリットがあります。
保存期間を長くできる
硬い皮で覆われたかぼちゃは長期保存に向いており、常温でも2ヶ月ほど保存することが可能です。
しかし、カットされたかぼちゃは種やわたから傷みやすく、冷蔵しても2~3日と保存できる期間が短くなります。
一度カットしたかぼちゃを食べきれない場合は、早めに冷凍して保存期間を長くするのがおすすめです。
冷凍した場合、保存期間は最長1ヶ月まで延ばせます。
常温や冷蔵で保存するコツについては、こちらの記事を参考にしてください。
必要な時にさっと使える
かぼちゃは丸くて皮が硬く、切るときに力と手間が必要です。
まとめて下処理して冷凍しておけば必要なときにさっと使え、調理のたびにかかる手間や労力を減らせます。
なお、切り方はひと口大や薄切りなど、料理に合わせて分けておくと便利です。
料理に合うかぼちゃの切り方については、こちらの記事を参考にしてください。
凍ったまま料理に使える
冷凍かぼちゃは、凍ったまま料理に使えます。
解凍する必要がないため、まとめて下処理して冷凍しておくことで、日々の調理時間を短縮できて便利です。
加熱して冷凍したものであれば、さらに火の通りが早くなります。
冷凍前に行う下準備のコツ
かぼちゃを冷凍する前の下準備のコツを紹介します。
かぼちゃを安全に切るコツ
かぼちゃは形が丸く安定感がないうえ、皮が硬くて切りにくいため、安全に切るコツを押さえておきましょう。
丸ごとかぼちゃの場合は、以下のようにすると切りやすくなります。
- 硬くて切りにくい場合は、電子レンジで2分ほど加熱してやわらかくする
- 安定させるために、おしり側を少し切り落として平らにする
- 硬いヘタを切り落とす
- 半分に切るときは、手前側の半分を切ってから、切れていない側を手前にして残り半分を切る
- 2分の1サイズになったかぼちゃは、断面を下にして安定した状態で半分に切る
一度に切ろうとせず、まな板の上で安定させながら少しずつ切りましょう。
4分の1サイズにカットされたかぼちゃの場合は、以下のようにすると切りやすいです。
- 硬くて切りにくい場合は、電子レンジで1分ほど加熱してやわらかくする
- 皮からではなく、やわらかい果肉を上にして切る
空いた手を刃先に沿えて包丁を下ろすと、強く力を入れなくても刃がすっと入ります。
わたをきれいにとるコツ
カットしたかぼちゃは、水分が多いわたと種から傷みはじめます。
また、わたが残った冷凍かぼちゃを調理すると水っぽくなり、食感も悪くなりがちです。
そのため、冷凍保存する場合もそうでない場合も、わたと種は購入後すぐに取り除きましょう。
わたはやわらかくふわふわした部分が残らないよう、スプーンでこそげとります。
なお、カットしたかぼちゃを水洗いする場合は、果肉部分が水に濡れないよう注意しましょう。
かぼちゃの冷凍方法(目安:約1ヶ月)
かぼちゃを冷凍する方法について、「生のまま」「加熱して」「マッシュして」の3通り紹介します。
生で冷凍する方法|時間がないときに
生で冷凍する方法は手軽で、使うときは生のかぼちゃと同じように使えます。
具体的な冷凍の方法は以下の通りです。
- かぼちゃの水気をよく拭き取る
- 使いやすい大きさにカットする
- 冷凍用保存袋に入れて空気を抜く
- 金属トレーに乗せて冷凍
薄切りにしたかぼちゃは乾燥しやすいため、一度に使う量で小分けしてラップに包み、保存袋に入れるとよいでしょう。
加熱して冷凍する方法| 調理時間の短縮に
加熱して冷凍したかぼちゃは一度火が通っているため、短い時間で料理を仕上げられます。
具体的な冷凍の方法は以下の通りです。
- 4分の1サイズに切ったかぼちゃをラップで包む
- 電子レンジの600Wで3分30秒~4分ほど加熱する(竹串がすっと刺さる程度)
- 粗熱をとり、使いやすい大きさに切る
- 冷凍用保存袋に入れて空気を抜く
- 金属トレーに乗せて冷凍
電子レンジで加熱するほか、茹でたかぼちゃも同じように冷凍できます。
茹でたかぼちゃの場合は水気をよく飛ばしてから冷凍しましょう。
