里芋のネバネバは栄養たっぷり!里芋の知られざる栄養素や美味しい食べ方、見分け方を紹介!

里芋のネバネバは栄養たっぷり!里芋の知られざる栄養素や美味しい食べ方、見分け方を紹介!

煮物や汁物などでよく使われ、特有のねっとりとした食感が魅力の里芋。

調理法によって食感の変わる里芋は、他の芋類とは異なる味わいをもち、他に変わりのきかない食材の一つです。

今回の記事では、そんな里芋に含まれる豊富な栄養素や美味しい里芋の見分け方、保存方法、調理法などをまとめてお伝えしていきます。

じゃがいもには可食部だけではなく、皮にも栄養素がたっぷり含まれています。じゃがいもにはどのような栄養素が含まれているか、栄養素にはどのような特徴や働きがあるかについて解説いたします。また、栄養を逃さない食べ方や栄養を逃がさない保存方法についても詳しくご紹介いたします。

里芋に含まれる栄養素を紹介

里芋に含まれる栄養素を紹介

里芋には、食物繊維やミネラルなど多くの栄養素が含まれています。

今回は、そんな豊富な栄養素のなかから、特に里芋に多くみられる3つをご紹介します。

里芋のネバネバに含まれる食物繊維①:ガラクタン

里芋特有のネバネバには、「ガラクタン」という栄養素が含まれています。これは食物繊維の一種で、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」というものに当てはまります。

水溶性食物繊維は、その粘着性により食べ過ぎ防止に効果があるとされており、糖質の吸収をゆるやかにするため血糖値の上昇も抑えてくれます。

また、ガラクタンには、腸内環境を整える整腸作用があります。便秘に悩む人には、ぜひ取り入れていただきたい食材です。

里芋のネバネバに含まれる食物繊維②:グルコマンナン

里芋にはガラクタンの他に、こんにゃくの主成分ともいわれる「グルコマンナン」という食物繊維が多く含まれています。

このグルコマンナンは、ガラクタン同様、水溶性食物繊維と呼ばれるもので、血中コレステロールの低下や血糖値の上昇予防に効果があります。

同じ芋類のじゃが芋やサツマイモには、水に溶けづらい不溶性食物繊維が多く含まれているのに対し、里芋は芋類の中では珍しく水溶性食物繊維を多く含みます。

里芋を調理する際に特有の粘りがでるのは、この水溶性食物繊維が水に溶け出すからです。

むくみ解消や血圧低下に効果的:カリウム

里芋には、食物繊維の他に、ミネラル分の「カリウム」が多く含まれています。

このカリウムには、体内の過剰な水分を排泄する効果があり、高血圧やむくみの予防に効果があります。

一方、カリウムは腎臓の機能が低下している人にとっては、注意しながら食べなければならない食材です。

里芋は、野菜や芋類のなかでも特にカリウムの含有量が多いため、摂取する際には注意が必要です。

里芋の返礼品を見る

美味しい里芋の見分け方と保存方法

美味しい里芋の見分け方と保存方法

里芋の旬は秋から冬

里芋は現在、通年スーパーで購入することが可能です。しかし、実際に里芋の出荷量が増えるのは12月であり、旬の時期は8〜12月となっています。

また一口に里芋といっても、実はその種類は様々です。

「石川早生(いしかわわせ)」「土垂(どだれ)」など、日本には主に6〜7種類の里芋が流通しており、種類に応じてわずかに旬の時期は異なります。

里芋は子沢山を象徴する縁起物として有名であり、お正月にかけて需要が高まります。

そのため、お正月の時期はやや値段が高騰し、それ以外の11〜4月頃が比較的手頃な価格で入手しやすい時期となっています。

美味しい見分け方のポイント5選

里芋を買う際には、以下のポイントを基準に選ぶと、より美味しいものを選ぶことができます。

  1. 土が付いていて湿り気のあるもの
  2. 形が丸みをおび、ふっくらとしているもの
  3. 里芋の縞模様がはっきり見えるもの
  4. カットした断面が白く艶のあるもの(既に皮を剥いてある場合は白くて綺麗なもの)
  5. 触った感触が固くしっかりとしているもの

