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ブルーベリーはジャムや冷凍などの加工製品を含めると案外私たちの身近な果物です。
ブルーベリーは目に良い栄養が入っているともてはやされたこともありましたが、その他の栄養もたっぷり入っています。
ブルーベリーの栄養素や旬、種類をご紹介します。
ブルーベリーには栄養がいっぱい
ブルーベリーにはビタミンC、ビタミンE、食物繊維、ミネラル、アントシアニンなどの栄養素が含まれています。
ビタミンCはコラーゲンの生成を助ける働きがあり、ビタミンEは抗酸化作用があります。
それぞれ肌の健康を保つのに欠かせない栄養素です。
若返りのビタミンと呼ばれることもあります。
食物繊維は近年重要性が見直されて、従来の五大栄養素に加えて第6の栄養と呼ばれることも。食物繊維は腸の働きを助け、便秘を防ぐだけでなく、摂りすぎた糖や脂質、ナトリウムを吸着、排出する効果があります。糖や脂質、ナトリウムの過多摂取は生活習慣病の原因になるため、食物繊維を摂取することで生活習慣病の予防・改善効果が期待できます。
ミネラルは鉄分や亜鉛、マンガンがとくに多く含まれています。鉄分は貧血を防ぎ、亜鉛は細胞の代謝を助けます。マンガンには骨を丈夫にしたり、活性酸素を除去する働きがあります。
肌を綺麗にしたり、骨を丈夫にしたりする栄養素が多く含まれていることから、ブルーベリーはアンチエイジング効果が高いと評価されることもあります。
アントシアニンとはポリフェノールの一種です。
ポリフェノールは植物が自分自身を守るために生み出している抗酸化物質で、アントシアニンを含めて多くの種類があります。
アントシアニンは目の機能回復に効果があるとされています。
以前はアントシアニンには目の機能を回復させる機能はないといわれたこともあったものの、最近の研究で目の機能を回復させる仕組みが明らかになりました。
目の網膜の中にはロドプシンというたんぱく質があります。ロドプシンが光を受けると分解して電気信号を脳に伝達します。その後ロドプシンは再合成します。
アントシアニンにはこのロドプシンの分解と再合成を促進する作用があるという研究結果が近年発表されたのです。アントシアニンがロドプシンの働きを助けることで、目の機能改善につながっているということ。
食べるだけで視力が回復するということはありませんが、アントシアニンが眼精疲労を軽減するというのは間違いなさそうです。
ブルーベリーはアメリカではスーパーフードの一つに数えられることもあります。
理由はブルーベリーに抗ガン作用や認知機能の向上、心臓・血管機能の向上、腸内フローラの改善などの効果があるため。
ブルーベリーは抗酸化作用が強く、身体がサビつくのを防ぐ作用があります。
さまざまな栄養が入っているブルーベリーですが、カロリーは控えめです。100gあたり49kcalなので、ミカンなどとさほど変わりません。糖質も100gあたり9.6gで、他の果物と比べても少ない値となっています。
ただ、ブルーベリーは加工して食べることも多い果物です。ジャムやヨーグルトソースは砂糖が大量に加えられていることがほとんど。
ブルーベリーの加工品は商品によってはヘルシーではないこともあります。内容を確認して、適量を食べるようにしましょう。
ブルーベリーは小さいですが、栄養や健康効果は抜群です。
毎日の食卓に取り入れていけるといいですね。
ブルーベリーは冷凍しても栄養そのまま
生のブルーベリーは日持ちがしないため、どうしても冷凍やジャムなどの加工品として販売されることが多くなります。冷凍ブルーベリーは保存も効き、手軽に食べられるのでとくに人気があります。
ブルーベリーを冷凍するメリットは日持ちだけではありません。冷凍ブルーベリーは生のブルーベリーと比較して栄養価が損なわれないどころか、生のブルーベリーよりも栄養価が高くなります。
理由は皮の細胞が壊れて、吸収率が上がるから。皮部分には多くの食物繊維が含まれていますが、皮の細胞が壊れても食物繊維の量は変化しないので安心してください。
家庭で生のブルーベリーを冷凍するときのポイントがあります。
・水で優しく洗った後、水気をペーパータオルなどで丁寧にふき取る
・傷んだ実、熟れすぎて柔らかくなった実は取り除く
・できるだけ実と実同士が重ならないよう平らにして凍らせる
上記を守ると実がくっつきにくく、使いやすくなります。
自家製のブルーベリージャムやソースを作る時もいちど冷凍すると加熱時間が短く済みます。冷凍ブルーベリーは解凍せずそのまま加熱して構いません。
ブルーベリーにはさまざまな種類がある
ブルーベリーの品種は大きく3品種に分けられます。それぞれのなかで細かい品種があり、味や色、大きさなどがそれぞれ違います。
ハイブッシュブルーベリー
北アメリカ原産。耐寒性があり、高地や寒冷地で栽培されています。果実が大きく食べ応えがあります。日本では関東以北のエリアで多く育てられています。酸味と甘みのバランスが良いうえに、皮が薄いので舌触りが良いのが特徴です。
ラビットアイブルーベリー
アメリカ東南部原産。果実の成熟中に赤くなることからこの名が付けられました。育てやすく、家庭菜園で育てる人も多い品種です。土壌を選ばず育ちますが、耐寒性は少々低いので日本では関東以南で多く育てられています。食味はとても甘いです。
ローブッシュブルーベリー
アメリカ北東部からカナダ東部、北欧に自生している野生種をもとにした品種です。果実は小さく、すっぱいのが特徴。生食より加工されることがほとんどです。日本ではほとんど栽培されていません。
国産ブルーベリーの旬は6月〜8月
3品種のうち、ハイブッシュブルーベリーが6~7月、ラビットアイブルーベリーが7~8月頃に旬を迎えます。
産地によってはハイブッシュブルーベリーとラビットアイブルーベリーの両方を植え、長く出荷できるよう工夫しているところもあります。
美味しく新鮮なブルーベリーを見分けるためには色や皮の張りを見ます。
・全体的にふっくらと丸く、皮に張りがある。シワが寄っているものは傷んでいる
・表面にブルームという白い粉が付着している
・果実全体が濃い青紫色をしている
果実についている白い粉はブルームといいます。よく農薬と間違われますが、果実自身が水分の蒸発を防いだり病気を予防したりするために出す物質です。ブルームは収穫から時間が経ったり強く触れたりすると取れてしまうので、新鮮さの目安になります。
品種にもよりますが、ブルーベリーは基本的には大粒であればあるほど味が良いといわれています。軸側から見た時に綺麗な正円になっているとより美味しいブルーベリーです。
ブルーベリーの主な産地
国産ブルーベリーの主な生産地は東京都、茨城県、長野県、千葉県などです。
東京都が一大生産地というのは少し意外ではないでしょうか。これはもともと日本のブルーベリー生産は東京都小平市から始まっていて、いまも小平市ではブルーベリー生産に力を入れているためです。
生ブルーベリーは日持ちしないため、消費地である首都圏に近い県で生産が盛んになったという一面もあります。
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