煮物が余ったときは紙やシリコンのカップに一食分ずつ詰め、保存容器に入れて冷凍しておくと、お弁当に活用できて便利です。
マッシュして冷凍する方法|スープやコロッケ・スイーツにも
かぼちゃをマッシュした状態で冷凍すると、手間のかかるポタージュスープやコロッケ、スイーツなどもささっとつくれます。
具体的な冷凍の方法は以下の通りです。
- ひと口大に切ったカボチャを耐熱皿に入れてラップをかける
- 電子レンジの600Wで4~5分ほど加熱する
- 熱いうちにマッシャーやすりこ木、フォークなどでつぶす
- 使いやすい量に小分けしてラップでつつむ
なるべく平らにする - 冷凍用保存袋に入れて空気を抜く
- 金属トレーに乗せて冷凍
皮ごとマッシュすると仕上がりは粗めですが、皮に含まれた栄養も余すところなく摂取できます。
ポタージュスープの場合は皮を取って滑らかに、コロッケの場合は粗めにというように、つぶし具合は料理に合わせて調節するとよいでしょう。
冷凍かぼちゃでつくるおすすめレシピ3選
凍ったままのかぼちゃでつくる、おすすめのレシピを3つ紹介します。
かぼちゃの照り焼き
生のまま冷凍した薄切りのかぼちゃでつくる、子どもも大人も大好きな照り焼きです。
あと一品欲しいとき、お弁当に彩のよいおかずがほしいときに、包丁もまな板も使わずささっとつくれます。
つくり方は以下の通りです。
- 薄切りの冷凍かぼちゃの表面に氷がついている場合は落とし、水気をキッチンペーパーなどでよく拭き取っておく
- 1に片栗粉をまぶす
- ごま油を熱したフライパンで、両面を焼いて火を通す
- 焼き色が付いたら醤油とみりんで味付けをする
- 皿に盛り付け、いりごまを振って完成
薄切りの冷凍かぼちゃは炒め物や天ぷらなど、油を使う料理に向いています。
ただし、表面に氷や水気が残っていると油がはねやすく、衣がべちゃっとしたり味がぼやけたりしがちです。
手順1で表面の氷や水気を落とすひと手間をかけることで、油はねを防げるとともに、味もしっかり絡みます。
かぼちゃのグラタン
加熱して冷凍したひと口大のかぼちゃが、ほくほくでおいしいグラタンです。
冷凍かぼちゃをホワイトソースで煮込めば解凍の手間が省け、短時間で仕上がります。
つくり方は以下の通りです。
- ほうれん草は塩を入れた湯で硬めに茹で、水気をよく絞って食べやすい大きさに切っておく
- 薄切りの玉ねぎをバターでしんなりするまで炒め、カットしたソーセージを加えてさらに炒める
- 2に小麦粉を振り入れて粉っぽさがなくなるまで炒め、牛乳、コンソメ、塩コショウを入れて弱火でとろりと煮込む
- 3に冷凍かぼちゃを入れて火を通し、1のほうれん草も加えて混ぜる
- バターを薄く塗った耐熱皿に入れ、溶けるチーズを散らして200℃のオーブンまたはトースターで表面に焦げ色を付ける
茹でて冷凍したほうれん草や市販のホワイトソースがあれば、さらに時短でつくれます。
ほうれん草の冷凍方法はこちらの記事を参照してください。
かぼちゃのポタージュ
マッシュして冷凍したかぼちゃをストックしておけば、ほっこり温まるポタージュスープもミキサーなしでつくれます。
つくり方は以下の通りです。
- 牛乳とコンソメ、マッシュして冷凍したかぼちゃを鍋に入れて、弱火から中火で沸騰させないように混ぜながら温める
- バターと塩コショウを加え、味を調えて完成
牛乳の量は好みの濃度になるよう、調節しながら入れるとよいでしょう。
お好みでパセリやクルトンをトッピングすると、彩も食べ応えもアップします。
冷凍食パンでつくるクルトンのレシピも参考にしてください。
【耳より情報】ふるさと納税で美味しい食材がもらえる!
ふるさと納税を活用すれば、新鮮な魚介類や厳選されたお肉、旬の野菜やフルーツなど、全国の特産品や美味しい食材を手に入れることができます。
しかも、地域の活性化を応援しながら税控除を受けられるメリットも。
この機会にぜひ、ふるさと納税で美味しい食材を手に入れて、食卓を豊かにしてはいかがでしょうか!