里芋は、乾燥すると水分が抜け、食感や風味が落ちてしまいます。

そのため購入時には、土がついたままで湿り気のあるものを選ぶと良いです。

また、順調に成長した里芋は、形が丸みを帯びてふっくらとし、縞模様がはっきり見えるという特徴があります。

購入の際には、ぜひ形や縞模様を見てみてください。

里芋がカットされていたり、皮を剥かれた状態で販売されている場合には、色味に注意して観察してみましょう。

断面に赤い斑点が出ていたり、変色している場合には、鮮度が落ちている可能性が高いです。

触ったとき、全体が柔らかかったり、親芋との切り口部分がふかふかしているものも鮮度が落ちている可能性が高いので、ぜひ参考にしてみてください。

里芋は常温保存で約1ヶ月

里芋は長期保存が可能で、自宅でもちょっとした工夫を行えば、美味しさを保ったまま約1ヶ月程度は保存が可能です。

里芋を保存するときには、以下のことを行うと良いでしょう。

  • 里芋の乾燥を防ぐため、1つずつキッチンペーパーで包む
  • 1つずつ包んだ里芋を紙袋に入れ、軽く封をする

里芋は乾燥すると鮮度が落ち、風味が悪くなってしまいます。一方、過度の湿度や温度も里芋の保存には不向きです。

直射日光を避け、室温が10〜25度となるような場所で、乾燥と湿気に注意しながら保存することが望ましいです。

もしもそういった環境がない場合には、里芋を新聞紙で包み、野菜室で保存します。この場合は、約2週間ほど保存が可能です。

里芋の返礼品を見る

里芋の上手な下処理方法とは

里芋のぬめりで痒くなるのは◯◯のせい

里芋特有のぬめりは、触ると皮膚が痒くなることがあります。

これは里芋に含まれるシュウ酸カルシウムという成分のためで、特に里芋の皮付近に多く含まれています。

もしも里芋を触り、手が痒くなった場合には、酢水に手をつけることでかゆみ成分が分解され、かゆみが治まります。ぜひ試してみてください。

簡単に里芋の皮を剥く方法

里芋を下処理する場合、表面の皮を剥く必要があります。

しかし、この過程で里芋特有のぬめりにより手が痒くなったり、里芋を持つ手が滑ってケガをする場合があります。

そんな面倒な里芋の下処理は、以下の方法で簡単に行うことができます。

  1. 過熱前に、里芋の真ん中にぐるっと一周切り込みをいれる
  2. そのまま里芋を水から茹でる
  3. 温かいうちに里芋をふきんで包んで持ち、切り込みの両端をもって身を押し出す

この方法を使うと、里芋のネバネバで怪我をすることなく、簡単に里芋の下処理ができます。

里芋の返礼品を見る

里芋を使った絶品レシピ3選

里芋を使った絶品レシピ3選

懐かしい味!里芋のにっころがし

まずご紹介するのは、里芋のにっころがしです。こちらのメニューは、里芋料理の定番ともいえ、どこか懐かしい味わいが特徴です。

里芋のにっころがしの作り方

  1. 皮をむいた里芋を鍋に入れ、和風だし小さじ1・醤油大さじ3・砂糖大さじ4を全体に絡めて強火にかけます。
  2. 調味料が煮詰まったら、里芋がひたひたになるまで水を入れ、落とし蓋をして中火〜強火で煮ます。
  3. 煮汁が煮立ち、里芋に竹串が通るようになったら、みりん大さじ3を加え火を止めます。
  4. 蓋をして蒸らしたら完成です。

里芋の簡単マッシュグラタン

続いてご紹介するのは、里芋の簡単マッシュグラタンです。

こちらのメニューは、里芋を使って簡単にできるグラタンで、夕飯のメイン料理にもなります。小さいお子様にも人気のメニューなので、ぜひ作ってみてください。

里芋のマッシュグラタンの作り方

  1. 里芋は皮をむいて食べやすい大きさに切り、ボウルに入れて塩小さじ1を加え、よく揉み込みます。
  2. 水で洗って水気を切り、耐熱容器に入れてふんわりとラップをしたら、600Wのレンジで4〜5分加熱します。
  3. 加熱した里芋のうち、半量は別の耐熱容器に取り分けて熱いうちにつぶします。
  4. 玉ねぎを薄切りに、ベーコンを1cm幅に切っておきます。
  5. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、ベーコン、玉ねぎを入れてしんなりするまで炒めます。
  6. コンソメ小さじ1・塩こしょう少々・牛乳150ml・つぶした里芋を加えて混ぜ、全体がなじむまで加熱します。
  7. ピザ用チーズ20gを加えて混ぜたら、もう半分の取り分けておいた里芋を加えなじむまで加熱します。
  8. 耐熱容器に6を入れ、ピザ用チーズ40g・パン粉をのせ、トースターで焼き色がつくまで5分ほど焼きます。
  9. パセリを散らしたら完成です。

里芋の返礼品を見る

まとめ

今回は、普段何気なく食べている里芋について、隠れた豊富な栄養素や美味しい見分け方、保存方法、調理方法などをお伝えしてきました。

ぜひこちらの記事を参考にし、里芋の魅力を味わってください。

里芋の返礼品を見る

自然でやさしい甘さが魅力の秋の味覚・さつまいも。今回は、さつまいも品種の特徴やおすすめの調理方法について、ほくほく系・ねっとり系・しっとり系の3つの食感別に解説。なかなかお目にかかれない、オレンジ色や白色の個性派品種もご紹介します。
この記事では、じゃがいもの大きさや収穫時期に分けて茹で時間を紹介しています。時短方法や料理別の茹で時間まで徹底的に解説していますので、ぜひ参考にしてください。