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甘くて美味しい、みんな大好きな果実、桃。
桃は「ふるさと納税」の返礼品としても人気が高い果物です。
今回は、「ふるさと納税」をより楽しむために、桃の人気の秘密や旬な時期、栄養素、産地と品種について解説します。
桃ってどんな果物?
桃は中国が発祥の果物で、江戸時代に日本でも食用として本格的に栽培が始まりました。
桃の日本でのルーツは岡山県の「白桃」。
そこから品種が改良され、現在では様々な品種が存在しています。
桃には主に白桃と黄桃の2種類が存在し、基本的には果肉における色の違いで判別されています。
特徴としては、果汁がたくさん含まれていてジューシーな味わいを楽しめるのが白桃で、やや固くて缶詰などの加工品用に栽培されているのが黄桃です。
黄桃は「ネクタリン」とも呼ばれています。
日本の桃はジューシーで舌触りが滑らかだと言われており、世界でも高く評価されています。
桃が人気の秘密
桃は果物の中でもとても強い人気を誇っています。
好きな果物についての市場調査において、桃はいちごに次いで第2位となりました。
桃が人気な理由はいくつか考えられます。
- フレッシュでジューシーな味と食感
- 甘くて女性に人気
- 形と色が可愛い
- みずみずしくて甘い香り
このように桃はその味だけでなく、香りや見た目、様々な部分で評価されています。
桃の旬っていつ?
果物が1年でいちばん美味しく食べられる時期「旬」は桃にとっていつなのでしょう。
桃にはたくさんの品種が存在します。
そのため、品種によって採れる時期や旬は変化します。
桃の収穫時期は早生、中生、晩生と大きく3つに分けられます。
漢字のとおり、早生が最も早く収穫され、生の中でも収穫時期の早い「極早生種」は5月ごろから店頭に並び始めます。
一般的に最盛期は7〜8月の、夏の時期。
夏には多くの品種が食べごろになります。
そのため桃は夏の果物、という感覚がある人も多くいるのではないでしょうか。
そして、晩生は9〜10月に収穫されます。
さらに今はハウス栽培も普及してきているので12月など、冬も楽しめるようになっています。
桃は様々な品種が存在するため、5月から10月までとても幅広い時期で楽しむことができる果物です。
桃に含まれる栄養
桃にはペクチンという栄養素がとても多く入っています。
ペクチンは食物繊維の一種で、腸の働きを活発にしたり善玉菌を増やしたりして、便秘や下痢を解消してくれる効果があります。
腸を健康に保つことで、取り込んだ栄養を効率よく吸収できるようになるのでおすすめです。
また、ペクチンには血糖値の上昇を抑えたり、コレステロール値を下げる効果も。
ペクチンで体を内側から健康にすることができます。
他には主に、カリウムやビタミンC、ビタミンEも含まれています。
カリウムはミネラルの一種です。
ミネラルは人間に必要不可欠な栄養素で、ナトリウム(塩分)を排泄する役割があります。
そのため血圧を下げる作用があり、高血圧に効果的です。
ナトリウムはむくみの原因になるため、カリウムはむくみ解消にもおすすめです。
また、カリウムは筋肉を作ったり、筋肉の機能を正常に保つ役割もあります。
逆にカリウムや他のミネラルが不足すると、筋肉が弱り、障害を起こしてしまう可能性も。
ミネラルは人間の体にとても重要な栄養素です。
ビタミンCはよくレモンなどの柑橘類の果物に入っているイメージですが、桃にも多く含まれています。
具体的には、桃100gあたり、8mgのビタミンCが含まれています。
ビタミンCは美容でも注目される栄養素。
美肌の元であるコラーゲンを作る効果があるとされていて、シミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑えてくれます。
また、ビタミンCは肌への影響以外にも、免疫力を高める効果もあると言われています。
ビタミンEは細胞の酸化を抑える抗酸化作用があります。
細胞の酸化は肌荒れや血管の不調につながるので、お肌の調子を整えたい人や血管の健康維持をしたい人は摂取を意識すると良いです。
このように桃にはたくさんの栄養素が含まれており、健康にも良い影響があるとされています。
産地と品種を紹介
桃はたくさん品種があって何を選ぶか迷ってしまいますよね。
桃を選ぶときの1つの基準として、桃の産地を知っておくと良いでしょう。
桃は日本各地で生産されています。
今回はその中でも3つの産地と、そこで収穫されている桃の品種や特徴をご紹介します。
あなたの好みに合う桃を見つけてください。
岡山県
桃といわれると岡山を思いつく人も多くいるでしょう。
実は岡山は日本の収穫数ランキングではトップ5にも入りません。
それではなぜ「桃といえば岡山!」というイメージがついているのでしょうか。
桃太郎物語が岡山県発祥ということもありますが、岡山は桃のルーツである白桃で有名です。
白桃はその強い甘さととろりとしたなめらかな食感から、桃の中でも高級であるとされています。
真っ白できれいな皮の秘密は「袋掛栽培」という岡山ならではの栽培方法にあります。
この袋掛栽培ではまだ桃の実が青い時に一つ一つ手作業で袋をかけていきます。
袋がかけられていることで、桃は太陽の光を直接浴びないため、赤く色付かず、透き通るような白い桃ができあがります。
日に光だけでなく、桃を傷つける風や雨、虫からも守られるのでより美しくて美味しい桃が育つのです。
岡山県の白桃でおすすめなのが「白鳳(はくほう)」。
強い甘みと、溢れるほどの果汁が特徴のこの桃は、岡山の白桃の代表品種と言われています。
白桃は1玉およそ300g。
一般的な桃にくらべて大玉で、食べ応えも抜群です。
7月中旬から8月中旬にかけて白鳳は旬を迎えます。
白桃の中では早い時期に収穫され、白鳳の登場が白桃シーズンの始まり感じさせます。
山梨県
山梨は日本一の桃の生産地。
国内生産量の約3分の1が山梨で生産されています。
山梨の桃が美味しい秘密は「摘果」という栽培方法にあります。
この摘果では身がつき始めた頃に、良さそうな身だけを選んで残し、他の果実を摘み取ります。
これにより、養分がすくない実に凝縮されるため、大きくて食感の優れた桃が育つのです。
さらに山梨の桃でおすすめなのが「浅間白桃(あさまはくとう)」。
この桃はぎゅっと凝縮されており荷重が多く、糖度が高いのが特徴です。
白鳳と同様に大玉で、皮がきれいなピンク色で、外見が優れています。
この品種は7月下旬から8月上旬ごろに旬を迎え、桃の中ではやや遅めです。
夏の暑い時期に出回るので、冷たいデザートや水分補給としても活躍します。
食べ方としては、冷やしたものと常温のものを食べ比べるのがおすすめです。
食べる前に常温で時間をおくと桃の硬さや味わいが変化するので、同じ桃でも少し違った印象になります。
福島県
福島県は全国の桃の生産数、第2位を誇る県です。
その生産数の多さから「福島の果物といえば桃」と言われています。
福島県の県道5号線は「フルーツライン」という愛称で呼ばれており、桃の時期になると沿道に多くある果樹園から桃の甘い香りが道いっぱいにあふれ、通る人を幸せな気持ちにしてくれます。
福島でおすすめな品種は「あかつき」。
この名前は福島市の伝統とされている祭り、「信夫三山暁まいり」からつけられました。
8月上旬ごろから収穫が始まり、8月後半まで楽しめ、特にお盆の周辺が旬だとされています。
酸味が控えめで糖度が高く、日持ちが優れているのがこの桃の特徴。
桃は収穫後、とても早いスピードで熟すので日持ちがしにくい果物ですが、この桃は比較的長い間、日持ちします。
また、ふっくらとしていて鮮やかな桃色に色づいたこの品種は、桃特有のかわいらしさも感じられます。
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